バトロイ界における柑橘軍の総括に関する緊急会見

今年4月に実行された反攻作戦がMr・H軍の勝利で幕を下ろしてから、今や我が柑橘軍(※旧名:モビラー軍)は大東亜戦争(=太平洋戦争)末期の日本宜しく敗戦確定はおろか組織滅亡の危機に見舞われています。
とは言え幸いにも現時点ではMr・H軍の声明によってGNOとの抗争を終了させたようですが、実際のところはむしろ「GNOが再度地球進出を図り次第直ちに殲滅活動を始める」というMr・H軍なりの表明だと私は考えているので、いずれにせよ油断は禁物です。
そんな最悪の事態を何とかして回避することを目的として、今回の緊急会見ではバトロイ界において柑橘軍がどんな存在だったのかを私(わたくし)柑橘類の人氏が自分なりの視点で考察していきたいと思います。
まずそもそも私は10年前に一度数多くの悪行を犯したことによるWiki追放処分を経験していますが、実は私がバトロイWikiに初参加して間もない時点で既にその素質を見抜いていた人物が存在していました。その人物こそが「銀髪猫74」氏です。
彼は雑談所で私が元々2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)の住人であったことを確認した上で「くれぐれもココを大らかにしないでくれよ?」という、言わばバトロイを余所で宣伝する行為を禁じる旨を私に伝えていました。
何しろ彼等はあくまでバトロイが好きな人の交流の場でそっと活動出来ていればいいと考えていましたから、下手に誰かの手によって否応なしに表の世界に引き出され光を当てられてしまったらこっちが困るのは当然のことです。
まあその後の結末は皆さんが察する通りなのであえてこれ以上の言及は避けますが、ともかく当時の私は割と早い段階から昨今の反攻作戦におけるGNO一行のように現地の平和を乱す悪しき侵略者として目の敵にされていたという訳です。

さて、既に触れたように私はバトロイに初参戦するまでは2ちゃんねるの住人、所謂「2ちゃんねらー」として活動していましたが、そんな2ちゃんねるで生み出されたAAキャラ達の中には悲惨な歴史を辿ったキャラが存在していることをご存知でしょうか?
その中でも特に顕著だったのが「しぃ」という猫のAAキャラで、このキャラはモナーやモララー、ギコ猫と共に「4大AA」の一人でありながら、先程挙げた3キャラとは違って多くの作品において優しい性格の女性として扱われています。
早い話が概ね「典型的な王道ヒロイン」や「癒し系キャラ」として描かれる傾向が強かったのですが、不幸なことに彼女等はそのか弱いキャライメージが災いして誕生後2、3年程で多くの人から虐待対象にされてしまったのです。
それも凄腕のAA職人が作り上げた虐待系作品に時折登場しては虐められる程度ならまだいい方で、酷い場合だと虐待を描写したAA(※下記の一例AA3種類を参照)がスレ違い荒らしを行う不届き者の手によって悪用される事例も多々ありました。
特に後者に至っては運営による規制が実行されるまでマターリ厨(=虐待否定派)と虐殺厨(=虐待肯定派)がお互いのスレッドを荒らし合う事態にまで発展したことから、こういった度重なる抗争の連鎖が後にAA板の衰退を招いたとされています。
なお先述の虐待系作品によく登場するしぃは初めから被虐を前提に設定改変された「アフォしぃ」である場合が多く、また彼女等は作中で専ら「気まぐれで我が儘かつ淫ら」という雌猫の悪いイメージを寄せ集めたようなキャラとして扱われています。

+ 虐待AAの一例その1 ※グロ描写注意
+ 虐待AAの一例その2 ※更にグロ描写注意
+ 虐待AAの一例その3 ※グロ飯描写注意

※ちなみに3番目の画像は「水煮活猫(シュイヂュウフオマオ)」という実在する広東省の猫肉料理をAAで自分なりに再現したものです。

……まあ今回の緊急会見はあくまで自軍の総括が趣旨なので、さっさとそっちの方に話を戻します。

先程のWiki追放処分に関する話でも触れたように、私は2ちゃんねらー上がりのバトロイWiki利用者という側面を持っていますが、実際のところはその2ちゃんねらー時代の私ですら不届き者扱いされていたと言わざるを得ませんでした。
何故なら2ちゃんねるの開設者である西村博之さんが言うように掲示板は情報を取捨選択するスキルがないと使いこなすのは難しいですが、生憎にも2ちゃんねらー時代の私は思春期真っ只中という非常に多感な時期だったからです。
更に当時の私は2ちゃんねるに初進出する前に「ザ掲示板(略語:ザビビ)」という今は亡きコテハン制の掲示板を利用していた関係もあって、初進出後しばらくの間は2ちゃんねるでもコテハン付きで活動していましたが、実はこれも不届き者扱いされていた原因の一つとなっていました。
何故なら2ちゃんねるでは特別な理由がない限りは名無しでレスを書き込むが基本である関係上、下手にコテハン付きで利用するとそれだけで自己顕示欲の高さが透けて見えるので、結果として悪目立ちするリスクが高まってしまうのです。
もっとも当時の私は先述のAAキャラや自分の趣味を目当てに2ちゃんねるを利用していたので一概には否定出来ませんが、それを差し引いてもやはり貴重な青春時代を掲示板で暴れる時間に費やすのは人格形成的にも問題があります。
そこで私は今まで2ちゃんねる内で犯した失態の反省を活かすべく、「2ちゃんねる内でのコテハン使用の原則禁止」や「主な活動の場を2ちゃんねる風の避難所に移す」、「AA作品の作成を活動の中心とする」等の自己改革を行うことで巻き返しを図りました。
しかしながら今になって先述の銀髪猫74氏が出した忠告も考慮した上で振り返ってみると、それらの自己改革はむしろ先程触れたAAキャラを始めとする「2ちゃんねる文化圏」への過剰適応をもたらす程度の効果しかなかったのではないかと私は思っています。
その影響が強く出た事例を一つ挙げると、実は私にとって史上最大の黒歴史であった魔の1年間、所謂「モビラー軍」時代で活動していた組織の中には元ネタがAAキャラに由来しているキャラを中心とする組織が存在していました。その組織こそが「光の摩天楼連合」です。
とは言え実際には当組織全体の3分の2程度しかAAキャラを元ネタとするキャラが存在していませんでしたが、せっかくなので今から先述の条件に合致するキャラの一覧を挙げていこうと思います。それがこちらになります。

<モビラー軍時代で活動していた元ネタがAAキャラに由来しているキャラの一覧(※括弧内が元ネタとなったAAキャラ)>
・レナード・マクラーレン(ギコ猫)
・クリオ・ホワイト(しぃ)
・ジェフリー・マッカーサー(モナー)
・ジェニー・マッカーサー(レモナ)
・ジェラルド・マーティン(フサギコ)
・リンダ・マクレーン(つー)
・ジョン・プリーストリー(モララー)
・山奥の狩人ケビン(ぞぬ)

……まあ要するにかのエイベックスが生んだ問題児である「のまネコ」と同じ出自を持ったキャラが8体もいるってことになりますから、当時のバトロイでは公開する場を間違えれば即炎上案件確定としか言いようがない連中が現役で活動していたという訳です。

そしてここからが重要ですが、先程挙げた「2ちゃんねる文化圏への過剰適応」というのは厳密には「否定から物事に入って極端な思考で数多くの迷惑行為を働く」、即ち2ちゃんねるの暗黒面に堕ちてしまった状態(※以下「2ch脳」と表記)のことを示しています。
んで、当たり前ですが思春期は子供でも大人でもないどっちつかずな時期であるが故に精神状態が不安定になりやすく、下手するとその場のノリや言動だけで人生が思いっきり左右されて取り返しの付かないことにもなりかねません。
……もうこの時点で薄々と気付いた人もいると思うのでいきなり結論を言いますが、モビラー軍時代の私は思春期真っ只中な時期に2ちゃんねるで大暴れした報いを既に受けているにも関わらず、愚かにも2ch脳を極めた状態でバトロイwikiを利用してしまったのです。
さもなければわざわざ銀髪猫74氏が当時の私にバトロイを余所で宣伝する行為を禁じる旨を伝えようとはしないですし、ましてや私がWiki追放処分を受けた影響で創作活動が実質的に停止するという最悪の事態も恐らく起こらなかった可能性の方が高いでしょう。
但し念の為言っておきますと、当時の私がバトロイに活路を見出したのはあくまでそれまで数多くの憂き目に遭った割には精々AA技術程度しかまともな収穫を得られなかった2ちゃんねる生活に見切りを付けて新たな活動の場を追い求めたかったからに過ぎません。
つまり当時の私にとってバトロイwikiへの参加はある意味勇気の決断でもあった訳なんですが、結局はそこでも2ちゃんねる時代と同じ過ちを繰り返したせいで追放された上に、そもそも自分自身が2ch脳に侵されていたという残酷な現実を思い知らされる羽目になったのです。
とは言え流石にここまで厳しい処分を下されると悔しさ通り越して復讐心が芽生えてしまうもので、それから1年後のWiki復帰で何とかリベンジを果たそうと思ったもののこれも失敗に終わり、ここでようやく自らがWikiで犯した罪の重さを痛感したという訳です。

さて、ここまでの段階で私はモビラー軍時代に「2ch脳のままバトロイwikiに参戦」というとんでもない初歩的な失態を犯したと述べましたが、実は奇しくも当時の私と似たような言動を取っていたAAキャラが存在しています。そのキャラこそがあの「アフォしぃ」です。
彼女等は先述のAAキャラ解説でも触れたように初めから被虐を前提とした改変キャラである関係から虐待系作品によく登場していますが、そんな彼女等によく使われる設定をいくつか挙げると大体以下の通りになります。

<よく使われるアフォしぃの設定>
・半角カタカナで喋る傾向が元ネタとなった「しぃ」と比べて顕著に表れている
・身勝手で他人の事を考えられず、またその場で動くが故にまともな予想や計画を立てられない
・高慢で「自分は可愛くて皆からちやほやされて当然」と思っている
・マターリを最上と考えてはいるが、それを「仲良くする」ではなく「抱っこと交尾がやりたい放題」と色欲的な物としか思ってない
・仲間意識は強いが選民思想的なもので、選民の範疇に無い者は仲間と認めないどころか何もしなくてもマターリの敵と認識し攻撃する
・子供は可愛がるが自分の欲望の為であり、所謂「毒親」的な性質を持つ

……まあ早い話が彼女等は概ね「虐待されても文句言えない立場」にあると思って頂ければ結構です(笑)

んで、先程掲載した「よく使われるアフォしぃの設定」を踏まえた上でモビラー軍時代の私の言動をチェックしてみたところ、なんと驚くことに当時の私とアフォしぃはお互いに性格や言動等が類似(?)しているという驚愕の事実が発覚したのです。その要約文がこちらになります。

<モビラー軍時代の柑橘類の人氏(※以下「モビラー氏」と表記)とアフォしぃの類似点(?)一覧>
・半角で喚き散らかすアフォしぃ⇔半角キャラ名を軍の個性としているモビラー氏
・場当たり的かつ旁若無人な言動が目立つアフォしぃ⇔先述の場当た(ryを取り続けたせいで住人達からWiki追放処分を受けたモビラー氏
・高慢で承認欲求が異常に強いアフォしぃ⇔傲慢でやたらと自分自身が一流バトロイヤーの一人であることに拘るモビラー氏
・単なる色欲的行為をマターリする為の手段だと思い込んでいるアフォしぃ⇔単なるバトロイ私物化(=次世代バトロイ計画)を世界平和の実現手段だと思い込んでいるモビラー氏
・選民の範疇に無い者は仲間に非ずと見做すアフォしぃ⇔自分の声に賛同しない者は皆敵だと見做すモビラー氏
・自分の欲望を満たす為に子供を可愛がるアフォしぃ⇔自分の欲望を満たす為に自軍キャラを駆使するモビラー氏

……まあ正直言って先述の要約文は誇張やこじつけが多数含まれているような気もしますが、ともかくモビラー軍時代の私は詰まる所「バトロイ界のアフォしぃ」的な存在だった訳で、この事実から当時の私がWiki追放処分という結末を迎えたのはある意味必然だったと言えるでしょう。

ちなみに余談ながら私はかつて2ちゃんねるに進出する前に「2ch格闘(仮)」という今は亡きフラッシュゲームを遊んだことがありますが、その時によく使っていたキャラがしぃだった理由から数あるAAキャラの中でも特にしぃが大好きでした。
もっとも私が初めて自宅のPCでネットに触れてからザビビ時代までの約1年半はそもそも2ちゃんねるにアクセス出来ないネット環境だったので、AAキャラの存在を知るには必然的にフラッシュを経由せざるを得なかったという消極的な事情もありました。
しかしながら先述の約1年半は奇しくも「電車男」や「のまネコ」等といった2ちゃんねる発の情報が良くも悪くも話題になっていた時代だったことを踏まえると、今振り返ってみれば少なくともこの頃から私は2ちゃんねる文化圏に強い憧れを持っていたと思います。
そんな私が後のモビラー時代で先述のアフォしぃみたいな存在へと成り下がってしまったのはいささか皮肉が効き過ぎるような気もしますが、それはさて置いて次は現在に至るまでの時代に当たる柑橘軍時代について解説したいと思います。

今回の緊急会見を視聴しているGNOの皆さんもご存知のように、私は「柑橘類の人」名義でバトロイWikiに再び復帰するまでの約3年間はバトロイとは無縁の毎日を過ごしていましたが、ぶっちゃけあの3年間は史上最悪の暗黒時代だと言わざるを得ませんでした。
と言うのも当時の私は2ちゃんねるやバトロイWikiに代わる活躍の場を求めてツイッターやPixivに進出したのですが、困ったことに肝心の活動の主体である創作活動は先述のWiki追放処分及びそのリベンジの失敗の影響もあって実質上の停止状態に陥っていました。
更にこの頃のバトロイ界隈では「スーパーバトルロイヤル(通称:スパバト)」という特殊能力の有無が選択出来るタイプのバトロイが注目を集めていた為、その情報を後程知った私は先述の次世代バトロイ計画が幻に終わったのも相まって本気で悔しがっていました。
早い話が「Wiki追放処分」及びそれに伴う「実質上の創作活動停止」、そして「スパバトの存在」の3点が当時の私を何の取り柄もない状態へと追いやったといっても過言ではなかったので、せっかくのツイッター&Pixiv進出もこれでは労力の無駄遣いにしかなりません。
その為私は先述の暗黒時代になってもバトロイに対する思い入れを消し去ることがなかなか出来ず、特に6年前の右大腿骨の病的骨折による入院生活に至ってはガラケー経由でしかネット接続出来なかった都合もあって本気でバトロイ時代が恋しくなることもしばしばありました。
……まあそんな長く苦しい暗黒時代でしたが、その後退院から数ヶ月経ったある日にDonald-2ndさんという人物が現行のバトロイWikiで楽しそうに自己流の記事を作っている様子を見たのを機に、私は約3年ぶりにバトロイ界へ足を踏み入れることにしたのです。
もっともその3年間で古参の多くが引退或いは秘匿Wikiに移転した関係からこの時点でバトロイ界は既に衰退傾向にあったものの、こういった環境の変化は私に真のバトロイ復帰や創作活動再開の機会を与えるには十分過ぎるものがありました。
そのおかげかWiki追放処分という悲劇的な結末を迎えたモビラー軍時代(=第一期)やまともなリベンジも果たせないまま終わった予堂軍時代(=第二期)とは異なり、先述の真のバトロイ復帰を果たした第三期こと第一次柑橘軍時代は私が純粋にバトロイを楽しむことが出来た貴重な時代となりました。
んで、この時期に誕生したのがGNOと呼ばれる自軍オリジナルのキャラクター達で、「地球人社会で暮らす人達との交流を深める為に太陽系外の諸惑星から飛来してきた人間と人造生物のハーフの遠い子孫」という彼等の根幹を成す基本設定はこの頃から既に確立していました。
まあ先述の基本設定はキャラや世界観等の設定を行う上で起こり得る諸問題を強引に解決する為の苦肉の策という面も強くありましたが、少なくとも第三期の時点では参戦キャラの殆どが「友好的勢力」に所属していた関係もあってあまり大きな問題にはなりませんでした。
ただこの「味方キャラ偏重」という登場人物の構成は良い創作物を作るにはあまりいい状態とは言えないのもまた事実で、特に先述の病的骨折の再発による再入院というブランクを挟む形で始まった第四期(=第二次柑橘軍時代)の最初期ではその傾向が顕著に表れていました。
そこで第四期の私はGNOにおける悪の組織、所謂「敵対的勢力」の拡充を中心とすることで作品全体のバランスを取るように心掛けたのですが、生憎その途中で先述のMr・H軍がGNO一同を侵略的外来種として地球上から追放する活動を始めたのです。
勿論我々柑橘軍だってこういった不穏な状況を見過ごす訳にはいきませんから、その後私は先述の敵対的勢力拡充計画を終えた後にGNO誕生から2年半以上経って色々と煩雑になった設定の再編を決心し、ついでにその途中経過をニュースで報道することで巻き返しを図りました。
しかしそれも今から2年近く前に起きたGNO関連情報暴露騒動や去年から続く某パンデミック、そして今年4月にMr・H軍が実行した反攻作戦の前では無力で、その結果最終的にGNO一同は「敵対的勢力全滅&地球上にあるGNO拠点全てを失う」という大失態を晒してしまいました。
これによりGNOという種族が地球上から一気に姿を消したのですが、何よりも事態が深刻化する前にGNO再編計画を完了したかった私にとってこの一大事件は先述のGNO再編計画がMr・H軍の手によって完全に潰されたという意味でも非常にショックが大きかったです。
それが関係しているのかどうかは知りませんが、ここ最近の私は今年7月に久々の新規加入キャラとなったアフォしぃが魔理野で大暴れしたことに腹を立てた不届き者……もとい例の荒らし君による誹謗中傷の被害を時折受けているのが現状となっています。

さて、これで柑橘軍の歴史に関する解説を終えたところで次はいよいよGNO一同及び柑橘軍がMr・H軍に致命的な惨敗を喫した理由について話していきたいと思います。

既に触れたようにGNO一同は第四期の途中から突如Mr・H軍との戦いを強いられ、そして最後まで状況が好転しないまま今年4月の反抗作成で無念の惨敗を喫したのですが、実は両勢力の生い立ち等を考慮すると先述の戦果はある意味必然だったのではないかと個人的には考えています。
と言うのもそもそもMr・H軍は10年以上前から一貫してバトロイ界の軍事バランスにおいてとても重要な役割を担っている、言わば様々な世界の戦力や独自戦力を有する民間軍事会社的な性格を持つ組織として活動しています。
それに対して我々柑橘軍の前身に当たるモビラー軍は、ハッキリ言って先述のWiki追放処分に至るまでの経緯からしてかの地下鉄サリン事件を引き起こした「オ○ム真理教」程度の存在感しか示すことが出来なかったのが現実でした。
勿論このままでは他作者のバトロイ活動の妨げにしかなりませんので、その反省として予堂軍時代以降は「作者による独裁体制から自軍キャラによる民主的体制への移行」等の改革を行うことでモビラー軍時代からの脱却を図りました。
とは言えこれらの改革は当時の私を快く思っていないWiki利用者が多数存在していた第二期の時点では全く通用しなかったものの、第三期になるとそういった人達の殆どがWikiから姿を消したのもあって無事成功を収めることになります。
その決定的な証拠の一つとして我々柑橘軍はこのバトロイ界における事実上の世界大会であるWBRに4回参加していましたが、そのうちの3回がモビラー軍時代での記録に該当しており、特に第十回に至ってはかのアルル氏を始めとする2枠出場許可者の一人に選ばれる程の好待遇を受けていました。
しかしながらこの第十回WBRは「史上最悪の大会」と称される程の不評を買った大会として知られており、その要因の中には作者間のトラブルによる選手の途中棄権も含まれていましたが、皮肉にも当時の私はそんな作者間のトラブルを招いた張本人となってしまったのです。
そんな訳でこれ以降柑橘軍は色々な意味でWBRから遠のいた状態が続きましたが、既に述べたように第三期になるとバトロイ界自体が我々の活動に都合の良い方向へと変わっていった為、ここでようやく本格的なWBR復帰が現実味を帯びるようになってきました。
そして前回から3年ぶりの開催となった第十四回WBRで我々は実に約6年ぶりとなる待望の大会参加を果たし、開催期間中で奇跡の大復活を他作者及びその所属選手達に向けて堂々とアピールするに至ったという訳です。
そんな中で当時のGNOはこのバトロイ界においてどのような活動を行っていたのかと言いますと、細かい説明を極力省いて要約すれば「誰でも会いに行けるバトロイ選手」、つまり当初はバトロイ版AKB48とも言うべき組織として成長することを目指していました。
何しろ我々柑橘軍は多くの他作者からそっぽを向かれる状態が長らく続いたという苦い経験を持っていますから、その課題を解決するにはどうしても他作者及びその所属選手達への理解を得た上で彼等と積極的に交流することが必要になってきます。
そこで私が目に付けたのが先述の基本設定で、これをバトロイ界でも大いに活かしていくという意味も兼ねて「サイファー軍の選手達と同盟を結ぶ」、「地球上の世界各地に32ヶ所のGNO拠点を設置する」等の活動を通すことでお互いの親交を深めようとしました。
……とこの時点でお気付きの人も多いと思いますが、実は先程述べた「他作者及びその所属選手達との積極的な交流」という活動は先述の敵対的勢力に所属するキャラの拡充が進んだ影響によって、柑橘軍及びGNO本来の趣旨と矛盾するケースが多くなっていたのです。
特に決定的だったのが今は亡きニコラエ・ドラクレア氏率いる「ニュールーマニア帝国軍」の出現で、ぶっちゃけこの組織に関してはそもそもあからさまに実在する国の名前を冠した上に『第四のローマ』という大義名分まで掲げてしまった時点で完全にアウトだったのは想像に難くないでしょう。
んで、恐らくMr・H軍はこの出来事を機にGNOが地球人社会に甚大な悪影響を及ぼしかねない力を持つ種族であることを確信しただけでなく、彼等がモビラー軍時代の私の意志を実質的に受け継いでいることを見抜いたのではないかと思われます。
つまりMr・H軍の捜査によってGNO一同が表向きでは地球人達との友好を謳いながらも実際には地球人社会の私物化を目論んでいることが判明した訳で、その点を踏まえると第四期の彼等は皮肉にも悪しきモビラー軍時代に先祖返りしてしまったと言えるのです。
もっともあの頃とは違って組織の目的を実現させる場所がバトロイ界から地球人社会に変わっている関係もあって当の私自身はGNO一同の活動とはほぼ無縁な毎日を過ごしていましたが、いずれにせよ彼等の活動はMr・H軍及び現地の人達からすればいい迷惑であるに変わりはありません。
ただそれを差し引いてもやはり現地に住む地球人達との交流を深めたい友好的勢力からすれば、先程述べた敵対的勢力の存在やMr・H軍を始めとする反GNO組織の台頭、及び「悪しきモビラー軍時代への先祖返り」という驚愕の事実は到底受け入れ難い代物であったのも確かです。
まああれだけ我々柑橘軍が必死にモビラー軍時代からの脱却を図ってきたにも関わらず、肝心のGNO一同がこんな有様ではせっかく私が本腰入れて取り組んでいたGNO再編計画が幻に終わってしまうのも、誠に残念ですが当然の話ではあります。
それに例え先述の再編計画が上手くいったところでそもそもGNOの多く、特に友好的勢力の殆どはキャラ設定からして軍事的な闘争を想定していませんので、万が一Mr・H軍と本格的な戦争状態へと発展した場合は必然的にこっちが厳しいハンデを背負う形になります。
しかも先述の反攻作戦でMr・H軍と徹底抗戦した敵対的勢力が既に軒並み戦死している点を踏まえると、むしろMr・H軍と関わる行為自体がGNO一同を含む我々にとってはモビラー軍時代以来不変の死亡フラグであるという可能性もないとは言い切れません。
もしそれが紛れもない真実だとすれば、このバトロイ界における我々柑橘軍の活動目的及び存在意義はこっちから見て先輩に当たるMr・H軍が今に至るまでバトロイ世界に居座っているという現実によって既に否定されていたということになってしまうのです……。

……おっと、気が付けば随分と話が長くなってしまったのでとりあえず今までの流れを一旦整理すると、Mr・H軍と我々柑橘軍の明暗を分けたポイントとして考えられる最大の要因はズバリ、「理想と現実の取り扱い方」にあると私は考えています。
何故かと言いますと、固有の人格を持ったあらゆる存在は理想と現実の狭間を行き来しながら生きていますが、この「理想」と「現実」という2つの異なった概念をどう取り扱うかによって人生の行く末が大きく変わってくるからです。
特にバトロイ界のように熾烈な戦いが常に繰り広げられている場所であれば尚更で、そこに参加してくる作者及びその所属選手達は他軍を尊重しつつも彼等の動向を伺いながら各個人の目的や目標の達成に向けて日々努力しなければなりません。
こう書くと中々険しい道に思えるでしょうが、実は「自らが体験した現実を次なる自らの理想の糧にする」というシンプルかつ極めて当たり前な行動を繰り返すだけで大体の目的や目標は達成出来ますし、仮にそれらが失敗に終わったとしても自分に対するダメージは小さめで済みます。
つまりMr・H軍を始めとするバトロイプレイヤーの多くはあくまで自分の置かれている現実を大前提とした上で分相応の理想に向けて活動しているのに対して、我々柑橘軍は嘆かわしいことに昔から何かとあらゆる現実を自分達の理想で潰したがる傾向が強く見受けられるのです。
特にその傾向が顕著に表れたのがモビラー軍時代の私と第四期のGNO一同で、前者は「銀髪猫74氏からの忠告をガン無視して次世代バトロイ計画を企てる」、「他軍の選手を侮辱して第十回WBRを台無しにする」等の様々な悪事を働いた結果、最終的には当時の現役選手諸共Wikiから追放される身となりました。
後者の方も所詮は架空人物の集団でしかないにも関わらず、友好的勢力主導という形で「異種族交流の名を騙った地球人社会の私物化」を狙うという、言わば「多文化共生の名の下に大量の移民を受け入れる政策を掲げる愚かなリベラル」と同じ轍を踏むに等しい暴挙に出てしまいました。
現実の人間だけならまだしも、架空人物達までもが自分達の理想を実現しようと思って現実上の存在を踏み躙るような行為に及んだのですから、ここまで来ると最早我々柑橘軍自体が「バトロイ界のアフォしぃ」的な存在であったとしても何ら不思議ではないでしょう。
んで、当然ながらそんな輩は本来バトロイ界……いや、ぶっちゃけいかなる団体においても必要とされていませんので、そういう意味も含めて現実を理想で潰す者はどのみち真の成長を得ることが出来ないまま自らの首を絞める羽目になるという訳です。

さて、長かった考察も遂に終わりが近づいたので、改めてバトロイ界における柑橘軍を総括すると次の一言に集約出来ます。


「組織ぐるみであらゆる現実上の存在を自分色に染め上げようとするやべーやつら」


……何かこの前行われた東京五輪において国としての参加を禁じられたロシア選手団を彷彿とさせる言い回しになりましたが、ともかく今振り返ってみると我々柑橘軍はその組織体質からしてバトロイ界に向いていなかったと私はつくづく感じております。
それもそのはずで単に創作活動や他者との交流が目的なら別にバトロイ界を拠点にする必要もないですし、ましてや本気で勝利を狙いに行くならそれこそバトロイよりも運要素が小さいゲームをやれば済む話なので、そんなごく当たり前な事実も理解出来ない者にバトロイ界で活動する資格なんてないのです。
ただ部分的に見れば実際にバトロイ界で活動していたからこそ得られた成果や喜びも確かにありましたが、逆に言えばそれらの貴重な思い出を帳消しする程の大失態を何度も犯してしまったという現実を最後まで受容し切れなかった点に我々の根本的な問題点が隠されているように私は思います。
勿論その問題点を克服するには相当な時間がかかるでしょうし、もしかするとその過程で我々は先程述べた例の荒らし君が散々言ったように「バトロイからの完全撤退」というこの上なく大きな代償を払うことになるかもしれません。
まあ何はともあれ、今回の緊急会見は少なくとも我々柑橘軍からすれば大きなターニングポイントになるのは間違いないでしょうから、出来ればこの機会を通してそれぞれの自分が本当に歩みたい人生を問い直すきっかけになっていただけたら嬉しいです。

ということで今回はこれにて会見を終了致します。ご視聴ありがとうございました。
最終更新:2022年01月03日 20:39