「本日ハ晴天ナリ。」
- 作者:夏P(ナッピー)
- 連載時期:2022年7月20日~2022年12月24日
作品リンク
概要
1999年7月、ノストラダムスの大予言とその前後の世紀末を舞台としたオリジナルデジモン小説。
2012年時点で1話と2話だけ書き上げていたにも関わらず、そこから長らく放置していた過去がある。しかしある日既に現実の時間が本作エピローグの年(2022年)に追い付いてしまったことに気付いて慌てて書き上げた。
例によって他作品と世界観を共通しており、作者の処女作「デジタルイナーズ」の主人公・前田拓斗の母と父の物語となる。元々は「デジタルイナーズ」本編の中で描きたかった部分でもあるが、父母までデジモンと関わっていたという特別感は平凡な主人公である拓斗には合わないとして別作品として分離させた。またそれ以外の登場人物はほぼ絡んでいない為、EPILOGUEを除けば単体で完結している。逆に言えばEPILOGUEは他作品から連なる流れの補完や救済の面もある。
本作を以て作者は七大魔王を全てボスとして使い切った為、謎の満足感があるとか無いとか。
本作を以て作者は七大魔王を全てボスとして使い切った為、謎の満足感があるとか無いとか。
登場デジモンはデジモンアクセル出身者がメイン。
あらすじ
1998年12月24日、世紀末の閉塞感漂うクリスマスイヴ。
光ヶ丘で鮎川飛鳥と前田快斗はライオンのような巨大な怪物とそれに立ち向かう一人の少女の姿を目撃する。それがデジタルモンスターと呼ばれる怪物達、そして名を持たず飛鳥と快斗に“高嶺煌羅”と名付けられた少女との出会いだった。
レオルモンのポンデ、ファルコモンのイサハヤ。
二体のデジタルモンスターは快斗と飛鳥の新たな友となる。
光ヶ丘で鮎川飛鳥と前田快斗はライオンのような巨大な怪物とそれに立ち向かう一人の少女の姿を目撃する。それがデジタルモンスターと呼ばれる怪物達、そして名を持たず飛鳥と快斗に“高嶺煌羅”と名付けられた少女との出会いだった。
レオルモンのポンデ、ファルコモンのイサハヤ。
二体のデジタルモンスターは快斗と飛鳥の新たな友となる。
やがて明らかになるこの国で密かに進められている狂気の計画、降臨の時を待つ恐怖の大王アンゴル・モア。
新世紀が間近に迫る東京で、飛鳥と快斗の物語が幕を開ける。
舞台
1998年12月~2001年1月1日
玩具としてのデジタルモンスターとアニメ「デジモンアドベンチャー」が放映されている人間界が舞台。
しかし登場するデジモンアクセル出典デジモン達は、この時点では存在を知られていない──
玩具としてのデジタルモンスターとアニメ「デジモンアドベンチャー」が放映されている人間界が舞台。
しかし登場するデジモンアクセル出典デジモン達は、この時点では存在を知られていない──
登場人物
○20世紀の世界
- 鮎川 飛鳥(あゆかわ あすか)
16歳、高校一年生(1998年12月時点)。本作の女主人公。
大物政治家・九条兵衛の隠し子。明るく快活な女子高生だが、出自に反して平凡な自身へのコンプレックスを持つ。ノリで動いている時は全てが上手く行くが、一度考え始めるとドツボにハマるタイプで、それは悲しいことに四半世紀後の一人息子に多分に受け継がれる運命にある。
煌羅を守りたいという思いが強く、逆に快斗に対してはツンデレ。
イメージソングは本作のタイトルにもなっているDo As Infinity/本日ハ晴天ナリ。
大物政治家・九条兵衛の隠し子。明るく快活な女子高生だが、出自に反して平凡な自身へのコンプレックスを持つ。ノリで動いている時は全てが上手く行くが、一度考え始めるとドツボにハマるタイプで、それは悲しいことに四半世紀後の一人息子に多分に受け継がれる運命にある。
煌羅を守りたいという思いが強く、逆に快斗に対してはツンデレ。
イメージソングは本作のタイトルにもなっているDo As Infinity/本日ハ晴天ナリ。
- ファルコモン“イサハヤ”
飛鳥を陰日向に支えるパートナーデジモン。普段は光が丘公園の中でのんびり過ごしているが、ポンデと違って戦闘面でも優秀でクールながらも裂帛の気迫で、一段階上のレベルのデジモン相手にも立ち向かう。
名前は火の鳥黎明編の神m ニニギが連れていた鳶より。ちなみにアクセル版。
名前は火の鳥黎明編の神m ニニギが連れていた鳶より。ちなみにアクセル版。
- 前田 快斗(まえだ かいと)
15歳、高校一年生(1998年12月時点)。本作の男主人公。
静岡県在住のチャラ男。名家と呼ばれる前田家の一人息子で、地元では前田の坊(ボン)とも呼ばれる。ハニーだの運命の相手だの歯の浮くような台詞を平然かつ適当に吐いて回るので女子からは嫌われがち(当たり前だ!)。
煌羅を“娘”として純粋に可愛がっているが、どちらかと言えば面倒を見られている向きが強い。
デジタルモンスターの存在を知っており、初めて出会ったライオン型の怪物をサーベルレオモンと看破した。1999年春より放送を開始したデジモンアドベンチャーの大ファン。
イメージソングはFlow/メロス。
静岡県在住のチャラ男。名家と呼ばれる前田家の一人息子で、地元では前田の坊(ボン)とも呼ばれる。ハニーだの運命の相手だの歯の浮くような台詞を平然かつ適当に吐いて回るので女子からは嫌われがち(当たり前だ!)。
煌羅を“娘”として純粋に可愛がっているが、どちらかと言えば面倒を見られている向きが強い。
デジタルモンスターの存在を知っており、初めて出会ったライオン型の怪物をサーベルレオモンと看破した。1999年春より放送を開始したデジモンアドベンチャーの大ファン。
イメージソングはFlow/メロス。
- レオルモン“ポンデ”
イサハヤと共に人間界にやってきた子猫デジモン。普段は快斗の家で飼い猫扱いされているが、折に触れてうっかり騒いでしまったりする。明るくノリ良く馴れ馴れしい性格からして快斗とは似た者同士。
名前の由来はポンデライオンだが、ポンデライオンの誕生は2004年なので時代考証をミスっている。
名前の由来はポンデライオンだが、ポンデライオンの誕生は2004年なので時代考証をミスっている。
- 高嶺 煌羅(たかみね きらら)
自称12歳だが6歳か7歳ぐらいにしか見えない。本作のヒロイン。
1998年のクリスマスイヴ、突然デジタルワールドから現れた少女。元々名前は無く、身の丈ほどもある斧を振り回して果敢に怪物に挑む様から、飛鳥によって煌めく修羅=煌羅と名付けられた。名字の高嶺は高嶺の花という快斗からの発案。お母さん中二ッスね。
見た目は小柄だが既に相応の礼儀正しさと生真面目さを身に付けており、快斗を“父”として慕いながらむしろ世話をしているのは彼女の方である。逆に飛鳥のことは嫌っているが、快斗からは反抗期と切って捨てられている。
イメージソングはDo As Infinity/For the Future。
1998年のクリスマスイヴ、突然デジタルワールドから現れた少女。元々名前は無く、身の丈ほどもある斧を振り回して果敢に怪物に挑む様から、飛鳥によって煌めく修羅=煌羅と名付けられた。名字の高嶺は高嶺の花という快斗からの発案。
見た目は小柄だが既に相応の礼儀正しさと生真面目さを身に付けており、快斗を“父”として慕いながらむしろ世話をしているのは彼女の方である。逆に飛鳥のことは嫌っているが、快斗からは反抗期と切って捨てられている。
イメージソングはDo As Infinity/For the Future。
- コアドラモン“ジンライ”
煌羅が戦闘態勢に入った際に傍らに現れる緑色の竜。言葉を話すことはなく、普段どこにいるのかも不明。煌羅は別段それを不思議に思うことはなく、事実戦いさえ無ければ半年以上姿を見せないこともある。
名前の由来は“疾風迅雷”からで、緑が迅雷ってことはつまりry
名前の由来は“疾風迅雷”からで、緑が迅雷ってことはつまりry
- 九条 兵衛(くじょう ひょうえ)
78歳。本作の暫定ラスボスで鮎川飛鳥の父。
次期総理大臣とすら言われた政財界の大物。閉塞し停滞する我が国の未来を憂えており、その打開策として後輩の玉川白夜と共謀してアンゴル・モア降臨計画を企図している。だからアンゴル・モアは恐怖の大王じゃねえ!!
飛鳥に父として接したことはほぼ無く、肉親であるという実感は娘側からもイマイチ無い。
加速神器“暗黒”で育てたデジモンはダークドラモン。
次期総理大臣とすら言われた政財界の大物。閉塞し停滞する我が国の未来を憂えており、その打開策として後輩の玉川白夜と共謀してアンゴル・モア降臨計画を企図している。だからアンゴル・モアは恐怖の大王じゃねえ!!
飛鳥に父として接したことはほぼ無く、肉親であるという実感は娘側からもイマイチ無い。
加速神器“暗黒”で育てたデジモンはダークドラモン。
- 月影 銀河(つきかげ ぎんが)
20代後半。快斗の中学時代の恩師である、眼鏡をかけた優男。
その実態は加速神器“正義”でサーベルレオモンを育て上げたテイマー。飄々とした言葉の裏に固い決意と強い憤怒を秘めた本作の裏主人公。
加速神器で育成されたのは、全てモデルとなったデジモンアクセルの登場デジモンに絞られているが、彼の育てたサーベルレオモンだけは未登場。これは作者がサーベルレオモンの大ファンであり、また月影銀河自身が湯浅桐華様の作品「Salus」の主人公・海山煌麒(パートナーはレオモン)をモチーフとしているからである。
その実態は加速神器“正義”でサーベルレオモンを育て上げたテイマー。飄々とした言葉の裏に固い決意と強い憤怒を秘めた本作の裏主人公。
加速神器で育成されたのは、全てモデルとなったデジモンアクセルの登場デジモンに絞られているが、彼の育てたサーベルレオモンだけは未登場。これは作者がサーベルレオモンの大ファンであり、また月影銀河自身が湯浅桐華様の作品「Salus」の主人公・海山煌麒(パートナーはレオモン)をモチーフとしているからである。
- 車田 香(くるまだ かおる)
20代後半。銀河の親友でゲーム会社に勤めている。
わかりやすい熱血馬鹿。妻の将美からは“カヲル君”と呼ばれている。
銀河と同様に加速神器“自然”でスピノモンを育成した。
わかりやすい熱血馬鹿。妻の将美からは“カヲル君”と呼ばれている。
銀河と同様に加速神器“自然”でスピノモンを育成した。
- 車田 将美(くるまだ まさみ)
20代半ば。九条兵衛の秘書の一人。
旧姓と職場での名字は小金井。穏やかで大人しい性格の女性で、夫の香とはラブラブ(死語)である。
香が加速神器でデジタルモンスターを育てていることを知ってこそいるものの、特に関わることは無いはずだったが──?
旧姓と職場での名字は小金井。穏やかで大人しい性格の女性で、夫の香とはラブラブ(死語)である。
香が加速神器でデジタルモンスターを育てていることを知ってこそいるものの、特に関わることは無いはずだったが──?
- 龍崎 時雨(りゅうざき しぐれ)
20代後半。銀河の恋人で卒業した大学の職員としてそのまま働いている。
天真爛漫で自由奔放な少女がそのまま大人になったような女性で、初心な男をからかうのが好き。つまるところ作者の趣味枠。
銀河と同様に加速神器“暗黒”でグランドラクモンを育成した。
天真爛漫で自由奔放な少女がそのまま大人になったような女性で、初心な男をからかうのが好き。つまるところ作者の趣味枠。
銀河と同様に加速神器“暗黒”でグランドラクモンを育成した。
- 武藤 竜馬(むとう りょうま)
20代後半。銀河や香の学友であるクールな男。九条兵衛のボディーガードも務める。
恩人の兵衛に狂的な信頼を置いており、彼の為なら学友達を糾弾することも厭わない。
加速神器“究極”を持ち、育てたデジモンは──?
恩人の兵衛に狂的な信頼を置いており、彼の為なら学友達を糾弾することも厭わない。
加速神器“究極”を持ち、育てたデジモンは──?
- 玉川 白夜(たまがわ びゃくや)
60歳前後。大学教授であり銀河・香・時雨・竜馬の四人は彼のゼミの教え子でもある。
九条兵衛の後輩として彼の計画に賛同、異世界に伝わるデジヴァイスを模して四種類の加速神器を開発してそれぞれを四人の教え子に託した。
異世界の調査と侵略に魅入られており、本作の全ての元凶とも呼べる存在。
九条兵衛の後輩として彼の計画に賛同、異世界に伝わるデジヴァイスを模して四種類の加速神器を開発してそれぞれを四人の教え子に託した。
異世界の調査と侵略に魅入られており、本作の全ての元凶とも呼べる存在。
- 桂木 霧江(かつらぎ きりえ)
30代後半。九条兵衛の秘書で同時に飛鳥にとって母代わりでもある。
自らを霧江ちゃんと呼ぶ豪放で愉快なオバs お姉さん。その顔を見て煌羅は何故か“色欲の魔王”と呼んだ。
加速神器“究極”でムゲンドラモンを育て上げた。
自らを霧江ちゃんと呼ぶ豪放で愉快なオバs お姉さん。その顔を見て煌羅は何故か“色欲の魔王”と呼んだ。
加速神器“究極”でムゲンドラモンを育て上げた。
- 不知火 士朗(しらぬい しろう)
1999年時点では前田快斗のクラスメイトだが、2000年4月に鮎川飛鳥のクラスメイトとしても現れる。快斗とも飛鳥ともまるで異なる落ち着いた性格の持ち主で、デジタルモンスターに何らかの興味を抱いているようだが──?
○2022年の世界
- 不知火 咲夜(しらぬい さくや)
17歳。作者の別作「Mement Mori」の主人公。
色素の薄い肌と身に纏う薄汚れた白衣以外、全てを黒で固めた少女。今は亡き父を受け継ぎデジタルモンスター及びデジタルワールドの研究を生業としており、ある理由から選ばれし子供とそのパートナーの殺戮を目的に夜の世界を彷徨う。
作中世界においてスカルナイトモンとデッドリーアックスモンは彼女自身が手がけた人造生命体であり、彼ら二体の生命を固定化させるべく己の肉体を実験体としている為、肉体的には17歳から不老。
今回の登場はその人生の全てを殺戮と強奪に費やした彼女の、もしかしたら道を正せたかもしれない可能性のお話し。
色素の薄い肌と身に纏う薄汚れた白衣以外、全てを黒で固めた少女。今は亡き父を受け継ぎデジタルモンスター及びデジタルワールドの研究を生業としており、ある理由から選ばれし子供とそのパートナーの殺戮を目的に夜の世界を彷徨う。
作中世界においてスカルナイトモンとデッドリーアックスモンは彼女自身が手がけた人造生命体であり、彼ら二体の生命を固定化させるべく己の肉体を実験体としている為、肉体的には17歳から不老。
今回の登場はその人生の全てを殺戮と強奪に費やした彼女の、もしかしたら道を正せたかもしれない可能性のお話し。
- ダークナイトモン“ダナン”
咲夜と共に闇夜を彷徨うただの貴族。以前倒したスカルサタモンとスカルグレイモンのデータで強化されている。
- 前田 拓斗(まえだ たくと)
17歳。高校二年生。作者の別作「デジタルイナーズ」の主人公。
通称たっくん。前田快斗・飛鳥の一人息子で、三年前にデジタルワールドを旅した少年。母である飛鳥が長らく出奔していたが故に姉の煌羅を“母”として育った。真実を知った段階での思春期+反抗期特有のモヤモヤによって最近は不貞腐れ気味。
父に似た外見と母に似た性格の所為で、同性とは仲良くなれるが異性にはモテない可哀想な奴。
通称たっくん。前田快斗・飛鳥の一人息子で、三年前にデジタルワールドを旅した少年。母である飛鳥が長らく出奔していたが故に姉の煌羅を“母”として育った。真実を知った段階での思春期+反抗期特有のモヤモヤによって最近は不貞腐れ気味。
父に似た外見と母に似た性格の所為で、同性とは仲良くなれるが異性にはモテない可哀想な奴。
- エレキモン“クロス”
- ブイモン“ニトロ”
たっくんのパートナー達。それぞれクロスモンとマグナモンに進化するド派手な奴ら。
用語解説
- 加速神器(アクセラレーター)
本作におけるデジヴァイス。読み方は上記の通り学園都市第一位だが、漢字通りに“かそくじんぎ”でも通じる。デジタルワールドと接触できない中、玉川白夜の手で異世界の秘宝デジヴァイスを模すことで開発された失敗作のデジヴァイス。
元々デジヴァイスには人間の生命力や精神力を力に変換してパートナーデジモンを強化する機能があるが、ではデジヴァイスを用いる際に人間側に不調が起きるかと言われればそれは否である。何故ならデジヴァイスにはそうならないよう制限が施されているからに他ならないが、本器はそのリミッターが意図的に取り払われている。故に使い続けた場合、生命力を吸われ続けた人間は原因不明の急死や育てたデジモンとの同化、諸共に消滅など多種多様な形ながらも等しく死を迎えることになる。
作中では“正義”“暗黒”“自然”“究極”の四種類がそれぞれ二つずつ開発され、手にした者自身も含めて数奇な運命を辿ることとなる。
モチーフは名前の通りデジモンアクセルであり、人間の生命力を吸う設定もDNA取得行為から。
元々デジヴァイスには人間の生命力や精神力を力に変換してパートナーデジモンを強化する機能があるが、ではデジヴァイスを用いる際に人間側に不調が起きるかと言われればそれは否である。何故ならデジヴァイスにはそうならないよう制限が施されているからに他ならないが、本器はそのリミッターが意図的に取り払われている。故に使い続けた場合、生命力を吸われ続けた人間は原因不明の急死や育てたデジモンとの同化、諸共に消滅など多種多様な形ながらも等しく死を迎えることになる。
作中では“正義”“暗黒”“自然”“究極”の四種類がそれぞれ二つずつ開発され、手にした者自身も含めて数奇な運命を辿ることとなる。
モチーフは名前の通りデジモンアクセルであり、人間の生命力を吸う設定もDNA取得行為から。