不知火一族(しらぬい いちぞく)
- 作者:夏P(ナッピー)
- 誕生:2014年『Memento Mori』執筆と同時期(※それ以前より設定は存在していた)
- 関連作品:『Memento Mori』『本日ハ晴天ナリ。』『コテハナ紀行・大蛇足』etc...
概要
夏P(ナッピー)執筆の作中世界に登場する大した奴ら。
始祖である不知火士朗は元々静岡県の某港町で暮らす平凡な高校生であったが、20世紀末にデジタルモンスターやそれに様々な目論見で関わる人々の存在を知ったことで、デジタルワールドの存在を解き明かすべく研究者としての道を歩んでいくことになる。
士朗の娘・咲夜はそんな父の研究成果を半ば強奪する形で引き継ぎ、半世紀に渡って闇の世界で暗躍する。その過程で自らをデジクロスの実験体として差し出したことで、徐々に人間とは掛け離れた存在へと変貌していく。
咲夜が2064年8月1日に何者かに暗殺されたことでその血脈は絶えるが、その後はデジタルワールドにて不知火の姓を持つ人間(の形をした者)が確認されるようになり、また現実世界では彼女の技術や理論を応用した最強のデジモン(の形をした者)の開発が続行されているという。
始祖である不知火士朗は元々静岡県の某港町で暮らす平凡な高校生であったが、20世紀末にデジタルモンスターやそれに様々な目論見で関わる人々の存在を知ったことで、デジタルワールドの存在を解き明かすべく研究者としての道を歩んでいくことになる。
士朗の娘・咲夜はそんな父の研究成果を半ば強奪する形で引き継ぎ、半世紀に渡って闇の世界で暗躍する。その過程で自らをデジクロスの実験体として差し出したことで、徐々に人間とは掛け離れた存在へと変貌していく。
咲夜が2064年8月1日に何者かに暗殺されたことでその血脈は絶えるが、その後はデジタルワールドにて不知火の姓を持つ人間(の形をした者)が確認されるようになり、また現実世界では彼女の技術や理論を応用した最強のデジモン(の形をした者)の開発が続行されているという。
苗字の由来は「ドカベン」に登場する主人公・山田太郎の宿敵にして作中最強投手である不知火守から。
名前も同様にスポーツ漫画のライバルキャラから取られていることが多い。
名前も同様にスポーツ漫画のライバルキャラから取られていることが多い。
主要な人物
・不知火 士朗(しらぬい しろう)
生没年:1981年~2014年
登場作品:『本日ハ晴天ナリ。』『Memento Mori』
後世、デジタルモンスターの研究者として名を馳せたとされる男。一方でその偉業は殆ど知られておらず、玉川白夜や娘である咲夜の研究成果の前には霞んでしまうとされる。だが失踪した白夜の研究データを実証し、以後それらを散逸させることなく咲夜に繋いだという一点においても彼の功績は大きい。
元々は静岡県出身の平凡な高校生で、前田快斗の同級生であったがデジモンの存在を知り、高校卒業を待たずして東京へと姿を現した。その後は大学時代に頭角を現し、世紀末のアンゴル・モア計画の頓挫と責任者の失踪により途絶えていたデジタルワールドへの接触を政府より一任されていた。実は失踪した白夜とそのデジモンであるタイラントカブテリモン、そして失敗作のデジヴァイスを確保しており、それらを用いた人体実験の結果、人間とデジモンを結び付けた唯一の実例として“強欲”の魔王バルバモンを生み出すことに成功している。
2014年、妻と共に謎の死を遂げる。確実に存在していたはずの内臓が突然複数消滅した故の奇怪な死だったという。己の研究を娘に継がせる気は毛頭無かったが、その頑迷さが災いしてか半ば強奪する形で一人娘の咲夜に彼の理論や研究データは継承されることになる。
名前は漫画「ドラベース」の主人公・クロえもんのライバル・シロえもんから。
生没年:1981年~2014年
登場作品:『本日ハ晴天ナリ。』『Memento Mori』
後世、デジタルモンスターの研究者として名を馳せたとされる男。一方でその偉業は殆ど知られておらず、玉川白夜や娘である咲夜の研究成果の前には霞んでしまうとされる。だが失踪した白夜の研究データを実証し、以後それらを散逸させることなく咲夜に繋いだという一点においても彼の功績は大きい。
元々は静岡県出身の平凡な高校生で、前田快斗の同級生であったがデジモンの存在を知り、高校卒業を待たずして東京へと姿を現した。その後は大学時代に頭角を現し、世紀末のアンゴル・モア計画の頓挫と責任者の失踪により途絶えていたデジタルワールドへの接触を政府より一任されていた。実は失踪した白夜とそのデジモンであるタイラントカブテリモン、そして失敗作のデジヴァイスを確保しており、それらを用いた人体実験の結果、人間とデジモンを結び付けた唯一の実例として“強欲”の魔王バルバモンを生み出すことに成功している。
2014年、妻と共に謎の死を遂げる。確実に存在していたはずの内臓が突然複数消滅した故の奇怪な死だったという。己の研究を娘に継がせる気は毛頭無かったが、その頑迷さが災いしてか半ば強奪する形で一人娘の咲夜に彼の理論や研究データは継承されることになる。
名前は漫画「ドラベース」の主人公・クロえもんのライバル・シロえもんから。
・不知火 咲夜(しらぬい さくや)
生没年:2005年~2064年
登場作品:『本日ハ晴天ナリ。』『Memento Mori』『コテハナ紀行・大蛇足』
士朗の一人娘。ボロボロの白衣と黒いセーラー服を纏い闇夜を彷徨う少女。
齢九つで人工生命体の開発に成功するなど極めて聡明な科学者としての才を持つが、父以上の冷酷さを危険視され士朗からは自身の研究から遠ざけられていた。そんな父に尊敬と憎悪の相反する感情を抱えていた中で迎えたその死と共に研究成果を全て強奪、関係者を皆殺しにした上で単独行動を始める。
記録されている全ての選ばれし子供を暗殺もしくは支配下に置き、人間界に存在するデジタルモンスターの全てを手中に収めんと暗躍した作中世界最大の大罪人。人間を含めた全ての命を平然と他人事だと言い放つ酷薄さをして、とっくに人間ではないとされた。だが根底には「自分はこんなにもデジタルモンスターとデジタルワールドのことばかり考えているのに何故選ばれないのか」という選ばれし子供に対する極めて惨めな嫉妬心が存在することを様々から指摘されている。指摘した者は大抵殺されるが。
デジクロス実験体であるダークナイトモン“ダナン”との契約に己の肉体を用いている為、2022年の17歳の肉体で不老となっている。
己の最大の研究成果を完成させた翌日の2064年8月1日、自らのラボにて何者かに暗殺された。
ちょうど某妖怪の孫の漫画が大人気だった時期である為、勿論あの御方がモチーフ。作者には白衣狐(は〇ろもぎつね)様とか呼ばれている。名前がサクヤなのもそういうことである。
生没年:2005年~2064年
登場作品:『本日ハ晴天ナリ。』『Memento Mori』『コテハナ紀行・大蛇足』
士朗の一人娘。ボロボロの白衣と黒いセーラー服を纏い闇夜を彷徨う少女。
齢九つで人工生命体の開発に成功するなど極めて聡明な科学者としての才を持つが、父以上の冷酷さを危険視され士朗からは自身の研究から遠ざけられていた。そんな父に尊敬と憎悪の相反する感情を抱えていた中で迎えたその死と共に研究成果を全て強奪、関係者を皆殺しにした上で単独行動を始める。
記録されている全ての選ばれし子供を暗殺もしくは支配下に置き、人間界に存在するデジタルモンスターの全てを手中に収めんと暗躍した作中世界最大の大罪人。人間を含めた全ての命を平然と他人事だと言い放つ酷薄さをして、とっくに人間ではないとされた。だが根底には「自分はこんなにもデジタルモンスターとデジタルワールドのことばかり考えているのに何故選ばれないのか」という選ばれし子供に対する極めて惨めな嫉妬心が存在することを様々から指摘されている。
デジクロス実験体であるダークナイトモン“ダナン”との契約に己の肉体を用いている為、2022年の17歳の肉体で不老となっている。
己の最大の研究成果を完成させた翌日の2064年8月1日、自らのラボにて何者かに暗殺された。
ちょうど某妖怪の孫の漫画が大人気だった時期である為、勿論あの御方がモチーフ。作者には白衣狐(は〇ろもぎつね)様とか呼ばれている。名前がサクヤなのもそういうことである。
・土井垣 旭騎(どいがき あさき)
生没年:2014年~????
登場作品:『Memento Mori』
正確には不知火一族ではないが記載。『Memento Mori』の名目上の主人公。
咲夜を姉として慕う少年だが、姉と真逆の快活な熱血漢。両親は不知火士朗のデジモン研究仲間。高校生になると共に咲夜からシャウトモン“フォルテ”を与えられる。それによって自らが不老の怪物になるとも知らずに。
咲夜が彼を養育していたのは単なる気まぐれであり、情など一切無かった。一方で研究対象としては極めて優秀であり、シャウトモンが旭騎自身のパーソナリティを元に制作されたこともあり相性は抜群で、初めての戦闘でオメガシャウトモンへの超進化を成功させている。しかし菊池隆二が出奔した後、咲夜には選ばれし子供討伐の尖兵としていつしか利用されるようになり、真っ直ぐだったはずの精神は次第に擦り切れて疲弊していく。
乳飲み子の内に両親を殺され、シャウトモンと契約したことで不老の怪物となり、好きだった女の子を自らの手で殺めさせられ、そして彼女と同じ選ばれし子供の命を次々と奪う役目を与えられ、それら全てが大切な“姉”に自らを研究データとして扱われていたが故のものだったとしても構わず、敬愛する姉の為にオメガシャウトモン、またシャウトモンDXと共に地獄のような日々を駆け抜けた。
そして最期の日、全ての真実を知って尚、姉を庇って彼は散った。何も為せず何も救えない、自分自身にすら報えない人生のまま。
ただ、彼の献身と愚直なまでの真っ直ぐさはほんの僅かでも“姉”の心を動かしたのか、彼が死した数年の後に咲夜が完成させた英雄太陽の闘士スサノオモンには、咲夜自身だけでなく旭騎の遺伝子データも組み込まれている。
生没年:2014年~????
登場作品:『Memento Mori』
正確には不知火一族ではないが記載。『Memento Mori』の名目上の主人公。
咲夜を姉として慕う少年だが、姉と真逆の快活な熱血漢。両親は不知火士朗のデジモン研究仲間。高校生になると共に咲夜からシャウトモン“フォルテ”を与えられる。それによって自らが不老の怪物になるとも知らずに。
咲夜が彼を養育していたのは単なる気まぐれであり、情など一切無かった。一方で研究対象としては極めて優秀であり、シャウトモンが旭騎自身のパーソナリティを元に制作されたこともあり相性は抜群で、初めての戦闘でオメガシャウトモンへの超進化を成功させている。しかし菊池隆二が出奔した後、咲夜には選ばれし子供討伐の尖兵としていつしか利用されるようになり、真っ直ぐだったはずの精神は次第に擦り切れて疲弊していく。
乳飲み子の内に両親を殺され、シャウトモンと契約したことで不老の怪物となり、好きだった女の子を自らの手で殺めさせられ、そして彼女と同じ選ばれし子供の命を次々と奪う役目を与えられ、それら全てが大切な“姉”に自らを研究データとして扱われていたが故のものだったとしても構わず、敬愛する姉の為にオメガシャウトモン、またシャウトモンDXと共に地獄のような日々を駆け抜けた。
そして最期の日、全ての真実を知って尚、姉を庇って彼は散った。何も為せず何も救えない、自分自身にすら報えない人生のまま。
ただ、彼の献身と愚直なまでの真っ直ぐさはほんの僅かでも“姉”の心を動かしたのか、彼が死した数年の後に咲夜が完成させた英雄太陽の闘士スサノオモンには、咲夜自身だけでなく旭騎の遺伝子データも組み込まれている。
・???(正式名称不明。炎の闘士と呼ばれるが……?)
生没年:2064年?~????
登場作品:『Memento Mori』『コテハナ紀行・大蛇足』
デジタルワールドを彷徨う謎の存在。10代後半の少年の姿形をしており、性格は慇懃無礼。
人の形を取っているが常に全身をパリパリとノイズのような揺らめきが走っており、存在自体が不安定。一方でデジタルワールドにおいて人間の形でありながらパートナーデジモンを持たずして存在できるという矛盾を孕む。咲夜を母上殿と呼ぶように不知火咲夜の生み出した人工生命体であり、即ち彼女の息子にあたる存在である。
デジタルワールドにとって余分なもの、即ち大蛇足。
裏切りの蛇たる魔王を踏み越える勇者、即ち大蛇足。
神器 ZERO-ARMSの担い手に足る大器、即ち大蛇足。
生没年:2064年?~????
登場作品:『Memento Mori』『コテハナ紀行・大蛇足』
デジタルワールドを彷徨う謎の存在。10代後半の少年の姿形をしており、性格は慇懃無礼。
人の形を取っているが常に全身をパリパリとノイズのような揺らめきが走っており、存在自体が不安定。一方でデジタルワールドにおいて人間の形でありながらパートナーデジモンを持たずして存在できるという矛盾を孕む。咲夜を母上殿と呼ぶように不知火咲夜の生み出した人工生命体であり、即ち彼女の息子にあたる存在である。
デジタルワールドにとって余分なもの、即ち大蛇足。
裏切りの蛇たる魔王を踏み越える勇者、即ち大蛇足。
神器 ZERO-ARMSの担い手に足る大器、即ち大蛇足。
関連技術・関連ワード・関連デジモン
・絶対者(アブソリュート)
作中世界のデジタルワールドは通常の人間では活動できない。立っているだけ、呼吸をするだけでも衰弱していき、やがて生存すら困難となる。それは現実世界を生きる人類が異世界であるデジタルワールドに存在することによる世界からの拒絶反応と呼ぶべきもの。それを防ぐべく人間はデジタルモンスターとパートナー関係を結び、世界から存在の承認を受けることでデジタルワールドでの活動を可能とする。この関係を結ぶことに成功した者が、所謂「選ばれし子供」である。
一方で拒絶反応が少ない者、言い換えれば異世界への適合率が高い人間が時折存在する。不知火咲夜の提唱では3割~5割程度の適合率があれば十分に高く、少々の違和感こそあれデジタルワールドでも問題なく生きられるだろうとされる。異世界で勇者として名を馳せた「選ばれし子供」は、往々にしてこの適合率が高い傾向にある。何故なら無事にパートナー関係を結べたとして、適合率が低い者は死ぬのだから。
そしてその中でもデジタルワールドに完全適合した者、デジタルモンスターとのパートナー関係、即ち契約無くして単独の人間として異世界での生存を可能とする者がいるという。咲夜も見たことが無いその机上の空論に等しい存在を、彼女らは絶対者(アブソリュート)と呼ぶ。
不知火士朗、不知火咲夜の研究の究極目的はこの絶対者を人工的に作り出す技術を完成させ、人間のデジタルワールド移住を可能とすることである。
ちなみに、現時点で作中世界でこの絶対者であると明言された人物はいない。本当にいるのか?
作中世界のデジタルワールドは通常の人間では活動できない。立っているだけ、呼吸をするだけでも衰弱していき、やがて生存すら困難となる。それは現実世界を生きる人類が異世界であるデジタルワールドに存在することによる世界からの拒絶反応と呼ぶべきもの。それを防ぐべく人間はデジタルモンスターとパートナー関係を結び、世界から存在の承認を受けることでデジタルワールドでの活動を可能とする。この関係を結ぶことに成功した者が、所謂「選ばれし子供」である。
一方で拒絶反応が少ない者、言い換えれば異世界への適合率が高い人間が時折存在する。不知火咲夜の提唱では3割~5割程度の適合率があれば十分に高く、少々の違和感こそあれデジタルワールドでも問題なく生きられるだろうとされる。異世界で勇者として名を馳せた「選ばれし子供」は、往々にしてこの適合率が高い傾向にある。何故なら無事にパートナー関係を結べたとして、適合率が低い者は死ぬのだから。
そしてその中でもデジタルワールドに完全適合した者、デジタルモンスターとのパートナー関係、即ち契約無くして単独の人間として異世界での生存を可能とする者がいるという。咲夜も見たことが無いその机上の空論に等しい存在を、彼女らは絶対者(アブソリュート)と呼ぶ。
不知火士朗、不知火咲夜の研究の究極目的はこの絶対者を人工的に作り出す技術を完成させ、人間のデジタルワールド移住を可能とすることである。
ちなみに、現時点で作中世界でこの絶対者であると明言された人物はいない。
・バルバモン(Vi種/究極体)
2009年に不知火士朗が玉川白夜の肉体に彼の育てたタイラントカブテリモンのデータを埋め込むことで誕生した“強欲”の魔王。その後は如何なる経緯を辿ったのかデジタルワールドに君臨し、音に聞こえた七大魔王の一角として名を馳せることになる。2009年の時点で人間とデジモンを一つとする技術の成功例が現実世界には存在していたのである。
人間をベースとしているが故の支配欲と征服欲を持っており、2064年頃のデジタルワールドでは飄々としながらも確かな欲望の下に悪魔軍の総司令として天使軍との全面戦争に臨んでいるが、一人の貧乳英雄によって倒された。
2009年に不知火士朗が玉川白夜の肉体に彼の育てたタイラントカブテリモンのデータを埋め込むことで誕生した“強欲”の魔王。その後は如何なる経緯を辿ったのかデジタルワールドに君臨し、音に聞こえた七大魔王の一角として名を馳せることになる。2009年の時点で人間とデジモンを一つとする技術の成功例が現実世界には存在していたのである。
人間をベースとしているが故の支配欲と征服欲を持っており、2064年頃のデジタルワールドでは飄々としながらも確かな欲望の下に悪魔軍の総司令として天使軍との全面戦争に臨んでいるが、一人の
・電脳交差もしくは電脳融合(デジクロス)
異なるデジタルモンスター同士を結び付ける技術。不知火士朗が理論のみを提唱し、彼の死後は娘である不知火咲夜が引き継ぎ完成させた。
士朗が提唱したのは元々人間とデジタルモンスターを掛け合わせることであり、上記のバルバモンはその成功例であったが、21世紀初頭の技術では完全に人間とデジモンを融合させることは確実性に欠けており、様々な実験で多くの死者を出した。故にまずモンスター同士の融合を自由自在に行えるまで技術を昇華させ、その後に人間とモンスターの融合へと移行しようと考えたのである。
士朗はモンスター同士を繋ぐ実証の前に怪死を遂げた為、実際にデジクロス技術は咲夜の代になってから世に出ることとなる。
最終目的は現生人類を問題なくデジタルワールドで活動させるべく、人体にデジタルモンスターの特性を備え付けさせることであり、それは即ち人工的に絶対者(アブソリュート)を作り上げること。それは異世界からの拒絶反応を跳ね除ける力、故にその名を電脳聖衣(デジクロス)と呼ばれる。
『本日ハ晴天ナリ。』エピローグにて前田拓斗と出会った咲夜が、クロスモンの名を聞いて一瞬怯んだのはこの為。
異なるデジタルモンスター同士を結び付ける技術。不知火士朗が理論のみを提唱し、彼の死後は娘である不知火咲夜が引き継ぎ完成させた。
士朗が提唱したのは元々人間とデジタルモンスターを掛け合わせることであり、上記のバルバモンはその成功例であったが、21世紀初頭の技術では完全に人間とデジモンを融合させることは確実性に欠けており、様々な実験で多くの死者を出した。故にまずモンスター同士の融合を自由自在に行えるまで技術を昇華させ、その後に人間とモンスターの融合へと移行しようと考えたのである。
士朗はモンスター同士を繋ぐ実証の前に怪死を遂げた為、実際にデジクロス技術は咲夜の代になってから世に出ることとなる。
最終目的は現生人類を問題なくデジタルワールドで活動させるべく、人体にデジタルモンスターの特性を備え付けさせることであり、それは即ち人工的に絶対者(アブソリュート)を作り上げること。それは異世界からの拒絶反応を跳ね除ける力、故にその名を電脳聖衣(デジクロス)と呼ばれる。
『本日ハ晴天ナリ。』エピローグにて前田拓斗と出会った咲夜が、クロスモンの名を聞いて一瞬怯んだのはこの為。
・トワイライト(人工デジモン第一群)
不知火咲夜の開発した人工デジモン第一群。スカルナイトモンとデッドリーアックスモンから成る。咲夜の名前にある“夜”の始まりを告げる夕闇、自らの時代の開始を意味するその単語が由来。
第一号であるスカルナイトモンは人格データの定着に失敗、咲夜の指示が無ければ一切動かない木偶の棒であったが逆に指示さえ出せば迅速に行動する為、咲夜の目的である選ばれし子供暗殺の為の優秀な手駒として活躍する。咲夜は父から理論を引き継いだにせよ、弱冠9歳でスカルナイトモンを完成させており、父の研究仲間からは父以上の天才だと言われたが、咲夜と骸骨騎士が最初に成したことはそんな父の仲間達を一人残らず葬ることであった。
数年後に完成した第二号デッドリーアックスモンとの電脳交差(デジクロス)によってようやく人格データを発現させることに成功、以降はダークナイトモン“ダナン”として咲夜と共に暗躍することとなる。どこか超然としながらも人間臭いその性格は、怪死した父の士朗が遺した“バグラモン”なる謎のモンスターの人格データが使われている為。公式が純粋な強化型を用意してくださらないので、以前倒したスカルサタモンとスカルグレイモンのデータを纏い己を強化することができる。
口うるさいので彼に黙らせる時、咲夜はデジクロス強制解除でスカルナイトモンとデッドリーアックスモンに分離させることが多い。
不知火咲夜の開発した人工デジモン第一群。スカルナイトモンとデッドリーアックスモンから成る。咲夜の名前にある“夜”の始まりを告げる夕闇、自らの時代の開始を意味するその単語が由来。
第一号であるスカルナイトモンは人格データの定着に失敗、咲夜の指示が無ければ一切動かない木偶の棒であったが逆に指示さえ出せば迅速に行動する為、咲夜の目的である選ばれし子供暗殺の為の優秀な手駒として活躍する。咲夜は父から理論を引き継いだにせよ、弱冠9歳でスカルナイトモンを完成させており、父の研究仲間からは父以上の天才だと言われたが、咲夜と骸骨騎士が最初に成したことはそんな父の仲間達を一人残らず葬ることであった。
数年後に完成した第二号デッドリーアックスモンとの電脳交差(デジクロス)によってようやく人格データを発現させることに成功、以降はダークナイトモン“ダナン”として咲夜と共に暗躍することとなる。どこか超然としながらも人間臭いその性格は、怪死した父の士朗が遺した“バグラモン”なる謎のモンスターの人格データが使われている為。
口うるさいので彼に黙らせる時、咲夜はデジクロス強制解除でスカルナイトモンとデッドリーアックスモンに分離させることが多い。
・ブルーフレア(人工デジモン第二群)
不知火咲夜の開発した人工デジモン第二群。グレイモンとメイルバードラモン、サイバードラモンとデッカードラモンから成る。炎を司る蒼竜を中核に彼を強化する三体で構成されている為、この名が付けられた。
グレイモンは2014年の選ばれし子供・菊池隆二のパートナーであるアグモン“オグマ”を咲夜が密かに捕らえ、無断で強化改造した姿。それによりグレイモンの姿から一切の進化・退化能力は失われている。無より生み出したトワイライトに続き、経験豊富な選ばれし子供のパートナーにデジクロス能力を持たせた場合の可能性を探る為の実験作である。
敢えて粗悪な改造が施されたことにより英雄・オメガモンの力は失われ、また他のデジモンの命を喰らわねばオグマは生きていくことさえできない身となった。これは選ばれし子供であればパートナーを見捨てられないことを知る咲夜の意図したものであり、結果として隆二は崎守竜樹の仮名を与えられて他の選ばれし子供とそのデジモンを殺戮する為の咲夜の尖兵となる。
しかし2022年、同じ選ばれし子供であった武藤七海とインペリアルドラモンとの激闘の中、デッカードラモンとサイバードラモンを失いつつも進化の力を取り戻してジークグレイモンが誕生、咲夜の下から隆二は出奔する。
不知火咲夜の開発した人工デジモン第二群。グレイモンとメイルバードラモン、サイバードラモンとデッカードラモンから成る。炎を司る蒼竜を中核に彼を強化する三体で構成されている為、この名が付けられた。
グレイモンは2014年の選ばれし子供・菊池隆二のパートナーであるアグモン“オグマ”を咲夜が密かに捕らえ、無断で強化改造した姿。それによりグレイモンの姿から一切の進化・退化能力は失われている。無より生み出したトワイライトに続き、経験豊富な選ばれし子供のパートナーにデジクロス能力を持たせた場合の可能性を探る為の実験作である。
敢えて粗悪な改造が施されたことにより英雄・オメガモンの力は失われ、また他のデジモンの命を喰らわねばオグマは生きていくことさえできない身となった。これは選ばれし子供であればパートナーを見捨てられないことを知る咲夜の意図したものであり、結果として隆二は崎守竜樹の仮名を与えられて他の選ばれし子供とそのデジモンを殺戮する為の咲夜の尖兵となる。
しかし2022年、同じ選ばれし子供であった武藤七海とインペリアルドラモンとの激闘の中、デッカードラモンとサイバードラモンを失いつつも進化の力を取り戻してジークグレイモンが誕生、咲夜の下から隆二は出奔する。
・クロスハート(人工デジモン第三群)
不知火咲夜の開発した人工デジモン第三群。群と言いつつもシャウトモン単体を指す。人間と心を通わせたデジモンの可能性を探るべく、咲夜が“弟”として養育していた少年・土井垣旭騎に与えられたことからクロスハートの名が付いた。
元々は無より生み出したトワイライトの技術に既存の個体を強化したブルーフレアの技術をフィードバックした、シャウトモンを核に据えたバリスタモンとドルルモン、スターモンとスパロウモンによる戦術チームを咲夜は考案していたが、旭騎と“フォルテ”の名を与えられたシャウトモンが初めて対峙したスプラッシュモンとの戦いでシャウトモンが超進化、オメガシャウトモンとなったことで先の四体を含めた戦術構想はお蔵入りとなった。
咲夜の研究における自信作であり、人工デジモンでありながら人間との絆で力を増すオメガシャウトモン、あるいはシャウトモンDXは2030年~2040年代において最強を誇った。この時点でデジタルモンスター同士の融合という意味でのデジクロス技術は、一旦の完成を見たと言える。しかし──?
またスパロウモンが数千年後の地球で目撃されたという話があるザンス。
不知火咲夜の開発した人工デジモン第三群。群と言いつつもシャウトモン単体を指す。人間と心を通わせたデジモンの可能性を探るべく、咲夜が“弟”として養育していた少年・土井垣旭騎に与えられたことからクロスハートの名が付いた。
元々は無より生み出したトワイライトの技術に既存の個体を強化したブルーフレアの技術をフィードバックした、シャウトモンを核に据えたバリスタモンとドルルモン、スターモンとスパロウモンによる戦術チームを咲夜は考案していたが、旭騎と“フォルテ”の名を与えられたシャウトモンが初めて対峙したスプラッシュモンとの戦いでシャウトモンが超進化、オメガシャウトモンとなったことで先の四体を含めた戦術構想はお蔵入りとなった。
咲夜の研究における自信作であり、人工デジモンでありながら人間との絆で力を増すオメガシャウトモン、あるいはシャウトモンDXは2030年~2040年代において最強を誇った。この時点でデジタルモンスター同士の融合という意味でのデジクロス技術は、一旦の完成を見たと言える。しかし──?
またスパロウモンが数千年後の地球で目撃されたという話がある
・アレスタードラモン(人工デジモン最終発展型)
不知火咲夜が死の寸前まで開発を続けていた人工デジモン、便宜上その最終発展型とされる。
他のモンスターと融合することで別個体へと変化する既存の群と異なり、自己を固定したまま取り込んだ他者を純粋な力として用いる能力“クロスアップ”を備える。故にコードネームは狩人(デジモンハンター)であり、完成すれば無限の可能性を持つとして、咲夜は完成間近の彼を「最強のデジモンである」と確信していたが、彼女が暗殺されたことで日の目を見ること無く歴史の闇に消えていった。
だが咲夜の遺したコンピューターは休むこと無く作業を続けており、数千年後に──?
ドラゴンボールのセル、もしくは人造人間13号14号15号のオマージュ。
不知火咲夜が死の寸前まで開発を続けていた人工デジモン、便宜上その最終発展型とされる。
他のモンスターと融合することで別個体へと変化する既存の群と異なり、自己を固定したまま取り込んだ他者を純粋な力として用いる能力“クロスアップ”を備える。故にコードネームは狩人(デジモンハンター)であり、完成すれば無限の可能性を持つとして、咲夜は完成間近の彼を「最強のデジモンである」と確信していたが、彼女が暗殺されたことで日の目を見ること無く歴史の闇に消えていった。
だが咲夜の遺したコンピューターは休むこと無く作業を続けており、数千年後に──?
ドラゴンボールのセル、もしくは人造人間13号14号15号のオマージュ。
・十闘士/スサノオモン
不知火咲夜の研究の集大成。人工的に完成させた絶対者(アブソリュート)とも言える。
これらを完成させた直後の2064年8月1日、彼女は何者かの手で暗殺された。
不知火咲夜の研究の集大成。人工的に完成させた絶対者(アブソリュート)とも言える。
これらを完成させた直後の2064年8月1日、彼女は何者かの手で暗殺された。