転校生Xとは
- 『転校生X』とは、本キャンペーン「ダンゲロスlite忘年会2023(希望崎学園 闇鍋忘年会2023)」の主催者であり、戦闘をかき乱す不確定要素として登場するNPC(ノンプレイヤーキャラクター)です。
- 『転校生X』はGK(ゲームキーパー)の定めたロジックに従い行動します。
転校生Xルール
- 本キャンペーンでは、転校生はゲーム開始時からマップ中央に存在しています。
- 転校生Xが行動する転校生フェイズはありません。
- 転校生Xは移動力を持たず、自身を攻撃したキャラクターを自動で攻撃します。
- 詳細な挙動は、キャラクター説明の能力原理をご確認ください。
X代目 闇鍋 奉行(やみなべ たてゆき)
性別:男性
所持武器:おたま、穴あきおたま、菜箸
所属陣営:転校生X
ステータス:攻撃力:5/防御力:20/体力:23/精神力:108/FS(今まで復活した回数):2023
所持DP:3
移動力:0
自身のZOC:あり
通常攻撃の範囲:同マス(転校生フェイズがないため、自分から攻撃することはありません)
特殊能力1:儂の鍋だ!! 手前勝手は許さん!!
パッシブカウンター能力。
闇鍋の鍋ルールに従わない輩をうるさく取り締まる。
【効果1】
同マスから闇鍋を通常攻撃したキャラクターを、後手で通常攻撃により反撃する。
【効果2】
特殊能力を受けると、先手で能力無効(一瞬)を得る。
それぞれ発動するたび体力消費2。
特殊能力2:御霊よ、闇鍋より出でよ
各ターンの終わりに発動。
2023年のダンゲロスキャンペーンで本戦に未登場のPLキャラクター(闇鍋忘年会のリザーブを含む)からランダムに一体を選び、そのターンの陣営の援軍として召喚する。
永続・死亡非解除。
※詳細は
特殊ルールを参照してください。
※闇鍋が退場すると、両陣営の増援が停止します。
すべての魂は鍋より生まれ、肉体を授かり、朽ちて再び鍋へと還る……。
キャラクター説明
2000年ほど前、西アジアに現れた伝説の吸血鬼。長い旅路の末、江戸末期の時代に希望崎へとたどり着く。かつての相棒である江戸の魔人奉行「初代 闇鍋 奉行」から名前とその能力「御霊(おたま)の力」を受け継ぎ、二つの能力を持つ転校生になった。死ぬたびに代替わりをし、現在X代目。とにかく鍋にうるさい。
キャラクター背景(読まなくていいところ)
イスラエルからペルシアへ、ペルシアからインドへ、インドからヒマラヤを越え、中国へ。死なない彼にとって、人生は死ぬまでの暇つぶし。孤独な旅人はやがて海を越え、文明の東の果て、江戸末期、希望崎と呼ばれる街に辿り着く。
伝説の吸血鬼だった彼にとって、どこへ行ってもやることは変わらない。夜な夜な街へ駆り出しては、食欲の赴くまま民を殺し、血を啜る。しかし、その日は違った。血まみれの死体の横に佇む彼の目の前に現れたのは、闇鍋奉行を名乗る男。
「妖め、御霊(おたま)の力にて成敗致す。」
気づけば吸血鬼は鍋の中。敗北は予想だにしていなかった。
あの夜から何日が過ぎたのだろうか。鍋の外から男の声が聞こえる。
「妖よ、飢えているのだろう。どうだ、ここはひとつ、出でて儂と鍋でも食わぬか。」
「なに、お主がまた民を喰らおうとすれば、また閉じ込めるまでよ。造作もない。」
得体の知れぬ男の作った、底の見えない煮えたぎる鍋汁。たちのぼる湯気、禍々しく浮かび上がる鍋の具。吸血鬼は、菜箸を一本だけ手に取って、その中の一つを突き刺し、口へと運んだ。
「どうだ、美味いか。さぞ美味かろう。何せ、儂の鍋だからのう。ガハハ。」
味はわからなかったが、とにかく、我を忘れて貪った。闇鍋奉行は満足げな顔をしている。
「ガハハ、妖とて鍋は美味いか。」
「……良い顔だ。お主、儂の懐刀にならんか。その力、善きことのため用いれば、きっと民のためとなろう。」
それからというもの、吸血鬼は日々、闇鍋奉行と共に妖と戦い、民を守った。そうして多くの民から慕われたが、そんなことはどうでもよかった。たった1人の対等な存在と過ごす日々が、吸血鬼の飢えた心を満たした。
ーー月日は百代の過客にして、
行き交う年もまた旅人なり。
しかしながら、人間の寿命は短かった。晩年、闇鍋奉行はすっかり衰え、床に伏していた。しゃがれた声で吸血鬼に問いかける。
「お主よ、そういえばまだ名を聞いていなかったな。何という。」
「……エックスマスク=マジストレート=メルティングポット。耳慣れぬ言葉じゃ。やはり異国のものであったか。」
「エックスよ、お主に闇鍋奉行の名を継いでは貰えんだろうか。先代から受け継がれてきたこの御霊の力を、次はお主に託したい。儂もまた、御霊へと還る。儂は死なん。ずっと一緒だ。ガハハ。」
寒い冬の日だった。闇鍋奉行を看取ったエックスは、後を追うように何度も自らの命を断った。それでも伝説の吸血鬼は、そのたびに生き返った。やがて、死なない彼はすべてを諦め、鍋の中で深い眠りについた。
希望崎学園では毎年、冬になると謎の転校生X主催の忘年会が開かれるという。転校生Xとは何者なのか。その目的も実態も、誰も知らない。
最終更新:2023年12月06日 21:43