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第2話 前編
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dmps_fun
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ストーリー
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……貴方、何をしてるんですか? |
| リュミエ | |
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? 何って、暇つぶしだけど? |
| ディナ | |
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私の前で、堂々と学校の壁に スプレーで落書きをする理由が 「暇つぶし」ですか |
| リュミエ | |
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『スプレーでアートを描いてはならない』 なんて規則はないでしょ |
| ディナ | |
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魔法でいつでも消せるんだし 練習くらいさせてよ 後で迷惑はかけないからさ |
| ディナ | |
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常識的に考えてください 公共物に落書きをしてはいけません |
| リュミエ | |
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これ以上続けるなら 裁きを与えることになります |
| リュミエ | |
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へぇ、アタシもファレナみたいに 投獄しようってワケ? |
| ディナ | |
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…………ファレナは 同じ仲間であるはずの生徒に 暴力をふるったのです |
| リュミエ | |
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これまでの私闘……合意の元の闘いとは違う 一方的な暴行です |
| リュミエ | |
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再三注意した上での行いです 最早野放しにはできません |
| リュミエ | |
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治安維持を担うラビリンスとしては 見逃すわけにはいきません |
| リュミエ | |
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そうだった アンタは「断罪人」だったね |
| ディナ | |
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重要なのはホウエイルを守ること 元より……理解は必要ではありません |
| リュミエ | |
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リュミエ 定刻になっても現れないので 呼びにきました |
| エイル | |
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ファレナの所へ 食事を運ぶ予定では? |
| エイル | |
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……そうでしたね 行きましょうか |
| リュミエ | |
| おい、あれ 断罪人のリュミエだ……! | |
| 怯える生徒 | |
| 聞こえる声で言うなよ 目を付けられたらたまったもんじゃない | |
| 警戒する生徒 | |
| ここのところ、取り締まりが さらに厳しくなってるらしいわよ | |
| 噂する女性 | |
| 最近、ラビリンスが忙しないのは そのためか…… | |
| 噂する男性 | |
| 地上奪還がままならない状況での ラビリンスによる締め付け…… こっちは、やってらんねーよ | |
| 噂する男性 | |
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(リュミエを見た途端 人々が避けていく……) |
| エイル | |
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(ホウエイルは閉鎖空間 ここで暮らす者達は 過度なストレスに晒されている) |
| エイル | |
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(慢性的な資源不足 狭い土地での文明間の対立による 流通の滞り) |
| エイル | |
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(免疫能力の低下 断つことのできない関係性…… 皆が不安を抱いている) |
| エイル | |
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(その上、皆が成果を焦っている 地上に降りて闘う優秀な戦士が ここしばらくは生まれていません) |
| エイル | |
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(そんな中、時には「英雄的」な行動を とる者達を裁かねばなりません) |
| エイル | |
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(ルールを捻じ曲げ、無謀な行為に出たり ……魔導具に手を出そうと したりする者達) |
| エイル | |
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(ラビリンスが優秀であるほど 疎ましく思うでしょう) |
| エイル | |
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リュミエ やはり、私が作った道で 移動したほうがよかったのでは? |
| エイル | |
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いいんです こうして姿を見せて動くことが 牽制になる |
| リュミエ | |
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恐れられるくらいでなければ 光文明の生徒代表として 認められないのです |
| リュミエ | |
| 畏怖と怒りを、間接的に その身に浴びながら、街を歩いていく | |
| その間、リュミエは一言も発さず 毅然とした態度で目的地を目指していた | |
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お願いします、エイル |
| リュミエ | |
| エイルは懲罰房の扉に手を触れる すると、鍵らしき物を持っていないのに 鍵の開く音がした | |
| リュミエはそれに驚くこともなく 慣れた様子で扉を開けた | |
| 懲罰房の中へと 足を踏み入れるリュミエ | |
| その後を追うエイルだったが―― 何かに気付いた様子で ふと、足を止める | |
| しかし、リュミエに声をかけられ エイルはそのまま 懲罰房の中へと入っていった | |
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ファレナ 食料と水を持ってきましたよ |
| リュミエ | |
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………… |
| ファレナ | |
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まだ口を割らないつもりですか |
| リュミエ | |
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貴方にも将来や生活があるのに どうして理由を話さないのですか |
| リュミエ | |
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……話せない理由があるのですか? それが正すべきことであるのなら 私が正してみせます |
| リュミエ | |
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貴方が口を開くまで 私はいつまでも待てますよ |
| リュミエ | |
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…………………… |
| ファレナ | |
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ん、もうこんな時間ですか 今日はここまでです |
| リュミエ | |
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また明日、スケジュールに空きを作って 訪問するとします |
| リュミエ | |
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話すまで、私はやめませんから |
| リュミエ | |
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エイル、ありがとうございました |
| リュミエ | |
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……エイル? |
| リュミエ | |
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どうしたのですか? そんな所で立ち止まったままで…… |
| リュミエ | |
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すみません 牢獄のシステムに不備があるようです メンテナンスをしていきます |
| エイル | |
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わかりました では、私は失礼します |
| リュミエ | |
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……ここで何をしているのですか? |
| エイル | |
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扉の解錠に合わせて侵入したことは 感知していますよ、坊ちゃん |
| エイル | |
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……さすがホウエイルの化身 ホウエイル上のことは 何でも感知してしまうんだな |
| レヴィ | |
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魔法で気配を消しても、それ以外も 全て見えるエイルには効果がないか |
| レヴィ | |
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リュミエに見つかったら裁かれますよ 目的は何ですか? |
| エイル | |
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ファレナと二人で話す時間が欲しい |
| レヴィ | |
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それは私ではなく リュミエに言うべきことですよ 私は施設の管理権限を持っているだけです |
| エイル | |
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黙っていてほしいってことさ 君の前でファレナと話すなら 何ら問題ないだろ? |
| レヴィ | |
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ラビリンスの仕事の合間を縫って ファレナの元へ訪れているリュミエと やっていることは変わらないさ |
| レヴィ | |
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ですが…… |
| エイル | |
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リュミエもファレナも、優秀な生徒だ 無駄に長引かせては、ホウエイルにとって 損失になるんじゃないか? |
| レヴィ | |
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(私が気にしているのは そこではないのですが……) |
| エイル | |
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(リュミエのやり方では ファレナは動きそうもない) |
| エイル | |
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(坊ちゃんの視点なら 何かわかることもあるのでしょうか) |
| エイル | |
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時間は多くは取れませんよ 話をするだけ、です |
| エイル | |
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ああ、約束する |
| レヴィ | |
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やぁ、ファレナ |
| レヴィ | |
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ラビリンスに続いて 魔女の弟子までお出ましか 今日は賑やかだな |
| ファレナ | |
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何を聞いても無駄だぞ 俺に話す気はない これは俺の問題だ |
| ファレナ | |
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それだよ だから君と一度話をしてみたかったんだ |
| レヴィ | |
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君ほどの実力者が力をふるうには 相応の理由があるはずだ それがどんなものなのか知りたいんだ |
| レヴィ | |
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ふん、おめでたい奴だな それで俺が何かを話す気になるとでも? |
| ファレナ | |
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ああ、だから友達になろう |
| レヴィ | |
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――は? |
| ファレナ | |
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君、友達少ないだろ? 友達は生きていく上で必要だ |
| レヴィ | |
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お前……喧嘩を売っているのか? |
| ファレナ | |
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これもいい機会だ お互いのことを知り合おう |
| レヴィ | |
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おい、俺は了承してないぞ! |
| ファレナ | |
| その後も、レヴィはエイルを連れて 何度もファレナの所へと通った | |
| ファレナは相変わらず口を閉ざし 事件を起こした理由を 語ることはなかったが―― | |
| 探求心からか はたまたライバル心からか…… | |
| それでもレヴィは、根気よく ファレナの心の奥に秘めた想いを 知ろうとした | |
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坊ちゃん 言うべきか迷いましたが |
| エイル | |
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ファレナの起こした事件の 調査もしていますね |
| エイル | |
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……本当に 僕のプライバシーはどうなってるんだ いいだろ、少しは好きにさせてくれ |
| レヴィ | |
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どうして坊ちゃんは ファレナに執着するのですか? |
| エイル | |
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貴方はシャコガイル様の 大切な教え子です |
| エイル | |
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このままファレナのために 時間を浪費するよりも 自身の研鑽のために時間を使うべきです |
| エイル | |
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ファレナは 自然文明の力を見せつけることに 固執しているように見えます |
| エイル | |
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彼はクリーチャーと同様 力で解決することを 優先してしまうような人間です |
| エイル | |
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そういう者達は簡単には変わらない ホウエイルを長く見てきても 変わる者は稀です |
| エイル | |
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そんな者に時間を使うのは 坊ちゃんのお世話係としては 見過ごせません |
| エイル | |
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余計なお世話だよ、エイル |
| レヴィ | |
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私は坊ちゃんのことを 心配しているんです |
| エイル | |
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他者のために力をふるう シャコガイル様とはまったく違う存在から 悪影響を受け |
| エイル | |
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自分勝手に力をふるう存在に 坊ちゃんもなってしまうのでは ないかと…… |
| エイル | |
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信用がないんだな |
| レヴィ | |
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……僕にとって 先生は唯一無二の存在だ 僕もああいう風になりたいと思っている |
| レヴィ | |
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それはこれからも変わらない |
| レヴィ | |
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どうしても止めたければ 力ずくで止めるんだね |
| レヴィ |
























