右:前期生産型 左:後期生産型

■性能緒元
武装 59-1式重機槍(14.5㎜重機関銃)×2
HJ-9113 欅弾(ATGM)×1
HQ-934 櫻弾 or HQ-938 菫弾(MANPADS)×1
最高速度 65km/h(整地)
40km/h(不整地)
重量 約12t
乗員 2名+5名
行動距離 500km
装甲 均質圧延鋼装甲


概要

TV-10 泳猫(えいびょう)号は掛浪モータースが開発した装甲兵員輸送車(APC)である。
装軌式かつ浮行能力を持ち汎用性に富んだ本車はIFV型水陸両用軽戦車などの派生型を含め大量生産され、
通尊人民軍陸軍の主力車両の1つとして今も活躍している。


攻撃力

1人乗りの銃塔を備えており車長は身を乗り出すことなく
2門の14.5㎜重機関銃とATGMを用いて戦闘を行うことが可能である。
このことからAPCとしては比較的高い攻撃力を持つ。
しかし、高度なFCSは未搭載で行進間射撃での命中は期待できず
専任の銃手も搭乗していない為、その火力を発揮できる場面は限定的と言わざるを得ない。
また、通尊軍AFVらしく銃塔上部にMANPADSを備えており、
制空権を確保できない状況での作戦を想定した悲哀にじむ構成となっている。


防御力

車体は圧延防弾鋼板の溶接構造で構成されており、浮行能力を持たせるため装甲は薄くなっている。
前面は12.7㎜重機関弾、その他の面では小銃弾に耐える程度の防御力しかなく生残性は高いとは言い難い。
また基礎設計が古いため、地雷に対する防御力などもない。
このため兵士からは「履帯付き棺桶」などと陰口を叩かれている。


機動力

比較的強力なディーゼルエンジンを装備し、整地、不整地問わず移動することできる他、
履帯を回転させることで時速6㎞/h程度で水上を航行することも可能となっている。


その他

固有人員2名(車長兼銃手と操縦手)の他に後部兵員室に完全武装の兵士を5名搭乗させることができ、
後部観音開きのハッチと上部ハッチ(主に緊急用)から迅速に兵員を展開することができる。
また、大量生産を前提とした設計となっているため、構造も簡単であり整備性も良好である。
基礎設計こそ古く防御力にも不安の残る本車だが、世界水準のAPCと言えるだろう。
最終更新:2025年06月27日 22:43
添付ファイル