ここは
ハーゴンの城の一室。
そこでは
マゴットがかなりのスピードで本を読んでいた。ハーゴンが言うには、
「兎に角、この本を理解できなければ話にならん。正午までに覚えろ」
との事だ。当の本人は机の上でよくわからない物をいじっている。
不意にハーゴンの顔に笑みが浮かんだ。ハーゴンは立ち上がり、言った。
「マゴット。授業は中止だ。着いて来い」
「???」
二人は長い洞窟の中を歩いていた。城の中からのびた、おそらく隠し通路というモノだろう。
「だまって
ついて来い。仲間がみつかった」
「!!!」
「だまっておれといったであろう。着けばわかる」
「………」
どのくらい歩いただろうか。不意にハーゴンが立ち止まり、簡単な呪文を唱える。
すると頭上の岩盤が裂け、そこから光が漏れた。
「………」
「ここか?地図で言うとここだな。」
ハーゴンは地図の一点を指差す。そこは城から南東、湖に浮かぶ小島だった。
「………」
「まっておれ。占いによるとここらヘンに…」
程なくして二人は死にかけている
ジタンとビビを発見した。
「やはり酷いな。マゴット、べホマだ」
マゴットはうなずくと二人を回復する。彼女の実力もあって二人はすぐに危機的な状況を脱した。
「一寸見せてみろ。なに、我が教団の簡単なまじないだ」
不思議そうな顔をしているマゴットを手で制して、二人の首筋に複雑な紋様を彫りこむ。
「これでいいな」
ハーゴンは呪文を呟き、一回手を叩いた。すると二人は立ち上がり虚ろな瞳でハーゴンを見る。
「…………」
「まだ目を覚まさんようだ。こいつ等を城まで運ぶのはちと骨だろう」
もちろんそれだけの術ではない。心配そうな顔をしているマゴットを口先三寸で丸め込む。
「では
我が城に戻るぞ。授業はまだまだ先が長いのだ」
「………」
そしてハーゴンは、ジタンとビビを引きつれて城に帰っていった。
【ハーゴン(あと二日で呪文使用不能)
所持品:
グロック17 グレネード複数 ムーン王女の首
グレーテの首 首輪×3
裁きの杖
第一行動方針:授業を続ける
第二行動方針:魂と首輪を集める
最終行動方針:ゲームの破壊】
【マゴット 所持品:死神の鎌
第一行動方針:仲間と合流
最終行動方針:ゲームから脱出】
【ビビ(人形) 所持品:
ギサールの笛 爆弾石×10
第一行動方針:???
基本行動方針:非好戦的、自衛はする】
【ジタン(人形) 所持品:
仕込み杖、
盗賊のナイフ
第一行動方針:???】
【現在位置:小島隠し通路】
最終更新:2011年07月17日 20:32