キャラクターメイキング
ガルルン!ドラゴ郎TRPG化計画では、
語り部というTRPGシステムのルールを使用します。
この「語り部」TRPGシステム(以下、語り部)は、大きな特徴として、
- 最高技能値以下であれば、どんな技能(そのキャラクターがどんなことができるか、その能力)をいくつとってもかまわない
- キャラクターごとの「特徴(地位やクセ、性格や外見上の特徴など)」が、ゲームの進行上大きな影響を及ぼす
- 技能と特徴は、キャラクター作成時だけではなく、ゲームプレイの最中にも追加することが可能
というのがあります。
技能とは何か
語り部における技能とは、「そのキャラクターに何ができるか、どんな能力があるか」を言葉で表したもの、という事ができます。
例えば、電算妖精ATHENA(枝光あてな)は「ビームボウ」技能を持っているでしょうし、湯布院てぃあは「医学知識」「『癒』属性魔法」を持っているでしょう。
また、梅津寺えりすは梅津寺コンツェルンのCEO令嬢であり、その資金力は強力な行動力です。これも語り部では「資金力」などという技能で表現します(語り部では、所持金を具体的な数値で扱うルールは、現時点では存在していないようです)。なお、「梅津寺コンツェルンCEO令嬢」という項目は、後述する特徴にも含まれる事になります。
技能には、「技能値」という値がつきます。技能値は、そのキャラクターがその技能にどれだけ習熟しているか、その技能を用いてどれほどのことができるか、それを数値として表したものです。
以下、
語り部本部サイトのTRPGリファレンスマニュアルより、技能値と熟練度の目安を引用します。
-引用ここから-
技能値 熟練度
6 初心者。やったことのない人間。
7 へたくそ。
8 入門者。本格的に習い始めたところ。
9 一応基礎ができたあたり。何とか見よう見真似で処理できる
程度。スポーツなら学生の大会レベル。
10 9割のプロ。凄くうまいと言うほどではないが、一通りのこ
とはこなせるかもしれない。一応金がとれる程度にはこなせ
る程度。
11 ましなプロ。一応その分野での専門家らしいといえます。
プロスポーツ選手などはこのあたりからでしょうか。
12 本物のプロ。まともな教授や院生クラス。その分野の進展に
なんとか貢献が可能。名前を知られているプロ。
13 非常に有能であると衆目の一致するところ。一般的能力の範
囲内ではあるが周囲に隔絶した能力。
14 指折りのプロ。トップではないもののその近く。
15 飛びっきりのプロ。普通のプロにできる程度のことは片手間
にできる。学園アクションの主人公クラス。
普通の世界チャンピオンは、せいぜいこのあたりでしょう。
18 異能の域に達している。
20 非常識な能力。超伝奇アクション。
24 神の如き技量。
-引用ここまで-
キャラクターが使用できる技能のうち、技能値が最高のものを「最高技能」と呼びます。キャラクター作成時には、最高技能の技能値(最高技能値)がいくつであるかを指定されます。最高値以下であれば、どんな技能を、いくつとっても構いません。
語り部では、ゲームのプレイ中にも、ゲームマスターや他のプレイヤーに申告して新しい技能を追加することが可能です。この場合も、新しく追加した技能の技能値が最高技能値の値を超えないように注意してください。
以下に、
語り部本部サイトのTRPGリファレンスマニュアルより、初期技能とその詳細を引用します。
ガルルン!ドラゴ郎RPGに登場するキャラクターは、よほど特殊なキャラクターでもない限りは、一般人も含めて以下の技能を標準で保有するものとします。
-引用ここから-
技能名 一般人 判定用途
運動能力 10 一般的な運動能力。走ったり登ったり。
格闘 7 殴る蹴る。肉体的攻撃の回避。
自律 7 精神系攻撃への抵抗。努力できるかどうか。
学業 10 学校で習うようなことに対する知識。
一般常識 10 普通に生活していれば知っているであろう知識を思い出す。
雑学 8 生活には特に必要ないような知識。
母国語 10 母国語による会話。読み書きが普通にできる社会では読み書きも含む。
-引用ここまで-
特徴とは何か
語り部における「特徴」とは、そのキャラクターがどんなキャラクターかを文字として表したものを指します。後述する成功ロールにも大きな影響を及ぼす、重要なルールです。
そのキャラクターの性格や癖、職業や地位など、社会的にどんな立場にいるのか、先天的な素質などが特徴に当たります。また、キャラクターの持ち物や戦闘などで負った負傷も、「一時的な特徴」として扱います。
例えば、枝光あてなは「龍ノ目高校生徒」「おとなしい性格」、そして「スコティッシュフォールド種のネコ獣人」という特徴を持っていると考えられます。
技能と同じように、特徴にも「特徴値」という数字がつきます。その特徴がどれくらいの程度の影響をキャラクターやその行動に及ぼすのか、それを数値化した値です。大まかには「特徴の強さ」と考えればいいでしょう。
特徴値には1から5までの整数の数値がつきます。ただし、特徴値4や特徴値5はゲームバランス上強力すぎる特徴なので、プレイヤーキャラにはつけるべきではないでしょう。
以下に、
語り部本部サイトのTRPGリファレンスマニュアルより、特徴値の目安と、詳細なイメージを引用します。
-引用ここから-
特徴値 イメージ
1 普通より少し優れている。くせ程度。good。
2 かなり優秀。衆に秀でている。better。
3 圧倒的に優れている。卓越した能力。best。
4 普通の意味での人の域を超えている。crazy!
5 まさに神の域に達している。Oh!my God!
-引用ここまで-
-引用ここから-
【特徴が1】
普通より少し優れている。くせ程度。good。数十人に一人程度の頻度。関係ないものから見れば凄いが、関係者としては当たり前程度。
【特徴が2.】
かなり優秀。衆に秀でている。better。甘めにみても数百人にひとり。ふつう、数千人にひとり。関係者としてもなかなか凄い。
【特徴が3】
圧倒的に優れている。卓越した能力。best。出身地の経験以外に3がついていることは、かなりまれです。ある組織でのトップクラス。ある社会でのトップ水準。甘めにみても数十万人にひとり。
【特徴が4】
普通の意味での人の域を、超えている。常識を超えている。crazy! 一般的には、表に出てきにくいくらいの凄さ。3までとは格が違う、桁外れの凄さ。
【特徴が5】
まさに神の域に達している。Oh!my God!ほんとの神々以外では、それほどいない。ヒロイックな世界でも一世代につき数人程度だろう。
1 :あいつって○○なところがあるね。
2 :あいつは○○なやつだな
3 :○○なやつといえばあいつ以外居ないよな
4 :あいつの○○さは、もはや人間じゃねぇな
5 :○○の神様です。ほんとに。
1 :日常生活に多少は影響する
2 :日常生活に大きく影響する
3 :日常生活を根本から決めてしまう
4 :日常生活がおくれなくなる
5 :神様なのでふつうには生きられません。
-引用ここまで-
特徴は、局面によっては有利に働くことも、不利に働くこともあることに留意してください。例えば、「筋肉質で大柄な身体」という特徴があったとして、直接殴り合うケンカには有利ですが、狭い穴を通り抜けるには不利に働く、などです。
余力
語り部においてキャラクターの強さを決定付ける数値に「余力」があります。
余力とは、キャラクターが肉体的、精神的にどれだけの力を発揮できるかを数値化したものです。難しい行動でも、余力が十分にあれば成功する確率を高めることができます。余力の使用方法の詳細は成功判定の項目に譲りますが、余力を消費することで、成功判定のサイコロを振りなおすことができます。
余力には、人間(とそれに順ずる種族、ガルルン!ドラゴ郎RPGではアンドロイドなどのロボットキャラクターも含む)キャラクターでは「体力」と「集中力」の2種類があります。
体力は主に肉体を使った行動の際に、集中力は主に頭脳や精神的な行動、そして魔法などの行動の際に使用します。どちらか一方でも0になってしまうと、そのキャラクターは行動不能になってしまいます。肉体的疲労や精神的疲労で動けなくなってしまったと解釈します。
余力とは、つまるところ他のRPGでいうHPのようなものだということができますが、運用方法が少し違うことに留意しておいてください。
体力と集中力の総和を「余力総計」といい、最高技能値から定められます。キャラクター作成の流れとしては、最高技能値から余力総計を決め、それを体力と集中力に振り分ける、という形になります。
-引用ここから-
最高技能値 余力総計
9以上 10
12以上 15
15以上 18
17以上 20
20以上 25
23以上 30
27以上 35
30以上 40
34以上 45
37以上 50
40以上 60
-引用ここまで-
ここで決まった余力総計を、体力と集中力に振り分けてください。なお、どちらの値も必ず最低1は振り分けてください。
最終更新:2010年09月26日 17:54