まとめwiki ~ 「♀29匹のボックスに♂1匹を入れてみた」

06話 - 夕食の時間

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f29m1

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 誰かがドアをノックする音がきこえたので、ゲンガーは目を覚ました。

ゲンガー
「……誰だ……?」
デリバード
「私よ。ゲンガー、わかる? デリバードよ」
ゲンガー
「……わかってるよ。で、どうしたんだ?」

 寝起きのせいなのか、不機嫌そうにいいながら、ゲンガーはゆっくりと体を起こした。

デリバード
「どう? ひと眠りしてスッキリした? 今からみんなで、夕食にしようと思うんだけど、ゲンガーはお腹、空いてる?」
ゲンガー
「まあ……、空いてるといえば……、空いてる方だな」
デリバード
「そう。じゃあ、私、夕食の準備をしなきゃいけないからもう行くね」

 そういって、デリバードは、夕食の準備をしに戻っていった。
 ゲンガーは、大欠伸をしながらベッドから降り、リビングへと続くドアを開いた。



 >ボックス奥:リビング

 リビングにはもう、みんな集まっていた。
 デリバードとエネコは、丁度リビングのちゃぶ台と寝床部屋との間の壁際にある台所で、せっせと夕食の準備をしていた。
 一方。ちゃぶ台を囲んで座っているポケモンたちには、妙な雰囲気が漂っていた。

パチリス
「ゲンガー遅いよ~」
コリンク
「もう、待ちくたびれちゃったんだから!」

 部屋から出てきたゲンガーに一早く気づいた、パチリスとコリンクが、ぶーぶー文句をいった。

ゲンガー
「まだ夕飯できてないんだから、遅れたことにはならないだろ?」

 と、目には目を、口には口で返すゲンガー。
 それをきいて、パチリスとコリンクは顔をムッとさせ、そして、ゲンガーに何かいおうと口を開いた。
 そのとき――

キレイハナ
「あんた達、ケンカは他所でやってよね?」

 3匹のやりとりで、口論が始まるのを予想していたのか、キレイハナは頬杖をつきながら、呆れた目で3匹を見つめていた。

 ゲンガーは、暫くキレイハナを見つめていたが

ゲンガー
「別に……」

 といって、適当に空いている所にどっかりと座った。

ロコン
「まあ皆さん、ここは落ち着きましょう? ね?」

 ロコンは、デリバードの代わりにと思い、皆を落ち着かせようとした。

キレイハナ
「わかってるわよ……」

 と、キレイハナはため息をついて天井を見上げた。

 先程まで威勢が良かったパチリスとコリンクも、今は黙り込み、俯いてしまっている。
 やはり、一眠りする前のガーディの件が影響しているのだろうか。
 そう思ったゲンガーは、みんながイライラしているように見えた。
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