まとめwiki ~ 「♀29匹のボックスに♂1匹を入れてみた」

00話 - プロローグ

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f29m1

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トレーナー
「そうだ。ヌケニン作ろう!」

 そう。それは何気ない一言から始まった。

トレーナー
「まだ図鑑埋めて無いしどうせテッカニンを育てるならついでにヌケニンも作った方がいいよな。とりあえずマリルリを預けるか」

 トレーナーがボックスの画面を切り替えていく様子を見ながらマリルリは仲間達に挨拶をしていた。

マリルリ
「しばらくみんなとはお別れかあ。じゃあ、またね」

 ポケモン達は「元気でな」とか「すぐ戻ってくんだろ?」などと笑って見送っていたが、何故か浮かない顔をしたポケモンが2匹いた。

マリルリ
「どうしたんだよヘラクロス、トロピウス。何もずーっと会えなくなる訳じゃないんだし」
ヘラクロス
「いや……、そうじゃなくてだな。ホラ、あいつはさ……」
トロピウス
「うちの御主人、思いつきで行動するでしょ? 気まぐれにボックス整理してタイプ別とか種族別とか分けるのはいいんだけど……」

 そう言って2匹はハァ、と大きく溜息をついた。

ヘラクロス
「あいつ、基本がモノグサだから整理する時だけマメだけど預ける時は適当に空いてる場所にぶち込むんだよ」
トロピウス
「僕はアンノーンボックスに入れられた事あるんだ。みんな何考えてるかわかんないし、微妙な空気だったよ……」
ヘラクロス
「お前はまだマシだろーが!! 俺なんかケーシィとネイティだらけのボックスに飛ばされたんだぞ!
 なんか知らんがネイティはやたらレベル高いわユンゲラーとネイティオもいるわエスパー弱点飛行4倍の俺への嫌がらせか?」
マリルリ
「そ、それは大変だったね……」
ヘラクロス
「おめーも他人事じゃねえって!! もしわけわかんねーボックスにでも入れられてみろ。あれ程ストレス溜まる事なんてねーよ!!
 耳垂れるぞ!! ねじれるぞ!!」
マリルリ
「ないない……。
 それに、そうそう変なボックスに入れられるなんて事……」

トレーナー
「えーと空いてるボックスは……。おっ、調度ここ空いてるからここでいーや。マリルリお疲れ様、またよろしく」
マリルリ
「……」
ヘラクロス
「……ま、変なボックスじゃない事を祈れ」
トロピウス
「が、がんばってね」

 こうしてマリルリはどこかのボックスに預けられていったのだった。



ヘラクロス
「マリルリの奴どこに飛ばされたんだろうな。普通にボックス1とか4とか数字つきならいいが後は妙なボックスばかりだもんな。
『パッチールごや』とか『ゴンカビさまのま』とか『ウホッ!』辺りなら心配ねーけどあいつヘタレだからパシリとかやらせれてるんじゃね?」
トロピウス
「……最後のやつは果てしなく心配なんだけど……。
 ボックス名なら見たよ」
ヘラクロス
「お、どんなボックスだ?」
トロピウス
「『♀ポケボックス』だっだ。名前そのまま、女の子ばっかりのボックスらしいよ……」
ヘラクロス
「♀ポケ……。羨ましいような、不安なような」
トロピウス
「そうだね」

 果たしてこの後マリルリを待ち受ける運命は!
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