まとめwiki ~ 「♀29匹のボックスに♂1匹を入れてみた」
01話 - サーナイトと仲間たち
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f29m1
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ここは地方都市の郊外にある森の中、僕は今、戦闘の真っ最中である。
『ナズナ! 相手の特性をトレースだ!』
相手のロズレイドのウェザーボールを躱しながら僕は性格に相手の特性を読み取る。
「相手のロズレイドの特性識別完了、"毒の棘"をトレースしました」
『この特性に対しては迂闊に物理攻撃が出せないな。よし、サイコキネシスだ! どぎついのを見舞ってやれ!』
指示通り僕は思念を集中させ相手の精神に強く念を撃ち当てた。
「きゅう……」
確かな手応えと共に、攻撃は見事成功しロズレイドは倒れた。ふう、なんとかなったみたいだ。
『ロゼッタ戻って!』
アロマなお姉さんがロズレイドの元に駆け寄りモンスターボールへと戻した。
どうやらトレーナーバトルは終了したようだ。
相手のロズレイドのウェザーボールを躱しながら僕は性格に相手の特性を読み取る。
「相手のロズレイドの特性識別完了、"毒の棘"をトレースしました」
『この特性に対しては迂闊に物理攻撃が出せないな。よし、サイコキネシスだ! どぎついのを見舞ってやれ!』
指示通り僕は思念を集中させ相手の精神に強く念を撃ち当てた。
「きゅう……」
確かな手応えと共に、攻撃は見事成功しロズレイドは倒れた。ふう、なんとかなったみたいだ。
『ロゼッタ戻って!』
アロマなお姉さんがロズレイドの元に駆け寄りモンスターボールへと戻した。
どうやらトレーナーバトルは終了したようだ。
『あなたのサーナイト強いわね。最初に冷凍パンチと炎のパンチで沈められて、最後にサイコキネシス……。あたしじゃ分が悪いわ』
アロマなお姉さんは苦笑いしながら僕のマスターであるアヤトさんに話しかける。
『そんなことないですよ、あなたのロズレイドとチェリムも中々のコンビネーションでしたよ。いい経験になりました。ありがとうございます』
二人は握手をしてそれぞれ目的の場所へと足を向けた。
アロマなお姉さんは苦笑いしながら僕のマスターであるアヤトさんに話しかける。
『そんなことないですよ、あなたのロズレイドとチェリムも中々のコンビネーションでしたよ。いい経験になりました。ありがとうございます』
二人は握手をしてそれぞれ目的の場所へと足を向けた。
道中、アヤトさんは基本的に手持ちポケモンはボールに仕舞わず外に出して一緒に行動している。僕の後ろにミミロルのゲッカ、アメモースのスイレン、グライオンのアヤメが続く。
「マスター、これから何処へ?」
『ああ、一応街に戻ってポケセンに寄ろうと思うんだけど……。時にナズナ、相談があるんだけど……」
アヤトさんが頬を人差し指で掻きながら申し訳なさそうに僕を見る。
「はい、なんですか?」
『うん、おまえも十分レベルが上がってきたしそろそろ預けてるやつらを育ててやんないとなーと思ってさ。それにお前ずっとパーティリーダーにしてて気苦労もアレだしそろそろ休暇がてら入れ替わってもらってもいいかなー……、って考えてるんだけど』
「なんだ、いいですよ。僕は構いませんから他の子達を外の空気に触れさせてあげてください」
長い間一緒に行動していたからアヤトさんも言い辛かったのか、僕は気負わせないように二つ返事で快諾した。
『悪いな、ナズナ』
「いいえ、他ならぬマスターのお願いですから! それにアヤメ達もう十分リーダーで通用すると思いますよ」
そう言って僕は振り向き後ろの3匹を見る。
「そそそそそ、そんな! 先輩にはまだまだ及びませんよ!
僕なんて道具使えないし……!」
「私なんか秘伝技『きりばらい』しか覚えられない……」
「自分は氷タイプの技には手も足もでません……」
三者三様の謙遜とも自虐とも取れる返答が返ってきた。やっぱりこの子達にはもっと活躍の場が必要だ。
「いいかいゲッカ、特性「不器用」はデメリット道具を使って逆に相手を不利にすることもできる立派な特性だよ。
スイレンも「きりばらい」は霧を払うだけでなくステルスロックやまきびし、リフレクターなんかも払える高性能な秘伝技だ。
アヤメも3色の牙と高い素早さを持ってるじゃない、うまく戦えば相手の動きを制限できる。皆もっと自信を持たないと!」
「先輩……!」
「わかったら、早く街に戻ろう。入れ替わりで入ってくる後輩の面倒をしっかり見るんだよ」
僕は腰に手を当てわざとらしくビシッと3人に向かって指を指した。
3人の力強い返事は休暇を取る僕の心を安心させてくれる、いいきっかけになりそうだ。
「マスター、これから何処へ?」
『ああ、一応街に戻ってポケセンに寄ろうと思うんだけど……。時にナズナ、相談があるんだけど……」
アヤトさんが頬を人差し指で掻きながら申し訳なさそうに僕を見る。
「はい、なんですか?」
『うん、おまえも十分レベルが上がってきたしそろそろ預けてるやつらを育ててやんないとなーと思ってさ。それにお前ずっとパーティリーダーにしてて気苦労もアレだしそろそろ休暇がてら入れ替わってもらってもいいかなー……、って考えてるんだけど』
「なんだ、いいですよ。僕は構いませんから他の子達を外の空気に触れさせてあげてください」
長い間一緒に行動していたからアヤトさんも言い辛かったのか、僕は気負わせないように二つ返事で快諾した。
『悪いな、ナズナ』
「いいえ、他ならぬマスターのお願いですから! それにアヤメ達もう十分リーダーで通用すると思いますよ」
そう言って僕は振り向き後ろの3匹を見る。
「そそそそそ、そんな! 先輩にはまだまだ及びませんよ!
僕なんて道具使えないし……!」
「私なんか秘伝技『きりばらい』しか覚えられない……」
「自分は氷タイプの技には手も足もでません……」
三者三様の謙遜とも自虐とも取れる返答が返ってきた。やっぱりこの子達にはもっと活躍の場が必要だ。
「いいかいゲッカ、特性「不器用」はデメリット道具を使って逆に相手を不利にすることもできる立派な特性だよ。
スイレンも「きりばらい」は霧を払うだけでなくステルスロックやまきびし、リフレクターなんかも払える高性能な秘伝技だ。
アヤメも3色の牙と高い素早さを持ってるじゃない、うまく戦えば相手の動きを制限できる。皆もっと自信を持たないと!」
「先輩……!」
「わかったら、早く街に戻ろう。入れ替わりで入ってくる後輩の面倒をしっかり見るんだよ」
僕は腰に手を当てわざとらしくビシッと3人に向かって指を指した。
3人の力強い返事は休暇を取る僕の心を安心させてくれる、いいきっかけになりそうだ。
『(……♀と勘違いして育てちゃったけど、ある意味正解だったかな。……しかしこの面倒見の手際、実家の姉貴を思い出すな……。ガクガクブルブル)』
「マスター、どうかしたんですか?」
『ん!? ああいや、何でもない!! さぁ急ごうか!』
「マスター、どうかしたんですか?」
『ん!? ああいや、何でもない!! さぁ急ごうか!』