ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第四話『ギーシュ決闘イベントは省略されました。続きを読みたい方は「モンモンLOVE」と書き込んでください』

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匿名ユーザー

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前回の被害状況
シュヴルーズ―――爆風をもろに受け、重傷。医務室にて集中治療中。
キュルケ、マリコルヌ、その他生徒三名―――頭に謎の攻撃を受け、軽傷。医務室送り。
教室―――爆発により半壊。
ルイズ―――罰として掃除を言いつけられた。
帽子―――モーマンタイ。

『変な帽子みたいな使い魔』

「はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・、疲れた・・・」
なんとか罰を終わらせたルイズはヨロヨロと自分の部屋に戻ってきた。
教室中に飛び散った小石を掃き、ススだらけの教室をすみずみまで雑巾がけしたのだ。
流石に教室修復のための資材を運ぶのは免除されたが、ルイズは完全に参っていた。

(それもこれも・・・)
キッと頭の上を睨む。そこにはいつも通り、変な帽子がふわふわ漂っていた。
(御主人様のわたしがあくせく働いていたのに、こいつときたら~~!)
まあ、帽子に肉体労働を期待するほうが間違っているが。
「こ・の・役立たず――――!!」
腕をブンブーンと振り回し帽子を殴ろうとするが、いつも通りヒラリヒラリとかわされ続けた。

ぐー
「はあ、ご飯食べよう」
おなかが鳴り、いい加減腕が疲れたので、ルイズは(無駄ァな)攻撃をやめ、
爆発でボロボロになった服を着替え、顔を洗った。
(あとでお風呂に行かないと)
埃っぽい身体を気にしつつ、ルイズは食堂に急いだ。
そのうしろを、帽子がいつも通りふわふわとついていった。

すでに食堂では食事が始まっていた。
ルイズも席につき、『祈りの言葉』を唱え、食事を開始する。
重労働でおなかが空いていたのと、午後の授業の前にお風呂に入っておきたいので、
ルイズは下品にならない程度に急いで食べていた。

ぽふ

そんなルイズの頭に再び帽子が乗っかってきた。しかし、
(こんな役立たずの帽子、無視よ無視!ふん!)
ルイズは黙々と食事を続けた。


そのとき帽子を乗せたルイズを見つめる、妖しい視線があった・・・


「ハア・・・ハア・・・なにあれ・・・カワイイ・・・」


厨房付きのメイド、シエスタであった。

「ごちそうさま」
ルイズは食事を終えて、立ち上がった。
本当はこのあとデザートが残っているが、これ以上食事を続けては風呂に入る時間がなくなる。
デザートを配られている生徒達を横目に部屋に戻ろうとする途中、

「ギーシュ!今は誰とつきあっているんだよ!」
「誰が恋人なんだ?ギーシュ!」
「HAHAHA、ぼくにはそのような特定の女性はいないのだよ。
 薔薇はより多くの人を楽しませるために咲くのだからね!」

という気障な台詞がルイズの耳に入ってきた。
ルイズのクラスメイトのギーシュ・ド・グラモンだ。『青銅』の二つ名をもつドットメイジである。
さっきの発言の通り、気障な女ったらしである。少なくともルイズはそう思っている。
(自分を薔薇に例えるなんて、バッカじゃないの?)
構わず行こうとしたとき、

こつん

(?なにこれ?・・・小瓶?)
ルイズのつま先に当たったそれを拾い上げる。中には液体が入っているようだ。
(誰かの落し物かしら?)
しかし今のルイズはそんなことをしている時間的余裕はない。
一刻も早く身体中のジャリジャリ感をとってしまいたかった。
ルイズはその小瓶をポイッと後ろにほうった。

キィン!


メギョオッ!
「うごわッ!?」
ルイズがほうった小瓶は、なぜかギーシュの顔にめり込んだ。
「大丈夫か!?ギーシュ!これはいったい!?」
「こ・・・これは!モンモランシーの香水じゃあないか!!」
それを聞いたギーシュは慌てふためいた。
「モ、モンモランシー!?ち、違うんだ!ケティとはちょっと馬で遠乗りしただけで!
 決してそんな関係じゃあないんだ!!ほんのお遊びなんだ!!」
「・・・ギーシュ様・・・」
「!」
ギーシュがあわてて振り向くと茶色のマント(一年生だ)の少女がいた。
いまギーシュが口走ったケティその人である。
「ギーシュ様・・・わたしとはお遊びだったのですね・・・」
「ケ、ケティ、違うんだ・・・」
スパーンッ!
「さようなら!!」
ケティはギーシュに平手打ちをくらわせ、涙ながら走り去っていった。

呆然とするギーシュ・・・しかし、彼の不幸はまだこれからだッ!
「・・・ギーシュ・・・」
背後から暗黒の闘気を感じ、ギーシュはぎぎぎぎぎと振り向いた。
そこにいたのは、髪を縦ロールにした金髪の少女、
「モ・・・モンモランシー・・・」
ギーシュはいやな汗をかきまくりながら、口を開いた。
「・・・えっと、だからね、彼女とは・・・そんな君が思っているようなことは一切ないんだよね。
 だからね、そんなにね・・・怖い顔をしないでね・・・落ち着いてね、
 ぼくの言ってること、わかってくれるよね・・・ね?ね?ね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

「モ、モンモランシー・・・?」
「自分を知れ。そんなおいしい話が、あると思うのか・・・?・・・

 貴 様 の よ う な 人 間 に ! ! !」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!

 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、

 無駄ァァァ――――ッ!」

「ヤッダアァァァバァァァ――――ッ!!」

 ド―――――z______ン!


今回の被害状況
ギーシュ―――全身複雑骨折、内臓破裂。治療したメイジのコメント『ギーシュじゃなかったら死んでいた』
ルイズ―――騒ぎに気づかず、お風呂に入った。
帽子―――ルイズと一緒に、お風呂に入った。


第四話『ギーシュ決闘イベントは省略されました。
 続きを読みたい方は「モンモンLOVE」と書き込んでください』完ッ!

 バ―――――z______ン!




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