ストーリー3【最後の騎士】[騎士団加入後のお話 その2]
オズ :姫様。
ミーティア:なあにー。
オズ :ご気分を害されましたら申し訳ありません。
私の前任者は亡くなられたのですか?
ミーティア:………そうね。
(誰から聞いたのかしら…。)
上手く話せるかわからないけど…。
ミーティア:…小さい頃から身の回りのお世話をしてくれてた騎士がいたの。
お付きっていうのかしら…女性でね。
別に武勲があるとかそういうのではなかったけど、凄く優しい人だった。
コーヒーやお菓子作りも彼女に習って…本当にたくさんの時間を一緒に過ごしたわ。
でもある日…私が知らない間に、私を狙った暗殺者と交戦して命を落とした。
人々は彼女への名誉を口にするけど、私には馬鹿げてるとしか思えなかった…生きていてほしかったから…。
オズ :…。
ミーティア:一緒にいると居心地が良くて…本当に毎日楽しくてね。
彼女には彼女の未来や、幸せがあったはずなのに…自分が情けないわ。
オズ :姫様は愛されていたのです。
ミーティア:?
オズ :愛する者のために命を尽くす、それが騎士の望み。
その方は自らの意思で戦う選択をしたのです、自分に力がなくとも。
ミーティア:そうかもね。
でも、生きていてほしかった…。
そうだ、私が初めに言ったこと…憶えてる?
オズ :ご安心を。
この役目、私が最後になりましょう。
ミーティア:よろしい。
そう願ってるわ。
ヘラクレス:…。
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