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村をうろついていると村人から「村長が呼んでいる」と連絡を受ける。
村長の家に入り、村長に話しかけると村長から次の話を受ける。 「最近モンスターが強くなってきて、数もずっと増えた。 農作業もやりにくくなったし、どうしたものかと思っていたら、 村と町をつなぐ洞窟にモンスターが住み着いたらしい。 腕に自信のある男達が洞窟に入ったが、みな逃げ帰ってきた。 まだ子供だからお願いしづらかったのだが、こうなっては村一番の使い手のお前に頼むより他ない。 どうかモンスターを倒してくれ。」 カスケードはそれを了承すると、軍資金をもらう。 以降危険だからと洞窟への道が閉ざされいた部分を通行可能になる。 |
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洞窟はモンスター達の住処になっていた。
しかも落石や落盤のため回り道をしなければならなくなっている。 ダンジョンをうろつくが、聞いた場所に魔物の姿は見えない。 さらに彷徨っていると噂のモンスターと出会う モンスター「クラウディ・ナイト」との戦闘。 モンスターを倒し、カスケードが止めを刺そうとするとクラウディ・ナイトが次のように話す。 「ちょ、ちょっと待て!お前は確かに強いがワシを殺す事はできん!」 「・・・!?何言ってんだお前?」 「いいか、ワシはこの鎧に魂を封じられた者なのだ。」 「・・・・・・・分るように頼む。」 「ワシはな、昔魔力で意思を持ったこの鎧を倒した騎士だったのだが、 倒したとき鎧にかけられた呪いにより、ワシはこの鎧に封印されたのだ。」 「・・・・・・・本当か・・・・」 「もちろんだ。それから長い年月が経ってワシの肉体は滅びたが、魂は開放されなかった。 ワシはアンデッドじゃあない。死ぬことも生きることもできず彷徨っとるんだよ・・。」 「・・・・・・・そう・・・・・か・・・・」 「それで人里離れたところに身を潜めておったのだが、人はどんなところにでも入ってくる。 里の者がワシを見つけて騒ぎ出したら、また別の山に入って身を潜める。 そんな暮らしをもう何百年もしているわけよ。わかったか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やる。」 「ん?何か言ったか?」 「俺が助けてやるって言ったんだよ!」 「・・・・無理だ、この呪いは解けはせん・・・。」 「何でそんなに簡単にあきらめるんだよ!もっと熱いハートを持てよ!」 「ワシもう何百年も色々試したんだがのぉ・・・。」 「そんなことは聞いてない!いいから俺についてこい!・・・そういえば」 「なんだ?」 「どうして村人に怪我させたりしたんだ?」 「魂だけになったワシだって殴られれば痛いんだ。反撃くらいはさせてくれ!」 「わかった、そういうことか・・・じゃあ行くぜ!」 かくしてクラウディ・ナイト、本名ブライアンはカスケードの仲間になるのだった。 |
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ブライアンを連れて村に帰ったカスケードだが、すれ違う村人みんなに気持ち悪がられる。
村長に報告に行き、事情を全て説明する。 村長「・・・よく分った。本当にご苦労だったな。だが、そちらの騎士様・・でいいのかの、ブライアン殿はどうする? 申し訳ないがいつまでもこの村で生活してもらう訳にも行くまい。」 カスケード「・・・村長、俺考えたんだ。」 村長「・・・・?」 カスケード「俺は世界を旅して、世の中を見て回りたい。そしていつかきっと立派な騎士になってこの村に帰ってくる。 そうやって旅をしていればこのおっさんの呪いの解き方だって分るはずだと思うんだ!」 ブライアン「・・・・!」 村長「そこまでの覚悟ならもう何も言うまい。ただ、無理はするな。怪我をしてつらいときは村に帰って治療するが良かろう。お前の好きなようにするがよい。」 カスケード「ありがとう!じゃあ俺すぐに準備するよ!」 カスケードは両親に事情を話し、別れを告げる。母親は猛反対するが、父親は理解を示し、自分がかつて若い剣士だった頃に使っていた剣をカスケードに渡す。 「これを持って行け。そして俺がかなえられなかった夢をかなえてくれ!」 「・・・・・うん!」 カスケードは村を出て、洞窟を抜け、町に向かうことにした。 |
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町に着いたパーティーはこれからどうするか相談するため、酒場に入る。
カスケード「これからどうする?」 ブライアン「そうだな・・・ん?あのおなごこっちを睨んでおるぞ。」 カスケード「本当か?・・・おお、かわいい!・・・あれ?」 自分を見られていることに気づいた女は酒場から去っていった。 カスケード「なんなんだ?あれ」 |
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パーティーが町の宿屋で寝ていると夜中に物音がする。
それでもパーティーが寝ていると、部屋に酒場で見かけたあの女が入ってくる。 女はしのび足でブライアンに近づき、持っている短刀を振り下ろした。 ブライアンはそれを察知していて避け、女を取り押さえる。 ブライアン「女、貴様何をしている!」 女「く・・・!何故分った!私の忍び足を気づくなんて・・・!」 ブライアン「わしは寝ないのだ。残念だったな。」 女「・・・・!?」 カスケード「ふわぁあ~あ・・ブライアン何してるんだ?もう飯か?・・・・・!その女!」 ブライアン「そうだ。」 カスケード「魂だけになっても男が考えることは同じだな・・・・。」 ブライアン「勘違いするな。」 話を聞くと女は仇討ちの旅をしているフリーディアという娘だった。 たった一人の肉親であった兄を殺されたうらみを晴らすために、 レンジャーとしての技術を身につけ、世界中を旅していた。 その途中、噂に聞いた姿とブライアンが似ていたため、寝込みを襲うことを考えたのだ。 ブライアン「悪いが人違いだな。ワシはこの姿になってからこのかた人を殺めたことはない。それにこの姿になる前は全く違う姿にだったのだからワシのはずはなかろう。」 フリーディアにブライアンの身の上を説明するカスケード。 フリーディアは驚きつつも、ブライアンもまた終わりの見えない旅を続けていることを知る。 カスケード「よし、じゃあみんなで旅すればいいじゃないか!」 かくしてフリーディアが仲間に加わった。 |
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フリーディアによると、西に大きな街があるという。
駅馬車を使って行く方法もあるが、金がかかる上に遠回りなので、危険だが近い道を行くことになる。 そこは古代の魔物が未だに彷徨っているという「王の回廊」と呼ばれるダンジョンだった。 回廊は、かつて王の墓があった古代の遺跡だった。 その名残で、魔力を伴ういくつかの仕掛けが残っていた。 それを解除し、魔物を倒しながら回廊の反対側の出口から地上に出る。 そこは王国最大の都市ブルトレイクを見下ろす崖の上だった。 |
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ブルトレイクで人々の話を聞いていると「土の魔導師」の話題が上る。
土の魔導師は元々某大国の正教会に勤める神官であった。 しかし、教会で禁止されていた呪術に興味を持ち、その技術を身につける。 さらに教会を訪れる者達にその呪術を試すことさえし始めたため、教会の知るところとなり破門となった。 魔導師は各地を彷徨った末、ブルトレイクから少し離れた森の中に塔を築き、住み着くようになったらしい。 魔導師は街の人々に気持ち悪がれながらも、特に悪事を働く様子もないので問題にはされなかった。 しかし、ここ数年土から栄養が無くなり、作物が育たなくなってきた。 そのうえ一部では土が腐りだし、ひどい臭気を放つようになった。 人々はきっと「土の魔導師」の仕業に違いないと言い合いながらも、 魔導師を恐れて誰も塔に近づこうとはしなかった。 かつて魔導師が興味を持った呪術が人の魂を扱うものだと知ったとき、一向はある可能性を見出した・・・。 カスケード「・・・おい。」 ブライアン「・・・うむ。」 カスケード「奴ならおっさんを助けられるんじゃないか?」 ブライアン「かもしれぬな。」 フリーディア「ちょ、ちょっと待って!相手は教会を破門された破戒僧よ!?私達の頼みなんか聞いてくれるはずないじゃない!」 カスケード「だったら何かいい方法があるのか?少しチャンスがあるなら試してみればいいじゃないか!」 ブライアン「・・・・。」 フリーディア「だけどもし駄目だったらどうするの?頼みを聞いてくれないだけならいいけど、相手は白魔法も黒魔法も使いこなすバケモノなのよ?だいたい・・・」 ブライアン「ワシが行く。」 カスケード・フリーディア「??」 ブライアン「ワシが一人だけで行くというのだ。まだ若いお前達を危険に晒す訳にはいかん・・・。」 フリーディア「え・・あ・・その、そういう意味で言ったんじゃ・・・」 ブライアン「これはワシ一人の問題だ。心配には及ばんよ。」 ドカッ!カスケードはブライアンを殴る ブライアン「な、なにを・・・!」 カスケード「ふん、何百年生きてるのか知らないが、人は長生きするもんじゃないな!」 ブライアン「・・・?」 カスケード「俺はおっさんを助けると約束した。その言葉はウソでもないし、強い魔法使いがいるからってコソコソ逃げ出したりするような薄っぺらいものでもないぜ!」 ブライアン「カスケード・・。」 カスケード「俺のそんな気持ちも知らずに、勝手に俺の元からコソコソ逃げ出そうってのか!?おっさん、そいつは女々しいことだし、俺の気持ちだってさっぱり分っちゃいねぇ事だと思わないか!?」 ブライアン「・・・・。」 カスケード「俺は一度決めたことから逃げ出したりしない。おっさんを助けるって決めたんだ。塔へ行こうぜ!フリーディア!」 フリーディア「・・!はい!」 カスケード「お前は一人で仇討ちの旅を続けていいぜ、あとは俺達で何とかするよ。」 フリーディア「・・・・馬鹿な男達ね・・・・。私もついていってあげるわ。忍び込むならお手のものよ?」 カスケード「よし、これで決まりだな!魔導師の塔へレッツゴーだ!!!」 かくして一向は森の奥に立つ塔へ向かうことになった。 |
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複雑な森はそれそのものが迷路のようで、なかなか思い通りの方向に進めない。
やっと塔にたどり着いたかに見えたが塔は湖の向かいにあり、容易に近づけそうにない。 なおも森を彷徨うと森の中に一軒の小屋を発見する。 その小屋の中には地下室を降りる階段があり、それは地下道に続いていた。 地下道は複雑に分岐したり曲がりくねりながら塔の方向を目指している。 地下道を抜けるとそこは既に塔の地下だった。 塔の内部にはモンスターの気配はなく、生活感を感じるいくつかの家具があった。 魔導師の存在を意識しながら塔を上ると、その最上階に魔導師はいた。 噂に聞いていた魔導師は相当の年齢がいっているはずだったが、豪華な椅子に座っていたのはまだ二十歳そこそこの若者だった。 ブライアン「・・突然邪魔をする。土の魔導師に取り次ぎを願いたい。」 若者「俺が・・・土の魔導師だ。」 ブライアン「冗談はよしてもらおう。魔導師は在宅ではないのかな?」 若者「・・・。」 若者はおもむろに呪文を唱えると、ブライアンの近くにあった家具に炎の矢を当て、粉々にした。 ブライアン「・・・!」 若者「・・・くっくっく!まだ信じられんか?」 カスケード「・・・どういうことなんだ?土の魔導師ってもうヨボヨボのじいちゃんなんだろ!?」 ブライアン「まさか・・・!」 若者「そうだ。このあたりのマナを魔力と化し、我が命としたのだ。どうだ?この肉体は?まるで90歳の年寄りには見えまい!」 フリーディア「・・・狂ってるわ・・・。」 若者はパーティーに近寄ってこう続ける。 若者「狂ってる?大いに結構!ワシは永遠に行き続けるのだ。そして全ての魔法を身に付け、魔の道を究める!さしづめお前達はその生贄ということだ!!」 モンスター「土の魔導師」との戦闘 魔導師を倒し、それを見下ろすブライアン。 ブライアン「・・・・。」 カスケード「残念、だったな・・・。」 フリーディア「どっちみちこいつはブライアンの呪いを解くことはしなかったと思うわ。例えそれができたとしてもね!」 カスケード「ああ、そうだな。でも同じような呪術を使うのはこいつだけじゃないんだろ?他当たってみればいいじゃないか!」 ブライアンはパーティーの方を向き、 ブライアン「・・そうだ。みんな、手間をかけたな。さぁ、行こう!」 一向は塔の出口へ向かう。 ブライアンは最後部屋を振り返り、 「・・・・魔導師よ・・・永遠の命など、むなしいものなのだ・・・。」 そういうと足早にパーティーを追いかけ、去っていく。 |
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大地から湯水のように魔力を吸っていた土の魔導師を倒したことで、大地には急激に力が蘇ろうとしていた。
土が腐り、通れなくなっていた道も通行できるようになり、一向は次の目的地ジ・ハンクの町を目指す。 その道は崖の途中に点在する小島のような岩場をつり橋で結んだ、大変危険なものだった。 |
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桟道と言われるその危険な道を進む一行に不気味な影が見える。
明らかにドラゴンの一種と見えるモンスターが道を塞いでいるのだ。 カスケード「おい・・・あれ・・・。」 フリーディア「ドラゴン・・・、いやワイバーンね。」 カスケード「回り道、するか?」 ブライアン「他に道はなさそうだ・・・。やるしかあるまい。」 フリーディア「・・・そうね。やるなら先手必勝よ!」 カスケード「今なら寝てるから、速攻でってわけか・・。よし、一丁やってやるか!!」 モンスター「ワイバーン」との戦闘 ワイバーンは最初寝ていて、全く攻撃してこない。 しかしHPが高いうえに鎧のような鱗に阻まれ、打撃がなかなか効かない。 カスケード「どうするんだ?これじゃ倒せないぞ!?」 そうこうしているうちにワイバーンが目を覚まして反撃してくる。 全体攻撃のブレスを使うなど非常に強力な攻撃をしてくるワイバーンに、一向はピンチに陥る。 そこに一人の女魔法使いが助けにくる。 ?「下がってなさい!私がしとめるわ!」 カスケード「!?」 女魔法使いはワイバーンの弱点をつく魔法を使い、あっけなく倒す。 カスケード「ありがとう、助かったぜ!」 フリーディア「本当に助かりました、ありがとう・・!」 セラ「おやすい御用よ、気にしないで。私はセラ。それにしてもこんな危険なところにどうして?」 一向はジ・ハンクへの旅の途中で、近道をするためにここを通ってることを説明する。 セラ「道が通れるようになったのはあなた達のおかげだったのね。それなら私の方が礼を言わなきゃ・・・ありがとう。」 セラの師匠は、ジ・ハンクを陥とすため帝国から部隊が差し向けられていることを察知、それをセラに知らせた。 ジ・ハンクにはセラの恋人ストライカーが僧院の守備兵として赴任していたので、手紙でそれを知らせようとするがいても立ってもいられず自ら知らせに行く途中なのだ。 セラと一向は向かう先が同じなのでこれから旅を共にすることにした。 |
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桟道を抜け、峻険な山道を急ぐ一行。
もうすぐジ・ハンクというところで街を狙う帝国の部隊の野営地に紛れ込んでしまう。 カスケード「これはヤバイぜ・・・。他に回り道もないし奴らが去るのを待つしかないのか!?」 フリーディア「バカ!それじゃあセラさんが間に合わないでしょう!」 セラ「・・・・。」 カスケード「あ、そっか!じゃあどうすればいいんだ・・・?」 ブライアン「突破してはどうだ?」 フリーディア「・・・・!そうね、その手があったわね!」 カスケード「おいおい、どういうことだよ。この人数で戦えるわけないじゃないか!」 フリーディア「バカね、違うわよ。いい?私はレンジャーなの。こっそり見つからずに歩くプロなのよ・・・。」 カスケード「・・・!それだ!」 一向は兵士に見つからないように野営地を進んでいく。 そしてもうすぐ野営地を抜けるというあたりで、将軍のような風貌の騎士とその取り巻きを見かける。 ロウデス「戦況はどうだ?参謀」 参謀「は、僧院はほぼ落ちました。ただ円卓の騎士が随分とねばっとるようですなぁ・・。 ロウデス「円卓の騎士・・・最後の生き残りはストライカーか?」 参謀「そのように聞いております。・・何しろジ・ハンク僧院最強の騎士ですからなぁ~ここはひとつロウデス様のご出陣を仰がねばいささか骨が折れるかと・・。あ!失言でしたな、ヒャッヒャッヒャッ・・・」 ロウデス「・・・・・・。」 ロウデスは振り返り少し考え事をしていたが、パーティーの存在に気づく。 ロウデス「貴様ら、何者だ!」 参謀「む、曲者め!衛兵、追え!」 一向は何とか追っ手から逃れ、野営地を抜け出した。 そこからジ・ハンクを目指すが、既に街は業火に包まれていた。 |
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街は戦闘状態と化しており、街の人々は既に避難するか殺されていた。
一向はセラの手引きで少しでも安全に僧院に近づけるルートを進む。 何人かの帝国兵を倒し、僧院に到着するが、僧院の中も外同様の戦闘状態となっていた。 多くの敵が攻め寄せる中、一人でそれらを撃退する騎士がセラの恋人ストライカーだった。 ストライカー「セラ!何故ここに!!?」 セラ「そんな事はもういいの。私も戦うわ!」 ストライカー「ここはじきに陥ちる!法王を連れてここから逃げてくれ、頼む!」 セラ「・・・そんなことできないわ!私もここで死ぬ!」 一向は戦いながらそういう会話をしている。 そうするうち、僧院の正門大扉からおもむろにあの騎士と参謀が入ってきた。 攻撃を続けていた帝国兵も脇によけ、騎士に道を譲る。 ストライカー「ロウデス・・・貴様・・・!」 ロウデス「法王を渡せ、さもなくば殺す。」 ストライカー「・・・断る!」 ロウデス「ならば、死ね!!」 ストライカー・セラとロウデスの戦闘が始まる。 プレイヤーは操作できず、戦闘を見守る。 ロウデスは異様に強く、ストライカーとセラはロウデスに倒される。 ストライカー「悪魔に心を売って得た力に・・満足か?」 ロウデス「・・・。法王を渡せ!」 ストライカー「カスケード、頼む!法王とセラを・・・セラを連れて逃げてくれ!」 カスケード「・・・・分った!」 カスケードが逃げようとするとロウデスが追おうとする。それをストライカーが止める。 ストライカー「させん!」 ロウデス「・・・貴様ぁ!!!」 カスケードがその様子を見ていると・・ ストライカー「何をしている!早く逃げろ!!!!」 セラ「ストライカー!やっぱり私・・・・・・ううん、何でもない・・。さようなら・・・!」 セラはそういうとダッシュで立ち去る。 ストライカー「セラ・・・幸せになれよ・・・。」 カスケード達は半ば廃墟となりかけているジ・ハンクの街を走りぬけ、街から脱出した。 |
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あたりは真っ暗になっていて、夜の山道を一向は進んでいた。
途中、ひらけた空き地でキャンプを張る。 法王「ジ・ハンクが滅んだ今、ファーランドの助けを請うより他あるまい・・。みなのもの、大変申し訳ないが私をファーランドまで連れて行ってはくれぬか。」 カスケード「ああ、もちろんですとも法王、俺達は命を懸けても法王をお守りします!」 ブライアン「しかし困ったことだな、このあたりは既に帝国の手におちていることだろう。ファーランドへ行くには敵の勢力圏を突破しなきゃならんが・・・。 セラ「しばらく行ったところにドワーフの山があるわ。彼らなら帝国に見つからずにファーランドに行く方法を知ってるかもしれない。」 フリーディア「・・・・・!」 カスケード「どうしたんだ?」 フリーディア「わたし・・・いけないわ。」 ブライアン「いかがした、具合でも悪いのか?」 フリーディア「みんな気づいてなかったの?私エルフなの。正確に言うとハーフ・エルフなんだけど・・。」 カスケード「エル・・フ・・・?」 ブライアン「知らないのか?」 カスケード「名前だけ・・・」 エルフとドワーフは伝統的に仲が悪い。それは人間界にも広く知れ渡っている事実だ。 フリーディアは自分がパーティーにいると、とてもドワーフが頼みに応じてくれないと思ったのだ。 カスケード「何言ってんだ?いまさら置いていけないよ。ブライアンのときだってそうだったろ?」 フリーディア「・・・エルフとドワーフの事全然知らないのね・・・。どうなっても知らないわよ?」 一向は不安を残しつつもドワーフの山に向かうことにしたのだ。 |
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ドワーフの山に向かうことになった一行。フリーディアは不安をどうしても消すことができず、寝付けなかった。
山の高台まで歩き月を見ているとセラもやってきた。 セラ「こんなところで何をしているの?」 フリーディア「どうしても寝付けなくて・・。」 セラ「ドワーフのことが心配なのね。」 フリーディア「・・・。」 セラ「大丈夫よ。彼らだって鬼じゃないわ。誠意を持って話をしたら聞いてくれるわ、きっと・・・。」 フリーディア「そうかな・・・。」 セラ「そうかな・・・。」 フリーディア「ええ・・。」 セラ「・・・。」 フリーディア「・・・・・・私が子供の頃ドワーフとの間に戦争が起きたわ。」 セラ「・・・ええ。」 フリーディア「私が見ている前でお父さんもお母さんも殺されたの。」 セラ「・・・・・・・・・・・・・ええ。」 フリーディア「おじいちゃんもおばあちゃんも、いとこもおじさんも殺されたわ。」 セラ「・・・うん・・。」 フリーディア「私をつれてお兄ちゃんが逃げてくれなきゃ、私も死んでた。」 セラ「・・・ごめんね・・・。」 フリーディア「え?」 セラ「私がドワーフに助けを求めるなんて言ったからあなたを苦しめてしまった・・。」 フリーディア「・・・いいの。」 セラ「・・・フリーディア・・・。」 フリーディア「本当にいいの。私、何故かドワーフが憎くない。お兄さんはみんな殺されたけど、ドワーフを憎んじゃいけないって言ってた。ドワーフにもエルフに親を殺された子供がいるはずだって。」 セラ「・・・。」 フリーディア「今は争ってるかもしれない。でもいつか分かり合える日のために、今生きている私達がそういう苦しみを絶えなきゃいけないって。そう言ってたの。」 セラ「・・いいお兄さんね。」 フリーディア「憎しみあっても戦いは終わらない。誰か、できれば私達がこの悲しみを乗り越えれば、いつか戦いが終わるはず・・そうでしょ?」 セラ「そのとおりよ。」 フリーディア「でも・・・・ドワーフは怖い。とっても怖いわ・・・。」 セラ「大丈夫、きっと分かり合える。もし駄目なときは・・・私が守ってあげるわ。」 フリーディア「ありがとう・・・、セラさん・・。」 セラ「さ!もう遅いわ、もう寝ましょ?」 フリーディア「うん!」 二人はキャンプを張った広場への坂を並んで下りていった。 |
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一向はドワーフが住むという山にたどり着いた。
しかし、ドワーフの住処である洞窟の入り口は山のさらに奥にある。 そこへは崖や森、洞窟が入り混じる複雑な山道を進まなければ辿り着けないのだ。 |
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山の中腹にドワーフの住処の「メイズ」と呼ばれる洞窟があった。
洞窟の入り口には数人のドワーフが見張りをしている。 見張りはパーティーに気づくと、話しかけてきた。 見張り「お前達は何者だ?ここはドワーフの山、何者をも侵すことはできん。立ち去れ!」 法王「私はジ・ハンク僧院の法王ルイ・カトーリアだ。危急の用件にて王に取り次ぎを願いたい。」 見張り「・・・・ここで待ってろ・・・。」 見張りのうちの一人が洞窟の中に入っていく。 カスケード「会ってくれるかな・・・。」 フリーディア「・・・・。」 セラ「・・・大丈夫よ・・・。」 しばらくすると見張りが戻ってきた。 見張り「王はお前達にお会いになる。ついてくるが良い・・。」 カスケード「よっしゃ!」 ブライアン「まだ喜ぶのは早い・・・。」 カスケード「・・そうだな。」 一向は先導のドワーフにぞろぞろと付いていく。 複雑な迷路の中を曲がり、階段を上がり、降り、何層も移動して王の下に向かっていく。 作業などをしているドワーフたちが一向に気づき、驚く。 「なんだ!人間じゃないか!」 「おい!エルフだ!エルフがいるぞ!!!!」 「何だ、何が起きてるんだ?!」 「こやつら何者なんだ?」 フリーディア「・・・・。」 そしてかなり長い道のりを経て、ようやく王の下にたどり着く。 王は精悍な感じがする壮年のドワーフだった。 テムト「ワシがドワーフの王テムトだ。用向きを聞こう。」 法王「私はジ・ハンク僧院の法王ルイ・カトーリアと申す。ドワーフの王に頼みがあって、そのお願いに参った次第です。」 テムト「法王は噂には聞いておる。わざわざのご足労大儀であったな。で、頼みとは?」 法王「ジ・ハンクは帝国に攻められ、滅びました。今我々はファーランドの庇護を求めて、かの地まで旅をしているところなのです。」 テムト「・・・なるほど、わかった。ワシにファーランドへの手引きをしろと申すのだな?」 法王「おお!ご明察恐れ入ります。全くそのとおりでございます。この辺り一帯は既に帝国の勢力化にあります。ファーランドへはドワーフの助け無しには成しえないと思い、ここにお願いに参ったのでございます。どうかよろしくお願いします・・。」 テムト「ふむ、実はジ・ハンクが燃えておるとの報告は受けておったのだ。大変苦労なされておるな・・・。ところで!」 法王「・・・?」 テムト「そこにエルフの娘がおるのう・・・。さっきからプンプン匂って仕方がない・・・!」 フリーディア「・・・・。」 法王「あ、あの娘は・・・。」 テムト「ハーフ・エルフだな。どうしてドワーフの山に入った?どうしてドワーフの王に会っている?何をしにきたのだ?」 セラ「・・・ドワーフの王!実は・・・。」 フリーディア「待って!私から話します!」 フリーディアは仇討ちの旅をしていて偶然この一行に加わっていること、ドワーフに敵意は無く他意がないこと、兄との思い出などを語った。 テムト「・・・なるほど。そういう事であったか。私はな・・・。」 テムト玉座から立ち上がり遠い目をしながら語る。 テムト「私はつい先日ドワーフの王になったばかりなのだ。王になる前は前線で戦う兵士の一人に過ぎなかった。 昔戦いに連れて行った私の息子はエルフに弓で射られ、殺された・・・。」 フリーディア「・・・。」 テムト「フリーディアとやら、私はエルフが憎い!息子を殺されたのだからな!だが、私は考えた。」 フリーディア「・・。」 テムト「ならば何故私は戦っているのか?とな。所詮父や祖父が始めた戦いを意味もなく続けているに過ぎんのだ。そして殺し、殺された恨みだけが積み重なって、やめるに止められぬ戦いの泥沼にはまっているのだ!」 テムト「エルフの娘よ、私もそなたと同じ考えだ。この戦いを止められるのは王たる私しかいない。」 フリーディア「・・・!あ、ありがとうございます!」 テムト「私はいつかエルフの王に出そうと思い、出せなかった手紙を持っている・・・。 王は傍らのチェストから何かを取り出す。 テムト「戦いをやめよう、これからは争いの無い関係を築こう、というエルフの王への手紙だ。エルフの王に渡して欲しい。」 フリーディア「・・・・必ず、必ず渡します!」 テムト「うむ、頼んだ。法王、私はこれからあくまでもエルフとの戦いを望むドワーフ達を説得しなければならない。それはとても長い時間をかけてやり遂げなければならない長い仕事になるだろう。」 法王「は・・。」 テムト「ファーランドへの間道の場所を教えよう、ただしドワーフを先導させることはできん!実は帝国は少し前からドワーフの国をも侵しつつある。我々はそれに備えねばならん!」 法王「かしこまりました。これ以上ドワーフの手は煩わせませぬ。このたびのご協力誠に感謝いたします。」 テムト「うむ、道中気をつけられよ!」 一向は最初に先導した見張りのドワーフにより引率されて、間道方面への出口へと向かう。 王の間を抜けるときテムトはフリーディアを呼び止める。 テムト「エルフの娘!」 フリーディア「はい。」 テムト「・・・頼んだぞ?」 フリーディア「・・・・はい!」 一向は王の間から去り、また複雑なドワーフの住処を縫うように進み、山の出口に到着した。 見張り「ここからしばらく行くとちいさな村がある。そこで装備を整えて行くがよかろう。間道はファーランドへの近道だが、闇の魔物が多く住むとも聞く。くれぐれも気をつけてな・・。」 そういうと見張りは去っていった。 セラ「・・・フリーディア、良かったわね。」 フリーディア「うん、私がんばるわ。エルフとドワーフの橋渡しになるために・・。」 ブライアン「さて、ではまずは村を目指さなくてはな!このあたりはまだ帝国の勢力下ではないらしいが急がねばいつ追いつかれるやもしれん。」 カスケード「そうだな、よし、行こうぜ!!」 |
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一向は村の宿屋に到着し、テーブルで休む。
カスケード「ブライアン、色々あったがなかなか解放の手がかりがつかめないな。」 ブライアン「まぁ時間はいくらでもある。ゆっくり探すさ。」 法王「解放とはどういうことかな?」 ブライアンの呪いの事情を話す。 法王「おぉ、そういうことであれば早く話してくれればよかったものを!私は若い頃白魔法の研究に没頭したものだが、解呪は得意分野だった。今は解呪に必要な道具がないが、ファーランドに着いたらすぐにでもその魂を解放しよう!」 カスケード「おおおおおお!!やったな!ブライアン!!!」 ブライアン「・・・!ほ、本当ですか、法王殿!」 法王「ああ、間違いない。私は元々解呪が専門なのだ。ファーランドにはジ・ドレイア僧院がある。そこには解呪の道具が揃っておるはず。心配いらぬ。」 ブライアン「・・・・。かたじけない、感謝します・・・。」 フリーディア・セラ「良かったわね!」 ブライアン「・・・・・。」 カスケード「よし、じゃあ今晩はゆっくり休んで、明日闇の間道とやらにレッツゴーだ!」 |
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このダンジョンは元々呪術師の修行場であった場所で、今では黒きマナに引き寄せられたかのように強力なモンスターが集まり、その住処になっている。
特に謎解き的なギミックはないが、強力なモンスターがパーティーの行く手を阻む。 かつて呪術師が使った祭壇跡を通過しようとしたとき、パーティーは怪しい霧に包まれる。 その霧はひとつに集まり、かつて呪術師だった魂が悪霊化したモンスター「ディープブラック・スピリット」へと姿を変え、パーティーに襲い掛かって来た。 モンスター「ディープブラック・スピリット」との戦闘 カスケード「ふぅ、てこずったな・・。」 ブライアン「法王、お怪我はないですか?」 法王「ああ、私は大丈夫だ。」 セラ「まだ先は長いわ、急ぎましょう!」 間道はその後ほぼ一本道に続き、ファーランド方面の地上に至る。 |
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間道の出口はドワーフ山の裏の滝の裏だった。
水辺の道を進みながらファーランドの首都「ファーランド・グランデ」を目指す。 暗く深い森を進むと、ファーランド平原が木々の隙間に見えてきた。 カスケード「もう少しだ、急げ!」 森の出口に差し掛かったとき、そこに、静かに一人の騎士が立ちはだかった。 ロウデス「私はずっと運がないと思っていたのだが・・・」 脇から現れて、パーティーの方にゆっくり歩きながらロウデスは語る。 ロウデス「案外、土壇場ではついているのかもしれんな。」 セラ「ロウデス・・・・!」 ロウデス「エルフの娘がいるのでまさかとは思ったが・・」 フリーディア「・・・・。」 ロウデス「ドワーフの助けが無くば逃げ場は無い・・・。」 そこへ参謀も向こうからやってくる。 参謀「おお!ロウデス様、こんなところに・・・。・・・・!こいつらあのときの!」 参謀もロウデスに追いつき、同じペースで迫ってくる。 パーティはジリジリと後ろに下がる。 カスケード「・・・これは・・・やばいんじゃないのか・・・?」 ロウデスとパーティの動きが止まる。 ロウデス「貴様らザコには用は無い。法王さえ置いていけば命だけは助けてやろう・・。好きなところへ行くがよい。」 カスケード「できるか!お前には絶対に法王は渡さねーぜ!それに・・・」 カスケード、セラの方を向いて。 カスケード「ストライカーの仇だからな!お前を・・・。」 セラ「カスケード・・・!」 ロウデスの方に少し歩いて。 カスケード「お前を倒す!!!!」 ロウデス「・・・・ふ、そう言うだろうとは思ったが・・・。」 ロウデス、スラリと剣を抜く(できれば専用チップでアニメーションさせる)。 ロウデス「止むを得ん、皆殺しにしてくれる!!!!」 モンスター「ロウデス」「参謀」との戦闘 ロウデスは一定以上のダメージを受けると本気モードになってパラメータ上昇。 参謀は一定以上のダメージを受けたりHPが0以下になるとると逃げ出す(絶対に倒せない)。 ロウデスを倒すと会話シーンになる。 ロウデス「く・・・貴様ら・・・!」 カスケード「よし、セラ!ロウデスに止めを刺すんだ!」 セラ「・・・。」 セラはロウデスの近くに移動し、少し躊躇している。 ブライアン「何をしている、逃げられるぞ!」 屈み姿勢だったロウデスは立ち上がり・・。 ロウデス「まだ・・私は死ぬわけには行かん!!」 すると魔法を唱え、どこかへ瞬間移動して逃げる。 カスケード「おい、どうしたんだよ!ストライカーの仇だったんだろ!?」 セラ「ええ、憎いわ。八つ裂きにしてやりたいくらい・・。」 カスケード「ならなんで・・・。」 セラ「エルフとドワーフ・・・それと同じことよ・・・。」 それだけ言うとセラは森の出口へと歩き出した。 カスケード「・・・???どういうことだ?」 ブライアン「・・・憎しみは憎しみしか生まない、そういうことだ・・。 ブライアンも森の出口へと歩き出す。
最後に残されたカスケードはうつむいて考えている。
カスケード「分る、分るけどよ・・・。」 そしてみんなの方へ走っていく。 カスケード「おーい、待ってくれー!!」 |
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間道出口からやや長い行程を経て、一向は目的地ファーランドの首都「ファーランド・グランデ」に到着する。
一向はファーランド王から歓迎され、法王を僧院「ジ・ドレイア」に保護することを約束した。 法王はパーティーにお礼の言葉を述べて、ブライアンに対しては解呪の準備に時間がかかるので、数日後また来て欲しいと伝える。 パーティーは王城内の控えの間で会話をする。 カスケード「おっさん、良かったな!ついに解放されるんだぜ!」 フリーディア「良かったね!」 ブライアン「・・・・・。」 カスケード「おっさん・・・?どうしたんだ?元気がないな・・・。」 ブライアン「ワシは・・・。ワシは解呪を受けてこの呪いが解ければ、私の魂はこの鎧から解放される。」 カスケード「ああ、そうだな。それが望みだったんだろ?」 ブライアン「もちろんだ。私は数百年それを願って生きてきたんじゃ。だが・・・。」 フリーディア「どうしたの?」 ブライアン「今のワシには解放された魂が拠るべき肉体がない。ワシは、もうこの世の者ではないのじゃ。」 カスケード「・・・・そう・・・だな。ということはどうなるんだ?」 ブライアン「ワシは消えてなくなるだろう。どうじゃ、消えてなくなるのじゃ。」 カスケード「・・・。」 ブライアン「だがな、ワシはお前達と旅が出来て幸せだった・・・。できることなら・・、できることならもっとお主と、みなと旅をして、みなの行く末を見守りたい、そう願ってさえおるのじゃよ。」 カスケード「・・・おっさん・・・。」 ブライアン「だがな、それではワシはずっとお主の、カスケードのお荷物となるじゃろう。だから、解呪を受けて400年ぶりに眠りにつこうと思う。」 フリーディア「ブライアン・・・。」 ブライアン「みな、これまでありがとう。死出の道の良い思いでができた・・・。」 フリーディア少し離れてうつむいて泣いている。 そして場面は変わる。 |
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舞台は「ジ・ドレイア」僧院、解呪の準備を整えて、法王やジ・ドレイアの大僧正、パーティー一向などが勢ぞろいしている。
法王「ブライアン殿、お待たせして申し訳なかった。ではこれより解呪の儀式を始める!」 ブライアンがパーティーから抜けて、数歩歩き、振り返る。 ブライアン「では、みんな・・・、さらばだ。」 そして法王の方を向く。 法王「では・・・よいかな?」 ブライアンうなづく、法王は解呪の呪文を唱え始める。 詠唱は長く続いた。しばらくしてカスケードが前に来て叫ぶ。 カスケード「やめてくれ!おっさん!行くな!」 ブライアン「カスケード・・・。」 カスケード「こんなん悲しいじゃないか!せっかく仲間になれたのに、友達になれたのに!」 フリーディア「だって、しょうがないじゃない!ブライアンは鎧から解放されるために旅をしていたのよ!?」 カスケード「こないだだって言ってたじゃないか!ブライアンは本当は俺達と旅してたかったって!俺だってそうしたい!ブライアンは俺達の仲間だ!おっさん、そうだろ!?」 ブライアン「・・・・。」 法王「・・・うむ・・・。ブライアン殿、どうされるか?今ならまだ止められるが・・・。」 ブライアン「・・・・・法王!」 法王「うむ。」 ブライアン「・・・・申し訳ないが、解呪は少し・・・いや、しばらく待ってもらえまいか?」 法王にっこり笑い・・。 法王「いつでも来られよ・・・。」 カスケード「おっさん!」 ブライアン「カスケード・・・もう少し、世話になってもいいか?フリーディアの仇討ちを手伝いたくなったでな!」 カスケード「もちろんだ!また、また一緒に旅をしようぜ!」 フリーディア「私もよ!地獄の底まで付き合ってもらうからね!」 セラ「・・・・私も、お供するわ!」 カスケード「よし、じゃあ行くか!!!」 |
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ファーランド・グランデから異国へ行く船が港に入る。
それに乗り込む多くの客の中にカスケード達がいた。 法王「では気をつけてな・・。」 カスケード「ああ、ありがとう!」 ブライアン「では、御免!」 フリーディア「さようなら!」 船は港を出て、新しい旅の舞台へとカスケード達を運ぶ。 そこでカスケード達を待つのは何か? それはまた別のお話・・・。
END
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