世界観と歴史
この世界は昔ながらのファイナルファンタジー風のファンタジーワールドである。
機械工業はほとんど発達しておらず、魔法を利用したカラクリ程度のものは実用化されている。
世界は約1000年ほど前の大戦を期に大きく変わった。
それ以前は人々はほとんど魔法を使い、強力な魔法が開発・使用された魔法の世界だった。
その世界で劣等種とされた魔法を使えない者達が剣を取り、反乱を起こす、それが大戦の始まりだった。
大戦は一人の英雄によって、剣を持つものの勝利として幕を下ろす。
それからしばらく魔法の技術は失われ、人々の記憶から消えていったが、便利な技術として一部の魔法使いに伝授されている。
かつて人々が使った強大な魔力の源はクリスタルと呼ばれる魔力の塊だった。
それは尽きることの無い無限の力を人々に与え、その魔力が具現化したものとして数々のモンスターをも生んだ。
戦いが終わったあと、忌まわしき物としてクリスタルは各地に分散され、力を封印された。
しかし、クリスタルの力は完全には封印されなかった。
クリスタルは元々火・水・風・土という自然の力の根源だったが、封印されてからもなおその力は溢れ、荒廃していた大地を緑に染めたのだ。
クリスタルが安置された場所には大国が立てられた。
一つの国が管理しなかったのは、力が集中し、それを利用しようとする者がまた現れることがないように、それを配慮したからだった。
大国同士は長い歴史の中で何度も争い、殺し合い、ときには一方を滅ぼすことさえした。
しかし、勝った国も負けた国のクリスタルを奪おうとはしなかった。
剣の民の血が流れる彼らは、その力の忌まわしさを本能的に恐れていたのだ…。
最終更新:2009年09月05日 01:49