巴マミ&アーチャー◆HOMU.DM5Ns
想定するのは、人の足元に届くかどうか程の小さなサイズ。
一体一体は微力でふわふわと浮くだけだが、群れをなすと厄介になる。少ない消費で、できるだけ速攻で撃破する必要がある。
長筒を両手で支えて狙いを定める。スコープを介さずに視力だけで速やかに補足。
研ぎ澄ました感覚と、使い慣れた経験に委ねて照準を補正。
妨害の要素は発見されず。必中確実。
引き金を絞る。
―――銃撃音が鳴る。
跳ね上がる火打ち石が当り金に激突し、こめられた火薬の炸裂音。
射出された弾丸は生じたエネルギーに押し出されて空気中を真っ直ぐに加速。
過たず射線上の標的の中心部に届き、木の素材を微塵に砕いた。
スノーフィールドにあっても銃という道具は慣れ親しまれた道具だ。
アメリカでは、一般市民の住宅に当たり前のように拳銃どころかショットガンまで政府の許可がなくとも所持できる。
しかし街の離れで今使用されたそれは、そんな銃社会でもあまりお目にかかれない種類のものだろう。
前装式のマスケット銃、である。
十六世紀から十九世紀にかけて扱われてきた、二十一世紀の現代にあっては既に時代遅れの品だ。
銃弾を発射できる以上銃に含まれるが、美術館や骨董屋に置かれていた方がずっと自然に違いない。
そしてまた、それを撃った人物もまた目を疑わずにはいられない姿だ。
金の巻き髪。しかし顔立ちはアメリカとは異なる日系の年若い女性。
まだ成人も過ぎていない、少女と言っていい年頃。
着込んだ服装もまた現代においては珍妙に映る。
黄を基調にしたスカートにブラウス。コルセットで締め上げられた腰が、年齢に見合わぬ豊満な胸部をより強調して見せている。
頭に被ったベレー帽には花を思わせる意向をした見事な琥珀色の宝石が飾られ一際目を引く。
夜の郊外でマスケット銃を放つ御伽噺じみた格好の少女。『どこのジャパニーズ・アニメのヒロインだ?』と目撃した者は疑問を抱かずにいられないだろう。
一から十までが不可思議の塊は、紛れもなく全てが現実だった。
銃口から煙が登るマスケット銃が手を放れる。
マスケット銃は一発を撃ち終えて、再度使用するには改めて弾を先に込める必要がある。
打ち捨てられたマスケットが地に接触する、その一秒の時間に―――少女の手に握られた"二挺目の"マスケットが火を吹いた。
弾丸は二つめの的に見事命中。その確認をするや否や三度出現するマスケット。
周りに置かれてあったわけもなく、長身の銃は身に隠せるような大きさではない。
にもかかわらず、少女は何もない場所から魔法のように次々と銃を取り出しては放って、使い捨てていく。
立て続けに鳴り響く銃声は、九発目になって止まった。
用意した全ての標的はひとつの漏らしもなく撃ち抜かれていた。
発砲による反動も、命中性も高いとはいえない旧式の銃であるのも感じさせない。
華奢な見た目とは相反した、長年の訓練と経験の賜物といえる狙い澄ました銃撃。
「お見事」
後ろからそれを観察していた人物から、称賛の声が届けられる。
穏やかな、広大な森に根を下ろした堅固なる大樹を連想させる気配。
賢人という言葉が当てはまる、清冽なる空気を醸し出す古めかしい服装の青年だった。
「研鑽が正しく積まれている。何よりも方向性が定まっている。漠然としてではなく一貫した目的意識を以て修練をしていた証です。その若さで大したものだ」
「高名な英霊にお褒めの言葉を貰うなんて光栄ね」
英霊という魂が具現した存在である、弓を象徴とした戦士。
彼らを引き連れ奇跡の願望器を争奪するこの聖杯戦争を共に駆け抜ける無二のパートナー。
自身の使い魔に振り返って聖杯戦争のマスター―――
巴マミは、
傍らに侍る自身のサーヴァントに、少し気恥ずかしそうにそう答えた。
「それも数多の英雄を育て上げた、英雄達の師に言われるなんて。これも魔法少女冥利に尽きる、というやつかしら?」
「そう謙遜するものではありません。生前の過去がどうあれ今の私は貴女のサーヴァント、ただの弓兵(アーチャー)でしかありません」
主と従者というよりは師弟のような形で、二人の関係は成り立っている。
そうなった原因は主にマミの方の接し方にあった。
自分のサーヴァントであるという事以上に、マミはアーチャーに全幅の信頼を置いていた。
彼の人格。そしてその真名から知れる履歴を知れば、大きな尊敬の念を与えるに足るものだと知っているからだ。
「それに英雄に育てた、というのも過言ですよ。私の指導がなくとも、彼らは各々が当たり前に立派な英雄として熟達していたでしょう。
無論、その一助に私が関われたというのは、私の誇りであり喜びではありますが―――」
「私からすれば、それが十分に凄いことよ。誰かを育てて、正しく導くのって、とても大変なのは知ってるから」
彼の名を
ケイローン。
神々が地上に足を降ろしていた古代より伝わるギリシャ神話に伝わる英雄だ。
正統な人間の生まれではない幻想種。半人半馬のケンタウロス族であり、天の空に浮かぶ射手座(サジタリウス)の由来。
クロノス神と女神ピリュラーとの間に生まれた、獰猛性が常のケンタウロスにあって例外的に智慧を持つ賢人である。
ケイローンを語る上で最も外せないのは、彼が未来の英雄を指導した人物である事だろう。
トロイア戦争において並ぶものなき勇名を馳せた俊足のアキレウス、医術の神にまで崇められしアスクレピオス、アルゴー船に数多の英雄を引き入れ冒険に出た王イアソン。
そしてギリシャ最高最大の英雄、神の栄光の名を頂いたヘラクレス。
彼が育てた者はいずれも劣らぬ英雄に成長し、その武錬を神話内に轟かせた。
教え導いた逸話が讃えられた事で昇華された男。それがケイローンという英霊の象徴なのだ。
それだけで、マミにとってケイローンは憧れの存在として見るに十分な相手だったのだ。
「そうか、マスターにも教え子がいたのでしたね」
「ええ。三人ほど。といっても二人共まだ魔法少女候補だけどね」
鮮やかに身を包む衣装が、輪郭をほつれさせ光となって分解されていく。
剥がれ粒子は光となって流れ、入れ替わるようにマミの服が現代に合わせた装いへと変わる。
光はマミの掌の中へ集まって、淡く輝く宝玉に結晶化した。
契約により生み出される、魔法少女へと変身する宝玉ソウルジェム。
それを持つ者こそが魔法少女。ひとつの奇跡を対価に戦う力を得た者。
この世の呪い、闇を齎す絶望の化身である魔女を討つ希望の使者。
マミは先輩として過去に、気兼ねなく付き合える仲間を得られた時があった。
同じ理想を共有できる魔法少女との出会いは、マミにとって誇りであり、至福だった。
しかし夢は長く続かなかった。断絶はあっさりと訪れた。
家族の惨劇の傷が彼女を変え、互いに噛み合っていた歯車が狂っていき、結果袂を分かつ事になってしまった。
「あなたと比べたら私なんてぜんぜんよ。未熟で、弱虫で、臆病なだめな子」
「そのようには思えませんが」
「ううん。だって最初の一人には愛想をつかされちゃったのよ?一人も卒業させられてないんだから、とても師匠なんて誇れないわ」
師への憧れにほころんでいた表情が、憂い顔へと変わっていく。
「あの時、あの子を―――佐倉さんをちゃんと引き止めなくちゃいけなかったのに、それができなかった。
私が弱かったせいで、ううん、本当の気持ちに向き合わなかったせいで」
どうすることが正解だったのか。
今よりももっと強くて。もっと頼れて、品が良くて誰にも優しい。
魔法少女の肩書きにふさわしい、理想の先輩として振る舞っていたならば、あの結末にもならなかったのか。
手にあるソウルジェムに手を這わせる。
握る指には僅かに力みが入っている。包み上げた希望の象徴をともすれば潰すかのような仕草にも見えた。
「今もそう。もっと頑張って、ふたりにもしっかりしたところを見せて……そんなことばかり考えてばかりで、自分に嘘をついてる」
マミは魔法少女として、人々を守るという正義の為、多くの魔女と戦ってきた。
誰にも打ち明けられない秘密を抱え、孤独に生きてきた。
魔女は魔法少女でない人間には姿が見えず、その被害は原因不明の事故あるいは自殺と見なされ処理される。
危険から遠ざけるには親交に一線を引いておかなくてはらなない。
知り合った魔法少女の多くは、私欲を考えて戦っていた。
否定する事はできない。魔法少女になったということは願いがあったということ。
選択に時間がなく、必要に迫られでもしない限り、大抵は自分の為の願いを叶えるだろうし、そうするべきだとも思う。
自分の考えを理解してもらえなくとも、気にはならなかった。
無辜の人を魔女から守る、魔法少女が背負う使命。それは誰かが担う必要があるものだ。
人助けは間違いなく意義あることだし、誰かの命を繋ぎ止められる度に自分も救われる気がした。
それがせめてもの罪滅ぼしだと受け入れた。
やっている行いが正しいのだと信じ続けた。
理想と正義を掲げて戦えば自分は満足できるのだと―――そう思い込んできた。
「私、本当はずっと寂しかった。嫌われるのが怖かった。
秘密を隠さず打ち明けられて、一緒に笑ったりお喋りしたりお茶をしたりする、ただの友達が欲しかっただけなの」
マミが"白紙のトランプ"を見つけたのは、ある魔女の結界の中。
人が集まり心が交差する闇に潜む魔女のテリトリーへ、被害が生まれる前に早急に退治するべく侵入した時だ。
仲間の二人を連れたっての途中に、なんでもないように落ちていた。
拾う意味などどこにもなかった。結界の内部にいるのを考えれば敵の罠の可能性もあり、平時らしからぬ軽率さだった。
それでもマミはその、描かれるのを待ち望んでいるかのような白紙の絵札へと手を伸ばした。
その結果、マミは何処とも知れない異邦の地にいる。
刷り込まれた知識が教えるのは、一度きりの奇跡を奪い合う殺し合い。
魔法の使者―――キュゥべえが齎した契約の力を大規模に、そして悪辣に捻じ曲げた代物。
そしてそれを知ったマミに去来した感情は、彼女自身が困惑してしまうほどに慮外の性質のものだった。
戦争を強要される憤り。
命を落とすかもしれない恐怖。
過酷な運命に囚われた絶望。
そのどれでもなく最初に浮かんだのは…………希望、だった。
「聖杯戦争なんて殺し合いは止めるべきなのに。みんなを守る正義の、正しい魔法少女でいなくちゃいけないのに。
私……一瞬だけ、迷っちゃった。取り戻したいって考えちゃった」
引き裂かれた家族の輪。
二度と戻らないあの当たり前の幸せの暖かさを、再び手に入れられる。
決して許されない魍魎の欲望に、たとえ仮定でも想像した自分に恐怖した。
人の倫理。魔法少女の挟持。持ち合わせたあらゆる理由を総動員してその思いを糾弾して、奥底に封じ込めた。
だがマミの思考を蕩かすあまりにも甘美な響きは、まだ脳に痺れのように残っている。
やり直しはきかない、叶えられる奇跡は一つだけ。
そう弁えていたからこそ受け入れられていた。
だがもしも、たった一つの願い事をやりなおせるとしたら……?
「あ……」
教会の下で祈る、告解にも似た言葉が止まる。
「……ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったのに……」
懊悩を吐き出して落ち着きを取り戻したマミは、己の浅はかさに恥じ入るしかなかった。
羞恥と自己嫌悪が胸を締め付ける。顔を伏せ、アーチャーをまともに見る事もできない。
「本当に、ごめんなさい。
弱音ばっかり聞かせて、みっともないよね、こんなマスターじゃ」
そもそもマミが教えられたケイローンの望みもまた、家族との縁を取り戻す事なのだ。
苦悶のあまりに手放した不死性。死す為に捨てた神性という、父と母との繋がりの証を取り戻したい。
形は違えど二人に共通していた、死によって失なわれた肉親。
それをマミが浅ましいと否定して、間接的に彼の願いをも侮辱してしまった。
深く悔恨するマスターのそんな姿を、アーチャーは否定せずに受け入れた。
「そんなことはありませんよ。貴女が零した声は貴女の背負う責任の重さの顕れ。それを笑うとなど私には出来ません。
むしろ不遜と思われてしまうかもしれませんが……それを自ら打ち明けてくれたのが嬉しく思います」
答えに顔を上げるマミ。目の前には変わらぬ穏やかさ。
澄み渡った空気の中、森林の中心にそびえる大樹に寄り添ってる安心感。
召喚され参上した時から、アーチャーは少女の闇を垣間見ていた。
魔法少女と魔女というシステム。
自身では気づいていないだろう、ソウルジェムの真の性質。
神々の智慧を授かった目を以てしても、届かない断崖の底に潜む絶望の影。
マミを取り巻く運命は深く捻じれ絡まっている。だからこそ軽々に口にするのは憚られた。
マスターは決して心の弱い人ではない。
恐れを知り、それによって失われる命の価値の大きさを知るが為に自らを奮い立たせられる精神力を持つ。
けれど、どこかに無理が生じている。そしてそれを無視して使命に没頭できるだけの強さも両立している。
軋みはいつか罅割れに及び、そこを切欠に傷と変じる。
そこに決定的な楔が打たれれば、マミを構成する心身の全てが崩壊してしまうだろう。そんな危うさを神授の知慧は推測したのだ。
「私はサーヴァントですので既に死者―――過去に完結した存在です。
全盛期での召喚ですので力は極まっていますが、それ故に……生前のケイローン以上の事は為せません。
マスターは私とは違う。この世界の今を生きている、幾らでも成長する可能性を持った生命です。
全てを私に倣う必要はありません。貴女には貴女だけが選べる道がある。そしてそれは私にも不可能な領域に繋がっているでしょう」
真摯に、柔らかにアーチャーは言葉を伝える。
聖杯戦争の勝利ではなく彼女の未来を案じて、英霊は寄る辺を示した。
サーヴァントとしては少し逸しすぎてるかもしれない。しかし仮初の稀人は巡り会えた彼女に手を貸す事を決めていた。
己が何もかも導こうなどというのは傲慢だ。
全ての面で上回っていようとも、為す者が違えば結果も変わるだろう。
過去に生きた英雄も今の時代の人々も、その点は揺らがず普遍のまま、人の世界は続いている。
ならば彼女にも越えられる。未熟なままでも、力が及ばずとも、蕾が刈り取られず花開く希望が、きっとある。
「……どうして、そこまでしてくれるの?あなたの願いを叶えてあげられるようなマスターじゃないのに」
「教師ですからね。迷う者を教え導く事が務めの役です。それに私自身の性にも合っている。
過去の遺産が正しく使われてこそ、我々英霊の本懐ですから」
当たり前にそう口にする。
「付け加えて言うなら、私の願いも我欲に濡れた浅ましいもの。本分を捨ててまで求められるほどに、誇らしい望みではありませんので」
「……ありがとう、アーチャー」
沈んでいたマミの表情にも幾らかの余裕が生まれる。
自分の悩みを誰かに伝えるなんて、思えば初めてだった。
迷惑をかけてられないと固く明かさなかった本心を、アーチャーの前では抵抗なく口を開いてしまった。
同じ魔法少女以外には聞かせられない悩み。
多くの後輩の魔法少女に囲まれて指導する立場。
そんな環境で現れたケイローンは、マミにとって両親以来の初めて頼れる"大人"だった。
「後輩たちが待ってるんだもの。かっこ悪いところすら見せないまま、いなくなってちゃいられないわよね」
悩みが晴れたわけではない。そんなあっさりと解決できる程根が浅い問題ではない。
聖杯戦争が始まるこれから先、また弱さが顔を覗かせてくる時もあるだろう。
けれどひとつ、確かに信じられる事実がある。
今の自分は、もう独りじゃない。
帰る場所で待ってくれている人がいる。隣に立ってくれる人がいる。
結局それさえ満たせていれば、自分は前を進んでいられる。今はそう信じていられる。
だからもう―――
「答えはまだ見つからないけど……それでも私は、魔法少女だから。
皆を守って戦ってきた、今までの自分が……全部嘘だったわけじゃないって思うから。
アーチャー。こんな私でも――― 一緒に戦ってくれる?」
「無論です。我が弓は最早貴女の銃。
夜天に浮かぶ無限の星々の如く、我が命運は常に貴女と共に在りましょう」
何も怖くない。怖くはない。
【出典】Fate/Apocrypha
【CLASS】アーチャー
【真名】ケイローン
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力B 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合は、
マスターのバックアップが必要。
【固有スキル】
千里眼:B+
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
心眼(真)との兼ね合いによっては限定的な未来視も可能とする。
心眼(真):A
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
神性:C
大地の神と妖精との間に生まれた存在であるが、死ぬ直前にその身を
人間へと貶めているため、大幅にランクダウンしている。
神授の智慧:A+
ギリシャ神話の神から与えられた賢者としての様々な智慧。
英雄独自のものを除く、ほぼ全てのスキルにB~Aランクの習熟度を発揮できる。
また、マスターの同意があれば他サーヴァントにスキルを授けることも可能。
ベースはギリシャなので、別の場所や文化で発達したスキル(中国拳法など)は該当しない。
【宝具】
『天蠍一射(アンタレス・スナイプ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:5~99 最大捕捉:1人
射手座となったケイローンが常に天の蠍を狙っているエピソードの具現化。
星を穿つという、弓兵が到達できる究極の一撃。
射つことを決定した時点で発射することが可能で、狙いは既に定まり、魔力の使用も真名開放も必要としない。
弓からではなく、星から放たれる流星の一撃。
死亡した際も、一ターン後に自動発動する。
宝具使用後、次の夜まで使用不可となる。
【weapon】
弓矢。
最古の総合格闘技パンクラチオンも習得している。
【人物背景】
ギリシャ神話に登場する半人馬ケンタウロス族で例外的に温厚な男。英雄を育てし英雄。
ヘラクレス、アキレウス、カストル、イアソン、アスクレピオス……数多の英雄を一から育て上げた大賢者。
高潔な人格者で誰にでも礼儀正しく接する面倒見のいい青年。
根っからの教師肌で悩める人にはそれぞれに応じた的確な助言を与える。
クロノス神と女神ピリュラーとの間に生まれた完全なる神霊だが、生前受けた毒矢のあまりの苦痛に不死性=神性を捨てることで死に至った。
その最期から英霊として召喚される資格を得ている。
下半身が馬のそれであるケンタウロス族の特徴を隠すため、一部ステータスの減少を代償に二足の人型の姿で限界している。
【サーヴァントとしての願い】
死の際に返した不死性、神性の返還。
それを抜きにしてもマスターの力となる。
【出典】魔法少女まどか☆マギカ
【マスター】 巴マミ
【人物背景】
キュゥべえと契約した黄の魔法少女。
面倒見よくおしとやか。私欲を持ち出さず他人の為にのみ魔女と戦う模範的な魔法少女。
しかし素は年相応の少女であり、独りで戦う寂しさ、仲間を求める渇望を抱えている。
交通事故で死の間際にあったところでキュゥべえと出会い、「命を繋ぐ」契約により生き長らえる。
同じく犠牲になった家族を救うという選択を考える余地もなく契約した事には一抹の後悔があり、
その葛藤が正義を掲げ戦わなければならない束縛となっている。
【weapon】
マスケット銃
リボン
【能力・技能】
魔法少女として優れた身体能力を備え、戦闘経験も豊富。
戦闘では無数のマスケット銃を生成して使い捨てていくスタイル。
契約による固有能力はリボンの生成であり、拘束、切断と多岐に渡って使用する。
魂はソウルジェムという宝石に収められてるため、魔力さえあればどんな損傷でも回復可能。
ジェム内の濁りが溜まり心が絶望に至った時、その魂は魔女と化す。
戦いで自分を鼓舞する為、技にはいちいち名前をつける主義。ティロ・フィナーレ!
【マスターとしての願い】
取り戻したい繋がりがあった。けれど、今は魔法少女として誰かを守る為に戦いたい。
最終更新:2017年02月28日 22:31