Pulvis
et
umbra
sumus.
「私たちは、塵であり影である」
┼───Grenat
Ⅰ. Apparence
サイドが若干長く、鎖骨を撫でる程度に伸びた赤毛の女性。
右目だけ瞳孔が開いているせいでオッドアイと勘違いされやすい双眸は青く、光の差し方で濃淡を変える。
臙脂のリボンタイが首許で揺れる白いカッターシャツは、縦縞模様を違う濃さで描いた黒のジャケットの下から裾がはみ出るほどの長さ。
タイと同色の紐をベルト代わりにジャケットの上から結び、合わせるのは昏い夜色の袴とブーツといった和洋折衷な装いをしている。
Ⅱ. Personnalité
記憶喪失のドッペルゲンガー。一応の所属は
黒の大陸。
人見知りの気があるのか、初対面の相手を前にすると僅かに警戒するような反応を見せる。
明確に表情を変えることは無いものの、打ち解ければ唇を綻ばせるなどの仕種をすることも。
自分の名前と種族以外の全てを忘れているのだが、何故だか自分の過去に固執していない節があり、
思い出しても出さなくても、別にどちらでも構わないと感じているような――
天使との邂逅の際、記憶喪失を謳うにしてはあまりにもはっきりとしすぎた思考と詩的表現をみせた。
冷め切ったその様子は、今までの無表情ながら無知で子供っぽい姿とはあまりにも重なりにくく、
最後に名乗った『ガーネット』と死地にてという戦場に立つことを暗に伝えた言葉の真意は、果たして。
Ⅲ. Possession
太刀・禍錆
身の丈よりも長く細い刀。鞘の先は尖り、壁を抉る程度の強度がある。
自分より高い刀の為、抜く時は壁などに鞘を突き刺すなどしてからでないと抜刀出来ない。
刀身は錆び付いたなまくら刀のようにガタガタだが、そういう形に作られたというだけで切れ味は凄まじいものがあり、
振り回す際は禍錆の『刀に掛かる遠心力を操作するチカラ』を利用して舞うように戦う。
記憶喪失の彼女が最初から所有していた、過去に繋がる自分の手掛かりとなるかもしれない武器。しかし扱いは悪い。
黒縁眼鏡
クジョーから貰った
キルヴェーラの視覚異常を保護するためのものであり、視力矯正の意味合いはないようだ
割とお気に入りらしく、たまに装着している姿が見られるかもしれない
Ⅳ. Capacité de
現状で詳しいことは不明なものの、彼女は治癒能力を保有しているようだ。
判明しているのは相手の自己治癒力を増幅させることによって傷を癒す、少し変わった方法だということ。
代償として相手は軽度の疲労感を抱えることになるが、後遺症の類は一切なく安全な術であると思われる。
……傷の深度にもよるが、相手の体力に依存する力。しっかりとしたものに対して使用するならばなんら問題はないだろうが、
はたして――体力すら失った瀕死の相手に使った場合、なにを引き起こすかは分からない。
Ⅴ. Agenda
グルナは他人の名前が記憶できないという特異な障害を抱えている
そのため、出会った人を忘れないように日記をつけることにしたらしい。
日記なので彼女の置かれている状況により書かれるまで時間がかかったりする。ご了承ください。
- ……気が付いたら、何も無かった。
自分くらい分からなければ、人になんて話し掛けられない。他者は分からないから、恐ろしい。
でも、目の前を過ぎた色が鮮やかだったから、手を伸ばして捕まえてみれば、脳に善意しか詰まってないのかと思うくらいの、お人好しだった。
この世界の簡単な情勢と、ご飯と、それだけで充分だったのに、当面の住家まで、与えてくれた。敵同士なのに、多分、普通は、有り得ない。
…………家事くらいは、頑張ろう。
-- ライオネル:青の大陸/海底都市アトランティスにて (2011-08-13 23:21:10)
- 綺麗な花を見ていたら、アリシアと会った
マテリアガイストという同郷の種族らしい。ドッペルゲンガーが、黒の大陸の種族であることは理解出来た。
感情は無償だろうと、欲情には代償。愛情には未詳の先を。触れた舌先の対価は、きっとあれで充分だ。
抱きしめてほしくば、この刃の犯す範囲へ。そこがおそらく、私の愛のエリア。
……しかし、あの花。勝手に取ってきたら、怒られるだろうか
-- アリシア:緑の大陸/向日葵畑前にて (2011-08-13 23:48:08)
- 自分の姿を見ない様に湖を弄っていたら、セインが落ちてきた
今思えば、怪我が要因であったのかも、しれない。同郷の者だったが、積極的に黒へ戻る必要はないと、言われた。
別に、私も……此処での生活は、嫌いじゃない、が。やはり、この場において違和なのだとは分かる
行けば戻れぬ、と、言われた。あれは、意味分からぬところで意地張りなあの男なりの、忠告だったのだろう
……月へ舞い上がっていった姿は、天使に似ていたと告げれば、はたして、奴は笑うだろうか。それとも。
-- セイン:緑の大陸/湖畔にて (2011-08-15 14:18:55)
- 街から帰ろうと、少し近道しようとしたらクジョーに会った
お腹が減っていたらしいから、果物を分けてあげたら、喜ばれた
キルヴェーラという、種族らしい。顔に痣があって、眼鏡とかがないと世界が白黒になるそうだ。
……妹、が、いると言っていた。痣の逆十字架が何か分からなくなるくらい、顔が緩んでいた。ような、気がする
最後に、眼鏡を貰った。色彩が普通よりもはっきりして、少し、世界がチカチカするが、暫くの間は、掛けてようかな
-- クジョー:緑の大陸/首都近郊の森林にて (2011-08-16 10:44:39)
- 堅牢なものは外部から与えられた衝撃を吸収しきれずに末期は砕けて破片と散る。
柔軟なものを壊すには、振り上げた刃を内部から外へと向けて切り裂いてやればいい。
見せびらかす様な華美な羽は、もがれることで美しさを保つのだから、……あの女、くそ、
振り下ろせない剣を握り死地に立つのならばその手ごと串刺して剥製にしてやる。
適当な言葉に惑わされる白紙の頭など、無意味に空を漂う蠅のような大陸には似合いのものだ。
せいぜい真実の名を探して戦場を彷徨え。あと、死ね
-- イスラ:緑の大陸/大平原にて(このページは切り取られている) (2011-08-20 16:16:12)
- 襲われた、のだろう。戦った訳ではないから、分からないけど
緑と、黒の気配がした。どっちつかずの、半端者の、匂い。あんな者も、いるのか
……他者の話を聞く前に、刃を向ける。確かに、居る場所を考えれば、普通の行為だ
違和は、私。……困ったな。やはり、帰るべきなのだろうか。黒へと
-- 知らない:緑の大陸/湖畔にて (2011-08-26 00:52:10)
- ……奴隷商を、よく見る、気がする
戦争中だから、仕方ないのかも、しれないけれど。気になるから、大体は追い掛ける事にしている
その途中で、ゲリエと遭遇した。インセクト、という種族らしい。鎌は、凄かった
最初は……どうなるか焦ったけど、冷静な男で、よかった。子供達の奪還には成功。一人、逃したが――仕方ない、な
北の集落に、話を通してくれる、らしい。買い物がしやすくなるのは、嬉しいこと。良かった
……もう少し。もう少しだけ、緑に居よう。奴隷商が、何処から来るのか、探すのも。きっと、私にしか出来ないだろうし
-- ゲリエ:緑の大陸/首都近辺の森林にて (2011-08-29 18:03:26)
- 久々に同胞と殺った
キマイラの、多分餓鬼なのだろう。可愛げが無かった
此方に与した場合においてアレは翻る事を前提とする刃として研ぐ必要が有る
最前列から引き上げ蹂躙の舞台に立たせ、踊る役者の背後から頸を掻き切る奇襲性を得れば、使えるだろうが厄介だ
即興劇の中で廻る舞台装置のひとつとして、私と同じようになってゆくとするならば――まぁ、どうでもいい
なんにせよ、あの瞳。好ましい色だった。抉り出して飾りたい程度には
-- 忘れた(未作成):緑の大陸/森林にて(このページは切り取られている) (2011-09-15 22:29:14)
- ゲリエと、再会した。
……日記が読み返せ、なかったから……名前が分からなかった、のは、秘密。気付かれて、ないと、いいな。……ごめんね
どこかで戦闘した、らしい。半分がボロボロだったから、とりあえず、治療した。
それで、情報が集まったから、奴隷商の事を相談、した。……だいぶ、やる気だった……彼は、多分、狂戦士の気が、ある。
黒への、潜入捜査。自分から言ったこと、だけど……責任は、重大。決行の日までに、ドッペルゲンガーの力を思い出せたら、いいな
…………あと、頭、撫でられた。私は、別に、子供じゃない、し。バカマキリ、め
-- ゲリエ:緑の大陸/湖畔にて (2011-09-15 22:37:30)
- ……帰って、きた。やっと。
なんか、分からない、けど……二重人格、なんだって。知らない、けど。
黒が、混ざってる、のは……お揃い。少し、嬉しい、かも。喜んでも、仕方ないのは……分かってる
あと、なんか、色々あったから……潜入捜査のこと、伝えるの、忘れてた。大丈夫、かな
……あんまり、考えたくないことも、話した。ちゃんと考えないと、ダメ、なんだろうけど……やだ、な
30分って言ったのに、1時間も寝たのは、許してあげる。暖かかった、し
-- ライオネル:緑の大陸/森林にて (2011-09-21 19:31:36)
最終更新:2011年09月21日 19:31