サイアス


1: 名前


サイアス=ベルネット

(元の姓はバルヒェットだがわけあってベルネットを姓としている。偽名みたいなもの)

2: 年齢


13歳

3: 性別


男性

4: 種族


【人間と亜人系魔族(魔物)のハーフ】

5: 外見


水色の前髪が短く外ハネ気味のレイヤーカット、レモンシトロンの丸い瞳。現在は常に目を細め猛禽類のような険しく鋭い目をしている。
父譲りの褐色の肌、同年代の子供からすると背が高い中肉中背の体格。
弟であるシュゼット同様鼻の下にそばかすがある。

服装

ダークグリーンのチェック柄のネクタイに半袖のクリーム色のカットシャツ、ベルトのついたインディゴのチャックつき防刃レザーベスト。
腰には黒の魔獣のベルトをしており、ボトムは両側面にスリットが入っており、その内部から赤いタータンチェックの裏地が覗く黒革のレザーパンツ。
黒の革靴に白手袋。寒い時は上記の服装にかっちりしたジャケット、ファー付きコートを羽織るという全体的にの大人ぶった気取った服装。

身長・体重

身長:152cm/体重:43kg

6: 性格


活発な年相応の少年であるが、思考はかなり大人びてしっかりしており冷静沈着かつ利発なしっかり者。
人の主張の穴や矛盾、本質を鋭く見抜くが、思ったことをすぐさま口にするタイプではなく実際に口にするか時と場合と相手を見極めてから述べるという空気読める子。
懐疑心と警戒心が人一倍強く、家族にすらそれを向け無条件に他人を信用できなくなった性格はこの一件と貴族の嫡子として育まれた洞察力からのもの。
本当の意味で信用できるのは自分ただ一人であり、その観察眼から自分ひとりで早計な判断を下しがち。自分の判断には忠実である。

現在ではそんな自分の傲慢さや早計な判断を指摘された後、
サキラから教わった「人を疑うならとことん疑い、自分の判断さえも疑って相手を注意深くかつ粘り強く観察してから結論を出しなさい」という教えを忠実に実行している。
その為もはや自分のことすら完全に信用できていない。

両親が共にロクデナシであったという極度のショックと弟への罪悪感から当初見られた明るさとやんちゃさを失い、大人びた態度と冷めたさだけが残る少年となってしまった。
女性不信の女嫌いであり、彼女らは甘い言葉と優しさを振りまき、守られる立場を利用をして男をいいように利用しようとしていると思っている節がある。
隙を突かれぬように女性を前にすると自身の感情を無表情で隠しそっけない態度を取るようになる。
男性相手はそれなりに素はでるようになったものの、直感的に関わってはならない、近づいてはならないと判断した相手への反応は悪い。

あまり表には出ないが、根っからの勝負師気質。普段は慎重かつ無難に事を運ぶが、その実博打好きである。(ただしギャンブル自体は堕落を招くと自制している)
リスクの高い物事でさえも大胆不敵かつ冷静沈着にこなすことができ、年齢と境遇に反して度胸が据わった肝っ玉を持つ。

懐疑心の強さから人の優しさの裏を勘ぐり好意を素直に受け取れない。男女問わず無条件で優しくお節介な人が苦手。
総じて頭の回転は早く、よく周囲に目を配る強い子であるものの柔軟な心の持ち主であるとは言い難い。

7: 過去


元は人外の血を引く関係で優れた医師や学者を多く輩出したことから爵位を貰い、下級貴族として迎えられたバルヒェット家の現当主「ギュンター」の嫡子。
しかしながら年々過去の威光に頼りすぎた一族は慢心を重ね、当代のバルヒェット夫人の浪費癖と色狂いの為その評判は地に堕ちた。
サイアス自身も凛とした誇らしい母であったはずの夫人のそういった一面を見てしまい、
以後女性不信になり家族にすら強い懐疑心を向け完全には信用しなくなるほどのショックを受けてしまう。
ショックを受けた以後は父への同情や野心を寄せる他の大人たち同様父を盲信するようになる。

没落寸前まで落ちぶれた家をなんとかしようと父について回って頑張っていたものの、母の代わりに突如やってきた不思議な少女によって彼の置かれた環境は一変する。
神の力を手に入れたとのたまう父を怪訝に思いつつも盲信を続け、少女の脱出を狙うために奮闘していた弟の「悪事」を暴く。

しかしながら家の重要な書類などを持ち出したとはいえ母ほどの問題人物とは言えない弟までも母と同じように売りに出そうとする極悪非道な仕打ちから父に対しても幻滅。
懐疑心の強い自分が今まで一度も疑うことなかった存在を拒絶し、決別。
ショックと罪悪感から明るさややんちゃさといった子供らしさを失いつつも弟を助けようと心機一転、奮闘する。

そんな中ブルーシャトーと接触を果たし、シュゼットの集めた証拠品を手に屋敷から出奔。
そのままゴシップ好きの新聞社などに駆け込み圧力をかける算段であったが、張り込みをしていた「たんてい」の一団に半ば無理やり協力することとなり彼ら(一行)の元に身を寄せる。

8: 職業


家出少年(探偵助手)

9: 口調


素っ気なく断言的に話す可愛げのないふてぶてしいクールな口調。口悪い。
主に「~だ」、「~だから」などで「だぜ」は使わない。
本来は明るく快活な口調をしているが、現在は強いショックにより口調の面でも冷たさを感じるものになってしまった。

女性を前にすると淡々としたいつも以上に感情を表に出さない口調になる。
基本的に空気を読むのが上手いタイプであるため人前で毒や皮肉、不満は吐かない。ただし普段から毒舌全開のさきらには別。

会話例

「サイアス=ベルネット、ヨロシク」
「さきら、なんで冷蔵庫に酒しか入ってないんだよ。ちゃんと食料買い込めよ」
「別に。そういう話、好きじゃないから」
「……で、アンタの言うような“現実知らない青臭い”ガキに言われてどうするんだよ」
「なんでそんなに他人に優しくできるのさ。分け隔てなく恩を売って、裏で何を考えているの?」
「シュゼットには悪いことしたから、これでいいんだ。また疑って、変な思いさせる」
「……ひとりでいる時が一番落ち着くんだ。気が休まるというか……他人はそうそう信用できない」
「あのさ……好き嫌いくらい誰だってあるだろ?そういうものじゃないの?」
「先ほどのはこの作戦を成功させるための掛金(ベット)。そう、俺は最初からこの一瞬に賭けていたんだ」
「……あいつ、動きからしてヒトじゃない。表情の動きも、呼吸をしている様子も、瞬きも全くないから多分ゴーレムか自律兵器。魔力を見れる人は居る?!」
「宣言する。お前にターンは渡さない」

10: 一人称、二人称


【一人称】 俺
【二人称】 お前、手前、アンタ/呼び捨て、~さんなど

11: 好きなもの


ビリヤード、ダーツ、一人旅、人間観察(趣味)、肉料理

12: 嫌いなもの


母、女性、恋愛や性にまつわる話・行為、甲殻類全般、にんじん

13: 好きな人


いない

14: パートナー


鴻江さきら(協力者兼保護者
シュゼット=バルヒェット(おとうと)

15: 属性



16: 苦手な属性



17: 戦闘スタイル


投げナイフなど投擲武器による投擲と伸縮性ステッキを用いて戦う中衛。
特筆すべきは魔力球を生み出しビリヤードの如くステッキで操り放つという奇抜なスタイル。
なんでも本人曰くビリヤードやダーツが特技であり趣味だし、慣れているから戦闘にも転用しやすいとのこと。

恵まれた洞察力と集中力と分析力、それらを生かした命中技術(先読み能力)は子供のくせにかなりのもの。
勝負時は決して外さず、冷静にかつ着実にここぞという時を狙ってくる。
上記から判断してきちんと鍛えれば優秀なスナイパーになれる素質を秘めている。

しかし慎重かつ堅実なタイプであると見せかけて大胆かつ突飛な奇策も使うし、勝つ為なら自身の身を危険に晒すことさえ厭わない。
弱点は全体的にパワー不足であることと、ずば抜けた慧眼、命の駆け引きに立たされても揺らがぬ冷静さを持ちながらもまだ素人であるが故に戦闘熟練度が低いこと。
今後に期待。

18: 精神力


この年代の多感な少年としては異様に落ち着いており、精神力は頑強といえる。
複雑な精神構造からトラウマが精神構造の根本を生み出しているとはいえ、トラウマをつつかれても自分を自制できるくらいに強い。
目の前で命の駆け引きが行われようとも自身が傷を負おうとも冷静沈着に対処するほどのものである。

ただし疑心暗鬼に陥りやすく、他人を信用しない病的な慎重さが裏目に出ることは多い。
また固定概念に囚われがちであり、それを振り払うこともなかなかできない性分から精神的ストレスを抱えることも多々。

19: 戦闘熟練度


★☆☆☆☆

20: 技や魔法

魔術

弟同様セレッサ王国流魔術を扱う。
習ったものを応用して自分の使いやすいように改造している。


「ウィケッドクーゲル」
【属性】  
禍々しく輝く濃紫色の魔力弾を生み出し配置する。
特に特性を持たぬものの、初級魔術くらいの攻撃力を持っている。
サイアスの主力魔法。


「シュタールクーゲル」
【属性】 
真っ黒な手のひらサイズの鉄球を魔術で生み出し配置する。
特に特性を持たぬものの、一部の技と組み合わせることで銃弾並の驚異となる。
さきらから貰った札を貼り付けて追加攻撃したり、手玉にしたりとこちらも主力魔法。


「ビュントクーゲル」
【属性】 
淡緑に輝き、迅風を閉じ込めた手のひらサイズの魔力弾を生み出し配置する。
他のボールよりも突き出した際のスピードが速く、玉自体の火力も高い。
こちらも主力魔法。


「グリードクーゲル」
【属性】 
禍々しく輝く血の塊のような手のひらサイズの実弾を生み出し配置する。
触れた生物の生命力を吸収し火力をあげる特性を持つ。
何度も命中させることで火力をあげる性質を利用しコンボの要として活用する。


「プリズムクーゲル」
【属性】 
鈍く輝く白銀色の特殊な手のひらサイズの鏡のような実弾を生み出し配置する。
エネルギーや魔力を用いた非実体系飛び道具を接触した角度により乱反射し、それらに類する攻撃では止められない特性を持つ。
相手の飛び道具に合わせて放って威力を拡散させたり、明後日の方向に弾き返したりはたまた別の敵にぶつけたりできる。


棒術


ステッキを扱った棒術による攻撃。
といってもサイアスの場合は杖による物理攻撃よりも、特技の撞球になぞらえ設置したボールを突き放つ独自のスタイルを好んでいる。


「ブレイクスピア」
フォローショットの要領でボールを突き放ち、ボールに強い貫通力を持たせるショット。
火力の高い魔術「ブースターボール」と合わせることが多い。


「ホームサイクル」
ドローショットの要領でボールを突き放ち、手玉にした魔力弾を自身に引き寄せるショット。
コンボやラッシュする際の軸となる重要なショット。


「フリーフォール」
ジャンプショットの要領でボールを突き放ち、ボールを大きく跳躍させてから急降下させ叩きつける。
相手の頭上から攻撃をしたり、目立つ場所にボールを放って注意を引く囮としたりする。
叩きつけたボールは衝撃で何度かバウンドする。

「トリックテンペスト」
軽く跳躍してから斜め下にステッキを放ち、
マッセ(キューを立てて上から撞くショット。通常の撞き方ではかけることのできない強い回転を手球に与える)の要領でボールに急速スピンをかけながら突き放つ技。
障害物を回避したり、相手の背後や側面等に攻撃を高速で回り込ませる等応用方法は多い。


その他


「銃撃」
困ったときのチャカ。


他にもいろいろあるらしい。

21: 特殊能力・特殊技能


特殊能力


「人間」
人間に特別な効果を齎す技や魔法、能力の影響を受ける。


「妖魔の血統」
先祖が人外であり、その血を受け継ぐことの証。
魔物に特別な効果を齎す技や魔法、能力の影響を受ける。


「闇属性耐性」
闇属性に強い耐性を持つ。
死属性に対する耐性はやや高いくらい。


「光属性弱化」
光属性に弱い。
浄化技の効果はないが、聖属性にもやや弱い。


「慧眼」
物事や人物、事象に対し非常に鋭い洞察力を有する知恵の眼。
とどのつまり異能力めいたレベルの勘の鋭さを持つ。


「集中」
高い集中力の持ち主。戦闘中であれど、集中して落ち着いて行動できる。
集中力を高めることで自身の命中率を底上げすることもできる。


「味覚音痴」
味覚音痴で、濃い味のものを好む。
その関係で料理下手。見た目はマシに作れるが味が壊滅的なものになってしまう。


特殊技能



「礼儀作法」
貴族の子供として身につけた社交界のマナー数々。
しっかりできる。


「セレッサ王国流魔術」
初歩的なセレッサ王国流魔術を扱う知識と技能を持つ。
初代女王がステルディアからの移民であった為、現代のステルディア流魔術に源流を汲む。
とはいえそれからは独自発展をしてきた為異なる点も多い。


「分析」
洞察力と観察力を活かし、相手を分析する。
弱点や攻撃の対処法、相手の癖などの情報がわかることもある。
器具や術は使っていないのであくまで推測レベルだが、サイアスの並外れた慧眼によりそこそこ的確。


「急所狙い」
相手の急所を的確に狙う技能。
そこそこ出来るが熟練の戦士と比べてまだまだ未熟。

22: 必殺技



考え中とのこと


23: 能力


体力:D+
魔力:C
 魔法攻撃力:C+
 魔法防御力:D+
腕力:C+
 物理攻撃力:C
 物理防御力:D+
知力:B
素早さ:C+
命中:B++

24: 武器やアイテム


「伸縮性改造ミスリルステッキ」
【装備効果】 とくになし
【特殊能力】 魔力拡散コーティング(杖に触れた魔法をコーティングにより弾き飛ばす)
サイアスが腰にぶらさげている伸縮性のミスリル製のステッキ。
普段はちょっとした小杖サイズであるが、振って伸ばして固定することで140cm程まで伸ばすことが可能。
全体に魔力を弾く特殊なコーティングを施している為魔法を突いて任意の方向に飛ばしたり打ち破ったり、防いだりすることが可能。

サイアスは特技の撞球よろしく魔力球を生成・配置してそれを突いて攻撃に転用している。

「投げナイフ」
【装備効果】 とくになし
【特殊能力】 とくになし
ウェイトをいじって重心移動ができるようになっている投げナイフ用のナイフ。ステンレス製。
有事に備えて自分用に調整したものを幾つか所持。ジャケットの後ろとベストの中、腰のホルスターに仕込んでいる。
切れ味はメスの如く鋭い。


「聖銀ナイフ」
【装備効果】 とくになし
【特殊能力】 洗礼(強い浄化効果を持つ。悪魔やアンデッドには効果覿面)

浄化銀製かつサキラの浄化札を括りつけた対悪霊用投げナイフ。
相手に命中すると共に札が作動し、強い浄化ダメージを与える。
こちらも幾つか所持している。


「銀薔薇のピアス」
【装備効果】 魔法防御力上昇
【特殊能力】 とくになし

ブラックオニキスが埋め込まれた片耳用の薔薇のモチーフを象ったピアス。
サイアスのものとお揃いのデザインをしたアミュレットでもある。
装備者に退魔の加護を授けてくれる。


「軍用ゴーグル」
【装備効果】 
【特殊能力】 とくになし

聖域各地の軍で使用されている多機能ゴーグル。三世代前の型落ちのジャンク品。
遮光、暗視機能の他爆風にも耐え眼を守る耐久性を持つ。


「防御札」
【効果】 攻撃を受けた際一度だけそのダメージを大幅に軽減してくれる。
【特殊能力】 とくになし

さきら作の防御札。効果は彼が所有しているものと同じもの。
保険として3枚ほど持ち歩いている。


「ダークヴェノム」
【効果】 投げつけることで着弾した小範囲に瘴気を発生させる手投げ爆弾。
【特殊能力】 とくになし

死属性魔術の魔石を動力とする手投げ爆弾。製作者はニペリットだが彼女が売りに出していたものを購入した。
投げつけることで着弾した小範囲に一定時間すると中和されて消えてしまう瘴気を発生させる。
主に固くてどうしようもない相手を切り崩す際に使用する。


「サウンドグレネード」
【効果】 投げつけることで周囲に凄まじい轟音と衝撃を放つ魔法のグレネード。
【特殊能力】 とくになし
発動すると小範囲に高周波を放つ魔法のグレネード。音爆弾
複数所持している。


25: その他

  • 急遽できたシュゼットの関係者。最初は救いようもないクソガキにしようと思ってた所、予想以上にヒロイックなキャラに。
  • 「アングラな世界に足を突っ込む子供」感を出したくて随分大人ぶったお子様に。キャラのコンセプトはアングラ世界のギャンブラー。
  • 外見及び中身共にヘタレじゃなく割と頼りになりそうな男子を考えたらこんな性格に。途中で快活系から沈着系に性格を変更したこともあり、可愛げのなさが20%増しくらいに。
  • 名前の由来はヘブライ語起源の人名「サイアス」+ドイツ語の姓名で貴族っぽいものから。

最終更新:2015年07月01日 03:13