鶴江探偵事務所


概要


レインフォース魔術師ギルドから締め出されたサキラの新拠点。

この度探偵業に本腰を入れるべく住んでいたページュの平屋を引き払い、レインフォース内でも諸外国や他都市への流通が盛んな「マーレクレア」港近辺に拠点を移した。
ラケルタ移民の多く集まる西繁華街の裏路地に面した木造二階建ての貸テナント郡の一角にある。

一階に台所や風呂などの水回りと玄関、応接間とちょっとした作業場が一体となった事務所があり、二階は生活スペースとなっている。
ラケルタ人が多く集まる場所を選んだため二階の寝室もといサキラの個室となっている部屋は和室。他は洋室となっている。
まだ越したばかりなので物が少なく綺麗な印象。しかしながら既に冷蔵庫の中身はほぼ酒である。

読み方は「つるえ」。縁起の良い「鶴」にサキラの苗字の「江」を入れて現在の名前に。


業務


怪異専門と謳うだけあり、魔物や妖怪などの起こす奇怪な怪異事件の調査や情報収集を専門とする。
退魔師のスキルを活かし、怪異事件の元凶となる妖怪や魔物の掃討や除霊、封印など陰陽師や退魔師の仕事も兼任している。
他にも通常の探偵業務も受け付けており、人探しや身元調査、猫探しなどの依頼を受けることも。

職員


鴻江さきら


所長。最近私立探偵に転向した元魔術師ギルド所属の若き退魔師。
まだまだ駆け出し、新人の部類だが初の大仕事で味を占めたか本腰を入れて探偵業に携わることとなった。
経歴上魔物や怪物、霊現象などオカルト関連全般に強くこの手の依頼を専門としている。
地道な情報収集と推理を主に立ち回る自称頭脳労働担当だが、疑り深く警戒心の強い性分ゆえに自分で調査し探求しなければ気がすまない。
時には除霊や化物退治にも乗り出すというかそちらの方が得意。退魔師もとい傭兵としては策略家であるものの、探偵としては十分武闘派。

家事能力皆無のメシマズ。そもそもまともな食事すら取らないで酒ばかり飲んでいる酒豪。
それでも体を壊さずちゃんと生きていられるその理由は彼が元人間の人外であるからである。


ナームグァン=ルムバヨン(もといねこまんじゅう


所長に肉と酒とかつぶしで釣られた暇を持て余していた崖上のニート猫。助手1号。
こう見えて過去の活動から探索・調査スキル全般において高い実力を持つ他腕も立つ。
貴重な肉体労働ができ、腕っ節もそれなり。隠密行動が得意な男子なため事務所の生命線とも言える。
だが、割と有能であるところの全てをおぼろ豆腐メンタルでぶち壊す筋金入りのヘタレまんじゅうである。
カミラの崖の上ハウスから仕事があるときだけ呼ばれている。通勤が大変だぞちくしょうとのこと。

猫舌のため火を通した料理が作れないメシマズ。家事能力は壊滅的。


サイアス=ベルネット


鶴江探偵事務所に身を寄せるわけあり少年であり、助手2号もとい探偵見習い。
西の辺境の大陸、セレッサ王国バダパー地方の生まれ。男の娘のがいる。
上流階級出身らしく、不自然なほどの大人びた性格をしており並外れた彗眼を持つ。
その素性は該当記事参照。なお、諸事情により姓を名乗れない為ベルネットは偽名のようなもの。

さきらとは似た者同士であり、お互いに無愛想に口汚く罵り合いつつも接するが馬は合うようではある。
女性が苦手な女嫌い。

なんでもそつなくこなす天才肌だが味覚障害を持っており、まともな味の料理がほぼ作れないメシマズ。
彼に味見をさせて調節をさせてはならない。


都環 七瀬


事務所が携わったとある怪異事件にて偶然出会い、所長直々にスカウトされた新職員。
元はアデルフィリアから行き当たりばったりにラケルタにやってきたフリーの退魔師少女であった。
実家は古の大陸時代より続く退魔師の系譜にして、古の世界にて猛威を振るったさる魔神を封じた逸話を持つ封印師、「都環」家。
七瀬自身も鍵を用いた空間干渉系の異能(四次元ポケットみたいなの)を備える。

職員となってから日が浅いが、特異な異能と常人外れた身体能力から期待が寄せられる期待の新人。
女の子なので家事は一通りできる。ふろふき大根が得意料理。ネクターに続く救世主である。


???


鶴江探偵事務所で給士をしている人間のように見える魔植物の魔物の少女。
青く、ウェーブのかかったきれいな長い髪と修道女のような服装が特徴。

給士とはいえ家事は壊滅的で非常にドジ。


関係者


ネクター=ヴァーミュルス

元ヴューステ修道騎士団員の青年。天使と人間のハーフで異常な治癒能力を持っていた。
本人の性格からか多用した治癒能力の弊害で体が限界まで酷使され続けた結果、全身の細胞が劣化するという難病を患っていた。
あまりの絶望から信仰を捨てて死を望むままになってしまい、体の方も殆ど寿命に近かったと言われていたが、一行達の力によって延命手術に成功した。
現在は叔父の営む教会に居候を続けながらリハビリに励んでいるが、徐々に回復してきており、事務所の方にも多々顔を出す。

メシマズばかりの事務所を取り巻く人々の中では数少ないまともな家事スキルの持ち主。
その為一部からは救世主と崇められている。

所長とはデキているらしい。

エステルルンデ=アンブローシュ


ヴァルヴォートで呪医を営む年若き青年だが、その素性は光の大精霊である。
プローディギウムを匿っており、ネクターの治療を担当していたことからツテがある。
青薔薇を狙うサキラに警告をしつつ警戒をしていたが、それもむなしく事件は起きてしまった。
ブルーシャトー奪還の為にネクターの身柄を人質とすることで強引にさきらを事件対策の面々に引きずり込み、私立探偵として起業するきっかけを作る。
その以前にも世間的には完全にテロリストである木霊強硬派の説得作戦を考えたりと打算は大いに絡むものの懐の深く甘い男。

とはいえ守銭奴であるが故に金銭援助は全くしない。そこんとこ徹底している。
取り敢えず怪我したら治してやるよー。金取るけどとのこと。

家事スキル?そんなものはない。


文月 詩亜


お隣の貸しテナントにて骨董品店を営みつつ翻訳や執筆を行っているラケルタ西部出身の女性。とても博識な文学少女。
少女のような見た目をしているが実際はひどく長生き。サキラの見立てでは人外らしい。
ゆったりとしたシックでレトロなデザインのドレス、頭からかぶった長いヴェール、日傘が特徴的。
事務所に遊びに行きたくても結界まみれの事務所にはそうそうお邪魔できない為近場の喫茶店でお茶もとい取引をしている。
サキラに自分の持ちうる悪知恵と知識を授けつつ、あるものが見つかったら引き渡してもらう約束をしている。ギブアンドテイクな関係。

何故か私生活が不明。


鵠戸 シスネ


シアの店の常連であるすげーうさんくさい先輩同業者。
くすんだ金の髪に白い肌、丸めがね、ばんからファッションが特徴の背が低めの優男。
温厚な性格であり、戦闘を嫌う優しい性格をしているが食えない男で腹黒い。物事は慎重かつ確実に進める抜け目のないタイプ。
基本的に単独での活動を好むが、事務所の面々と手を組むことも珍しくなくサイアスやまんじゅうのお守りを任されていることもある。
術式不明の幻術を操る幻術使いであり、陽動や誘導、工作を得意とする。

本人は自堕落な男だと自称するがそれなりの家事スキルは持っている。
しかしたまにドジをするのか、味見を全くしていないのか何をどうしたらこんな味になるのか解らないとんでもないものを作ることがある。

様々な面で不自然な点が多く、謎の多い男である。


月魄 八雲


西の妖魔都市ネルケで探偵業を営む妖怪、木の葉天狗のライバル同業社「仄明の影」の代表。所長よりも年下で高校生くらい。
といっても、当人の人の良さから張り合うことは殆どない協力者のようなものであり、事件や依頼の際はご一緒することも多く交流も盛ん。
シスネ同様サイアスのお守りを任されていることもあるらしい。

幼い頃から忍者として育てられた上にこの若さで元傭兵あがりの武闘派探偵。
忍者として活動する際(仕事時)は「灯影」と名乗る。

口は荒いが明るくて沈着、お人よしの義侠者。しかしながら若者らしい趣向や感情には非常に疎く無知。
サバイバルスキルは高いし掃除洗濯も普通にこなすが、殺伐とした環境で生きてきたせいか栄養素のみを重視し味を全く考慮しない。
なんかもう料理というより薬みたいなそんな感じ。メシマズ。
最終更新:2016年02月28日 13:59