ギノン・ガン


「感謝しているぜ、ドクター。俺をもう一度戦えるようにしてくれた事をな!!」

概要

戦闘をこよなく愛する、動体視力に優れ射撃を得意とする特徴を種族単位で持つ「ジュウジショウジュントカゲ」の亜人。
元々はネストの自称国家の一つ「ジアファーデン」に属する、通称「少尉」と呼ばれる男であった。
優れた戦闘力から同業者同士の争いを数多く制し、上司にも重用されていたが、次第に団体の利益も顧みずに戦闘を繰り返し敵を撃滅する事から軍団に疎まれてしまう。
戦いの間に元の体の機能は戦闘によって殆ど失われ、何時しか戦闘補助・強化を目的にしたアーマーは生命維持の役目も同時に負うようになった。
その後、ギノンを疎んだ仲間から「繰り返された戦闘による機能疲労」に見せ掛け、アーマーの生命維持装置に時限性トラップを仕掛けられ地に倒れる。
意識を失ったギノンはそのまま現場であったアークのデバルタ終末処理場跡地に残され、機械にするように廃棄処分同然の扱いを受けてしまう。
「壊れた銃は修理屋に出せばいいが、人間は扱い切れん」という上司の言葉を最後に聞きながら、ゴミの一つとして永遠の眠りに就くかと思われた。
が、直後高岡達に襲撃を受けた「ジアファーデン」は、二日の間に消滅。
陣地接収の際にギノンの遺体も見付けられ、自らの手駒として再利用しようとした高岡の手により一度死亡したのち蘇生。
元々「戦えれば何処でも良い」と思っていたが、自らを戦える体に復活させた高岡に感謝し、彼の傘下に入る。
殺人と戦いを愛する酷薄な性情を持ち、共に戦う仲間の死すら悲しまないが、共に戦う仲間が生きている間は「出来るだけ仲良くしようと」する奇異な男。
軍団時代にも友誼の類を否定せず、人の悩みなどを「俺達に利害関係は無いぜ」という口癖と共に聞き出していた。
実際には利害関係が存在する場合にも同じ口癖を使っていた為、そのあたりはツッコまれていたようだ。

生命維持装置兼生体強化アーマー「クロスヘアスナイパー」は、自らの傷痍する前の「ジュウジショウジュントカゲ」を模した茶褐色をしている。
大きな十字照準のようなクリスタルが六角形を描くように顔面に六つ並んでおり、クリスタルの色は青色。
頭の上に生え、後方に反り返った二つの小さな角状パーツが存在する。
体はプロテクターのような材質・形状になっており、生物をモチーフとしているが機械的。
アーマーの上から黒系統のジャケットやアーミーパンツを着こなす変な男。
ジャケットの肩部分やアーマーの胸部分など、至る所に自身のシンボルマークである
「十字型の瞳を持つ茶褐色のトカゲが赤い六角形の中で弾丸を加え天を仰いでいる」エンブレムがあしらわれている。

なお、「ギノン」とは彼の民族言語で「蘇り」を意味し、「ガン」とはそのまま銃の意味。
蘇生した際に「ダサい死に方をした前の名前なんざ要らん」と名乗った偽名である。

身長:186cm 体重:108kg(アーマーを合わせて)


能力・技

「射撃術」
天性の射撃技術。
銃器が許すあらゆる角度・距離からの射撃を可能にする。
天候に恵まれない特殊な環境も跳ね除ける腕前を持つ。

「ヘキサゴナファスト」
一撃当てた相手に、六角形を描くような弾道で相手が仰け反り始めるうちに残りの5弾を撃ち込む早業。
あまりの速さに銃声が一発に聞こえる事で傷痍前から名声を得ていた。
この事から「六角形」は彼のシンボルマークとなっている。
彼が所持する改造拳銃でなければ銃器が暴発し破損する為実行不可能。

「クリティカルゲイザー」
「石の目を見る」ような技術で、物体の脆弱な「崩壊点」を見付ける事で一発の銃弾で特殊合金製の装甲も突破する一撃。
使用する弾丸や銃によって威力は変わるが、「その材質相手」には傷一つ付かないような脆弱な弾丸と銃で標的にヒビを入れるような芸当を可能にする。

「ディスチャージブレイカー」
オートマチック散弾銃を短時間に連射する事で広範囲に弾丸を膨大な数バラ撒く。
数撃ちゃ当たるの精髄を極めたような乱暴な技であり、反動を的確に処理する事で思い通りの方向に散弾させる。

「スパイクラッシング」
跳弾を自在に操って物陰に隠れた敵をも打ち抜く技術。
角度を見切るスピードは素早く、連続発射可能。

「テイルフォロー」
尻尾を第三の手として扱う、尻尾持ちの亜人には良くある芸当。
ギノンのそれは相当に鍛え上げられており、尻尾にて手と同じ事が行える。
アーマーと一体化した尻尾はまるで人間の手のように先が枝分かれしており、精密な動作が可能。

アイテム

「AG-M88ゴールドサンド」
ギノン愛用のリボルバー式実弾拳銃。
元々は市販品であったが、ギノンの手により改造が施されており元の姿からかなり大型化している。
弾丸も特製品である「ディザートスルー爆裂徹甲弾」というものが使われている。
弾丸の効果は爆裂徹甲弾の名の通り…ではなく、敵の体内に突き刺さった後に弾丸内部の「生体種」と呼ばれる物質が成長。
敵の中で枝状に成長する事で相手の体をズタズタに破壊する凶悪極まりない効果を持つ。
柔らかい物に当たれば内部から引き裂くように成長し、硬い物に減り込めば内部から押し割るように増大する。
ディザートスルーとはギノンの故郷に住む砂漠を泳ぐ魚類の事であり、彼らが作り出す枝状の巣を由来にして名付けられた。
「爆裂徹甲弾」という名前は、「穿孔発芽弾」ではカッコ悪いというギノンのセンスによるもの。

「DR.TSPバルジイレイザー」
高岡特性の大型光線銃。
グリップにストックのような大型エネルギーバッテリーの付いた大電力消費型。
DR.TSPとは「ドクター・タカオカスペシャル」の事で、ギノンが勝手に付けた名前である。
アーマー「クロスヘアスナイパー」を通じて送られるギノンの脳波にて瞬時にパワーレベルを操作出来る高性能銃。
照準補正機能も上等なものが付いているが、己のカンに信頼を置くギノンには殆ど使われない。
荷電粒子砲の一種であり、光線に触れた物体を原子レベルで分解する。

「DP425鋼製発射型ナイフ」
刀身の射出が可能な「ダイスペクト425」と呼ばれる刃物に適した合金を用いられ作られた戦闘用ナイフ。
肉厚の刃を電磁加速式で発射する暗器。耐熱性が高く衝撃に強いが、錆びに弱い。
それとは別に発射後の持ち手から更に「ディザートスルー爆裂徹甲弾」を一弾のみ打ち出す特殊機構も備わっている。

「STO-2015ゲビル」
オートマチック散弾銃。速射を目的として開発された散弾銃であり、リボルバー式の弾倉を持つ。
ギノンはこれを三丁所持しており、両手と尻尾に掴んで弾丸の嵐と共に乱舞する。
標的によって散弾の大きさ、火薬量が変えられる。

「AG-M2014アンドロメリウム」
連射可能のセミオートマチックスナイパーライフル。
貫通力の高い「12.7mmブルハイム弾」を使用。

由来

「ギノン」については特に無し。「ガン」はそのまま銃。
元々はネクロマンサーおじいちゃんだったのが魔術系ガキんちょになり、更に某機甲隊長に影響されて全く別のものが出来上がりました。
最終更新:2015年04月11日 19:46