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Grand Theft Auto 2

【ぐらんど ぜふと おーと つー】
ジャンル クライムアクション(2D見下ろし型)
対応機種 PlayStation / PC / Dreamcast / Game Boy Color
発売・開発元 発売:Rockstar Games / 開発:DMA Design
発売日 1999年10月22日(PC版北米)/ 2000年9月28日(PS版日本)
定価 5,800円(税抜・PS日本版)
レーティング CERO:B (12才以上対象・PS版)
備考 過去にRockstar Games公式でPC版が無料配信されていた
ポイント 2D見下ろし型『GTA』シリーズの完成形
「信頼度(リスペクト)システム」の初導入
レトロフューチャーな近未来都市「Anywhere City」が舞台
判定 良作

リスペクトを得よ。さもなくば死だ―――


概要

  • 見下ろし型視点(トップダウンビュー)を採用していた初期『Grand Theft Auto』シリーズの第2作目。
  • 舞台は近未来の架空都市「Anywhere City(どこでもない街)」。主人公のクロード・スピードとなり、街を牛耳る7つのギャング組織から依頼を受けてミッションをこなし、裏社会での成り上がりを目指す。
  • 前作からグラフィックの強化やライティング演出の導入、システムの大幅な見直しが行われ、初期見下ろし型GTAの完成形として位置付けられている。

評価点

  • 「リスペクト(信頼度)システム」による駆け引きとゲーム性の強化
    • 本作最大の革新要素。各エリアに存在する3つのギャング組織に対し、「リスペクト」と呼ばれる信頼度メーターが存在する。
    • 特定のギャングの敵対組織の構成員や車両を攻撃することでリスペクトが上昇し、より報酬が高く高度なミッションが解禁される。
    • 一方の組織に与すれば他方の組織から命を狙われるという対立関係が明確であり、どの勢力と手を組み、どのタイミングで裏切るかという独自の戦略性と緊張感が生まれた。
  • グラフィックと雰囲気・ライティング表現の進化
    • 前作からドット絵の緻密さやアニメーションが大幅に強化された。
    • 昼と夜の概念や光源処理(車のヘッドライトや爆発の光)がリアルに表現され、レトロフューチャーかつディストピア感溢れる暗い都市の雰囲気が見事に表現されている。
  • 多彩でユニークな武装と車両のラインナップ
    • 火炎放射器やロケットランチャーに加え、電気ショックガンや車載武装(油膜を撒く、爆弾を設置するなど)といった破壊的な武器が多数登場する。
    • 戦車に乗って街を無差別に破壊する爽快感や、特殊車両の多様性が増し、箱庭型アクションとしての暴れまわる楽しさがアップした。
  • ラジオ放送と世界観の構築
    • 車に搭乗した際に流れるラジオステーションの質が高く、ロック、ポップ、ダンス、コメディトークなど多様なジャンルの曲が番組形式で流れる。
    • ディストピア都市の雰囲気を引き立てるブラックユーモア溢れるCMやDJのトークも評価が高い。
  • 指名手配度と手強い警察AI
    • 手配度が上がると通常の警察だけでなく、SWAT、FBI、最終的には軍隊(戦車)が出動するシステムが確立された。
    • 手配度が上がった際の追撃の激しさと、それを振り切るスリルが前作以上に強化されている。

论争点

  • リスペクトシステムの仕様による作業感と板挟みのストレス
    • あるギャングの信頼度を上げるためには、別のギャングの構成員をひたすら倒し続ける必要があるため、ミッション開始前の「信頼度稼ぎ」が作業になりやすい。
    • 高難易度のミッションを受けるために信頼度を上げると、別のギャングから即座に銃撃されるエリアが発生するため、街の自由な移動が制限される点に賛否が割れる。
  • 独特な世界観設定(レトロフューチャー・近未来)
    • 後の3D作品群(『GTAIII』や『SA』など)のようなリアルな現代アメリカ都市ではなく、1950年代風のレトロ感と近未来が混ざり合ったSF寄りの世界観である。
    • この独特なダークでサイバーパンク風のアジアン・ディストピアな雰囲気を「異色で面白い」と評価する声がある一方、「現代のクライムアクションとしてのリアリティに欠ける」と好みが分かれる。

問題点

  • 見下ろし型視点(2D)特有の操作性と視認性の悪さ
    • ラジコン操作(車体の向きに対して前後左右に入力する)に近い操作体系であり、慣れるまでに癖が強い。
    • 高速で車を走らせるとスクロールスピードが追いつかず、画面外からの衝突や障害物への激突が多発する。
    • 建物や高架下に入った際に自機や敵が見えなくなる場面があり、視界の狭さが原因で理不尽な死を招きやすい。
  • セーブ機能の不便さと厳しいペナルティ
    • ミッション中や街中で自由にセーブすることはできず、教会(教会バス)へ行き、一定の所持金(5万ドル)を支払わなければセーブができない。
    • 死亡・逮捕された際のリトライ性が低く、それまでに苦労して上げたリスペクトや集めた武器を全て失うため、リトライのやり直しによるストレスが大きい。
  • 高すぎる難易度とミッションの不条理さ
    • 全体的な難易度が高く、敵の即死攻撃(ロケットランチャーや火炎放射器)を画面外から喰らうことがある。
    • 制限時間が厳しいミッションや、失敗した際の手戻りの大きさが相まって、ライトユーザーには非常にハードルが高い。
  • 移植版(特にPS版・GBC版)のパフォーマンス低下
    • PC版に対してPlayStation版はグラフィックの減色や夜間ライティングのオミット、フレームレートの低下が目立つ。
    • Game Boy Color版はハードスペックの限界から別物と言えるほどグラフィックやゲーム性が劣化しており、評価が低い。

総評

  • 見下ろし型2D『GTA』のグラフィック・システム・ゲーム性を極限まで高めた完成形であり、シリーズの過渡期を象徴する作品。
  • 「リスペクトシステム」の導入によって単なる破壊活動だけでなくギャング同士の抗争や駆け引きという深みが加わり、後の3D化以降の作品にも大きな影響を与えた。
  • 2D視点ゆえの操作の難しさや視界の狭さ、セーブ制限による難易度の高さなど人を選ぶ要素も多いが、狂気に満ちたディストピア都市で自由暴虐を尽くす爽快感は唯一無二の魅力を放っている。

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最終更新:2026年10月01日 00:10