Mafia: Definitive Edition
【マフィア: コンプリート・エディション】
| ジャンル |
サードパーソン・クライムアクション |
| 対応機種 |
PlayStation 4 / Xbox One / PC(Steam / Epic Games) |
| 発売・開発元 |
開発: Hangar 13 発売: 2K Games |
| 発売日 |
2020年9月25日 |
| 定価 |
4,950円(税込) |
| レーティング |
CERO:Z
(18才以上のみ対象) |
| 備考 |
2002年発売の第1作『Mafia: The City of Lost Heaven』のフルリメイク作品 『Mafia: Trilogy』パックにも収録 |
| ポイント |
グラフィックとゲームエンジンを一から刷新したフルリメイク オリジナルの重厚なストーリーをベースに脚本・ボイスキャストを全面再構築 バイクの新規実装や難易度設定の追加により操作性とアクセシビリティを現代化 |
| 判定 |
良作
|
マフィアシリーズ Mafia: Definitive Edition / マフィアII コンプリート・エディション / マフィア III コンプリート・エディション |
伝説の名作がフルリメイクで蘇る――美しく蘇ったロスト・ヘヴンで描かれる男の矜持。
概要
- クライムアクション史に残る傑作のフルリメイク
- 2002年の名作『Mafia: The City of Lost Heaven』を、18年の時を経て最新の描写技術とゲームエンジンで一から完全リメイクした作品。
- 基本的なストーリー展開や架空都市「ロスト・ヘヴン」の舞台設定を踏襲しつつ、キャラクターの掘り下げ、カットシーンの演出、脚本のブラッシュアップが行われている。
- 『マフィア III』のエンジンをベースにしつつチューニングが施されており、現代のゲーマーにも遊べる作品として大幅にアップデートされた。
評価点
- 現代水準に完全刷新された圧倒的なグラフィックと空気感
- 1930年代の街並み、クラシックカーの美しい光沢、雨に濡れた路面の反射や照明効果など、世界観の表現力が大幅に進化。当時の時代の雰囲気を存分に味わえる。
- 手ごたえ抜群の最高難易度「クラシック」と伝統のレースミッション
- 伝説的な難易度を誇ったレースミッション(Fair Play)は今作でも健在。最高難易度「クラシック」でプレイした場合はオリジナル版さながらの苛烈な操作精度と「絶対に1位でゴールする」ことが要求されいた。
- だが、本作の低難易度では大幅に難易度が緩和されているため初心者救済がなされている。
- 脚本の再構築とキャラクターの掘り下げ
- メインシナリオの枠組みはそのままに、登場人物のセリフや動機が現代風に再整理されている。
- 主人公トミーはもちろん、ヒロインのサラや相棒のポーリー、サムといったキャラクターの人間関係や心理描写がより丁寧になり、「一人の男の成り上がりと末路」のドラマ性が一層深まった。
- ボイスキャストとフェイシャルキャプチャも一新され、映画的なカットシーンの臨場感が大きく向上。
- 快適性の向上とプレイ環境の現代化
- オリジナル版で賛否が分かれた操作性が大きく改善。カバーアクションや射撃レスポンスが現代のサードパーソン・シューター標準に改善された。
- マップやナビゲーション機能が導入され、ミッション中の移動や追いかけっこでのストレスが大幅に軽減された。
- 難易度設定の導入とシリーズ初の「バイク」追加
- 難易度選択(「イージー」〜「クラシック」)が実装され、アクションが苦手なプレイヤーでもストーリーを楽しめるようになった。
- 車両の種類として新たにオートバイ(バイク)が追加され、街の走行やチェイスのバリエーションが増加。
論争点
- オリジナル版の「シビアな味」と「難易度クラシック」
- 難易度を「クラシック」に設定すると、オリジナル版を再現した「残弾破棄リロード」「厳しい警察の交通違反手配」「極めてシビアな被弾ダメージ」が復活する。
- 難易度選択によって幅広い層が遊べるようになった反面、デフォルト設定では「かつてのヒリヒリとした高難易度・リアル志向が薄れた」と感じる古参ファンも存在する。
問題点
- カットシーン(ムービー)やグラフィックに関するバグの多さ
- イベントムービー中にキャラクターのモデルや小物が正しく同期せず、位置ズレや表示崩れを起こす不具合・グラフィックバグが散見される。
- 特に『マフィアII』はムービー内でヴィトの帽子の位置がおかしくなる不具合や、キャラクターの顔面・グラフィックが崩壊・表示不全を起こすといったシュールな現象が発生することがあり、シリアスなストーリーへの没入感を削いでしまう。
- オープンワールドとしての寄り道要素の乏しさはそのまま
- グラフィックは精細になったものの、街自体の作りは「ストーリーを描くための背景装置」というコンセプトを踏襲している。
- 『GTA』シリーズのようなサブアクティビティやミニゲームを期待すると、自由度の低さに物足りなさを感じやすい。
- カバーアクションやステルス動作のやや大雑把な作り
- ベースとなった『マフィア III』由来の操作感や敵AIの挙動により、ステルス時の敵の視界判定やカバーの張り付きに一部大雑把な部分が見られる。
総評
かつてプレイする人を選んだシビアすぎるゲームバランスを現代的に調整しつつ、1930年代の圧倒的な世界観と重厚なストーリーを極上の映像美で蘇らせた見事なフルリメイク。カットシーン周りなどのバグ面で一部惜しい点はあるものの、オリジナル版のファンはもちろん、旧作の難易度の高さで敬遠していたプレイヤーにも幅広くおすすめできる一作となっている。
補足・備考
- 単体販売のほか、シリーズ3部作のリマスター/リメイクをセットにした『Mafia: Trilogy』にも同梱されている。
- オリジナル版のやり込みモード「Free Ride Extreme」の一部要素は、今作の「Free Ride」モード内に隠し要素やシークレットミッションとして落とし込まれている。
最終更新:2026年10月08日 23:54