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ジャンル アドベンチャーゲーム(ミステリーADV)
対応機種 PC(PC-6001、PC-8801等) / ファミリーコンピュータ / モバイル / PC(Steam※AI検証実験版)
発売・開発元 開発: 堀井雄二
発売: エニックス(現・スクウェア・エニックス)
発売日 1983年6月(PC版) / 1985年11月29日(ファミコン版)
定価 -
レーティング -
備考 『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井雄二氏が手がけた名作ミステリーアドベンチャー
日本のミステリーADVのパイオニア的存在
ポイント 神戸や京都を舞台に、刑事であるプレイヤーが部下の「ヤス」と共に殺人事件の謎を解き明かす捜査劇
予想外の結末で語り草となったストーリーテリング
判定 名作
神戸を舞台に繰り広げられる本格ミステリー


概要

  • 堀井雄二氏がデザインした日本におけるミステリーアドベンチャーの原点
    • 1983年6月にエニックスよりパソコン版が発売され、のちに1985年にファミリーコンピュータ版(ファミコン版)が移植されたアドベンチャーゲーム。
    • プレイヤーは刑事(ボス)となり、部下である「ヤス(真野康彦)」をパートナーに従えて、神戸および京都を舞台に発生した連続殺人事件の捜査に挑む。
    • 物証を集め、人間関係や複雑に張り巡らされた伏線を紐解きながら事件の真相へと迫っていく、当時のアドベンチャーゲームとしては画期的なサスペンスストーリー。

評価点

  • ミステリーとしての完成度の高さと意外性に満ちたプロット
    • 散りばめられた伏線や二転三転する展開、容疑者たちの人間関係の描写が非常に緻密であり、ゲームという枠を超えて一つの優れた推理小説として高く評価されている。
    • エンディングで明かされる真犯人の正体は、そのあまりの意外性と衝撃から日本のゲーム史における最大のネタの一つとして語り草となっている。
  • コマンド入力や選択式による当時の革新的な捜査システム
    • パソコン版のコマンド入力式やファミコン版のコマンド選択式により、プレイヤー自身が本当に刑事として現場検証や聞き込みを行っているかのような高い没入感を生み出した。
    • 事件とは直接関係のない電話番号に掛けられる遊び心や、細部まで作り込まれた登場人物のリアクションが世界観に奥行きを与えている。
  • 後世の推理アドベンチャーゲームに与えた絶大な影響力
    • 日本のコンシューマーゲーム市場において「ミステリーADV」というジャンルを確立・定着させたパイオニアであり、のちの同ジャンルの作品群に多大な影響を与えた。

論争点

  • 機種ごとの暗号文・トリックの変更に対する賛否
    • 作中に登場する暗号文の内容や答えとなる言葉が移植された機種ごとに異なっている点について、「それぞれのハードに合わせて考えさせる工夫があって面白い」とする意見がある一方で、「友人同士で情報の共有や攻略の相談ができない」と戸惑う声もあった。
  • ファミコン版での難易度緩和(推理ミスの指摘機能)の是非
    • ファミコン版では、間違った推理や脱線した行動をとった場合に上司が指摘して捜査を再開させてくれる仕様が導入され、バッドエンドによるゲームオーバーが回避しやすくなった。これについて「遊びやすくなって正解だった」と歓迎する声がある一方で、「試行錯誤の緊張感が薄れた」と惜しむ声もある。

問題点

  • 理不尽なまでの謎解きの難しさとキーワード探しの苦行
    • ストーリーを進めるために必要な「特定のキーワード」や正解のコマンドが非常に分かりにくく、画面上のあらゆる場所に対してひたすら言葉を入力・選択する「総当たり(コマンド探し)」を強いられやすい。
    • 特に電話の短縮番号を利用した暗号トリック(「こめいちご」)などは、当時の一般的な認知度や前提知識を考慮するとヒントが乏しく、自力での解決が極めて困難だったという指摘が多い。
  • ファミコン版におけるシビアな3D迷宮の難易度
    • 作中に登場する地下迷宮などの3D表示エリアの構造が複雑かつ難解であり、壁にぶつかった際の激しい効果音の演出も相まって、当時のプレイヤーを大いに苦しめた。
  • セーブ機能およびパスワード機能の完全な不在
    • 発売当時のハードの制約上セーブ機能や再開用のパスワードが一切用意されておらず、ボリュームがあるにもかかわらずクリアまで電源を切らずにぶっ続けでプレイするか、こまめに手書きでメモを取るしかなかった。

総評

日本における推理アドベンチャーゲームの礎を築いた伝説的な名作。セーブ機能の不在や手探りのキーワード探し、理不尽な謎解きなど当時のハードウェアや時代背景に起因する厳しい問題点やハードルの高さはあるものの、綿密に構築されたミステリーとしての高いプロットや衝撃的な結末は、今なお色褪せない圧倒的な存在感を放っている。

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最終更新:2026年10月11日 01:23