絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-
【ぜったいぜつめいとしふぉーぷらす さまーめもりーず】
| ジャンル |
サバイバル・アベンチャー |
| 対応機種 |
PlayStation 4 / Nintendo Switch / PC |
| 発売・開発元 |
開発: グランゼーラ / 発売: グランゼーラ |
| 発売日 |
2018年11月22日(PS4版) |
| 定価 |
7,780円(税抜・PS4通常版) |
| 備考 |
発売中止を経て約7年の歳月を経て復活を遂げたナンバリング第4作 |
| 判定 |
クソゲー
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絶体絶命都市シリーズ
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概要
- 幾多の困難を乗り越えてリリースされたシリーズ待望のナンバリング続編
- アイレックスから発売中止が発表された後に開発陣が新会社グランゼーラを設立し、奇跡の再始動を経て発売された災害サバイバルアドベンチャー。
- 大規模地震に見舞われた架空の巨大都市を舞台に、内定通知を受けて訪れていた主人公が1週間に及ぶ過酷な生存劇に巻き込まれていく。
- PS4環境の描画能力を活かした街並みの表現やVRモードの対応、実際の防災マニュアルを収録するなど、新たな試みが多数取り入れられている。
評価点
- 多様性に富む豊富な選択肢とバカゲー要素の継承
- 主人公の言動や返答に用意された選択肢のバリエーションが非常に豊富であり、ふざけた回答や突飛な挙動を選んだ際の独特の会話レスポンスは今作でも健在である。
- 災害時の緊迫した局面において、あえて空気の読めない発言や悪徳なふるまいを選択してカオスなシチュエーションを作り出すという、シリーズならではの自由度の高さは維持されている。
- 実用性に優れる本格的な防災マニュアルの収録
- ゲーム内でお役立ち知識として獲得できる防災マニュアルのクオリティが非常に高い。
- 災害発生時の応急手当や避難所生活での具体的な注意点、非常持出袋の準備など、実際の防災専門家や消防機関の協力を受けて制作されたテキストは読み応えがあり資料価値が高い。
- PS VRを活用した臨場感のある災害体験
- PS VR対応の専用モードが用意されており、崩壊していくビル群や散乱する瓦礫を主観視点で眺めることができる。
- 本編とは独立した短編の形をとっているものの、頭上から建造物が崩落してくる恐怖感や被災地の空気感を全身で体感できるグラフィック演出は高く評価された。
- 後日談追加によるアフターフォロー
- 発売後のアップデートおよび有料DLCコンテンツとして、本編終了後のストーリーを描く後日談パッケージが配信された。
- 本編の展開に疑問を残したキャラクターのその後の動向や、主人公のさらなる足取りが描かれ、やり込み要素の補完として一定の評価を得た。
論争点
- 人間の醜悪さやエゴにスポットを当てたシナリオ構成と後味の悪さ
- 震災そのものの恐怖よりも、極限状態における人間のエゴや詐欺、犯罪、醜い裏切りといった負の側面にスポットが当てられており、全体的に重苦しく陰惨な展開が続く。
- 過酷な環境で助け合う温かい人間模様を期待した層からは胸糞悪いと強い忌避感が出た一方で、災害時における人間の身勝手さやドス黒い人間性を包み隠さず描いたリアリティとして捉える層も存在し、ストーリーの方向性を巡って議論が紛糾した。
- シュールなバカゲー路線とシリアスな災害描写とのミスマッチ
- シリアスで救いのない人間の業が描写される一方で、突如としてカルト宗教の教祖を押し付けられたり、水不足の避難所で水商売を行って大金を稼いだりといった破綻したシナリオイベントが発生する。
- シリアスな災害劇とコミカルなシュールギャグのバランスが過去作以上に崩壊しており、不謹慎な笑いとして振り切れていると楽しむプレイヤーがいる反面、作風の軸が迷走していると批判する声も多く上がった。
問題点
- サバイバル感の欠如と形骸化した生理欲求システム
- 主人公にはお腹のすき具合やのどの渇き、排泄欲求といったコンディションメーターが存在するが、これらが限界に達してもペナルティはアイコンが点滅する程度であり、ゲームオーバーやステータス低下に直結しない。
- 街の各地で食料や水を収集して生き延びるというサバイバルアクション要素がほぼ機能しておらず、単に街を一本道で移動するだけのシステムに成り下がっている。
- お使いイベントの連続と自由度の著しい低下
- ゲームの基本構成が「狭いマップで特定の人に話しかけ、フラグを立ててアイテムを運ぶ」というお使い作業の繰り返しで構築されている。
- 過去作のようなマップの探索要素や自発的な避難ルートの開拓、崩落する瓦礫を間一髪で回避するような危機的アクションパートが大幅に削られており、自由度がきわめて低い。
- 支離滅裂で没入感を削ぐメインストーリーの強制イベント
- 強制的に怪しい宗教団体の勧誘ノルマを課された挙句に突然代表の座を譲られるイベントや、小学校の避難所で冤罪をなすりつけて無抵抗な人物に石を投げつけるイベントなど、脈絡のない展開がメインストーリーとして強制される。
- サブイベントであればブラックユーモアで済む内容が一本道の進行条件となっているため、真面目に被災地脱出を目指そうとするプレイヤーほどストレスを溜める構造になっている。
- 最適化不足による劣悪な操作性とカメラワーク
- 画面内のグラフィック密度に対して最適化が追いついておらず、処理落ちや処理の不調、ロード時間の長さが頻繁に発生する。
- カメラの旋回速度が調整できず、狭い室内や扉を通過するたびに視点が強制切り替えされるため、画面酔いを引き起こしやすい。
- ボート操作をはじめとする極めて粗悪なミニゲーム
- 浸水地域でプレイすることになるボートの操作性が劣悪を極めており、旋回や前後進の挙動が不自然で目的の場所に辿り着くことすら困難を極める。
- ストレスを溜めさせる仕様のミニゲームや無駄に広くて何もないマップの移動が配置されており、ゲームプレイ全体のテンポを著しく悪化させている。
- アイテム探索の達成感のなさ
- 壊れた都市を探索しても拾えるアイテムの多くはコスチュームやコンパス、リュックといった見た目変更アイテムばかりで、災害サバイバルに役立つ物資を見つける楽しさがない。
- マップ上に落ちているアイテムの配置密度自体が薄く、広さに反してスカスカなエリアが目立つ。
- グラフィックの質感とモーションの粗さ
- 長期間の開発延期を経てPS4で発売されたものの、ビジュアルのクオリティや人物のモーション表現は前世代機(PS3相当)の域を出ていない。
- 遠景のグラフィックがチカチカと点滅する不具合や、徒歩アニメーションと実際の移動速度が同期していないなどの細部の作りの甘さが散見される。
- 胸糞悪い展開と過酷・不条理に扱われる主要キャラクターたち
- 被災地の窮状につけ込んで高額で水を売りつける詐欺師や暴利を貪る悪徳業者が一切のお咎めを受けず逃げおおせる一方で、善良に生きようとする人々ばかりが理不尽な不幸に見舞われる展開が頻発する。
- シリーズ過去作でヒロインを務めた象徴的存在である比嘉夏海は、教え子の生徒を人質に取られて暴行や嫌がらせの脅迫を受けるという凄惨な目に遭わされる。さらに、命懸けで教え子を救おうとした末に瓦礫の下敷きとなって命を落とすという、長年のファンに極めて大きなショックと憤りを届ける不必要な惨劇が描かれた。
- メインヒロイン枠である市川結子や他の主要キャラクターについても、唐突かつ不自然に主人公の前から姿を消して離脱したり、それまでの交流を一切無視した雑な扱いを受けたりと、感情移入していたプレイヤーを置いてきぼりにする暴走したシナリオ展開が多発する。
総評
度重なる発売延期や会社再編といった艱難辛苦の末にリリースされたシリーズ最新作であったが、ファンが期待したアクション性や緊迫感あふれる脱出劇からは大きくかけ離れた一作となってしまった。サバイバルシステムの形骸化やお使い中心の単調なゲーム性、さらには人間の醜悪さを悪趣味に際立たせた不快感の強いストーリー展開など、あらゆる面で調整不足と不整合が目立つ。豊富な選択肢や防災マニュアルといった見どころはあるものの、全体としては過去作の功績を打ち消してしまうほどの問題点を抱えた不名誉な評価を受ける結果となった。
最終更新:2026年10月18日 23:21