ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物?

おうちは誰の物? 19KB


虐待-普通 制裁 自業自得 ツガイ 野良ゆ 現代 虐待人間 おうち宣言もの  お気軽にお読みください





 ・今回の話は暇潰しにピッタリ!・・・かな?


 では、ゆっくりしていってね!!!






「「ゆっくりしていってね!!!」」

家に帰って部屋に入った途端に、けたたましい声が響いた。
何事かと辺りを見渡してみれば、そこには荒れ果てた部屋とクソ饅頭が二匹。
白黒帽子、紅白リボン、片方の頭に蔓が生えてそこに小さな実が出来ている。
そんな違いは関係がない、些細な物。クソ饅頭はクソ饅頭だ。

おそらく今朝急いでたせいで玄関以外の、窓と門の鍵を閉め忘れていたのだろう。
そういえば今日は両親も旅行に行くとかで、家には誰も居ないんだった。
よくもまんまと入りおおせたものだ。
(やられた―――このヤロウ、よくも・・・)
しかしどれだけ憤ろうとも、この馬鹿饅頭たちにそれが通じるわけもない。

「ゆっ、にんげんさんだよ、まりさ!」
「ほんとだ!にんげんさん、ここはまりさたちのおうちだよ!!
 にんげんさんはゆっくりできないからさっさとでていってね!!」
ほら、これだ。っていうか、最初言ってた事と違うくね?

まあそれもどうでも良いことだ。
そしてこれも無駄な事だろうが、一応言っておく。

「あー、よく聞けクソ饅頭。ここは俺の家だ。
 お前らが勝手にどう言おうが、それは変わらんぞ?」
「なにいってるの?ここはにんげんさんがつくったおうちだけどだれもいなかったんだよ!
 れいむたちのおうちにするよってちゃんといったけどだれもなんにもいわなかったよ!!」
「そうだよ!!ここはまりさたちがやっとみつけたゆっくりぷれいすだよ!!
 すてきにこーでぃねいとしてあげたしいままでのおうちとはちがってゆっくりできるよ!!」
「ここでゆっくりたくさんおちびちゃんうもうね!!」
「ゆゆ~ん♪ゆっくりしたおちびちゃんたくさんうまれてきてね!」
このとおり、全く聞かない。

―――やれやれ。自業自得とはいえ、面倒臭い事になった。
   まあだからと言ってやる事は何も変わらないのだが。

「・・・そうか。なら―――」
「ゆっ!?おそらをとんでる―――ゆ゛げっ!!」
「まりさ!?や、やめてね!さわらないでね!あっ、おそらをとんでる―――ゆぎゃん!!」
手早く奴等を掴んで外の庭に放り投げた。糞袋どもは痛みのせいで、呻いて動かない。
残念ながらドサクサにまぎれて糞袋の素をヘシ折ることは出来なかった。

そんなクソ饅頭を、馬鹿を見るような目で見下ろしながら俺は大きめの声で言う。
「ここを俺の家にするよ!!間違っても汚い野良ゆっくりの家なんかじゃないよ!!
 ・・・よし、誰も言い返さないな。じゃ、ここは俺の家な。さよなら、クソ饅頭。とっとと野垂れ死ね」
そしてゆっくりが痛みと驚きで何も言い返せないうちにお家宣言を済ませた。

はい、終わりました。とでも言うように窓を閉めようとしたが、クソ饅頭が食い下がってくる。
「ま、まってね!そこはまりさたちのおうちだよ!」
「はあ?じゃあ何でさっき俺が宣言した時にそう言わなかったわけ?
 今更終わってから言うとかなんなの?バカなの?死ぬの?生きてて恥ずかしくないの?」
「に、にんげんさんがれいむたちをおそとにおいだすからでしょ!?ずるいよ!!」
「なんでそれがずるいんだよ。そうしちゃいけないって決まりでもあるわけ?
 ないよな?悔しかったら同じ事してみれば?まあ家に近づいた瞬間に殺すつもりで蹴飛ばすけど」
「「ゆぐぐ・・・」」

言葉に詰まる糞袋。所詮ヤツらの知恵などこんなものだろう。
しかしこのまま放っておいても消えそうにない。
万が一、そのままここで餓死されても困る。後片付けが面倒くさいのだ。
バスケットボール大のゴミ饅頭の片付けなど断じて御免被る。

やれやれ・・・こういう回りくどいやり方は面倒くさいんだけどな。
「仕方ないか・・・じゃあ、ここをお前達の家にしてやろうか?」
俺の言葉を聞いて、急に目を輝かせる糞袋ども。

「ゆっ!?ほんとう?れいむたちのおうちかえしてくれるの?」
「やったねれいむ!!やっとにんげんさんもわるいことしたってみとめたんだね!!」
「ゆゆ~ん♪やっぱりせいぎはかつんだね!
 れいむたちきぶんがいいからとくべつににんげんさんはゆるしてあげるよ!!
 でもゆっくりできないからにんげんさんはさっさとおうちからでていってね!」
「それとついでにおわびとしてあまあまよこしてね!!たくさんでいいよ!」

言いたい放題の二匹。
精々今のうちに吠えていろ。本題はここからだ。
「まあ何でもいいけどな。家にするなら気をつけておけよ。
 これから少しでも気を抜けば俺がここに来てお家宣言するから」
「「ゆ゛っ!!?」」

驚いて固まる二匹。当然の反応だろう。
が、かまわず続ける。
「お前達が寝ている間でも、お外に“ぴくにっく(笑)”に行っている時でも、
 勿論餌の確保のために狩り(笑)に出ているときでも、気を抜けばいつでもするからな。
 今度は絶対チャンスはやらないから精々気を張っておけよ」
「ゆっ、ゆっ、ゆっ・・・?」
あまりの展開にどうやら混乱しているようだ。
仕方がない。解りやすく説明してやろう。

「やれやれ・・・おまえたちはこのままゆっくりした家さえあれば生きていけるのか?

 寝ずにずっと誰か入ってこないか見張ってられるか?
 チビが生まれたとして、やつらは我侭だぞ?ずっとこの家の中だけで我慢して過ごせるのかな?
 お前達だって、ずっと外に出ずに生活するなんて無理だろう?おうちは篭る為のものじゃないんだから。

 それにここにはお前達の手が届くところには食料なんか無いぞ?外まで取りにいかなくちゃな。
 見たところ留守番を残す余裕があるほど、お前等狩り(笑)が上手いわけでもないんじゃないか?
 なら全員が食料集めに出て家から誰もいなくなる間、誰かがお家宣言を止めてくれるのか?
 チビだけ残してもまるで役に立たないだろうし、逆に侵入者にあっけなく、無残に殺されるだろうな。

 ただでさえさっきのように簡単に放り出されるのに、お前達にこの家を守る事が出来るのかな・・・?

 答えは全てNOだ。お前たちにこの家を守る方法なんて一つもない。
 例え俺が追い出さなくてもそこらのゲス饅頭に入られて、追い出されて、下手すりゃ殺されて、それで終わりだ。
 当たり前だよな。だって侵入者を防ぐ方法なんか、お前達には無いんだから。
 試しに今の立ち位置を俺と入れ替えてみるか?まあ十秒と掛からずに今の状況に戻るだろうけど」

糞袋は今の俺の話をたっぷり数十秒ほどかけて理解し、慌てふためいた。
「ゆっ、ゆっ、ゆっ。れいむ、どうしよう!!ゆっくりしたおうちさんなくなっちゃう!!」
「まりさおちついてね!!・・・そうだ!けっかいをはればにんげんさんなんか「無理だね」ゆ゛っ!?」

紅白糞袋の提案を俺は一瞬で遮って叩き落した。
「お前の言う結界ってヤツは、あれだろう?
 木の棒入り口に立てかけただけの、わけの分からん粗末なやつ。
 あんな物は人間が一払いすれば吹き飛ぶし、そもそもどうやって枝を立てかけるんだ?
 この窓はお前よりも何倍も大きいぞ。これを塞ぎたいなら、でっかい木の幹でも持ってこないと到底無理だな」
「ぞ、ぞんなぁ・・・」

紅白糞袋が一気に沈み込んだ。
それならば、と白黒糞袋が躍り出る。
「じゃあほんとはいやだけどにんげんさんをどれいにしてあげるよ!!
 まりさたちをおそとにつれていったりあまあまよういしたりしてね!!」

何かと思えばそんなものか。
糞袋の提案を鼻先で笑い飛ばして、俺は言う。
「ハッ。あのなぁ・・・俺をわざわざ招き入れてどうするんだよ。
 奴隷もなにも前提から狂ってるぞ、それ。
 ちゃんと人の話聞いてたか?どうしようもない馬鹿だなお前。バカ。バーカ。」
「う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛!!ばでぃざばがじゃな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」

思いっきり小馬鹿にされて悔しそうに唸る馬鹿を余所に、
多少立ち直った紅白糞袋が体中を妙な汁で濡らしながら尋ねてくる。おそらく涙のつもりだろう。
「じゃあどうやっだらごのおうぢとられなぐでずむのおおぉぉ゛ぉ゛!!?」
「簡単だ。鍵をかけりゃいい。それだけで外からは誰も入って来れなくなる」
「でいぶだぢぞんなのわがらないよおぉぉぉぉ!!」
「そりゃそうだろ。仮に解ったとしてもお前らじゃ閉めれねーよ、饅頭モドキ」
俺の淡々とした答えに、今度こそ完全にうつむいて泣き崩れる糞袋。見苦しい事この上ない。

入れ替わりに今度は白黒が起き上がった。見事なコンビネーションだ。
事前に打ち合わせでもしていたのだろうか?などと要らない事を考える。

「解ったか?この家は俺が住んでる、人間によって作られた、人間のための家なんだよ。
 お前らにとっては大した豪邸だろうが、クソ饅頭じゃ何一つ活かせないんだって。
 ましてや外敵から身を守る手段も無いんじゃ住み着こうなんぞ到底無理な話さ。」
「じゃ、じゃあどぼじでばでぃざのおうちせんげんは・・・」
「そりゃ俺だって日がな一日中家にいるわけじゃないさ。
 鍵はうっかり閉め忘れてたんだよ。お前等は悪運が凄く強かったってだけだな。
 納得できないか?

 なら・・・お前達も起きてる間に狩りをするだろう?そして、それはお前達だけじゃない。
 人間だって昼間は狩りと同じようなものに出かけてるんだよ。それも沢山の時間な。
 それだけの時間をかけてるから、お前達よりもゆっくりしたところに住めるし沢山美味しい物も食べられる。
 元々知恵も、もって生まれた身体も、何もかもが違うんだ。身の程を知れよ、クズ」
「「・・・・・・」」
糞袋達はうつむきながら、黙って聞いている。

「そもそもなんでウチに入り込んだ?
 どうやら人間が自分達よりも強いものだとは解っていたみたいだが」
「でいぶたちおぢびぢゃんができていまのおうちがすべなぐなっだんでずぅ・・・」
「このまえのあめさんでだんぼーるさんもこわれちゃったしどうしようっておもってたら
 だれもいないゆっくりしたおうちがあっだがらここをばでぃざたぢのおうぢにじようっで・・・」

一見可哀相に思えるが、子供を作ってこうなったのは自業自得だし
粗末なダンボールの家が壊れて路頭に迷う事など、野良ゆっくりにとっては日常茶飯事だ。
どれも哀れみをかける理由にはなりはしない。
最も、理由があったとしても哀れみなどかけるはずが無いのだが。

「そうか。それはご愁傷様。じゃ、さっき言ったとおりそこらで野垂れ死んでくれ。
 あ、ここでは死んでくれるなよ。片付けるの面倒だから二度と姿をみせるな」
「どぼじでぞんなひどいごどいうのぉぉぉぉ!!?」
「おでがいじばず!だずげでくだざい!!
 がわいぞうな゛でいぶだぢをだずげでぐだざい!!!」
「嫌に決まってるだろ、馬鹿じゃねーの?あぁ、馬鹿なのか。
 ・・・いや、まてよ。  おい、少し助けてやろうか」
「ほ、ほんと!!?」

俺の提案に、先ほどとは一変して目を輝かせる糞袋たち。・・・ウゼェ。

「お前達の家は用意できないけど、それ以外の事ならしてやろう」
「なにくれるの?もしかしてあまあまさん?」
「やったー!!あまあまさんだ!にんげんさん。はやくちょうだいね!たくさんちょうだいね!!」

勝手に騒ぐ馬鹿は放っておいて、話を続ける。

「それにしてもお前達も大変だよなあ。
 住むところなくした上に、そんなに沢山の子供まで抱えて・・・」
「そうだよ!れいむたちかわいそうなんだからやさしくしてね!!」
「そうかそうか」

「でもおちびちゃんたちはゆっくりできるよ!!ゆゆ~ん♪」
「ゆっくりうまれていいこになってね!!」
「ああ可哀相だなぁ」
頭の蔓に、生意気にもいとおしげな視線を送る二匹。


そんな二匹を無視して
「「かわいいかわいいおちびちゃん!!」」   「だから・・・」



蔓の生えたほうの糞袋の頭に手を伸ばし



「「ゆっくりそだっていってね!!!」」   「ゆっくり間引かれていってね!!!」


蔓の根元を掴んで思いっきり引っ張った。


「「ゆ゛っ!!?」」

うろたえる二匹。そんなことにかまわず、俺は引っ張り続ける。

「い、いだい!いだいぃ゛ぃ゛!!」
「な、なにするの!?やめてよ!いたがってるよ!!」

「知るかよ!こいつらがいなけりゃもう少しお前らも生きやすくなるだろ?」
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!じんじゃう!おちびちゃんがぢんぢゃうぅぅ゛ぅ゛!!!」

そうしてる間にも糞袋の頭の蔓は、ブチブチと音を立てて引きちぎられていく。
蔓に付いていた実も、千切れるにしたがってどんどん萎んでいった。
千切れる音以外に実からも何かが聞こえてくるが、気にしない。

「ちゅ・・・きゅ・・・・・・ち・・・」
「あ・・・きゅ・・・おきゃ・・・ちゃ・・・・・・」
「ちゃ・・・え・・・きゅ・・・りゅ・・・ちぃ・・・・・・」

「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!おぢびぢゃんがあぁぁ゛ぁ゛!!!」
「い゛やぁぁ゛ぁ゛!!までぃざだぢのゆっぐりじだあ゛い゛のけっじょうざんがぁぁ゛ぁ゛!!!」
「ハハハハハ!!もう全部死にやがったか?脆いなあ、オイ!さすがクソ饅頭の素だ!!
 何が愛の結晶だ。ただの汚ねえゴミ屑じゃねえか!!“いいこになってね!!”だってよ!ハハハハ!!!」

全て萎みきったにもかかわらず、俺はかまわず引っ張り続ける。



「要らないガキはみんなゆっくりせずに死んでいってね!!!」
「「やべでぇぇぇぇぇぇ!!!」」


そして、ブチンという音と共に、蔓が糞袋から完全に剥がれた。

「「「きゅ・・・・・・っ!!」」」

「あ゛・・・あぁ゛・・・おちびちゃん・・・とってもゆっくりしてたのにぃ・・・」
「どぼじでぇ・・・?どぼじでこんなひどいことするのぉ・・・?」
ボロボロと涙を流しながら、騒ぎ疲れてぐってりした糞袋たちが尋ねてきた。

「酷い事とは随分だな。俺はお前達が生きやすいようにしてやったってのに。
 まあ何でと聞かれて、強いて言うなら・・・お前等が命を語るのが気に食わなかったってだけだ」
何でもないことのように言い放つ。

「「ぞ、ぞんなぁ゛・・・・・・」」
「まあこれでお前等が人間の家に住むってことがどれだけ無茶な事なのかわかっただろ?
 わかったらそろそろ本当に出て行ってくれ。もう来るなよ。キモいんだよ、お前ら。
 大丈夫だ。今度からはちゃんと鍵掛けとくからもうここには入れないし、安心して惨めに底辺を這いずり回れ」

「や゛だ・・・ゆっぐりじだいぃ・・・」
「ばでぃざ・・・ゆっぐりぃ・・・」
「おらよっ!!!」

「あ゛ぁ゛ぁ゛!おぞらをおぉぉ・・・・・・ぶげっ!!」
「で、でいぶぅ!!・・・ゆ゛っ、ゆっぐりやべ・・・・・・ゆ゛ぶぇえ゛!!!」


結局いつまで経っても出て行きそうにないので仕方なく、抵抗できないほど消耗したところで外に放り投げた。
どこにぶつかったかは知らないが、弱弱しく助けを呼ぶ声が聞こえるのでどうやらまだ生きているらしい。

その声を聴いて少し溜飲が下がった俺は、
手に持っていた蔓を、実ごと足で徹底的に磨り潰して土と混ぜてから、部屋の片付けをするべく窓から家に入った。

勿論思うことは一つだけ。

「ざまあみろ」だ。







――――――――――



翌日の夜。用事から帰ってきた俺は、家の門の前に二つの影を見つけた。
ズタボロになった薄汚い糞袋だ。どうやら昨日のやつららしい。

門に必死に身体を押し当てて中に入ろうと無駄な努力を続けていたが、俺の姿を見つけてすぐにやめる。
そしていかにも『私達は可哀相です』とでも言いたげな素振りでこちらを見てきた。
無論それを見ても、百人中九十八人が「潰したい」と思うであろう気持ち悪さだが。

「ゆ・・・にんげんさん・・・」
「れ、れいむたちをたすけてね・・・」

うぜぇ。何をしていたかは火を見るより明らかだが、一応確認しておこうか。

「・・・何の用だ?」
「でいぶたちやっぱりこのままじゃしんじゃうよ・・・」
「もういちどにんげんさんにたすけてもらおうとおもって・・・」
「へぇ、そうか。・・・で、家には入れなかっただろ?」
「「ゆ゛っ!?」」

二匹の顔色が変わった。やっぱりそうか。身体に付いた跡で丸わかりだっつーの。
そんなこともわかんねえのか。バレバレなんだよ、クソ饅頭が。

「だから言っただろ?鍵掛けてるから入れないって」
「ど、どぼじでばれちゃったのぉぉぉ!!?」
「にんげんさんならだませるとおもったのにぃぃぃぃ!!」

「おまえらみたいなマヌケ以外なら誰でもわかるわ、能無しども。
 いくら極限状況でも、あんな目にあった次の日にわざわざそこに戻って助けを求めるようなやつがいるかよ。
 どうせチビがいなくなってもどうしようもなかったからって、もう一度家に入って盗れるもん盗ろうとしたんだろ?」

糞袋は両方黙っている。図星のようだ。

「だから言っただろ?
 万が一の悪運に縋る以外にお前らが人間様の家に入るなんてことなんかできないんだって。
 今日はお前らなんかにかまってる時間は無いんだわ。別に全く残念ではないけどな。

 だから・・・オラッ!!」

「ゆぶっ!!」  「ゆげぇ!!」

思いっきり糞袋に蹴りをくれてやった。
重い饅頭なのであまり飛びはしなかったが、双方共に片目から頭にかけて深くえぐれている。

「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのおめ゛め゛えぇぇ゛ぇ゛!!」
「いだい゛いぃぃ゛ぃ゛!みえないよぉ゛!でいぶちょっどじがみえないよぉ!!」

激痛と狭い視野に驚いて転がりまわる糞袋に近づいて、更に帽子とリボンもズタズタにしてやった。

「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ばでぃざのずでぎなおぼうじざん゛ん゛ん゛!!!」
「でいぶのまっかなおりぼんがぁぁ゛ぁ゛!!!こ・・・これじゃも゛うゆっぐりでぎないぃぃ゛ぃ゛・・・」

命と同じくらいに大事な飾りを見る影も無い姿にされた二匹を尻目に、俺は門を開いて玄関へと進む。

「これは来るなって言ったのに、また来た罰だ。
 俺は優しいから片方の目は残しておいてやるよ。まあ次見たら残りも潰すけど。
 じゃ、精々惨めに生きて、無様に野垂れ死んでくれよ!」

あばよ、と言い残して俺は門の鍵を閉めて家に入った。

相変わらず糞袋どもは「どぼじでぇ!どぼじでごんなごどにぃぃぃ゛!!」などと言いながら転がり回っている。

俺の警告を聞いていたかどうかはわからない。
が、また来ても、それからまた来ても、何度来ても、俺はあいつらを殺さない。

「―――思う存分生きてのたうち回れ、クソ饅頭」
ドアを閉める寸前に、そうボソリと呟く。

決して楽には死なせない。俺に関わる限り、全てを生きたまま奪ってやる。
苦しんで、苦しんで、一片の救いも無くこの世の全てに絶望しきって死ね。


これはただの報復。不法侵入に対する報復。
あんなクソ饅頭ごときが人様の部屋を好き放題荒らしまわった。
たったそれだけでも、ゆっくりに対してなら十分な理由になる。

分不相応な野望を持った結果がこれだ。ざまあみろ、クソ饅頭が。

もう一度、ドアの少し向こうで転がっている奴等に向かってそう呟いて、俺は口元を歪めた。
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
「どぼじで・・・どぼじでぇ・・・」

片目を失くしたれいむとまりさはかつて夢見た、ゆっくりしたおうちの前で泣き崩れていた。

「ゆっぐりじだおうちさん・・・にんげんざんみだいにゆっぐりじだゆんぜいがぁ・・・」

どうしてこうなったんだろう。
あのおうちさえあれば、何もかもが上手くいくと思っていたのに。
美味しいものが食べられて、生まれてくるはずだったおちびちゃんたちとゆっくり過ごせると思っていたのに。

でもあっさりと奪われてしまった。いや、奪われたんじゃない。
実際に全部人間の言ったとおりになってしまったということは、きっとあの人間が言った事は本当だったんだ。
これはあの人間のおうち。人間のおうちに住むなんて、まりさたちには無理なことだったんだ。

「ばでぃざぁ・・・ごれがらどうずるのぉ・・・?」
つがいのれいむも、もうゆんゆん泣く気力すら残っていない。

これからどうすればいいかなんてまりさにもわからない。
じぶんたちには、なにものこってないから。

ゆっくりうまれてくるはずだったおちびちゃんたちも、
ゆっくりしたものも、そうでないものもみつけることができたおめめも、
れいむとおたがいにほめあった、とってもきれいでゆっくりできるおかざりさんも、
とってもりっぱだったまりさたちのおうち(だと思っていたもの)も、
そして、これからはいままでよりもゆっくりできるだろうとおもえていた、かすかなきぼうでさえも。

もうじぶんたちには、なにひとつとしてのこっていないんだから。


これからどうしようか。
だれか、ゆっくりをかってるやさしいにんげんさんにかいゆっくりにしてもらえるようにおねがいしようか。
―――だめだ。いやだっていわれてきっところされちゃう。

ものごいさんになって、なにかもらえるようにがんばっておねがいしてみようか。
―――だめだ。じゃまっていわれてきっところされちゃう。

やさしいゆっくりにたすけてもらえるようにおねがいしてみようか。
―――だめだ。きっとおかざりもないゆっくりなんてゆっくりできないっていわれてころされちゃう。

それならこれからはれいむとふたりでだれにもみつからないようにくらしてみようか。
―――どこで?おめめがかたほうないゆっくりじゃ、きっとゆっくりできないものをみつけられないしにげられない。

じゃあだれかからゆっくりをうばってしまうしかないのか。
―――だれから?こんなにぼろぼろのまりさたちがかてるものなんて、どこにいるの?


―――もういいや。このままゆんせいおわっちゃわないかなぁ・・・
「う゛ぅ・・・おぢびぢゃん・・・おうぢざん・・・おりぼんざん・・・ゆ゛っぐりぃ・・・ばでぃざ?」


かんがえても、かんがえても、じぶんたちがゆっくりできるすがたがちっともおもいうかばないので、
ぼそぼそつぶやきつづけるれいむをほうっておいて、まりさはかんがえることをやめました。










 ・あとがき
 ゆっくり相手なら適当に屁理屈こねるだけで十分だよ。

 ってことで適当に息抜きで書いたやつでも上げときます。
 次の作品上げるまでのつなぎになればいいなーって思ったり。
 なにか他の方の作品と感じがかぶってそうなのはスルーしてくださると嬉しいです。

 あとどちらに蔓が生えていたのかはご想像にお任せします。
 正直どっちでもイラッと来るのは変わらないんで。

 ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます!
 ではまた今度!

                                               小五ロリあき

挿絵 byM1


 ・過去作品
ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と
ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳
ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気
ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前
ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後
ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま
ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編
ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編
ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け
ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~
ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい
ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話
ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら



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感想

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  • まりさはやめてやれよはないわー。結局まりさは多少賢かったかもだけど同罪じゃん。 -- 2016-05-12 17:25:22
  • ザマァw -- 2016-04-15 18:54:58
  • おい、まりさはやめてやれよ。れいむだけにしろよ。 -- 2016-03-17 06:15:31
  • 僕は小学6年生なので キリッ -- 2016-01-27 23:49:18
  • ↓あなたは働いているんですか?
    -- 2014-06-14 09:56:01
  • まあ、正論だよな
    俺達は働いて食料を得てる訳だし -- 2013-11-29 00:15:56
  • お兄さんはひとつ奪い忘れたようだ。
    すべて奪うなら、れいむからまりさを
    奪わないとたったひとつ希望が残るよ
    まぁ、お兄さんの慈悲だろうがww -- 2013-04-07 01:09:13
  • 完全論破ww -- 2013-03-15 01:08:25
  • あばばばばばっば -- 2012-10-17 19:59:53
  • ざまぁすぐる
    -- 2012-08-03 11:42:22
  • ィヤッホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ざまあおおみじめみじめお兄さんに拍手ーーー -- 2012-07-24 18:23:32
  • たまんねぇなぁおい能無し糞饅頭が!あん? -- 2012-03-23 05:16:16
  • ヒャッハアアアアア!!
    糞袋は虐待だぁあああああああ!!! -- 2011-12-16 00:44:48
  • ゴミ掃除がイヤだから駆除しなかったのに、動けなくなるくらい痛めつけてどうすんだよ -- 2011-07-12 20:24:15
  • ↓少なくともゆっくりが人間追い出して人間の家に住んでも意味が無いことは確かだろ
    稼ぎの無い人間がン億の家に住んでも維持できないのと同じ
    身の程を知れってことだ
    -- 2011-06-27 17:39:09
  • ↓↓人間の主張の正しさ…?
    ただの屁理屈だと思うが…
    まぁ糞饅頭を破壊することに異論はない -- 2011-06-25 14:25:21
  • やっぱり王道であるテンプレ展開はゆっくりできるね! -- 2011-06-22 04:48:11
  • 最期に人間の主張の正しさと自分のクズっぷりを理解出来た点に関しては
    まあ、まだ見所のあるまりさだったな。 -- 2011-02-11 22:31:24
  • まりさかわいそう
    れいむはどうでもいい -- 2010-12-11 12:39:27
  • ざまぁwww

    とても気分爽快だよ、お兄さん!
    論破して身分相応判らせて制裁。とってもすっきりー! -- 2010-10-26 22:41:23
最終更新:2010年02月05日 20:12
ツールボックス

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