まりさと春 3KB
観察 小ネタ 自然界 現代 愛護人間 独自設定 デスラッチの旅まりさ小ネタです。
『まりさと春』
独自設定 デスラッチの原点は旅まりさです。
僕自身が忘れてしまいそうだったので、短いですが書いてみました。
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ザーザザー
ザパーン
暗闇の中に波の音が響く、
今日は月も無くあたりは真暗であった。
まりさは、砂浜の波打ち際スレスレを跳ねて行く、
ポワ
闇に柔らかい光が浮かぶ。
「まりさ、この光っている物が見えるか?」
お兄さんは、柔らかい光を放つ光点を指差す。
『ゆゅ~♪ゆっくりしてるんだぜ~』
思わずまりさも、その光点に見惚れてしまう。
その光は地上からでは無かった。
「よし、ちゃんと見せてやろう・・・」
お兄さんは浜にかかる波の中へ足を踏み入れていく、
そして何かを拾い戻ってきた。
「ほら、これが光ってたんだ。」
『ゆわ~すごくゆっくりしてる、いかさんなんだぜ~』
「これは、蛍烏賊というんだ。」
光点の正体は蛍烏賊であった。
春の蛍烏賊の身投げである。
この時期にしか見れない風物詩で、産卵のために岸へ接近してくるのである。
新月の夜は、水面の高さを判断し難く、
誤って波にされわれ、打ち上げられてくる。
いつからかこの現象を「身投げ」と呼ばれるようになり、
砂浜に打ち上げられた蛍烏賊の青い光が、
春をつげてくれている。
「ほら食ってみろ、美味いぞ」
『ゆっくりむしゃむしゃするんだぜ。』
まりさは蛍烏賊を噛締めると、
新鮮なイカの甘い味わいが口に広がっていった。
『ゆゅ~ん。ゆっくりできるんだぜ~』
まりさは蛍烏賊の味に満足したようである。
お兄さんも食べてみる。
これを食べると、春が来たのだなと実感する。
『きれいなんだぜ~』
まりさは浜辺を彩る青い光に心奪われる。
これでこそ連れて来たかいがあると言うものだ。
『おにいさん。ぱちゅりーやおちびちゃんにも、たべさせてあげたいんだぜ。』
お兄さんは、まりさの申し出に頷く、
「もちろんだ、そのためにクーラボックスを持って来ているんだからな。」
お兄さんは網を使い蛍烏賊をすくっていく、
網に触れる度に、青い光は輝きを増す。
まりさは輝きに見とれながら思う。
ぱちゅりーやおちびちゃんが、これを見たらどれだけ喜ぶであろう。
そお思うだけで、なんだかワクワクする。
まりさはお兄さんと約束した。
一緒に世界を見て回ろうと、
そしてその思い出を餡子に刻んでいくと、
今日また一つ、
忘れられない思い出が出来た。
「おーし!これだけあれば十分だ、帰るぞまりさ。」
お兄さんは、自分達が食べれる分だけをクーラボックスに入れた。
『おにいさん、ありがとうなんだぜ。』
「ん?何か言ったか?」
まりさの言葉は聞き逃されてしまった。
『ゆゅ~なんでもないんだぜ、はやくおうちにかえろうだぜ~』
まりさはお兄さんに感謝する。
この先まりさは、
どれだけ素晴らしい世界を、
見る事が出来るのであろうか?
まだ見ぬ風景を夢見ながら、
まりさとお兄さんは帰路につくのであった。
『でも、おにいさんのおりょうりはゆっくりできないんだぜ、そのままたべるんだぜ』
「どぼちてそんなこというのぉ~」
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思いつきで書いたので、通常よりもさらに短くなってしまいました。
旅っていいですよねぇ~
僕は自然現象の名所が大好きです。
人には作れない世界を見ると、なんだか興奮してしまいます。
デスラッチもいいですが、たまにはまったりと・・・・
脱字・誤字等あれば勘弁して下さい。
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このSSへの感想
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- 飼いゆっくりは少しの塩気は大丈夫らしい -- 2013-11-12 19:51:05
- ↓それにゆっくりは耐えて食えるのか? -- 2012-07-28 11:23:54
- 海の塩気ェ・・・ -- 2011-07-16 22:28:27
- デスラッチシリーズはゆっくりできるよ! -- 2010-06-13 22:53:08
最終更新:2010年05月25日 13:19