ふたば系ゆっくりいじめ 1316 やまめに出会った。

9作目
希少種愛でです。
やまめあき(仮)様の『ふたば系ゆっくりいじめ 1172 益虫? 害虫?』と
ぬちょぬちょあき様の『ふたば系ゆっくりいじめ 1277 キノコ狩りのゆっくり、スパイヤーマッ!』の
やまめを参考にさせていただきました。




木漏れ日があふれる森の中を私を歩いている。
森の中から不快感を与えるゆっくりたちのおうたやら叫び声は聞こえず
風で木々の枝や葉がこすれる音や鳥の鳴き声しか聞こえてこない。
本来なら実に良いことだが今の私にはそれが少し残念であった。
なぜなら、今日私が森へ来たのは、前日に仕掛けたゆっくり用の罠を確認するためだ。
つまり、ゆっくりの叫び声が聞こえないということは、仕掛けた罠にゆっくりが
かかっていない可能性が高いと言うことだからだ。

「ゆんやー!!」

おや、私が仕掛けた罠のある方向から不愉快な叫び声が聞こえる、十中八九ゆっくりだろう。
もしかしたら、私の仕掛けた罠に掛かったのかもしれない。
私は少し歩を早め叫び声のした方向へ向かった。

「ゆあー!!だれかれいむをたすけてーー!!」

森の中を進んだ私は大きな木が生えた開けた場所に出た。
そこには一匹のゆっくりれいむが動けないでいた。
しかし、私が仕掛けた罠に掛かって動けなくなったわけではないようだ。

「ゆゆ!にんげんさんいいところにきたよ!かわいいれいむがこまってるよ!
 ゆっくりしてないではやくれいむをたくすけてね!」

私の存在に気がついたれいむが助けを求めるがそれを無視してれいむの底部を観察する。
れいむの底部には白い鳥もちのようなものがくっ付いていた。
それが原因で動けないのだろう。

「これはいったい・・・」
「やーーーーやままままーーーー♪やままままーーーーやままままーーーーやまっ!!
 やままままーーー!」
「ゆっ!!」
「なんだ!?」

突如、近に生えていた大きな木の上から糸につり下がりながら逆さまの体制で
オ○ラ座の怪人ぽい歌を歌いながらゆっくりやまめが降りてきた。

「やーまーめ♪やーまめー♪やーまーめだ~~~!」
「そうだな・・・」
「やーまーめ♪やーまめー♪やーまーめだ~~~!」
「ゆううう?」
「・・・・・」
「やーまーめ♪やーーまめーー♪やーまーめだ~~~~!!」
「しつこいな。」
「やっ!!まーーーーめってらかわゆすな~~~~!!」
「自画自賛!?」
「やーまーめ~~」

やまめの予想外な登場の仕方に私は唖然としてしまった。
れいむも自分が罠に掛かっているのも忘れて呆然としている。

「ゆっくりしていきたまえせいねんっ!!!」
「ゆっくりしていってね!!!」
「ああ、そうさせてもらうよ・・。」

私にあいさつをしてくるやまめ。
ついでにれいむがやまめのあいさつに反応している。

「とつぜんだがせいねん、そのれいむはせいねんのかぞくかね?」
「いいや、赤の他ゆんだ。」
「では、やまめがそのれいむをむーしゃむーしゃしてもいいのかね?」
「どうぞ、心ゆくまで食べちゃってください。」
「どうしてそうなるのーーー!!」
「スパイヤーマ!」
「ゆんやーーー!!!」

こうして私とやまめは出会い、れいむはむーしゃむーしゃされた。
突然だが、私はしばらくこのやまめを観察することにした。
理由は、捕食種であるやまめを観察していれば
何か新しい罠のアイディアを思いつくかもしれないと思ったからだ。
まあ、他にも理由はあるのだが・・・
とにかく、私はやまめの観察を始めた。
そうして、やまめを観察していて気づいたのだが、
やまめは狩りの方法が複数あるようで状況に応じてそれを使い分けているようだ。
以下、私が確認することができたやまめの狩りの方法を紹介しよう。


1.釣り上げ型

今、やまめが木の上から下を覗いている

「いい、おちびちゃんたち、いまからおとうさんのいうことをしっかりきいてね。」
「「しっかりきくよ!!」」

そこへ赤れいむと赤まりさの二匹を連れた親まりさが通りかかった。

「ユパイダーストリーム!!」

それを見るや、やまめは口から糸を吐き出し赤れいむをそれで釣り上げた。

「まず、おそとはおうちのなかとはちがってとっても
 ゆっくりできないところだよ。」
「ゆう~♪おちょらをちょんでりゅみちゃあい♪」
「ゆっ?おにぇえちゃん?」
「なさけようしゃのないゆっくり!スパイヤーマ!」
「ゆぴっ!」
「おにぇえちゃぁぁぁん!!」
「ゆっくりできないにんげんさんやどうぶつさんたちが・・・」

赤れいむを釣り上げたやまめは素早く赤れいむに噛みついた。
そうして赤れいむの体に麻痺毒を流し込み仮死状態にした後
防水性のある糸で赤れいむの全身を包み込み糸玉にした。
こうすることで梅雨や冬などの獲物が居ない時や
まともに外に出られない時の保存食とするのだ。
ちなみに親まりさはそれに気がついていない。
それどころかすぐそばにいる私にも気づいていない。

「ゆわー!!おにぇえちゃんが!!」
「ユパイダーストリーム!!」
「ゆわー!!・・おちょらをちょんでりゅみちゃあい♪」
「スパイヤーマ!」
「ゆぽっ!」
「だから、つねにまわりにきをつけて・・・」

さらにやまめは赤まりさも捕まえ赤れいむと同じ処置を施す。
親まりさはまだ気がついていない。

「ゆっ?ゆわー!!にんげんさんだーー!!」

親まりさが私の存在に気づいた。
もっと先に気づくべきことがあると思うのだが・・・

「おちびちゃんたちはまりさがまも・・・
 どうしておちびちゃんたちがいないのぉぉぉ!?」

ようやく気づいたか。

「このくそじじいぃぃぃ!!おちびちゃんたちをかえせーーー!!」

あろう事か私が子供たちをどうかしたと思ったようだ。とんだ濡れ衣だ。
しかしこのまりさ、赤ゆ言葉すら抜けていない子供たちを
外に連れて出るとは警戒心があまりにもない。
現に、後ろから忍び寄っているやまめにまったく気づいていない。

「いうこときかないと、むれいちばんのかりのたつじんである
 まりさがせいっ「ヤーマ!」ゆぷっ!」

親まりさも子どもたちと同じ結果になった。


2.蜘蛛の巣型

名前からおおよその想像がつくと思うが
この方法は木の枝と枝の間に蜘蛛の巣状に糸を張り虫や
飛行するゆっくりが掛かるのを待つというモノだ。

「うーうー!しね!!しね!!」

今、一匹のゆっくりふらんが糸に掛かっている。
そこへ、ふらんの頭上からやまめが糸につり下がりながら
逆さまの体制でふらんに近づいていく。

「スパイッヤッマ~♪スパイッヤッマ~♪」
「うーー!しね!!しね!!」

危険を察し罠から脱出しよう暴れるふらん。
しかし、逃げられなかった。

「マーベラー!」
「しねっ!!」

やまめがふらんに噛みつき、その後糸に包み込んだ。
こうしてふらんは糸玉になった。


3.ホイホイ型

最初に私がやまめに出会った際にれいむが掛かっていたのがこれだ。
その際、れいむの底部に鳥もちのようなものが付いていたのを覚えておいでだろうか。
実はあれ、やまめのうんうんなのだ。
しかし、普通のうんうんとは異なり粘着性がとても高く、
また、ゆっくりが好む臭いつまり甘い香りを発するのだ。
さっそくやまめが例のうんうんをしようとしている。

「うんうんするゆっくり!スパイ・・・」

おや、やまめが突然うんうんをするのをやめてしまった。
いったいどうしたのだろう?

「みないでくれせいめんっ!はずかしい・・・」
「おっと、これは失礼した。」

急いで私はやまめに背を向けた。
どうやら私に見られながらするのが恥ずかしかったようだ。
いつもの凛々しい姿とは違い顔を赤らめもじもじとしていた。

「ゆっ、ゆっ、ゆっ!とかいはなかおりがするわ!」

そうこうして、排出されたうんうんの臭いに誘われ一匹のゆっくりありすがやって来た。
ありすがうんうんを見つけ近づく。

「これからとかいはなかおりがするのね。なんだかおいしそうだわ。
 とかいはなありすがむーしゃむーしゃしてあげるわね。
 むーしゃ・・なにこれーーー!!」

ありすはうんうんを食べようとしたが粘着性の高い
うんうんが張り付いてしまい動けなくなってしまった。

「なんなのこれーー!!はなれなさい!このいなかものーー!!」
「スパイッヤッマ~♪スパイッヤッマ~♪」

うんうんに悪態をつきながら脱出しようとするありす。
そのありすへ近づいていくやまめ。
ありすがやまめに気づく。

「ゆっ!ちょうどよかったわ!とかいはなありすをたすけてちょうだい!」
「なさけようしゃのないゆっくり!スパイヤーマ!」
「とかいはっ!!」

ありすは糸玉になった。


以上が私が目撃したやまめの狩りの方法だ。
もしかしたらまだ他にもあるのかもしれない。
そうして、いつものように私がやまめを観察していたある日の事・・・

「くそにんげんはさっさとドスのむれのこたちをかえせ!」
「はっ?何の事だね?」

一匹のドスまりさが私にからんできた。
場所は私とやまめが出会った森の大きな木が生えた開けた場所(実はここの木の上ににやまめの巣がある)。

「とぼけてもむだだよ!!さいきんドスのむれのこたちがたくさん
 ここらへんでゆくえふめいになってるんだよ!!
 そして、おなじじきにいなくなったこたちがいたあたりをくそにんげんが
 うろついてるのをむれのほかのこたちがみてるんだよ!
 つまり、くそにんげんがみんなをゆーかいしたはんにんさんってことだよ!」
「ふ~~ん、ところで、他の群れの連中はどこ?
 ここにいるのは君だけみたいだけど。」
「みんなにはおうちでおるすばんしてもらってるよ!
 そんなことはどうでもいいからいなくなったこたちをさっさとかえせ!」

なるほど、話がだいたいわかった。
どうやら今までやまめが襲っていたゆっくりのほとんどは
このドスの群れのものたちだったようだ。

「なにしてるの!!はやくしろ!!」

そして、仲間が次々いなくなっていくことを重く見たドスが消えた仲間達が
最後に目撃されたところを探しに来たというわけだ。

「むしするな!!このくそにんげん!!」

その際に、群れの誰かがいなくなった連中が最後にいたあたりに
人間つまり私がいたことを目撃したとでもドスに教えたのだろう。

「いいかげんにしろ!!このくそにんげん!!
 ドスをむしするくそにんげんにはドススパークだよ!!
 おぶつはしょうどくだよ!!!」

何やらドスがかってにキレている。
短気な奴だ。
それはそうとさっきからくそ人間くそ人間と鬱陶しい。
 ・・・・さっさと殴り殺すか。
私がそう思っている間にドスがドススパークを撃とうとキノコを口に放り込む。

「ドススぐぎゅえ!!ゆぎゅうえぇぇぇ!!」」

ドススパークを撃とうとしたドスが突然餡子を吐き出し苦しみだした。
理由はだいたい予想がつく。

「どうじでドズスパーグが出ばいのぉぉぉ!!」
「ハッハッハッハ!どくキノコとすりかえておいたのさ!」

ドススパークが撃てないことに困惑するドス。
そこへ木の上からやまめが降りてくる。

「ゆあああ!!ドスのおぼうしとキノコさんがあぁぁ!!
 かえせえええ!!」
「きのこがりのゆっくり!スパイヤーマ!」

やまめの口にはドスの帽子とキノコが糸でひとまとめにくっつけられて咥えられていた。
実は、ドスと私が話をしている間にやまめがドスの帽子の中へ入り込み
帽子とキノコを糸にくっつけた後糸で帽子をつり上げ奪い取ったのだ。
その代わりにドスがドススパークを撃とうとした時に
ドスの舌に直接毒キノコを渡したのだ。
そのことに気づかずドスは毒キノコを
口に放り込んでしまったため餡子を吐くこととなった。
ちゃんと確認すれば良いものを・・・
もちろんドスと向かい合って話をしていた私には丸わかりだった。

「さて、どうすかねドス?降参するかい?
 それとも見下していたくそ人間に背を向けて無様に逃げるかい?」

私はここぞとばかりにドスを挑発する。

「ゆがあぁぁぁ!!ちょうしにのるなくそにんげん!!」

案の定安い挑発に乗ってドスが私に突進してくる。
 ・・・・掛かった。

「ゆっ!?ゆぎゃあああ!!」

突如、ドスの足下に穴が開きドスは叫び声を上げ穴に落ちた。

「ゆぎゃああ!!ドスのあんよさんがあああ!!」

さらにドスの足下には鋭く尖った木の枝がいくつも突き刺さる。
実はこの穴、私がこのドスのために事前に付くっておいたものだ。
何故、そのようなことができたかというとそもそも私がこの森にやってきた
目的がこのドスまりさを狩ることだったのだ。

実は私、ゆっくり研究所というところの研究員で、今度うちの研究所で
作られた改造ゆっくりを使ってこの森のゆっくりの群れを駆除することとなったのだ。
その際、ドスがいるとちょっと邪魔だというので
事前にドスは殺ってしまおうとなったのだ。
しかし、普通にドスを駆除すると他のゆっくりたちが
人間を恐れて群れを捨て逃げ出すかもしれないという可能性があり。
そのため、他のゆっくりたちにドスが人間にやられたと
できるだけ分からないようにドスを駆除するため、
罠でゆっくりを駆除するのが得意な私に白羽の矢が立ったわけだ。

こうして、ドスを駆除することになった私はひとまず森に罠を張り
その次の日にその罠を確認しにいったところでやまめに出会ったわけだ。

そして、やまめに出会った私はやまめを利用することを思いついた。
それは、やまめにドスの群れのゆっくりを襲わせドスをおびき寄せるというものだ。
好都合な事にやまめはあまり動き回らず、巣がある大きな木の周りを通る
ゆっくりだけを狩っていたため、木の周囲に罠を仕掛けるだけですんだ。
もっとも最後はやまめの観察に夢中になっていたが・・・

以上の理由で私は落とし穴を事前に用意することができたのである。

「ゆぐうああああ!!しね!!しね!!ドスにひどいことした
 やまめとくそにんげんはしねえええ!!」

ドスがまだ喚いている。
そんなドスに私は持ってきていた液体燃料を掛ける。

「ゆぐえ!なにこのおみずさんぬるぬるして
 くさいよおお!!」

そうして、同じく持ってきていたライターを点火する。

「このくそにんげえええんどすになにするつもりだ!!」
「何って、さっき君が言っていたじゃないか。」
「ゆっ!!」




「汚物は消毒だ。」




「すまなかった!せいねんっ!」

ドスを焼き饅頭にした後やまめが私に謝ってきた。

「どうしたんだい突然?」
「やまめがげいいんであやうくせいねんを
 きけんなめにあわせるところだった。」
「ああ、その事かい、気にしなくていいよ。」

私もやまめを利用していたしお互い様だ。

「それよりもやまめ、君に伝えておきたいことがあるんだ。」
「なんだねせいねん?まさか!!」

私が何か伝えようとしていることに何か気づいたのか
やまめが驚愕し目を見開く。

「まっ、まってくれせいねんっ!!やまめはスパイヤーマで
 せいねんはにんげんさんだ!!しゅぞくがちがう!!
 ・・しかし、せいねんがそこまで・・・」
「まってくれやまめ、君は何か勘違いをしている。」

何故か、顔を真っ赤にして慌てふためき訳の分からないことを言うやまめ。

「よく聞いてくれやまめ、実は近いうちにこの森で
 ゆっくりの駆除が行われるんだ。」
「やっ!!」
「君は希少種だから駆除されることはないと思うが、
 その代わり君は研究所に連れて行かれると思う。
 私としては君にそんなところに行ってほしくない。
 だから、もし君さえ良ければ私の飼いゆっくりになってくれないかい?」
「せいねん・・・」

見つめ合う私とやまめ。
しばらく見つめ合ったあとやまめが言った。

「わかったせいねん!これからよろしくたのむ!」
「ああ、よろしくやまめ。」

こうしてやまめは私と暮らすこととなった。
春の風が私たちの頬を優しくなでた。





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最終更新:2010年07月22日 14:22
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