益虫? 害虫? 9KB
虐待-いじめ ギャグ パロディ 野良ゆ 希少種 現代 日常話です。多分。というか、妄想でした。はい・・・
・14回目
・希少種。
・高スペックスパイヤーマッ。
・ギャグです。
・筆者の妄想です。
・むしろ、筆者がギャグです。
・むしろ、妄想が筆者です。
・ていうかSSじゃない。
・ヨロシクオネガイシマス
仕事から帰ってきて、玄関を開けたらこう言われた。
「おおいなるちからには、おおいなるせきにんがともなうんだ」
・・・。
だからどうしたと言いたい。
やあ、俺は普通のお兄さんていうかただのフリーターだよ畜生文句あるか畜生。
失礼。
今、目の前に生首少女というべきか少女の生首というべきか、少なくともろくろ首ではないよな。まぁ、ともかくゆっくりがいる。
そのゆっくりが、俺の目の前で冒頭の台詞を宣った。
そのゆっくりは、くすんだ金髪に焦げ茶なちんまいリボンを着けて、後頭部のちょい上あたりで団子っぽくしている。
長くないポニーテールみたいな感じ。
今は、そのリボンと全体的に垢抜けない髪型が、重力に引っ張られて下に垂れている。
つまり、このゆっくりは逆さまで俺の目の前にぶら下がっているんだ。
ぶら下がっているということは、このゆっくりを支えるものがあるということで。
今は上向きの底部から、照った太い糸が出ている。それが目の前のゆっくりを吊しているらしい。
蜘蛛か何かみたいだ。
それにしても、見た事ないゆっくりだ。ていうか、ゆっくりなのか?
試しに定型文を言ってみる。
「ゆっくりしていってね」
「ゆっくりしていけせいねんっ!!!」
・・・。
なんか、微妙にアレンジされてるがだいたい合ってる。さて、このゆっくりはどうするか。
・・・。
ゆっくりに関わるとろくなことがない。
ゆっくりが発見されて以来そう言われていると、お婆ちゃんが言っていた。ちなみに俺は天の道は司らない。
ってことで、玄関の鍵を閉めてから逆さゆっくりを無視していつも通りに、誰もいない2LDKに上がる。
と、またもゆっくりがいた。
「うっは! うっめっ! これめっちゃうめぇッ」
「ここはゆっくりできるね!」
「はっぷ、ふむッ・・。ヘっ! まりささまのゆっくりプレイスなんだからあたりまえだぜ!」
今度はよく見る紅白ゆっくりと白黒ゆっくりだ。
白黒ゆっくりは、お隣りのお姉さんから段ボールごと頂いた青森産林檎を食って・・・じゃねえよ。
糞饅頭! てめぇ、赤い皮だけ食わないで吐き出すとかざけんな!?
人の貴重な食料をばっくばっくと食ってんじゃねえよっ・・・・死ね! 世界中の飢えに苦しむ人々に食われて死ね!
林檎の仇を取る為に、糞饅頭達にネリチャギを見舞うために助走の構えに入ろうとしたら、糸を天井にくっつけて空中ブランコのように動くさっきのゆっくりが、横を通り過ぎる。
そのゆっくりは一回転して、糞饅頭の目の前に綺麗に着地した。
突然、空中からやってきたゆっくりを見て、二匹の糞饅頭は首を傾げる。
やがて、白黒糞饅頭が踏ん反り返りながら、
「ここはまりささまのゆっくりプレイスなんだぜ。みかけないかおだが、ゆっくりしていくんだぜ!」
おいぃぃ糞饅頭ここは俺の家なんだが。
ああもう、葉巻くわえたら微妙に様になりそうな片眉を上げた顔に踵落としたい。
「れいむはれいむだよ。ゆっくりしていってね。おなまえは?」
紅白ゆっくりの方は、落ち着いた人妻みたいに、にこやかに笑いながら逆さゆっくりに話しかける。
「やまめというゆっくり! スパイヤーマッ!」
何故か身を低くして(ゆっくりだから潰れてるように見える)言うゆっくりに、また二匹は顔を見合わせて首を傾げる。
・・・なんだ。この空気。
あれだ。俺は潰しに行って良いのか? 悪いのか? 良いなら、行こう。むしろ、ダメでも行こう。そうしようったらそうしよう。
今度こそ、踏み付けに行こうとしたら逆さゆっくりが、姿勢を直して口を開く。
「わるいことはわるいというゆっくり! スパイヤーマッ! ここはせいねんのおうちだからきみたちたちはいてはいけないっ」
白黒饅頭が、何ほざいてるんだといわんばかりの顔を逆さゆっくりに近づける。
「なにいってるんだぜぇ? ここはまりささまがみつけたんだぜ! おまえこそはやくたちさるのぜ!」
「まりさ。ちょっとまってね。やまめだね? ここはれいむとまりさがさいしょにみつけたゆっくりプレイスだよ。りかいできる?」
ただうざったいまりさと、子を諭すように話すれいむ。説得をしているらしいやまめと呼ばれたゆっくり。
俺を完全に無視して、ゆっくり達は会話を続ける。
「せいねんは、いまかえってきた。はやくしないときみたちはつぶされてしまう」
「そこでばかみたいにつったってるどれいのこと? それなら、しんぱいないんだぜ! まりささまはいちばんつよいんだぜ!」
「なにがいちばんつよいのかはきにしないでね。まりさはむれをおいだされてなーっばすっなんだよ」
「れいむはだまってるんだぜ・・・!」
「はいはい。ゆっくりりかいしたよ」
「さめきったふうふせいかつだとおもうゆっくり! スパイヤーマッ!」
「おまえもだまるんだぜええぇぇぇ!?」
なんだこのコント。
このままだと、俺はぽつんと置いてけぼりだ。なんで、とりあえずまりさの帽子を真上から掻っ攫う。
「ッ!? まりささまのぱわーなぼうしをかえせどれいいいぃぃ!!」
奴隷だとか生意気なこと言うわりに、涙目になって足に縋り付いている。確かに負け犬っぽいな・・・。
だが、林檎の仇は取らせてもらう。
帽子やリボンのようなゆっくりの飾りは、良質なものならブランド品として高く売れる。
ゆっくりの飾りをわざわざ高い金払って買うやつがいるのかと、疑問に思えば結構そういう人間は多い。
人間が着けることでゆっくりに成り済ましたり、飾りを無くした飼いゆっくりに宛てがったりと、需要に事欠かない。
と、帽子屋だったジイ様が言ってた。ちなみに親父は服屋で、俺の仕事は靴屋の店員。
まりさの帽子はお世辞にも綺麗とは言えないが結構厳しい野生暮らしだったようで、丈夫なようだ。
取り上げたは良いものの、今までのやりとりを見てる手前、潰すのはなんとなく抵抗がある。
なんで、帽子の鍔を斜めに曲げて完全な三角帽子にしてやった。
「まりざのダンディズムなぼうじいいぃぃぃッ・・・」
良いじゃねえか。マーリンとかネズミーマウスも三角帽なんだから。
それを被せてやると、まりさは俯く。
「ゆっ・・・うぅ・・・ッ!?」
「くやしかろう。くやしかろう。一番悔しいのは俺だよ畜生・・・せっかくの一ヶ月林檎生活計画が・・・くっそ!」
ムカついたんで更に、上から押さえつける。
「ッッ・・・ッッ! ・・・ッッ!!」
ジタバタするお下げが邪魔くさいので軽く足で蹴り払いながら、徐々に圧力を加えているとさすがに見かねたのか、れいむとやまめが抗議してくる。
「にんげんさん。ごめんなさい。まりさはおばかなんだよ。ゆるしてあげてね?」
「せいねん。もうやめるんだ! ばかなまりさをつぶしてもなにもかわらないっ」
助けるつもりなのか貶してるのかいまいち分からない二つの非難だった。
まりさが憐れすぎる。
離してやると、まりさはれいむに駆け寄ってその後ろに隠れてしまう。
負け犬街道まっしぐらだな。
ダメな夫を支える賢妻。田舎の両親を見てるようで気まずい。
「ありがとう。にんげんさん。ゆっくりあやまるよ。ごー めー んー なー さー いー」
ゆっくり謝るってそういうことじゃないだろうれいむ。やっぱりゆっくりはゆっくりか・・・。
「かんしゃするせいねんっ」
一々、変なポーズ取らなくていい気がするぞやまめ。結局、お前もアホなゆっくりなのか・・・。
少しでも、ゆっくりに期待した俺が馬鹿だった。
なんとなく、外を見ていると日が暮れて真っ暗だ。
今から追い出したら、こいつられみりゃとかるーみあとか夜行性の生物に、確実に取って喰われるよな・・・。
「ゆっ? わぁーおそらをとんでるみたびぃッ・・・」
れいむを掴んで空のダンボールに押し込む。
「ッゆぎぃ!」
まりさを掴んで、れいむの入ったダンボールに叩き込む。
「はなすのだせいねんっ!」
やまめを掴んで、れいむとまりさの入ったダンボールに放り入れる。
ダンボールの中に、だんご三兄弟のように横一列にならんだそいつらは、何がなんだか理解してない表情をしている。
こいつらの脳味噌でも分かりやすいように言ってやった。
「お前らは、今日は、その中で寝てろ。明日の朝には出てけよ」
優しさと憤りに折り合いをつけた行動ということで一つ。
漫画のようなショック顔になる三つを無視して蓋を閉めて、そこらへんにあったタウンページとマガジンを乗せといた。
中からくぐもった声が聞こえるがまぁ、寝る分には気にしなくてもいいだろ。
風呂入ってさっさと寝よう。
翌朝。
約束通りに、ダンボールから出してやろうと中を覗き込んだ。
昨日の狼狽していた顔が嘘のように、三つ仲良く健やかな寝顔で寝ている。
その寝顔を見ていると、ゆっくりというのも、結構可愛いもんだとおも・・・・わない。
所詮、ゆっくりはゆっくり以上でもゆっくり以下でもなく、ゆっくりしていないくせにゆっくりとかいう名前のトンデモナマモノだ。
机から、サインペンを持ってきてダンボールの前面に文字を書く。
『ご自由にお取り下さい』
あとは、仕事に行く途中に適当なところで置いとけば誰かが拾うだろう。
飼いゆっくりならともかく、野生のゆっくりだ。別に、俺に非はない。・・・はずだ。
緩慢荘とかいう住人全員がいろいろなゆっくりを飼っていることで有名な建物の前に置いてきた。当分、雨は降らないようだし死ぬことはないだろう。
そういえば、なんでゆっくりが部屋に侵入できたのか気になって、友人の金バッジのなずーりんを借りて調べたところ。
押入れの中に穴があり、壁と壁の隙間を経由して外の庭まで通路が出来ていたらしい。
襖にボールが突き抜けたような跡があったのはそういうことだったようだ。
友人が言うには、野生のれいむやまりさには頑丈な壁に穴を開けられるような能力なんてないから、やまめがやったのかもしれないとのこと。
本当にやまめがやったのか今更検証も出来ないから、ゆ害保険が降りるか微妙なところだ。
更に翌朝、目覚めてみると、天井に二日前見かけたものがいた。
「おおいなるちからには、おおいなるせきにんがともなうんだ」
・・・。
だからどうしたと言いたい。
というか、何故戻ってきたと言いたい。
怪訝な顔を気にしたのか、やまめは天井から俺の腹の上にやんわりと着地した。
「やくにたつゆっくり! スパイヤーマッ」
「いや、そういうこと言っても飼う気はないから」
アトガキ
蜘蛛は益虫であり害虫である。
じゃあ、ゆっくりやまめもそうなのかー? と考えてみたけど、曖昧ミーマイ。
ということで書いてみました。やまめ。
あれですね。・・・なんでしょうこれ?
なんともいろいろ中途半端で微妙ですが、これが自分の作風というか妄想だということで良いんですかね。良いんですよね。ウンソウダネ。
というか、シロアリとかですよねこれ・・・・。ゆっくりりぐるの方が適役という。
虫被り虫被り。・・・あ、やまめ×りぐる。割りと良いかもですね。
ってことで小ネタでした。
ご読了ありがとうございました。
挿絵 byボンジョビあき
どろわ
・つんつんつんつくつんつくつんつん
ぬえ
・山女って可愛いよね
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- やまめだ -- 2019-03-31 18:38:47
- ヤマメですか(笑 -- 2014-12-13 00:04:49
- スパイヤーッマ!wwwwww -- 2012-03-20 09:57:40
- マンガわろた -- 2011-10-31 18:07:48
- 蜘蛛の外見は苦手だが、やまめなら大好きだッ!
飼ってみたいぜ -- 2010-12-31 12:28:09
- 俺ん家に住み着いてる蜘蛛さんもこんなんだったら怖くないのに。 -- 2010-10-27 17:25:45
- そんなに好かれてるんだから飼ってあげようぜ -- 2010-08-15 13:21:48
- 微妙にやまめ飼いたい -- 2010-08-12 14:16:08
- やまめェ… -- 2010-06-30 05:26:26
- またあんたかw許せるっw -- 2010-05-16 15:46:45
最終更新:2010年05月15日 09:59