カナダドル
原油・ウラン・金など優良な資源を保有、米国との緊密な関係を背景に抜群の安定感
カナダドルはオーストラリア・ニュージーランドと同じ英連邦に属しているが、隣接する米国との経済的な結びつきが非常に強い国である。このカナダの通過がカナダドルだ。カナダ経済の中心は貿易が占めているが、全輸出量の8割近くは米国向けで、米国からの投資額もたいへん多く、米国経済の動向にも影響を受けやすくなる。
豊富な資源に恵まれているため、代表的な資源国通貨のひとつに数えられる。実際に原油の埋蔵量などはオイルサンド(原油を含んだ砂岩)も含めれば、サウジアラビアに次ぐ埋蔵量を誇っている。また、原子力に使われるウラン鉱石は世界一の産出国であり、金の産出国でもある。
貿易収支は黒字が続き、政治的・経済的に安定しているため、カナダドルの安定性は他通貨と比較しても突出している。ただし、原油価格の高騰、サブプライムローン問題に端を発した米国経済の失速など、今後リスク要因がまったくないわけではない。特に米国経済とは関連性が高いため、米国からの資金流出が続けば、カナダドルにも大きな影響があるのは必至。今後の動向には注意が必要となる。
豊富な資源に恵まれているため、代表的な資源国通貨のひとつに数えられる。実際に原油の埋蔵量などはオイルサンド(原油を含んだ砂岩)も含めれば、サウジアラビアに次ぐ埋蔵量を誇っている。また、原子力に使われるウラン鉱石は世界一の産出国であり、金の産出国でもある。
貿易収支は黒字が続き、政治的・経済的に安定しているため、カナダドルの安定性は他通貨と比較しても突出している。ただし、原油価格の高騰、サブプライムローン問題に端を発した米国経済の失速など、今後リスク要因がまったくないわけではない。特に米国経済とは関連性が高いため、米国からの資金流出が続けば、カナダドルにも大きな影響があるのは必至。今後の動向には注意が必要となる。
- カナダドル取引のポイント
高い安定性を維持するが、リスク要因もある
カナダドル/円は1999年の68円台から、2007年に125円まで上昇した。この間に、原油価格は1バレル20ドル前後から100ドルに、金の価格は200ドル台から700ドル台へ上昇している。米国企業の資金引き上げなど大きな動きはカナダドル/円にも大きな影響を与えている。
カナダドル/円に影響を与える米ドル/カナダドルの為替レートは、米国企業のカナダへの投資が多いために、その資金需給などで動くことがある。また、原油価格や金価格などの影響を受けやすくなり、輸出に大きく依存する経済なので、カナダドル高は経済成長にはマイナス要因となっている。政治的には経済的に豊かなケベック州のカナダから分離独立という問題を抱えている。
カナダドル/円に影響を与える米ドル/カナダドルの為替レートは、米国企業のカナダへの投資が多いために、その資金需給などで動くことがある。また、原油価格や金価格などの影響を受けやすくなり、輸出に大きく依存する経済なので、カナダドル高は経済成長にはマイナス要因となっている。政治的には経済的に豊かなケベック州のカナダから分離独立という問題を抱えている。