武人として/鮮血の結末 (後編)◆guAWf4RW62
「ウオオオオオオオッッ!!」
「え――――!?」
「え――――!?」
誰もが驚愕した。
オボロが――死んだと思われていたオボロが、ネリネの背中に当身を食らわせていた。
その衝撃でオボロの肩口から、益々激しく鮮血が噴出する。
それでもオボロは倒れずに、寧ろ勢いを増してネリネに殴りかかる。
盾のように突き出された献身の柄へ、次々と拳の連撃が打ち込まれる。
早鐘を打ち鳴らすような音が連続して鳴り響き、ネリネの腕に激しい衝撃が伝えられる。
オボロが――死んだと思われていたオボロが、ネリネの背中に当身を食らわせていた。
その衝撃でオボロの肩口から、益々激しく鮮血が噴出する。
それでもオボロは倒れずに、寧ろ勢いを増してネリネに殴りかかる。
盾のように突き出された献身の柄へ、次々と拳の連撃が打ち込まれる。
早鐘を打ち鳴らすような音が連続して鳴り響き、ネリネの腕に激しい衝撃が伝えられる。
そこでようやく、事態に取り残された形となっていた三人が動いた。
トウカは素早く起き上がって、地面に捨てた剣へと走り寄る。
千影もまた、ネリネとの戦いで取り落としてしまった時詠を拾い上げる。
そして楓は――オボロの無防備な背中に向けて、容赦無く発砲していた。
トウカは素早く起き上がって、地面に捨てた剣へと走り寄る。
千影もまた、ネリネとの戦いで取り落としてしまった時詠を拾い上げる。
そして楓は――オボロの無防備な背中に向けて、容赦無く発砲していた。
「鬱陶しいです……死に損ないが調子に乗らないで下さい」
背中に複数の穴を掘られ、オボロは前のめりに倒れ込んだ。
オボロの身体を中心として、円状の血溜りが形勢されてゆく。
今度こそ、紛れも無く致命傷だろう。
それでも、先程に比べて状況は大きく好転した。
トウカと千影の両者共がダメージを負っているとは言え、武器を取り戻し、再び戦闘態勢になれたのだ。
トウカは西洋剣を深く構えたまま、倒れ伏せるオボロに声を送る。
オボロの身体を中心として、円状の血溜りが形勢されてゆく。
今度こそ、紛れも無く致命傷だろう。
それでも、先程に比べて状況は大きく好転した。
トウカと千影の両者共がダメージを負っているとは言え、武器を取り戻し、再び戦闘態勢になれたのだ。
トウカは西洋剣を深く構えたまま、倒れ伏せるオボロに声を送る。
「オボロ……お主何故、某達を助けた? 某達は……某はお主を斬ったのに、何故だ?」
トウカは唯只、驚いていた。
いくら正義を貫く為とは言え、自分は仲間であったオボロを斬ったのだ。
恨まれこそすれ、助けて貰える道理など何処にも存在しない。
だというのにオボロは瀕死の身体に鞭打って、体勢を立て直すだけの時間を作ってくれた。
いくら正義を貫く為とは言え、自分は仲間であったオボロを斬ったのだ。
恨まれこそすれ、助けて貰える道理など何処にも存在しない。
だというのにオボロは瀕死の身体に鞭打って、体勢を立て直すだけの時間を作ってくれた。
「――俺は……償いたかったんだ……」
トウカの疑問に答えるべく、オボロは弱々しい声を絞り出した。
唇を強く噛み締めて、今にも飛んでしまいそうな意識をどうにか押し留める。
唇を強く噛み締めて、今にも飛んでしまいそうな意識をどうにか押し留める。
「俺は……償い、たかったんだ……。四葉を殺してしまった罪を……千影を苦しませた罪を……」
無抵抗にして善良な少女を殺した。
それは絶対に許されぬ罪。
トゥスクル国に仕える将軍として、決してやってはならぬ蛮行。
だからこそオボロは、千影とトウカによって下された死刑判決を甘んじて受け入れた。
罪人である自分に、生き方を選ぶ権利など無い。
それでも――残された僅かな命の残り火だけでも、自由に使えるのなら。
それは絶対に許されぬ罪。
トゥスクル国に仕える将軍として、決してやってはならぬ蛮行。
だからこそオボロは、千影とトウカによって下された死刑判決を甘んじて受け入れた。
罪人である自分に、生き方を選ぶ権利など無い。
それでも――残された僅かな命の残り火だけでも、自由に使えるのなら。
「許されるとは、……思っていない。それでも……俺は、償い……たかったんだッ……!
俺には妹が居る……だから千影の苦しみが、手に取るように分かるんだ……! 良いか千影……よく聞け……」
「……何だい?」
俺には妹が居る……だから千影の苦しみが、手に取るように分かるんだ……! 良いか千影……よく聞け……」
「……何だい?」
千影は血の漏れ出る左肩を押えながら、オボロへと視線を送る。
オボロは一度血を吐いた後、大きく息を吸い込んだ。
伝えたい想いを形に、言葉に変えてゆく。
オボロは一度血を吐いた後、大きく息を吸い込んだ。
伝えたい想いを形に、言葉に変えてゆく。
「さっき言った通り、俺には……妹が居る。病弱な、けれど……何よりも大切な、妹が……。千影……、お前にも、妹が居るのだろう」
「…………そうだね」
「ならば、お前は……絶対に、死ぬな。俺が言うのも……おこがましいが、生き続け、て……妹を守ってやれ。
それが妹を……持つ者の、……義務だ」
「……分かったよ、オボロくん。私は衛くんを……そして、咲耶くんを守ってみせる……」
「…………そうだね」
「ならば、お前は……絶対に、死ぬな。俺が言うのも……おこがましいが、生き続け、て……妹を守ってやれ。
それが妹を……持つ者の、……義務だ」
「……分かったよ、オボロくん。私は衛くんを……そして、咲耶くんを守ってみせる……」
四葉を殺した事は、絶対に許せないし、許してはいけないだろう。
けれどただ憎しみに捉われているだけでは、誰も救えないから。
答える千影の声に、もう憎しみの感情は混じっていなかった。
あるのは強い決意の色だけだ。
けれどただ憎しみに捉われているだけでは、誰も救えないから。
答える千影の声に、もう憎しみの感情は混じっていなかった。
あるのは強い決意の色だけだ。
「――トウカ、聞こえて……いるか?」
「……ああ、聞こえているぞ」
「……ああ、聞こえているぞ」
オボロはかつて刃を交え、そして長らく生死を共にした戦友へと語り掛ける。
もうカルラは死んでしまった。
ドリィもグラァも、この島には居ない。
この状況で全てを託せるのは、自分以上の実力を持つトウカしか有り得ない。
もうカルラは死んでしまった。
ドリィもグラァも、この島には居ない。
この状況で全てを託せるのは、自分以上の実力を持つトウカしか有り得ない。
「俺はもう、此処で……終わるだろう。だから頼む……お前が兄者達を……ユズハを……。
そして、千影と……その姉妹達を……守ってやってくれ……!」
「――確か承った。某が、命に代えてもその役目を果たそう」
そして、千影と……その姉妹達を……守ってやってくれ……!」
「――確か承った。某が、命に代えてもその役目を果たそう」
即座に力強い返答が返ってきて、オボロはようやく安堵する。
これで今の自分が出来る贖罪は、全て果たした。
思い残す事が無いと言えば嘘になる。
もっと利口に立ち回れていれば、此処まで悪い状況にはならなかっただろう。
それでも後は、残された者達の頑張り次第だ。
そしてハクオロなら、トウカなら、きっと何とかしてくれる筈だ。
だから最後にオボロは、純粋なる疑問をトウカにぶつける。
これで今の自分が出来る贖罪は、全て果たした。
思い残す事が無いと言えば嘘になる。
もっと利口に立ち回れていれば、此処まで悪い状況にはならなかっただろう。
それでも後は、残された者達の頑張り次第だ。
そしてハクオロなら、トウカなら、きっと何とかしてくれる筈だ。
だから最後にオボロは、純粋なる疑問をトウカにぶつける。
「なあトウカ、兄者が……俺の行動を、……聞いたら……どう思うんだろうな?
兄者を守ろうと考えて……四葉みたいな……子供を殺してしまって、こんな所で命を落として……それを知ったら、何て、言うんだろうな……?」
兄者を守ろうと考えて……四葉みたいな……子供を殺してしまって、こんな所で命を落として……それを知ったら、何て、言うんだろうな……?」
清廉潔白にして公明正大、冷静沈着にして勇猛果敢、自慢の主君であるハクオロ。
そんな彼にどう思われるかが、オボロは無性に気になっていた。
馬鹿な事を仕出かしたと、罵られるだろうか。
妹を置いて勝手に死ぬなと、叱られるだろうか。
だが返答を待ち侘びるオボロに対して、トウカはゆっくりと首を横に振った。
そんな彼にどう思われるかが、オボロは無性に気になっていた。
馬鹿な事を仕出かしたと、罵られるだろうか。
妹を置いて勝手に死ぬなと、叱られるだろうか。
だが返答を待ち侘びるオボロに対して、トウカはゆっくりと首を横に振った。
「……某は聖上ではござらん。聖上が何と仰られるかは分からぬ。故に、某自身の感想を語らせて貰う」
トウカは真っ直ぐにオボロを見据えて、嘘偽りの無い本心を告げる。
「胸を張れ――お主の死に様、トゥスクルの将軍に相応しいものであった」
凛としたその声は、弱まったオボロの聴覚にまで辿り着いていた。
トウカの放った尊敬の念は、間違いなくオボロにまで届いたのだ。
自然、オボロの顔に微笑みが浮かび上がる。
トウカの放った尊敬の念は、間違いなくオボロにまで届いたのだ。
自然、オボロの顔に微笑みが浮かび上がる。
「そうか……」
それは誇り高き戦士の笑み。
暴走しがちだったけれど、重い罪を犯してしまったけれど、それでも己の信念に殉じた者の笑みだ。
トウカも千影も感情を噛み殺しながら、死に往くオボロを看取ろうとする。
だがそこで、全てを妨げる大きな銃声が鳴り響いた。
暴走しがちだったけれど、重い罪を犯してしまったけれど、それでも己の信念に殉じた者の笑みだ。
トウカも千影も感情を噛み殺しながら、死に往くオボロを看取ろうとする。
だがそこで、全てを妨げる大きな銃声が鳴り響いた。
「な……に……?」
突然オボロの眉間に穴が開き、びしゃりと脳漿がばら撒かれる。
トウカが銃声のした方へと振り向くと、IMIデザートイーグルを握り締めたネリネの姿があった。
トウカが銃声のした方へと振り向くと、IMIデザートイーグルを握り締めたネリネの姿があった。
「折角邪魔しないで差し上げたのに…………下らない茶番劇でしたね、楓さん」
「全くです。償う? そんな暇があれば、大切な人をお守りするべきじゃないですか。
頼む? そんな人任せでどうするんですか。自分自身の手で最後までお守りして差し上げるのが、真の愛でしょう」
「全くです。償う? そんな暇があれば、大切な人をお守りするべきじゃないですか。
頼む? そんな人任せでどうするんですか。自分自身の手で最後までお守りして差し上げるのが、真の愛でしょう」
静まり返った神社の境内に、二人の少女の笑い声だけが木霊する。
ネリネはいかにも下らなさげな冷笑を浮かべながら、IMIデザートイーグルを鞄に戻した。
ネリネはいかにも下らなさげな冷笑を浮かべながら、IMIデザートイーグルを鞄に戻した。
「本当に愚かな男でしたね。これではこんな所で野垂れ死ぬのも当然です」
「リンちゃんの言う通りです。稟くん以外の男なんて、全くの無価値なゴミに過ぎません」
「リンちゃんの言う通りです。稟くん以外の男なんて、全くの無価値なゴミに過ぎません」
何時終わるとも知れぬ、死者に向けられた罵倒の嵐。
オボロの生き様を、信念を、全てを馬鹿にしきった嘲笑。
それを遮ったのは、煮えたぎるような怒りに震える侍の一声だった。
オボロの生き様を、信念を、全てを馬鹿にしきった嘲笑。
それを遮ったのは、煮えたぎるような怒りに震える侍の一声だった。
「……そこまでだ。オボロは確かに罪を犯した……。それでも誇り高き武人として、立派な最期を遂げたのだ。
それを愚弄する貴様らは、決して生かしておけぬ」
それを愚弄する貴様らは、決して生かしておけぬ」
楓から受けた拷問の所為で、身体のありとあらゆる箇所が痛むが、瞳に宿った炎は猛り続ける。
手にした剣の切っ先を討つべき敵に向け、トウカは戦叫を上げる。
手にした剣の切っ先を討つべき敵に向け、トウカは戦叫を上げる。
「――エヴェンクルガの誇りに賭けて! 友・オボロの誇りに賭けて! このトウカが貴様らを斬るッ!!」
圧倒的な殺気と、ありったけの想いを籠めた宣告。
それを受けても尚、ネリネと楓の嘲笑が消える事は無い。
二人の目が語っていた――そんな満身創痍の身体で、何が出来るのかと。
トウカは視線を前に固定したまま、真横の千影に語り掛ける。
それを受けても尚、ネリネと楓の嘲笑が消える事は無い。
二人の目が語っていた――そんな満身創痍の身体で、何が出来るのかと。
トウカは視線を前に固定したまま、真横の千影に語り掛ける。
「千影殿……此処は某に任せてお逃げ下さい」
「で……でも……」
「申し訳ありませぬが、今の千影殿に戦う力は残されていない。残られても、足手纏いになるだけです。
第三回放送の時に、名雪殿と待ち合わせをしておられるのでしょう。お互い生きていれば、そこで合流致しましょう」
「で……でも……」
「申し訳ありませぬが、今の千影殿に戦う力は残されていない。残られても、足手纏いになるだけです。
第三回放送の時に、名雪殿と待ち合わせをしておられるのでしょう。お互い生きていれば、そこで合流致しましょう」
一人逃げる事を良しとしない千影を、トウカはぴしゃりと撥ね付ける。
自己犠牲だとか、自暴自棄になっただとか、そんなつもりは微塵も無い。
事実、今の千影では足手纏いにしか成り得ないのだ。
また人質に取られてしまえば、今度こそ二人共やられてしまうだろう。
怨敵を討つ為にも、千影を守る為にも、此処はトウカ一人で戦うのが最善だった。
自己犠牲だとか、自暴自棄になっただとか、そんなつもりは微塵も無い。
事実、今の千影では足手纏いにしか成り得ないのだ。
また人質に取られてしまえば、今度こそ二人共やられてしまうだろう。
怨敵を討つ為にも、千影を守る為にも、此処はトウカ一人で戦うのが最善だった。
「分かったよ……でも絶対に、死なないでくれ」
「ええ、ではまた後ほど」
「ええ、ではまた後ほど」
こうなっては千影も、もうトウカの提案を受け入れるしかなかった。
千影は時詠をデイパックに戻し、脇目も振らずに駆け出した。
その背中を狙うべく、楓が銃口を向けようとするが、その時にはもうトウカが突撃し始めていた。
必然的に楓とネリネは、トウカとの交戦を開始する事になる。
千影は時詠をデイパックに戻し、脇目も振らずに駆け出した。
その背中を狙うべく、楓が銃口を向けようとするが、その時にはもうトウカが突撃し始めていた。
必然的に楓とネリネは、トウカとの交戦を開始する事になる。
(オボロくん……君の気持ちは、確かに受け取ったよ。トウカくん……どうか無事で……)
後ろから銃声が聞こえてきたが、それでも千影は止まらない。
神社に留まり敵を打ち倒すのが、トウカの役目。
そしてこの場から速やかに離脱するのが、今の自分に課された役目。
ならば余分な事をしている暇など、あろう筈も無い。
ネリネに刺された肩が痛む。
あの槍に突き刺された時、全身から魔力が抜けていくのを感じた。
それに全身が酷い疲労感に包まれている。
タイムアクセラレイトを用いたのは、やはり不味かった。
時を操るなどという神の如き能力、人の身で扱いきれる物では無いのだ。
人の魔力を、生命力を糧とする魔具、永遠神剣――恐るべき兵器だ。
身体の状態はこれ以上無い程に不調だったが、それでも千影は走り続ける。
自分の目的を、そしてオボロの遺言を果たす為に。
神社に留まり敵を打ち倒すのが、トウカの役目。
そしてこの場から速やかに離脱するのが、今の自分に課された役目。
ならば余分な事をしている暇など、あろう筈も無い。
ネリネに刺された肩が痛む。
あの槍に突き刺された時、全身から魔力が抜けていくのを感じた。
それに全身が酷い疲労感に包まれている。
タイムアクセラレイトを用いたのは、やはり不味かった。
時を操るなどという神の如き能力、人の身で扱いきれる物では無いのだ。
人の魔力を、生命力を糧とする魔具、永遠神剣――恐るべき兵器だ。
身体の状態はこれ以上無い程に不調だったが、それでも千影は走り続ける。
自分の目的を、そしてオボロの遺言を果たす為に。
◇ ◇ ◇ ◇
奔る火花、轟く銃声。
二人掛かりの連携を前にして、トウカは苦戦を余儀なくされていた。
ネリネの槍撃が脅威となっている訳では無い。
未だ敵は、魔力を温存したままで戦い続けている。
その動きは常人のソレとなんら変わりなく、振るわれる槍を防ぐのは難しくない。
楓の銃撃に手間取っている訳では無い。
先程楓と戦った経験のお陰で、銃への対処法もあらかた身に付けた。
最早一対一なら、苦も無く斬り伏せる事が出来るだろう。
だが、二人による波状攻撃となれば話は別だった。
二人掛かりの連携を前にして、トウカは苦戦を余儀なくされていた。
ネリネの槍撃が脅威となっている訳では無い。
未だ敵は、魔力を温存したままで戦い続けている。
その動きは常人のソレとなんら変わりなく、振るわれる槍を防ぐのは難しくない。
楓の銃撃に手間取っている訳では無い。
先程楓と戦った経験のお陰で、銃への対処法もあらかた身に付けた。
最早一対一なら、苦も無く斬り伏せる事が出来るだろう。
だが、二人による波状攻撃となれば話は別だった。
「てやああああっ!!」
戦神の如き叫びを上げて、トウカが駆ける。
迫る銃弾を不規則なステップで掻い潜り、狙撃手である楓目掛けて疾駆する。
このまま距離を詰めきってしまえば、トウカの勝利は確定するだろう。
だが楓の横に位置するネリネが、トウカの前進を阻むべく槍を一閃した。
迫る銃弾を不規則なステップで掻い潜り、狙撃手である楓目掛けて疾駆する。
このまま距離を詰めきってしまえば、トウカの勝利は確定するだろう。
だが楓の横に位置するネリネが、トウカの前進を阻むべく槍を一閃した。
「フ――――」
それを払い除ける事など、トウカにとっては余りにも容易。
だがしかし、そこまでだ。
いかなトウカであろうとも、槍を弾いてしまえば一瞬の硬直が生まれる。
そしてそれは、楓がベレッタM93Rの照準を合わせるのに十分な隙。
危険を察知したトウカは、一足でその場を飛び退く。
その一秒後にはそれまでトウカが居た空間を、鋭い銃弾が貫いていた。
だがしかし、そこまでだ。
いかなトウカであろうとも、槍を弾いてしまえば一瞬の硬直が生まれる。
そしてそれは、楓がベレッタM93Rの照準を合わせるのに十分な隙。
危険を察知したトウカは、一足でその場を飛び退く。
その一秒後にはそれまでトウカが居た空間を、鋭い銃弾が貫いていた。
「……く、ハア……フ、ハア……」
大きく間合いを離し、懸命に呼吸を整えるトウカ。
先程からずっと、トウカが接近を試み、それを阻まれるという光景が繰り返されている。
銃も槍も素人が扱う分には、そして単体ならば簡単に対処出来る。
しかし同時に運用されると一変、突破困難な城壁へと変貌する。
超高速の銃弾を避けるには、一秒たりとも足を止めずに動き続けるしかない。
多角度広範囲に振るわれる槍を防ぐには、剣で払い除ける必要がある。
銃弾を剣で弾くのは不可能だし、槍を体捌きだけで凌ぎ続けるのも難しい。
故に何度前進を試みても、剣が届く間合いまで踏み込めない。
ただ悪戯に、体力だけが削り取られてゆく。
先程からずっと、トウカが接近を試み、それを阻まれるという光景が繰り返されている。
銃も槍も素人が扱う分には、そして単体ならば簡単に対処出来る。
しかし同時に運用されると一変、突破困難な城壁へと変貌する。
超高速の銃弾を避けるには、一秒たりとも足を止めずに動き続けるしかない。
多角度広範囲に振るわれる槍を防ぐには、剣で払い除ける必要がある。
銃弾を剣で弾くのは不可能だし、槍を体捌きだけで凌ぎ続けるのも難しい。
故に何度前進を試みても、剣が届く間合いまで踏み込めない。
ただ悪戯に、体力だけが削り取られてゆく。
「あらあら、お疲れのようですね。でも安心して下さい、すぐ楽にして差し上げますから」
余裕の笑みを浮かべるネリネ。
肩を並べるネリネと楓の顔からは、トウカ程の深刻な疲労は見て取れない。
それも当然だろう。
二人は両方共が、剣に比べて遥かにリーチの長い得物を持っている。
逃げ回る必要も、攻め続ける必要も無い。
リーチに勝る側の者達は、自分達の射程範囲に踏み込んでくる敵を迎撃するだけで良い。
常に前進を強要される側の人間と、ただ待ち構えるだけで事足りる側の人間。
どちらの消耗が激しいかなど、考えるまでも無い。
肩を並べるネリネと楓の顔からは、トウカ程の深刻な疲労は見て取れない。
それも当然だろう。
二人は両方共が、剣に比べて遥かにリーチの長い得物を持っている。
逃げ回る必要も、攻め続ける必要も無い。
リーチに勝る側の者達は、自分達の射程範囲に踏み込んでくる敵を迎撃するだけで良い。
常に前進を強要される側の人間と、ただ待ち構えるだけで事足りる側の人間。
どちらの消耗が激しいかなど、考えるまでも無い。
「――――まだまだぁぁっ!」
それでもトウカは、愚直に突撃を繰り返す。
傷付いた体に鞭打って、攻略困難な城塞に挑み掛かる。
だがその結果は、先程の衝突の焼き直しに過ぎない。
放たれる銃弾を、トウカが素早い動きで躱してゆく。
トウカはそのまま斬りかかろうとするが、ネリネの槍に妨げられる。
その直後向けられた銃口の前に、トウカは後退しざるを得なくなった。
傷付いた体に鞭打って、攻略困難な城塞に挑み掛かる。
だがその結果は、先程の衝突の焼き直しに過ぎない。
放たれる銃弾を、トウカが素早い動きで躱してゆく。
トウカはそのまま斬りかかろうとするが、ネリネの槍に妨げられる。
その直後向けられた銃口の前に、トウカは後退しざるを得なくなった。
トウカと楓達の間合いが、再び大きく開かれた。
無意味な突撃の所為で、益々深く疲弊したトウカ。
その瞳だけは未だ強い闘志を湛えているものの、勝敗の趨勢はほぼ決まったかのように思われた。
相変わらず余裕の表情を保ったまま、楓がゆっくりと口を開く。
無意味な突撃の所為で、益々深く疲弊したトウカ。
その瞳だけは未だ強い闘志を湛えているものの、勝敗の趨勢はほぼ決まったかのように思われた。
相変わらず余裕の表情を保ったまま、楓がゆっくりと口を開く。
「トウカさん。貴女は……千影さんと、元からの知り合いでしたか?」
「否、千影殿とはこの島で出会った間柄だ」
「では私達が千影さんを人質に取った時、どうして武器を捨てたんですか?
あの時千影さんを見殺しにしていれば、貴女は負けなかったでしょう」
「否、千影殿とはこの島で出会った間柄だ」
「では私達が千影さんを人質に取った時、どうして武器を捨てたんですか?
あの時千影さんを見殺しにしていれば、貴女は負けなかったでしょう」
あの時立場が逆ならば、楓は間違いなく人質を見殺しにしていただろう。
楓にとって稟以外の存在など等しく無意味、無価値。
死んでしまってはもう、稟を守れなくなる。
下らぬ情けに捉われて敗北を喫するなど、あってはならない事だ。
そんな楓だからこそ、トウカの行動に疑問を抱いたのだが、返ってきた回答は迷いの無いものだった。
楓にとって稟以外の存在など等しく無意味、無価値。
死んでしまってはもう、稟を守れなくなる。
下らぬ情けに捉われて敗北を喫するなど、あってはならない事だ。
そんな楓だからこそ、トウカの行動に疑問を抱いたのだが、返ってきた回答は迷いの無いものだった。
「――笑止。某には何よりも優先すべき信念がある。某が弱きを見捨てるなど、有り得ない事だ。
それに某はまだ敗れていない。貴様達のような悪漢に、屈する訳にはいかぬ!」
それに某はまだ敗れていない。貴様達のような悪漢に、屈する訳にはいかぬ!」
向けられる純粋な想い、そして自分達の行動を悪漢と断じ見下す言葉。
それが楓にとっては不快でならなかった。
理想だけで人は生きていけない。
人の身で守りきれる範囲など、たかが知れている。
だからこそ自分は、己の優先順位に基いて行動しているだけだというのに――本当に、不愉快だ。
それが楓にとっては不快でならなかった。
理想だけで人は生きていけない。
人の身で守りきれる範囲など、たかが知れている。
だからこそ自分は、己の優先順位に基いて行動しているだけだというのに――本当に、不愉快だ。
「フフフ……やっぱり貴女は負けますよ。私には稟くんさえ居れば良い。私は稟くんの傍でお世話が出来れば、他に何も望まない……」
最早出し惜しみは無しだ。
楓はベレッタM93R特有の機能――3連射バーストをオンにする。
三連射される銃弾の殺傷力は、民間用の販売が規制されてしまう程。
イタリアの警察・軍の特殊部隊に配備されている程、強力なのだ。
そして楓の目が、凄惨に見開かれた。
楓はベレッタM93R特有の機能――3連射バーストをオンにする。
三連射される銃弾の殺傷力は、民間用の販売が規制されてしまう程。
イタリアの警察・軍の特殊部隊に配備されている程、強力なのだ。
そして楓の目が、凄惨に見開かれた。
「アレも守りたい、コレも守りたいなんて目移りばかりしてるアンタなんかに……負けるもんかああっ!!」
楓のベレッタM93Rが、けたたましい轟音と共に火を噴く。
放たれた銃弾は三つ、当然その脅威も今までの三倍となる。
だがトウカは銃弾の軌道を予測し、最低限の動きで身を躱してゆく。
既に何度も何度も受けてきた攻撃だ。
楓の狙う箇所が、手に取るように分かる。
放たれた銃弾は三つ、当然その脅威も今までの三倍となる。
だがトウカは銃弾の軌道を予測し、最低限の動きで身を躱してゆく。
既に何度も何度も受けてきた攻撃だ。
楓の狙う箇所が、手に取るように分かる。
「そうだ――某が守りたいものは多い……!」
トウカは前傾姿勢を取り、ジグザグの動きで前方に突き進む。
身体の節々が痛んでも、肺が限界を訴えても、トウカの動きに翳りは見られない。
満身創痍の身体を支える動力源は、子供のように純粋な想い。
身体の節々が痛んでも、肺が限界を訴えても、トウカの動きに翳りは見られない。
満身創痍の身体を支える動力源は、子供のように純粋な想い。
「聖上を……仲間を……善良な者達を守りたいっ……!」
あっという間にトウカは、ネリネの槍が届く範囲まで潜り込んだ。
これまで一度も突破し得なかった槍撃が、再びトウカに向けて繰り出される。
放たれた攻撃は横凪ぎの一閃。
広範囲に渡るソレは、剣で受け止める以外に対処しようが無いだろう――――地上で戦う分には。
これまで一度も突破し得なかった槍撃が、再びトウカに向けて繰り出される。
放たれた攻撃は横凪ぎの一閃。
広範囲に渡るソレは、剣で受け止める以外に対処しようが無いだろう――――地上で戦う分には。
「某は誇りを守りたいっ……!」
「な――――!?」
「な――――!?」
ネリネの、楓の目が驚愕に大きく見開かれる。
トウカは跳躍し、ネリネの槍――――献身の上に飛び乗った。
加えられた重量に耐え切れず、槍の刃先が地面に落ちると同時、トウカは更に天高く跳ねる。
その衝撃で、ネリネの手元から槍が零れ落ちる。
再び楓が銃弾を三連射したが、それはトウカの身体を掠めもしない。
トウカは跳躍し、ネリネの槍――――献身の上に飛び乗った。
加えられた重量に耐え切れず、槍の刃先が地面に落ちると同時、トウカは更に天高く跳ねる。
その衝撃で、ネリネの手元から槍が零れ落ちる。
再び楓が銃弾を三連射したが、それはトウカの身体を掠めもしない。
「某は、自分の――そしてオボロの誇りを、守りたいのだああああっ!!」
天より降り注ぐ、彗星。
叩きつけるは己と仲間の信念。
叩きつけるは己と仲間の信念。
エヴェンクルガの剣が、誅すべき敵を斬り伏せる――――!
「お主の負けだ……芙蓉楓」
とたん、とトウカが大地に降り立つ。
次の瞬間、楓の首から鮮血が噴き出して、周囲一帯に飛散した。
真っ赤な血が、楓の服を、視界を、赤一色に染め上げる。
首をここまで傷付けられて、生きていられる人間など存在しない――確かめるまでも無く、致命傷だった。
次の瞬間、楓の首から鮮血が噴き出して、周囲一帯に飛散した。
真っ赤な血が、楓の服を、視界を、赤一色に染め上げる。
首をここまで傷付けられて、生きていられる人間など存在しない――確かめるまでも無く、致命傷だった。
(稟くん……稟くん……稟くん稟くん稟くん稟くん稟くん稟くん……!!)
だというのに楓は――土見稟に全てを捧げた少女は、倒れなかった。
楓の腕に力が込められ、ベレッタM93Rの銃口が持ち上げられる。
楓の腕に力が込められ、ベレッタM93Rの銃口が持ち上げられる。
「何っ――――!?」
戦場ですら有り得ない事態に、目の前の死人に、トウカは戦慄する。
全力で、それこそ足の筋肉が千切れかねない勢いで、地面に転がり込む。
それと同時、楓の胴体目掛けて剣を投擲する。
矢さながらの白刃が、正確に楓の腹部へと吸い込まれた。
全力で、それこそ足の筋肉が千切れかねない勢いで、地面に転がり込む。
それと同時、楓の胴体目掛けて剣を投擲する。
矢さながらの白刃が、正確に楓の腹部へと吸い込まれた。
――守るんです。何を犠牲にしても。どれだけ血を流しても。
――私が、私達が代わりに、稟くんを嫌な気持ちにする人間を殺すんです。
――殺します。一遍の情けも、容赦も無く、骨の髄まで。
それでもドス黒い執念が、土見稟への偏愛が、楓の身体を突き動かす。
大量の血液を失っても、内臓が零れ落ちても尚、楓は戦おうとする。
筋肉の萎えかけた指が、ベレッタM93Rのトリガーを思い切り絞った。
3連射バーストにより高速で放たれる銃弾の群れ。
トウカの近くの地面が弾け飛び、立て続けに砂埃が巻き上がる。
銃弾の列が、未だ起き上がれていないトウカに迫る。
大量の血液を失っても、内臓が零れ落ちても尚、楓は戦おうとする。
筋肉の萎えかけた指が、ベレッタM93Rのトリガーを思い切り絞った。
3連射バーストにより高速で放たれる銃弾の群れ。
トウカの近くの地面が弾け飛び、立て続けに砂埃が巻き上がる。
銃弾の列が、未だ起き上がれていないトウカに迫る。
しかし列の先端がトウカに達する寸前、楓の身体がぐらりと揺れた。
スローモーションのように、糸が切れた人形のようにゆっくりと、楓は崩れ落ちる。
倒れた際の衝撃で鮮血が撒き散らされたが、その後はもうぴくりとも動かなかった。
僅か数秒間は死すら超越したものの――やはり生物である以上、限界があったのだ。
スローモーションのように、糸が切れた人形のようにゆっくりと、楓は崩れ落ちる。
倒れた際の衝撃で鮮血が撒き散らされたが、その後はもうぴくりとも動かなかった。
僅か数秒間は死すら超越したものの――やはり生物である以上、限界があったのだ。
飛び散る血飛沫、ゾンビの如く踊り狂い死に吸い込まれた楓の姿。
トウカもネリネも、その凄まじい光景を呆然と眺めていた。
二人が硬直していたのは、一体どれ程の間か。
ほんの数秒かも知れない。
もしくは、一分以上動けないでいたかも知れない。
ともかくトウカとネリネは、ほぼ同じタイミングで動き始め、各々の得物を拾い上げた。
トウカもネリネも、その凄まじい光景を呆然と眺めていた。
二人が硬直していたのは、一体どれ程の間か。
ほんの数秒かも知れない。
もしくは、一分以上動けないでいたかも知れない。
ともかくトウカとネリネは、ほぼ同じタイミングで動き始め、各々の得物を拾い上げた。
「さあ、後はお主だけだ」
「ク――――」
「ク――――」
追い詰められた表情をしていたのは、ネリネの方だ。
目の前で楓が殺されてしまったが、それは何とか割り切れる。
どうせ最後には稟以外全て殺さなければいけないのだから、元より覚悟していた事だ。
これまで温存してきたお陰で、そして千影を突き刺したお陰で、魔力だって多少は回復している。
しかし目の前の存在は、残る魔力を全て注ぎ込んだ所で倒せる相手なのだろうか。
この相手はどれだけ痛め付けても、絶対に止まらない。
一撃で喉元を突き破らねば、殺されてしまうのはこちらの方だ。
目の前で楓が殺されてしまったが、それは何とか割り切れる。
どうせ最後には稟以外全て殺さなければいけないのだから、元より覚悟していた事だ。
これまで温存してきたお陰で、そして千影を突き刺したお陰で、魔力だって多少は回復している。
しかし目の前の存在は、残る魔力を全て注ぎ込んだ所で倒せる相手なのだろうか。
この相手はどれだけ痛め付けても、絶対に止まらない。
一撃で喉元を突き破らねば、殺されてしまうのはこちらの方だ。
本当に自分は勝てるのか――否、絶対に勝たねばならない。
何としてでも生き延びて、迫り来る脅威から稟を守らなければならない。
トウカを殺して、楓の仇を取らなければならない。
楓は敗れたものの、最期に凄まじいまでの執念を見せてくれた。
次は、自分の番だ。
ネリネがトウカとの決戦に臨むべく、秘めたる全魔力を解放しようとしたその時。
ザッと土を踏みしめる音が、二人の鼓膜に届いた。
何としてでも生き延びて、迫り来る脅威から稟を守らなければならない。
トウカを殺して、楓の仇を取らなければならない。
楓は敗れたものの、最期に凄まじいまでの執念を見せてくれた。
次は、自分の番だ。
ネリネがトウカとの決戦に臨むべく、秘めたる全魔力を解放しようとしたその時。
ザッと土を踏みしめる音が、二人の鼓膜に届いた。
「…………何奴ッ!?」
「――――――――!?」
「――――――――!?」
現れたのは無表情の仮面を纏った、一人の少女。
少女の名は川澄舞。
その手あるのは、この場の誰もが存在を忘れていたブラウニング M2 “キャリバー.50”。
重量にして40キロ近い重機関銃を持ったまま、舞は駆けてくる。
その様子だけでも、舞がかなりの膂力を誇っている事は容易に推察出来る。
トウカも、ネリネも、一瞬で理解した――疲弊した今戦っても、勝ち目など無いと。
少女の名は川澄舞。
その手あるのは、この場の誰もが存在を忘れていたブラウニング M2 “キャリバー.50”。
重量にして40キロ近い重機関銃を持ったまま、舞は駆けてくる。
その様子だけでも、舞がかなりの膂力を誇っている事は容易に推察出来る。
トウカも、ネリネも、一瞬で理解した――疲弊した今戦っても、勝ち目など無いと。
二人が駆け出した直後、このゲームで始めてブラウニング M2 “キャリバー.50”が火を噴いた。
放たれた12.7mm弾が次々と神社の境内に殺到し、巨大な破壊を齎す。
戦車すらも破壊し尽くす掃射が、大地を、神社の本殿を、あっという間に壊してゆく。
際限無く降り注ぐ破壊の雨は、何者にも抵抗を許さない。
防弾チョッキによる武装も、遮蔽物による防御も等しく無意味。
矢継ぎ早に繰り出される銃弾は、一発一発が必殺の破壊力を秘めている。
放たれた12.7mm弾が次々と神社の境内に殺到し、巨大な破壊を齎す。
戦車すらも破壊し尽くす掃射が、大地を、神社の本殿を、あっという間に壊してゆく。
際限無く降り注ぐ破壊の雨は、何者にも抵抗を許さない。
防弾チョッキによる武装も、遮蔽物による防御も等しく無意味。
矢継ぎ早に繰り出される銃弾は、一発一発が必殺の破壊力を秘めている。
「――――っ」
巻き起こる嵐の中、トウカは一目散に森を目指して駆けていた。
自身の身体の状態を考えるに、今は逃げるしかないだろう。
そしてその為には、どれだけ距離を離せるかが重要だった。
連続して鳴り響く銃声から判断するに、襲撃者の持った巨大銃は高速連射型。
銃の知識が殆ど無い自分でも、あの掃射がどれだけ危険かは分かる。
恐らく近付かれれば、弾道を予測する暇も無く倒されてしまうだろう。
だが大丈夫、相手はあれだけの質量を抱えているのだから、走力勝負なら負けはしない――
自身の身体の状態を考えるに、今は逃げるしかないだろう。
そしてその為には、どれだけ距離を離せるかが重要だった。
連続して鳴り響く銃声から判断するに、襲撃者の持った巨大銃は高速連射型。
銃の知識が殆ど無い自分でも、あの掃射がどれだけ危険かは分かる。
恐らく近付かれれば、弾道を予測する暇も無く倒されてしまうだろう。
だが大丈夫、相手はあれだけの質量を抱えているのだから、走力勝負なら負けはしない――
トウカの斜め前方にあった木が、背後から聞こえてきた銃声と共に薙ぎ倒される。
倒れてくる木を掻い潜り、トウカは森に侵入する。
此処まで来れば、後もう少しで逃げ切れる筈。
生い茂る木々を利用して、地形に紛れるように身を隠してしまえば良い。
トウカは残る力を振り絞って、山道の凹凸を乗り越えてゆく。
前方に立ち塞がる細かな茂みを、一刀の元に斬り飛ばしてゆく。
……そろそろ完全に振り切った頃か。
トウカは確認の為、後ろを振り向き――――襲撃者の姿を目撃した。
倒れてくる木を掻い潜り、トウカは森に侵入する。
此処まで来れば、後もう少しで逃げ切れる筈。
生い茂る木々を利用して、地形に紛れるように身を隠してしまえば良い。
トウカは残る力を振り絞って、山道の凹凸を乗り越えてゆく。
前方に立ち塞がる細かな茂みを、一刀の元に斬り飛ばしてゆく。
……そろそろ完全に振り切った頃か。
トウカは確認の為、後ろを振り向き――――襲撃者の姿を目撃した。
(くっ、小癪な……追撃の為に武器を変えたか!)
襲撃者は何時の間にか武器を、小型の拳銃――ニューナンブM60――に持ち替えている。
あれなら装備したままでも、十分な速度で走り続けられるだろう。
とは云えもう、迎え撃つ余力などとても残っていない。
あれなら装備したままでも、十分な速度で走り続けられるだろう。
とは云えもう、迎え撃つ余力などとても残っていない。
「――――フ、ハ……ハァ……」
度重なる過負荷の運動で、心臓が早鐘を打つ。
呼吸のペースが早まり過ぎて、もう満足に息を出来ているかどうかすら分からない。
背後でパンという銃声がして、トウカの右脇腹に強烈な衝撃が走った。
敵の放った銃弾が、脇腹の端を掠めていたのだ。
じわりと血が漏れ出て、生温かい感触が肌に伝わってくる。
全身のありとあらゆる部分が痛むし、脳は必死に酸欠を訴えてくる。
それでもトウカは、走り続けた。
呼吸のペースが早まり過ぎて、もう満足に息を出来ているかどうかすら分からない。
背後でパンという銃声がして、トウカの右脇腹に強烈な衝撃が走った。
敵の放った銃弾が、脇腹の端を掠めていたのだ。
じわりと血が漏れ出て、生温かい感触が肌に伝わってくる。
全身のありとあらゆる部分が痛むし、脳は必死に酸欠を訴えてくる。
それでもトウカは、走り続けた。
立ち止まれば間違いなく殺される。
自分はこんな所で死ぬ訳にはいかない。
託された役目がある。
オボロとの約束がある。
トゥスクルの仲間達を、そして千影とその妹達を、守らなければならない。
身体を癒し、ネリネや背後の襲撃者を討たねばならない。
自分はこんな所で死ぬ訳にはいかない。
託された役目がある。
オボロとの約束がある。
トゥスクルの仲間達を、そして千影とその妹達を、守らなければならない。
身体を癒し、ネリネや背後の襲撃者を討たねばならない。
「っ……あ、はあ………はあ……く……!」
走る、走る。
視界が朦朧としてきている。
もう自分が何処を走っているのかも分からない。
敵が未だ追ってきているのかも分からない。
光が遮られた薄暗い森の中、トウカは延々と走り続け――やがて、意識を失った。
視界が朦朧としてきている。
もう自分が何処を走っているのかも分からない。
敵が未だ追ってきているのかも分からない。
光が遮られた薄暗い森の中、トウカは延々と走り続け――やがて、意識を失った。
◇ ◇ ◇ ◇
獲物を見失った舞は、地面に腰を落としていた。
強い疲労感が身体を襲っているが、休憩しようとしている訳では無い。
体力の回復如き、歩きながら済ませれば良いのだ。
今はただ、次に向かうべき場所が何処か考えているだけだ。
強い疲労感が身体を襲っているが、休憩しようとしている訳では無い。
体力の回復如き、歩きながら済ませれば良いのだ。
今はただ、次に向かうべき場所が何処か考えているだけだ。
無理なく倒せる筈だった獲物を逃してしまったが、落胆している暇など無い。
強力な武器は手に入ったのだから、次こそ確実に仕留めれば良い。
強力な武器は手に入ったのだから、次こそ確実に仕留めれば良い。
高重量の物を振り回した所為で肩の傷が、走り回った所為で太股の傷が痛むが、どうでも良い。
これから数日間だけ機能してくれれば、後は動かせなくなったって構わない。
これから数日間だけ機能してくれれば、後は動かせなくなったって構わない。
参加者名簿には相沢祐一の名前があったが、問題無い。
白河ことりとは友達になれたが、知った事では無い。
相手が誰であろうとも、出会う事があれば何の情けも掛けず、ただ機械的に殺す。
白河ことりとは友達になれたが、知った事では無い。
相手が誰であろうとも、出会う事があれば何の情けも掛けず、ただ機械的に殺す。
自分には全てに優先する目的がある。
こうしてる今だって、負傷した倉田佐祐理が苦しんでいる筈なのだ。
一秒でも早く全てを殺し尽くし、佐祐理を救うのだけが自分の至上目的。
殺す、殺す、全員殺す。
自分の血も、髪も、細胞も、心も、全ては佐祐理の為に在る。
こうしてる今だって、負傷した倉田佐祐理が苦しんでいる筈なのだ。
一秒でも早く全てを殺し尽くし、佐祐理を救うのだけが自分の至上目的。
殺す、殺す、全員殺す。
自分の血も、髪も、細胞も、心も、全ては佐祐理の為に在る。
【オボロ@うたわれるもの 散りゆくものへの子守唄 死亡】
【芙蓉楓@SHUFFLE! ON THE STAGE 死亡】
【芙蓉楓@SHUFFLE! ON THE STAGE 死亡】
【c-4左下 森/1日目 昼】
【トウカ@うたわれるもの 散りゆくものへの子守唄】
【装備:舞の剣@Kanon】
【所持品:支給品一式、永遠神剣第七位『存在』@永遠のアセリア-この大地の果てで-】
【状態:全身打撲、右脇腹軽傷、肉体的疲労極大、精神的疲労、気絶】
【思考・行動】
基本:殺し合いはしないが、襲ってくる者は容赦せず斬る
1:???
【装備:舞の剣@Kanon】
【所持品:支給品一式、永遠神剣第七位『存在』@永遠のアセリア-この大地の果てで-】
【状態:全身打撲、右脇腹軽傷、肉体的疲労極大、精神的疲労、気絶】
【思考・行動】
基本:殺し合いはしないが、襲ってくる者は容赦せず斬る
1:???
※オボロからトゥスクルの者達、そして千影とその姉妹達を守るよう頼まれました。
※蟹沢きぬが殺し合いに乗っていると疑っています
※舞の剣は少々刃こぼれしています
※銃についての大まかな知識を得ました
※ネリネに対し、非常に激しい怒りを覚えています
※春原陽平を嘘吐きであると判断しました
※ネリネと川澄舞(舞に関しては外見のみの情報)を危険人物として認識しました
※第三回放送の時に神社に居るようにする(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
※永遠神剣第七位"存在"
アセリア・ブルースピリットが元の持ち主。両刃の大剣。
魔力を持つ者は水の力を行使できる。
エターナル化は不可能。他のスキルの運用については不明。
ウォーターシールド…水の壁を作り出し、敵の攻撃を受け止める。
フローズンアーマー…周囲の温度を急激に低下させ、水分を凍結させ鎧とする。
※蟹沢きぬが殺し合いに乗っていると疑っています
※舞の剣は少々刃こぼれしています
※銃についての大まかな知識を得ました
※ネリネに対し、非常に激しい怒りを覚えています
※春原陽平を嘘吐きであると判断しました
※ネリネと川澄舞(舞に関しては外見のみの情報)を危険人物として認識しました
※第三回放送の時に神社に居るようにする(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
※永遠神剣第七位"存在"
アセリア・ブルースピリットが元の持ち主。両刃の大剣。
魔力を持つ者は水の力を行使できる。
エターナル化は不可能。他のスキルの運用については不明。
ウォーターシールド…水の壁を作り出し、敵の攻撃を受け止める。
フローズンアーマー…周囲の温度を急激に低下させ、水分を凍結させ鎧とする。
【D-4(細かい位置取りは、後続の書き手さん任せ) /1日目 昼】
【千影@Sister Princess】
【装備:永遠神剣第三位『時詠』@永遠のアセリア -この大地の果てで-】
【所持品:支給品一式 バーベナ学園の制服@SHUFFLE! ON THE STAGE
銃火器予備弾セット各100発(クロスボウの予備ボルトのみ残数80/100)、バナナ(フィリピン産)(2房)
倉成武のPDA@Ever17-the out of infinity-】
【状態:左肩重傷、肉体的疲労(極大)、魔力消費大、時詠使用による激しい虚脱感、スカートに裂け目、精神的疲労】
【思考・行動】
基本行動方針:ゲームには乗らないが、襲ってくるものには手加減しない。時詠の能力使用は極力控える
1:まずは逃げ延びる
2:衛、咲耶を探し出して守る
3:永遠神剣に興味
4:相沢祐一、北川潤、月宮あゆ、朝倉純一、朝倉音夢、芳乃さくら、杉並の捜索
5:相沢祐一に興味
6:魔力を持つ人間とコンタクトを取りたい
7:『時詠』を使って首輪が外せないか考える
【装備:永遠神剣第三位『時詠』@永遠のアセリア -この大地の果てで-】
【所持品:支給品一式 バーベナ学園の制服@SHUFFLE! ON THE STAGE
銃火器予備弾セット各100発(クロスボウの予備ボルトのみ残数80/100)、バナナ(フィリピン産)(2房)
倉成武のPDA@Ever17-the out of infinity-】
【状態:左肩重傷、肉体的疲労(極大)、魔力消費大、時詠使用による激しい虚脱感、スカートに裂け目、精神的疲労】
【思考・行動】
基本行動方針:ゲームには乗らないが、襲ってくるものには手加減しない。時詠の能力使用は極力控える
1:まずは逃げ延びる
2:衛、咲耶を探し出して守る
3:永遠神剣に興味
4:相沢祐一、北川潤、月宮あゆ、朝倉純一、朝倉音夢、芳乃さくら、杉並の捜索
5:相沢祐一に興味
6:魔力を持つ人間とコンタクトを取りたい
7:『時詠』を使って首輪が外せないか考える
※第三回放送の時に神社に居るようにする(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
※トウカの事は確実に信用できると評価しました。
※時詠を使用すれば首輪を外せるんじゃないかと考えています(ただし可能性は低いと考えています)
※千影は『時詠』により以下のスキルが使用可能です。 但し魔力・体力の双方を消耗します。
タイムコンポーズ:最大効果を発揮する行動を選択して未来を再構成する。
タイムアクセラレイト…自分自身の時間を加速する。
他のスキルの運用は現時点では未知数です。
詳しくはwiki参照。
またエターナル化は何らかの力によって妨害されています。
※未来視は時詠の力ではありません。
※銃火器予備弾セットが支給されているため、千影は島にどんな銃火器があるのか全て把握しています。
見た目と名前だけなので銃器の詳しい能力などは知りません。
※倉成武のPDA
情報携帯端末。簡単に言えばネット通信機能搭載の超小型パソコン。携帯電話も内臓されている。
また、静電充電機能で身に着けて歩行などすれば充電可能。ちなみに完全防水である。
※ネリネと芙蓉楓を危険人物と認識しました
※トウカの事は確実に信用できると評価しました。
※時詠を使用すれば首輪を外せるんじゃないかと考えています(ただし可能性は低いと考えています)
※千影は『時詠』により以下のスキルが使用可能です。 但し魔力・体力の双方を消耗します。
タイムコンポーズ:最大効果を発揮する行動を選択して未来を再構成する。
タイムアクセラレイト…自分自身の時間を加速する。
他のスキルの運用は現時点では未知数です。
詳しくはwiki参照。
またエターナル化は何らかの力によって妨害されています。
※未来視は時詠の力ではありません。
※銃火器予備弾セットが支給されているため、千影は島にどんな銃火器があるのか全て把握しています。
見た目と名前だけなので銃器の詳しい能力などは知りません。
※倉成武のPDA
情報携帯端末。簡単に言えばネット通信機能搭載の超小型パソコン。携帯電話も内臓されている。
また、静電充電機能で身に着けて歩行などすれば充電可能。ちなみに完全防水である。
※ネリネと芙蓉楓を危険人物と認識しました
【D-4(細かい位置取りは、後続の書き手さん任せ)/1日目 時間 昼】
【ネリネ@SHUFFLE】
【装備:永遠神剣第七位“献身”】
【所持品1:支給品一式 IMI デザートイーグル 9/2+1 IMI デザートイーグル の予備マガジン10】
【所持品2:支給品一式 トカレフTT33の予備マガジン10 S&W M37 エアーウェイト 弾数1/5、九十七式自動砲 弾数2/7】
【所持品3:出刃包丁@ひぐらしのなく頃に 祭 コンバットナイフ 朝倉音夢の制服及び生首】
【状態:肉体的疲労大・魔力消費中、腹部に痣、左腕打撲、右耳に裂傷、左足首に切り傷、非常に強い意志】
【思考・行動】
基本:出会った人間は、稟以外殺す。魔力の無駄遣いは極力避ける。
0:まずは安全な所まで退避する
1:稟を探す。その途中であった人間は皆殺し。知人であろうとも容赦無く殺す(出来る限り単独行動している者を狙う)
2:ハイリスク覚悟で魔力を一気に回復する為の方法、或いはアイテムを探す。
3:トウカを殺し、楓の仇を討つ
4:出来れば次の定時放送までに純一を見つけ出し、音夢の生首を見せつけ最大級の絶望を味あわせた後で殺す。
5:つぐみの前で武を殺して、その後つぐみも殺す
6:亜沙の一団と決着をつける
7:稟を守り通して自害。
【備考】
私服(ゲーム時の私服に酷似)に着替えました。(汚れた制服はビニールに包んでデイパックの中に)
ネリネの魔法(体育館を吹き飛ばしたやつ)は使用不可能です。
※これはネリネは魔力は大きいけどコントロールは下手なので、 制限の結果使えなくなっただけで他の魔法を使えるキャラの制限とは違う可能性があります。
※永遠神剣第七位“献身”は神剣っていってますが、形は槍です。
【装備:永遠神剣第七位“献身”】
【所持品1:支給品一式 IMI デザートイーグル 9/2+1 IMI デザートイーグル の予備マガジン10】
【所持品2:支給品一式 トカレフTT33の予備マガジン10 S&W M37 エアーウェイト 弾数1/5、九十七式自動砲 弾数2/7】
【所持品3:出刃包丁@ひぐらしのなく頃に 祭 コンバットナイフ 朝倉音夢の制服及び生首】
【状態:肉体的疲労大・魔力消費中、腹部に痣、左腕打撲、右耳に裂傷、左足首に切り傷、非常に強い意志】
【思考・行動】
基本:出会った人間は、稟以外殺す。魔力の無駄遣いは極力避ける。
0:まずは安全な所まで退避する
1:稟を探す。その途中であった人間は皆殺し。知人であろうとも容赦無く殺す(出来る限り単独行動している者を狙う)
2:ハイリスク覚悟で魔力を一気に回復する為の方法、或いはアイテムを探す。
3:トウカを殺し、楓の仇を討つ
4:出来れば次の定時放送までに純一を見つけ出し、音夢の生首を見せつけ最大級の絶望を味あわせた後で殺す。
5:つぐみの前で武を殺して、その後つぐみも殺す
6:亜沙の一団と決着をつける
7:稟を守り通して自害。
【備考】
私服(ゲーム時の私服に酷似)に着替えました。(汚れた制服はビニールに包んでデイパックの中に)
ネリネの魔法(体育館を吹き飛ばしたやつ)は使用不可能です。
※これはネリネは魔力は大きいけどコントロールは下手なので、 制限の結果使えなくなっただけで他の魔法を使えるキャラの制限とは違う可能性があります。
※永遠神剣第七位“献身”は神剣っていってますが、形は槍です。
※永遠神剣第七位“献身”は制限を受けて、以下のような性能となっています。
永遠神剣の自我は消し去られている。
魔力を送れば送る程、所有者の身体能力を強化する(但し、原作程圧倒的な強化は不可能)。
魔力持ちの敵に突き刺せば、ある程度魔力を奪い取れる
永遠神剣の自我は消し去られている。
魔力を送れば送る程、所有者の身体能力を強化する(但し、原作程圧倒的な強化は不可能)。
魔力持ちの敵に突き刺せば、ある程度魔力を奪い取れる
以下の魔法が使えます。
尚、使える、といってもウインドウィスパー以外は、実際に使った訳では無いので、どの位の強さなのかは後続の書き手に委ねます。
アースプライヤー 回復魔法。単体回復。大地からの暖かな光によって、マナが活性化し傷を癒す。
ウィンドウィスパー 防御魔法。風を身体の周りに纏うことで、僅かな間だけ防御力を高める。
ハーベスト 回復魔法。全体回復。戦闘域そのものを活性化させ、戦う仲間に力を与える。
尚、使える、といってもウインドウィスパー以外は、実際に使った訳では無いので、どの位の強さなのかは後続の書き手に委ねます。
アースプライヤー 回復魔法。単体回復。大地からの暖かな光によって、マナが活性化し傷を癒す。
ウィンドウィスパー 防御魔法。風を身体の周りに纏うことで、僅かな間だけ防御力を高める。
ハーベスト 回復魔法。全体回復。戦闘域そのものを活性化させ、戦う仲間に力を与える。
※古手梨花を要注意人物と判断(容姿のみの情報)
※音夢とつぐみの知り合いに関する情報を知っています。
※音夢の生首は音夢の制服と一緒にビニール袋へ詰め込みディパックの中に入れてます。
※魔力が極端に消耗する事と、回復にひどく時間がかかる(ネリネの魔力なら完全回復まで数日)という事に気が付きました。
※トウカと、川澄舞(舞に関しては外見の情報のみ)を危険人物と認識しました。
※音夢とつぐみの知り合いに関する情報を知っています。
※音夢の生首は音夢の制服と一緒にビニール袋へ詰め込みディパックの中に入れてます。
※魔力が極端に消耗する事と、回復にひどく時間がかかる(ネリネの魔力なら完全回復まで数日)という事に気が付きました。
※トウカと、川澄舞(舞に関しては外見の情報のみ)を危険人物と認識しました。
【C-4右下 森/1日目 昼】
【川澄舞@Kanon】
【装備:ニューナンブM60(.38スペシャル弾4/5) 学校指定制服(かなり短くなっています)】
【所持品:支給品一式 ニューナンブM60の予備弾74 バナナ(フィリピン産)(3房)、ブラウニング M2 “キャリバー.50”(ベルト給弾式、残弾165) 】
【状態:疲労極大。肋骨にひび、腹部に痣、肩に刺し傷(止血済。痛いが普通に動かせる)、太腿に切り傷(止血済。痛いが普通に動かせる)】
【思考・行動】
基本方針:佐祐理のためにゲームに乗る
1:佐祐理を救う
2:全ての参加者を殺す。祐一とことりも殺す
3:相手が強い場合、無理はしない
【装備:ニューナンブM60(.38スペシャル弾4/5) 学校指定制服(かなり短くなっています)】
【所持品:支給品一式 ニューナンブM60の予備弾74 バナナ(フィリピン産)(3房)、ブラウニング M2 “キャリバー.50”(ベルト給弾式、残弾165) 】
【状態:疲労極大。肋骨にひび、腹部に痣、肩に刺し傷(止血済。痛いが普通に動かせる)、太腿に切り傷(止血済。痛いが普通に動かせる)】
【思考・行動】
基本方針:佐祐理のためにゲームに乗る
1:佐祐理を救う
2:全ての参加者を殺す。祐一とことりも殺す
3:相手が強い場合、無理はしない
※神社は舞の掃射によって半壊しています
※楓の死体・オボロの死体は、神社の境内に放置
※ベレッタ M93R(2/21)、鉈@ひぐらしのなく頃に 祭、支給品一式x3、ベレッタ M93Rの残弾20、
レインボーパンwith謎ジャム(半分)@CLANNAD&KANON、昆虫図鑑、.357マグナム弾(40発)、 スペツナズナイフの柄
クロスボウ(ボルト残26/30)、カルラの剣@うたわれるもの 散りゆくものへの子守唄、果物ナイフ、エルルゥのリボンは神社の境内に放置
※楓の死体・オボロの死体は、神社の境内に放置
※ベレッタ M93R(2/21)、鉈@ひぐらしのなく頃に 祭、支給品一式x3、ベレッタ M93Rの残弾20、
レインボーパンwith謎ジャム(半分)@CLANNAD&KANON、昆虫図鑑、.357マグナム弾(40発)、 スペツナズナイフの柄
クロスボウ(ボルト残26/30)、カルラの剣@うたわれるもの 散りゆくものへの子守唄、果物ナイフ、エルルゥのリボンは神社の境内に放置
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105:武人として/鮮血の結末 (前編) | トウカ | 109:阿修羅姫と夢の国の王様 |
105:武人として/鮮血の結末 (前編) | 千影 | 121:小さな、とても小さな奇跡。 |
105:武人として/鮮血の結末 (前編) | ネリネ | 118:心のかたち、愛のかたち |
105:武人として/鮮血の結末 (前編) | 川澄舞 | 126:私の救世主さま(前編) |