Qui garde un secret
概要
物語の終盤、『尾道の秘密』が眠る扉の前まで辿り着いた桐生一馬と子分たちを殺すべく現れた、広瀬一家総長・広瀬徹との戦闘で流れるBGM。
曲名はフランス語で「秘密を守る者」といった意味であり、渡世の親である陽銘連合会会長・来栖猛のために秘密を知る者を暗殺してきた広瀬自身のことを指している。
重厚なロックサウンドを背景に荘厳なオーケストラが主旋律を奏でる、緊張感と哀愁が織り交じった非常に不穏な楽曲。
ストリングスとブラスが強迫的に繰り返すフレーズや、中盤に差し掛かると入るアコースティックギターの音色が印象的。
曲全体を通して恐ろしさを煽るメロディと哀しさを醸し出すメロディが交互に切り替わることで、強烈な威圧感を放ちながらも、やり切れない物悲しさを聴く者に与えてくる。
広瀬はそれまでの多くの歴代
シリーズの敵と異なり、包丁を用いた無駄のない動きで的確に急所を突いてくる戦闘スタイルをもつ。
決して気迫やパワーを見せつけてくるわけではなく、染谷巧やエドといった他のボスと比べれば一見すると地味にも思える。
しかし、
黒ずくめの老人が包丁を手にゆっくり近づいてくる様は生々しく不気味で、さながら混じり気のない純粋な殺意を抱いているようであり、本BGMも相まって多くのプレイヤーに「
怖い」と印象付けることに成功した。
また哀しげな曲調は、慕う親のために何人もの人間を手にかけ続け、ついには家族同然である自分の子分らにさえ牙を剥くという広瀬の悲哀を表している。彼というキャラクターにこれほどまで相応しい楽曲は無いだろう。
過去ランキング順位
サウンドトラック
龍が如く6 命の歌。オリジナルサウンドトラック
最終更新:2024年05月09日 10:05