希望と絶望の狭間で
本作の最終ボスであるレックスこと檜山蓮が操作する「イフリート」との三戦目で流れるBGM。
三戦目ではここに来てイフリートのCPUがレックスの感情を完全に理解し、レックスの手を離れ自立稼働するという事態になる。
レックスの憎しみが完全にイフリートに宿った状態となり暴走を始め、もう誰もイフリートを止めることは出来ない。
主人公の山野バンはそれでもイフリートを倒し、かつての師であったレックスも救ってみせると最後の戦いを挑む。
コーラスを織り交ぜた重厚なオーケストトラサウンドの戦闘曲で、その迫力はまさにラストバトルに相応しく圧巻そのもの。
前半はとにかく攻撃的な曲調で、まさにイフリートの荒れ狂う炎をイメージさせるような威圧感を与えてくる。
しかし途中で大きく転調。悲愴感に満ちたピアノのメロディーが入るとともに、希望を見出したかのような勇壮なサビへと突入する。
この様に前半と後半ではかなり雰囲気が違っていて、曲名通りバンの「希望」とレックスの「絶望」がせめぎ合ったような曲となっている。
近藤氏によるとこの曲はサビに「友情」のテーマを引用したり、LBXのテーマを組み込んだりと物語の結末を想像しながら書いたとのこと。
ピアノが入った転調の後のメロディーは、本作のメインテーマである「Little Battler eXperience」のフレーズと共有している。
そして次のサビのメロディーは「友情」のフレーズと共有。「友情」はこの戦闘の後のレックスとバンとのイベントで流れる曲である。
このイベントでのレックスの台詞は本作の中でも屈指の名場面であり、このシーンの曲とフレーズが共有されていたと分かると後でジンと来る。
ちなみにアニメ版でもこの曲は使用されている。最終話などで流れていたためアニメを見て印象に残った人もいるかもしれない。
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最終更新:2025年03月20日 08:59