<注:2023年12月の記事です>
8ヶ月にわたりChatGPTなどの生成AIを実務で活用してきた経験から、具体的な活用事例と、AIがいかに業務効率化と問題解決に貢献するかをご紹介します。
1. 混乱したチャット履歴の整理:AIによる迅速な情報整理
膨大なチャット履歴を読み解くのは時間と労力がかかります。特に、数日不在にした後のキャッチアップは困難を極めます。そこで、個人情報や機密情報などをマスキング(面取り)したチャット履歴をAIに渡し、「誰が何の話をしているのか要約し、時間軸順に整理」するように指示します。AIは、複雑に絡み合った会話を整理し、重要な情報だけを抽出してくれるので、迅速な状況把握が可能になります。
2. 複雑なチェーンメールの解読:時系列整理で状況を把握
途中から参加したチェーンメールの内容を理解するのは至難の業です。ここでも面取りしたメールをAIに渡し、「時系列にまとめて経緯を説明」するように指示します。AIはメールの内容を分析し、現在の状況、未解決の問題などを明確に提示してくれます。
3. ニュアンスの難しいメールの分析:感情分析で真意を汲み取る
重要なメールの文面から、相手の真意や感情を読み取るのは難しい場合があります。面取りしたメールをAIにかけ、LIWC、DiSC分析、ビッグファイブ、EI、トーン分析などの手法で分析させ、そこから「自分がすべきこと、期待されていること」を推測するように指示します。AIによる客観的な分析は、誤解や行き違いを防ぎ、適切な対応を導くのに役立ちます。
4. エクセルマクロ作成:面倒なデータ処理を自動化
複数のシートに散らばるデータを結合・抽出する作業は、時間と手間がかかります。AIに具体的な指示を出すことで、必要な処理を行うマクロを自動生成させることができます。例えば、「指定の列のデータを抽出し、特定の形式で別のシートにまとめる」といった指示で、複雑なマクロ作成の手間を省くことができます。
5. 未知の技術的問題への対応:迅速な情報収集と解決策の探索
予期せぬ技術的問題に直面した際に、AIは強力な味方となります。問題の状況と不明点をAIに伝え、「問題の原因と解決策、判断基準とその根拠」を質問します。AIは膨大な情報源から関連情報を迅速に収集し、解決の糸口を提供してくれます。
まとめ:AIは最強のビジネスパートナー
これらの事例は、AIがいかに多様な業務をサポートできるかを示すほんの一例です。AIは、私たちの業務効率化と問題解決能力を飛躍的に向上させる最強のビジネスパートナーです。AIを活用することで、より多くの時間を創造的な仕事に充て、生産性を向上させることができるでしょう。