「信秀公のゴルゴダは、理論だけが先行していた」
【用語名】 |
ゴルゴダ計画 |
【読み方】 |
ごるごだけいかく |
【詳細】
織田・信秀が提唱した、「
運命に与えられた人格を破壊する」ことで初期化を果たし世界を救うというもの。
明智・光秀曰く「信秀公のゴルゴダは、
理論だけが先行していた」とされている。
運命は人々のために人格を与えられ、良かれと思い世界の発展に貢献してきた。
しかし
歴史再現により生じる人の生死や、人格があるがゆえに与えられる歪を長時間受けてきたことにより疲弊しており、
それに伴い世界ごと自分自身を消し去ってしまおうと考えた。
これが
末世とされる、全世界の
流体消失、世界の滅亡の原因と真相である。
信秀は恐らくではあるが、
京の
内裏に
松平・元信と共に訪れたとされ、そこで運命に与えられた人格が引き起こしている現象について知識を得たのだと考えられる。
そこから元信の
メサイア計画とは別に立ち上げたのが、このゴルゴダ計画とされる創世計画の一派だった。
上述の通り運命に与えられた人格を破壊するという内容であるが、感情は悪であると教え込むための
説教武装が必要だった。
同じく末世について研究していた
大フアナは自身の研究データを持ち出し
四聖を作り出した者達を鎮圧するため、
島原の乱を利用し、
そこで元信、信秀の両名と接触を果たす。
信秀が大罪武装という装備に関して行き着いていたかは不明であるが、彼は大フアナと接触後あまり間もなく
公主隠しに飲まれたらしい。
そのため実証が出来ず、説教して人格を破壊するという計画の根本、その理論だけ残されてしまったのが光秀の言う「理論だけが先行していた」という言葉の意味なのだと考えられる。
その後元信のメサイア計画が主流となり、
新大陸にある
天津乞神令教導院に集められた者達は、運命との関係修復を試み、それが実を結びつつあった。
しかしもしものことを考え、元信が信秀の研究を引き継いで密かに行っていたのを運命が知ってしまったことで、順調だったメサイア計画は根本的なところから破綻してしまう。
ミリアム・ポークゥという犠牲があり、運命の説得により幾ばくかの猶予期間を得た元信らは、信秀のゴルゴダ計画に切り替え、こちらの実行を目指して各地に戻っていった。
元信は
大罪武装を
三河の
新・名古屋城の工房で作り上げ各国に配布。
それを末世を救うための教材とし、各国へと情報を発信した。
そして、その計画は実行段階で失敗する。
葵・トーリ、
ホライゾン・アリアダストを
三河争乱で失った
武蔵の者達は、彼らならどうするかを自分達で考えつつ、
他国と交渉し、渡り合い、協力を取り付け、各地で大罪武装を集めきった武蔵の者達だが、いざ運命に大罪武装を使おうとしたところで、
「
既に感情に忌避感を持っている運命に、重ねて説教しても同意するだけで意味がない」という致命的な欠点が発覚。
これにより運命の人格抹消は失敗することとなり、自殺を止められたくない運命が生み出した軍勢と、武蔵を始めとする各国の連合軍は運命との最終決戦に望んだ。
――しかし、自軍を「幸運」、敵軍を「不運」に固定し、敵軍を常に上回る能力の軍勢を生み出せる運命に連合軍は壊滅し、運命の自殺は止まらず世界滅亡は確定してしまった。
唯一、大フアナの研究が実を結び、運命の干渉をシャットダウン出来る
英国の
”花園”がシェルターとなり、僅かながら人々は滅びず生き残ることが出来た。
外燃拝気を
地脈を通して少しずつ花園の外に送り、世界を修復するという事業をやっていた僅かな生き残り達は、母親達が後を託しいなくなってしまった悲しみに沈む中、
松平・信康の作った抽出機によって過去の世界に戻ることとなる。
信康自身は公主隠しで消失したものの、彼の行っていた研究は元々運命を抽出し直接対話を行うためのもので、最初は失敗とされていたが、
未来の人間達を呼び出すことには成功。
これが
十本槍となるメンバーの主力達+
αである。
彼らからゴルゴダ計画はこのままでは失敗するという情報を得たであろう元信は、急遽計画の大幅なテコ入れを実行。
効果のない
大罪武装ではなく、
自分の娘の身体にOSを流し込み動く人形と、彼女が扱うための
断罪武装を新たに作成。
それに伴い、歴史再現を絡め
本能寺に
創世計画を行うためのシステムを作り上げ、
第二の月に飛べる航空船として
大和を設計する。
システムの都合上計画の要である信長がろくに動けないため、歴史再現を円滑に進めるために外部端末として
P-02mを作成した。
だが、本来であれば効果のない大罪武装、そしてそれを扱うための
自動人形、
P-01sこと
ホライゾン・アリアダストの存在は、
「創世計画のやりなおし」には不要のはずである。
しかし元信は、娘の身体を用意し、大罪武装まで用意した。
彼が
地脈炉の光に飲まれるタイミングを考えると、1週目でも同様のタイミングで消えた可能性が高く、彼の死が三河争乱の引き金になるため、責任追及の後ホライゾンが生き残るかどうかは賭けに近い。
その賭けもオリオトライが武蔵の者達を鍛え上げるということで乗り切り、ホライゾン達は今日も元気に外道に空を行く。
ゴルゴダ計画がメインに移りつつも、元信はメサイア計画が実を結ぶことを願っていたのだろう。
大罪武装、そしてそれに連動するよう進化した
新武蔵、そしてかつての真実を知った武蔵の者達は、運命に対しどのように対処するのだろうか。
今後の推移に注目である。
最終更新:2020年03月24日 03:43