新刊が落ちた虚数空間を呆然と見下ろすアゲ。
崩壊する庭園の中、落下してきた瓦礫で床が崩れる。
はぐれてしまったFの必死の声が響く中、きーちはかろうじて落下を免れた。
崩壊する庭園の中、落下してきた瓦礫で床が崩れる。
はぐれてしまったFの必死の声が響く中、きーちはかろうじて落下を免れた。
そんな時、天井をバスターで撃ち抜いてテガーるが現れる。
傷だらけの体で手をさしのべ、きーちはアゲを呼ぶ。
そんのきーちと虚数空間を見比べ、心を決めてアゲは飛翔し、きーちの手を取ることを選ぶ。
傷だらけの体で手をさしのべ、きーちはアゲを呼ぶ。
そんのきーちと虚数空間を見比べ、心を決めてアゲは飛翔し、きーちの手を取ることを選ぶ。
ふたりの手はしっかりとつながれ、庭園は崩壊した。
脱出した一同はIRCの医務室で治療を受けるが、アゲは護送室に隔離されてしまう。
USAの重要参考人。それが、アゲの今の立場だった。
USAの重要参考人。それが、アゲの今の立場だった。
USAの余波が納まるまでの間、IRCの中で静かに数日の時が過ぎてゆく。
アゲの処遇が気になるきーちは、うらきーにそれを問う。
通常なら数百年以上の幽閉になるのが普通……だが、うらきーはアゲの無罪申告を進めるという。
「何も知らされず、ただ手札事故解消の願いをかなえるために一生懸命なだけだった子を罪に問うほど、雛札製作委員会は冷徹な集団じゃないから」
通常なら数百年以上の幽閉になるのが普通……だが、うらきーはアゲの無罪申告を進めるという。
「何も知らされず、ただ手札事故解消の願いをかなえるために一生懸命なだけだった子を罪に問うほど、雛札製作委員会は冷徹な集団じゃないから」
そしてテガーるの日程が決まるが、kiwamuの世界…東京ビックサイト方面は航路が安定せず、kiwamuはまだ帰ることができないという。
困るkiwamuに、きーちは今までどおり自分の家で暮らすことを勧め、kiwamuもそれを受け入れる。
困るkiwamuに、きーちは今までどおり自分の家で暮らすことを勧め、kiwamuもそれを受け入れる。
帰宅し、家族や友人と再開を果たすきーち。
やっと戻った日常を過ごしながらも、心の中に残った気がかりはアゲのこと。
やっと戻った日常を過ごしながらも、心の中に残った気がかりはアゲのこと。
日常に戻って数日が過ぎたある日、テガーるのもとに電話が来る。
kiwamuからの連絡で、アゲは裁判のため、本局に移動になるという。
その前に、アゲが「会いたい」と言っていること。
kiwamuからの連絡で、アゲは裁判のため、本局に移動になるという。
その前に、アゲが「会いたい」と言っていること。
早朝…東京ビックサイトへと訪れるテガーる。
迎えたのは、全身タイツではなく普段着に身を包んだきーちだった。
迎えたのは、全身タイツではなく普段着に身を包んだきーちだった。
kiwamuとF、うらきーは離れ、二人で話すことになるきーちとアゲ。
互いの前で、うまく言葉が出ない二人。
きーちは笑顔を、アゲは小さな感謝をそれぞれ伝えあい、きーちが「来てもらった理由」を切り出す。
きーちは笑顔を、アゲは小さな感謝をそれぞれ伝えあい、きーちが「来てもらった理由」を切り出す。
きーちが伝えた、「友達になりたい」という言葉の返事。
アゲは、自分でよければ、と思うが、「友達になる方法」がわからない。
アゲは、自分でよければ、と思うが、「友達になる方法」がわからない。
「だから教えて欲しいんだ…どうしたら、ともだちになれるのか」
そんなアゲに、きーちは友達になるのはすごく簡単、と、微笑んで答える。
「名前を呼んで…」
始めはそれだけでいい。
君とかあなたとかでなく、ちゃんと相手の目を見て、はっきり名前を呼ぶこと。
君とかあなたとかでなく、ちゃんと相手の目を見て、はっきり名前を呼ぶこと。
アゲは静かにきーちの名を呼び、きーちは笑顔で返事を返す。
そして、何度も何度も自分の名前を呼ぶアゲに、涙を落とすきーち。
そして、何度も何度も自分の名前を呼ぶアゲに、涙を落とすきーち。
アゲもまた、「友達が泣いていると自分も悲しい」ということを知り、二人は抱き合い、小さな約束をする。
きっとまた会えること。
会えたらまた、互いに名前を呼び合うこと。
アゲは「きーちに困ったことがあったら、今度はわたしがきーちを助けるから」と微笑む。
会えたらまた、互いに名前を呼び合うこと。
アゲは「きーちに困ったことがあったら、今度はわたしがきーちを助けるから」と微笑む。
ノナメクスはアゲの笑顔に涙を落とし、うらきーはそれを慰める。
そして、別れの時。
きーちはアゲに、想い出の証として自分のリボンを差し出し、アゲもそれに答える。
きーちはアゲに、想い出の証として自分のリボンを差し出し、アゲもそれに答える。
「きっとまた」の約束とともに、アゲたちは去って行った。
そして海を前に、降ろした髪を風に揺らし、きーちはアゲに促され、笑顔で振り向く。
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