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レモラ
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gensousyusyu
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レモラ/Remora
古代ギリシャやローマの海に棲息していたとされる怪魚。
極地の海に棲息し、岩礁などに集まる小さな青白い魚で、頭の上には軟骨で出来た吸盤がある。これで船に張り付くと、たった1匹でも400人の漕ぎ手がいるガレー船が動かなくなったという逸話がある。紀元前31年、ローマの将軍アントニウスがオクタビアヌスと戦おうとした時、1匹のレモラが艦隊に張り付いて出発を遅らせたという。周囲の空気を凍らせるため、北海を航海中に海が凍り始めると、レモラがいることが分かったという。また、魔法で男女を性的に誘惑するともされる。
動物寓意では、火の生物サラマンダーの敵であると考えられた。またレモラは妊婦の病気に効くとされ、医者たちに求められた。大プリニウス『博物誌』では、体長15cm足らずの海蛇とされた。
極地の海に棲息し、岩礁などに集まる小さな青白い魚で、頭の上には軟骨で出来た吸盤がある。これで船に張り付くと、たった1匹でも400人の漕ぎ手がいるガレー船が動かなくなったという逸話がある。紀元前31年、ローマの将軍アントニウスがオクタビアヌスと戦おうとした時、1匹のレモラが艦隊に張り付いて出発を遅らせたという。周囲の空気を凍らせるため、北海を航海中に海が凍り始めると、レモラがいることが分かったという。また、魔法で男女を性的に誘惑するともされる。
動物寓意では、火の生物サラマンダーの敵であると考えられた。またレモラは妊婦の病気に効くとされ、医者たちに求められた。大プリニウス『博物誌』では、体長15cm足らずの海蛇とされた。
別名
参考文献
- キャロル・ローズ著/松村一男監訳『世界の怪物・神獣事典』原書房
- アンナ・フランクリン著/井辻朱美訳『図説妖精百科事典』東洋書林
- 草野巧著『幻想動物事典』新紀元社