幻想用語データベース @ ウィキ
ローレライ
最終更新:
gensousyusyu
-
view
ローレライ/Loreley/Lore Lay/Lorelei
ドイツに伝わる水の妖精。
金髪の美女として描かれることが多い。ライン川のビンゲン近く、もしくはライン川沿いのルールレンベルクという岩山で竪琴を奏でながら歌い、船乗りを岩礁におびき寄せる。これを見た者は狂うか盲目になるという。
ある物語では、ローレライは元々人間で、どんな男の心も奪ってしまう程の美貌を持つ娘だった。それ故町の住民から「魔女か魔女に憑かれているのだ」と恐れられ、司教によって裁判にかけられた。彼女は「男の心を奪うのが本意ではない」と訴え、自分を残して遠くへ行ってしまった男だけを愛していることを告げ、死を望んだ。しかし司教は死刑を宣告できず、女子修道院に入って神に身を捧げるよう命じた。彼女は3人の騎士に連れられ、修道院へ向かうライン川を望む高い山道を移動していた。彼女が最後に一目川を見たいと言って覗き込むと、下にボートに乗った男が見えた。すると彼女は、その男こそがずっと会えなかった恋人だと叫び、断崖から水の中に飛び込んだという。
元々はクレメンス・ブレンターノ『ローレ・ライ』の主人公であり、ハインリヒ・ハイネが詩に取り上げたことでイングランドで広く認知され、ライン川は観光名所となった。
金髪の美女として描かれることが多い。ライン川のビンゲン近く、もしくはライン川沿いのルールレンベルクという岩山で竪琴を奏でながら歌い、船乗りを岩礁におびき寄せる。これを見た者は狂うか盲目になるという。
ある物語では、ローレライは元々人間で、どんな男の心も奪ってしまう程の美貌を持つ娘だった。それ故町の住民から「魔女か魔女に憑かれているのだ」と恐れられ、司教によって裁判にかけられた。彼女は「男の心を奪うのが本意ではない」と訴え、自分を残して遠くへ行ってしまった男だけを愛していることを告げ、死を望んだ。しかし司教は死刑を宣告できず、女子修道院に入って神に身を捧げるよう命じた。彼女は3人の騎士に連れられ、修道院へ向かうライン川を望む高い山道を移動していた。彼女が最後に一目川を見たいと言って覗き込むと、下にボートに乗った男が見えた。すると彼女は、その男こそがずっと会えなかった恋人だと叫び、断崖から水の中に飛び込んだという。
元々はクレメンス・ブレンターノ『ローレ・ライ』の主人公であり、ハインリヒ・ハイネが詩に取り上げたことでイングランドで広く認知され、ライン川は観光名所となった。
別名
参考文献
- キャロル・ローズ著/松村一男監訳『世界の妖精・妖怪事典』原書房
- アンナ・フランクリン著/井辻朱美訳『図説妖精百科事典』東洋書林
- クロード・ルクトゥ著/篠田知和基監訳/広野和美,木村高子訳『北欧とゲルマンの神話事典 伝承・民話・魔術』原書房