轟音が響く。
瓦礫が降り注ぐ。
悲鳴が聞こえ、人々は逃げ惑う。
突如として市街地に現れた巨大な影。
漆黒の巨人が1歩踏み出す度に大地は震え、腕を振るう度に、ビリビリと窓ガラスが揺れる。
通報を受けてパトカーがやってくるが、この大質量を相手に何ができようか。
狙われたのは現金輸送車。
犯罪者達の襲撃に耐えうる堅牢な装甲も、屈強な警備員達も、このような規格外の相手には対抗する術はなく、逃走以外にとれる手段はない。
だが僅かばかりの抵抗も空しく、地響きをたてながら追走する巨人によっていとも容易く輸送車がつまみあげられる。
我先にと輸送車から逃げ出す警備員を尻目に、器用に輸送車をこじ開けた巨人はその掌に戦利品、輸送されていた現金の山を乗せる。
瞬間、不思議な事に淡い光と化した現金の山が巨人に吸い込まれるように消えていくではないか。
目の前の超常的な事態に茫然とする人々を嘲笑うかの様に、巨人は悠然とどこかへ歩いていく。
追いかけるだけの勇気を持ち合わせていたものは、この場にいなかった。

翌日、この強盗事件が紙面を賑わすと同時に、一握りの人間は気付くであろう。
これが自らと同様に聖杯戦争に参加した者達の仕業だと。
そして、彼ら/彼女達は一つの考えに至るだろう。
『あの黒い巨人は恐らく宝具、ならば今の内に該当する英雄の情報を集めれば有利に動けるのではないか』と。
その特徴的なフォルムから、一人の交渉人の情報にたどり着ける者もいるだろう。
たどり着いた者は戦争も始まる前から手札を見せた愚かな参加者もいたものだと嘲笑うかもしれない。
しかし、もしそのような事があれば、当の襲撃者本人は大笑いをする事だろう。
その英雄にたどり着いた事こそが、輸送車を襲撃したサーヴァント、ライダーの策略だったのだから。

「『白昼堂々の怪事件。現金輸送車が突如として現れた黒い巨人に襲われる』おーおー、一面記事を飾ってらぁ」

札束の山が積み上げられた一室で、椅子に座り新聞を片手に一人の男が愉快そうに口元を歪めた。
金髪の巻き毛と、見る人間によっては趣味が悪いと罵られそうな黄色一色のスーツとネクタイを着用した男だった。

「本当に貴方の真名はバレませんのよね、ライダー」

朝食の入った食器を片手に、一人の少女が入ってきた。
少女と男の間柄はマスターとサーヴァント。つまるところ、この聖杯戦争に呼び出された参加者である。
マスターとして呼び出された少女の名はトロン・ボーン。
空賊ボーン一家の長女であり、遺跡の発掘や強盗を生業とする犯罪者だ。

「ま、勘のいい奴の中には偽装に気づくやつはいるかもしれねえな。
だが、外装を外した訳でもねえし、偽装だと気付いた上であの宝具の使用者が俺だと探し当てるやつなんてのは、まずいねえよ」

ライダーと呼ばれた男はトロンが差し出したベーコンエッグを口に運びながら、不敵な笑みを浮かべる。
昨日の現金輸送車襲撃事件は彼らの仕業だった。
ライダーの宝具の一つは、搭乗時に真名偽装のスキルが発動する物。
モラトリアム期間であるにも関わらず、派手な犯罪行為を働けた理由は、この宝具だけでは自身の正体は暴かれないという、確固たる自身があったからだ。

「あの姿を見た奴なら十中八九、あのいけすかねえカラス野郎に行き着く。
あれが偽物で、かつ俺が犯人だなんてわかる奴は、トンでもないインチキでもしてるか、あるいは当のカラス野郎ぐらいの話って訳だ」

脳裏に因縁の相手である交渉人の姿がチラつき、ライダーの口がへの字に歪む。
トロンはその言い様とライダーの苦々しげな表情から、そのカラス野郎という人物にライダーが散々に煮え湯を飲まされたであろうことを察する。
ふと、トロンの脳裏に自身や兄弟の邪魔ばかりをしていた青いアーマーに身を包んだ少年の姿が浮かぶ。
犯罪者で機械知識に明るく、そして『正義の味方』に毎度散々な目にあわされる悪役。
生まれも思考も信条も何もかもが異なる相手ではあるが、変なところに共通点があるものだ、と神妙な表情をトロンは浮かべる。

「さて、先立つものは手に入れた。流石に二回も強盗をしたら他の奴ら以外にも目をつけられちまうからな。
これを元手に稼ぐ手段をどうにか考えるとするか」

食事を終え、ライダーが指を鳴らすと共に、山ほどあった札束が淡い光に包まれ、ライダーの体へと飲み込まれていく。
これが輸送車襲撃時に現金が消えた絡繰りにして、ライダー主従が輸送車を襲った真の理由。
ライダーのサーヴァント、ベック・ゴールドは彼が収集した金銭を魔力として貯蔵するスキルを持っている。
生前の彼にその様な能力はなかったが、「愛も夢もすべて金で手にいれる」と嘯き、巨額の富を手に入れ、その忌わの際には、金が自身の存在そのものと言い放った逸話が彼と金銭を同一の存在とみなし、魔力として貯蔵できるというスキルに昇華したものだ。

どれだけ金銭に執着があったのか、主であるトロンには知る由はない。
だが、このスキルがなければ魔力の保有量が高くない自身は早々に見限られていた事は容易に想像できる。
倫理観的な面での相性の良さと、犯罪者としての来歴、そして彼女と共にこの世界にやってきた物があったからこそ、ライダーを繋ぎ止められている自覚がトロンにはあった。
自身の立ち位置が危ういバランスの上に成り立っていると知りながらも、トロンはライダーと共にこの聖杯戦争を勝ち抜く気でいた。
脳裏に浮かぶのは借金のかたに捕まった兄と弟、彼らを助け出す為にも、この聖杯戦争で優勝し、借金を返済できるほどの大金を手に本来の世界に帰らねばならない。
なので、継続してライダーの魔力の源となる金銭を集めなければならないのだが、そこで一つの問題があった。

「ハァ、お兄さまやあの子達もこっちにいれば話は変わってきましたのに」

トロンがこの聖杯戦争の参加者として宛がわれたのは、今彼女が暮らしている修理屋のガレージと、併設している居住スペースのみだった。
兄や弟はもちろんの事、強盗先でシャプティを見つけるまで同行していたトロン手製のロボット、コブン達を模したNPCも一人たりとも存在しない。
元の世界での彼女の武器の一つであったコブン達の人海戦術は利用できず、現状ライダーとトロンのみで、今後の金策を練らなければならない状況なのだ。
戦略的に厳しいのは勿論の事だが、本人とは違うとわかっていても、心の支えとなってくれる家族達が誰もいない孤独な状況はトロンの精神に暗い影を落としていた。

「無い物ねだりをしたって仕方ねえさ。愚痴ったところで出てくる訳でもないしな」

欠伸を噛み殺しながらライダーが伸びをする。
マスターとは別口で魔力を補充できるとしてもその量は有限。
手っ取り早く金銭を集めるにしても、手勢も拠り所もないライダーとトロンの現状では稼ぐ宛がなく、魔力補充の目処がつかない。
大きく状況の動くことがないモラトリアム期間に宝具を使用してまで強盗を行った事は苦肉の策であったと同時に、今後の立ち回りを円滑に進める為の先行投資だったのだ。
懸念点といえば監督役からの警告や罰則だったが、今のところ何かしらのアクションが行われた形跡はない。

結果、一、二回程度の戦闘であれば十全に戦える程度の魔力は手に入れた。が、歴戦の英雄達を相手取るにはまだ足りない。
手勢を増やし、金を増やし、利用できるものは尽く利用しつくす。
犯罪者は犯罪者らしく。
狡猾に舞台の裏側で動きまわるだけである。

トロンが頭を振り、沈んだ心に喝を入れる。
今ここで、自分が立ち止まってどうするのか。
捕らわれた家族に、いなくなった自分の帰りを待っている家族に会うことを諦めるのか。
足りないものが多すぎる事が足掻くのをやめる理由になどなりはしない。

「そう、ですわね。なんとしてもあの子達の元に帰って、お兄様達を取り戻さないといけませんものね。
ええ、愚痴を吐いてる暇なんてありませんでしたわ」

決意を新たに意気込む主をライダーは冷めた眼で見つめる。
トロンが戦争に参加する理由をライダーは既に聞かされている。
正義感の強い者や多少は家族の情に理解のある者であれば、トロンの望みを叶える事に協力的な姿勢を見せていたかもしれないが、ライダーにはそれがない。
金だけを信奉するライダーにとって家族の絆などというものは、金儲けに利用するには有効だがそれ以外に何の価値も見出だせない程度の存在だ。
それでもライダーがトロンに協力的な理由は、トロンが犯罪者であり、犯罪行為に忌避感を持っていない事が大きい。

宝具以外の能力が最底辺のライダーは宝具に費やせる魔力の運用が重要となる。
宝具、『偽・大いなるO』はその巨体と兵装からスペック以上の戦闘力を保持している分、燃費が悪い。
実際に強盗事件の際には各兵装の使用不可に加えて輸送車を捕まえる程度の挙動が精一杯だった。
そんな大喰らいを扱うには魔力に替える金がいくらあっても足りない。
大量の金銭を一朝一夕で集めるには、マスターが相応の地位を得ているか、非合法な方法で集めるかのどちらかだ。
そして幸いにもトロン・ボーンは後者の集め方を生業としており、程度の差こそあれ犯罪行為に対する忌避感を持ち合わせてはいなかった。
そういう意味では相性のいい相手を引けたものだとライダーは感じている。
当面、マスターを乗り換える算段をしなくていいことに改めて安堵しつつ、ライダーはこの街で購入したタバコを一本、口に運んで火をつける。
口内から鼻孔を駆け抜ける煙草の香りを楽しみながら、紫煙を吐き出す。

「安物の煙草を随分と美味しそうに吸いますのね」
「その安物の一本が、俺達の世界じゃ贅沢品だったのさ。煙草なんざ全部合成品で、純正品が吸えた事なんて数えるぐらいしかねぇ」

呆れ顔のトロンにライダーが上機嫌で答える。
何もかもが合成品で作られていた世界の出であったライダーにとって、酒も煙草も純正品であるこの街は宝の山だった。
なにも自分が楽しむ為だけではない。
ここにある物を自身のいたパラダイムシティに持ち込むだけで、相応の富は築けるだろう。
故にライダーはここで手に入れた物を保持したまま、パラダイムシティへ受肉する事を聖杯戦争への望みとしていた。
この偽りの世界で受肉する気も、どことも知らない世界で受肉する気もライダーにはなかった。
結局のところ、ライダーにとっては40年前の記憶を失ったあの街こそが、時に大企業と手を結び、時に部下達と金を荒稼ぎし、時に憎き交渉人とぶつかり合うあの世界こそが、唯一の居場所だという事なのだろう。

「その一服が終わったら、ガレージまで来るように。
グスタフの改修は貴方が手を加えないと始まらないんだから」

ため息をつきながらガレージへと歩き始めたトロンに対し、手を振って無言の返事をしたライダーは、また美味そうに煙草の煙を吐き出した。

グスタフ。それはトロンが作成した万能二足型歩行戦車であり、ライダーがトロンに目をつけた理由の一つ。
シャブティ発見時にトロンが搭乗していた為に彼女の兵装として認識され共にこの世界へやってきた物だ。
グスタフを使用すれば、トロンも相応に戦闘が行えるとはいえ、神秘がなければ攻撃の通らないサーヴァントを相手取るとなると、一方的になぶり殺されるだけである。
そこを、ロボット工学に関するスキルのあるライダーが手を加える事で微量の神秘を宿し、肉弾戦では圧倒的に分が悪い自分達の弱点をカバーする算段だった。
最低限の戦闘さえ出来れば、このグスタフを宝具と偽った上で、自身の宝具を架空の敵対存在に仕立てあげ、「元の世界であの巨人と敵対していた」と他の参加者に吹聴して同盟を組めるかもしれない。
そして、見えない敵に警戒しながら順調に数を減らした所で正体を現し一網打尽にする。
成功するかはわからないが、一つのプランとしてライダーの胸中に留めてある。
無論、二の手、三の手。勝ち抜くための戦略を練ることをライダーは怠らない。

ライダーは弱い。
武勇に関する逸話や、組織を有するだけのカリスマめいたものなど微塵もない、ただ奸知に長け、金儲けが上手かっただけの悪党だ。
相性のいいマスター、貯蔵できた魔力、宝具を使わずとも戦う手段、ここまでは順調だ。
だが、それはライダーがまともに戦えるスタートラインに立っただけでしかない。
ライダーの宝具は強力な部類に入るが、相手は一騎当千の英雄達。
確実に勝てるなどという保障はどこにもない。

「パラダイム・パラダイス・パラライズ……」

不意にうわ言のような呟きが漏れた。
ライダーの脳裏に宿敵の駆るメガデウスよりも大きな機神の姿が浮かぶ。
それは、ライダーの保有するもう一つの宝具。

「……駄目だな。使ったところで後がねえ」

苦い顔を浮かべ、灰皿に吸殻を押し付ける。
ライダーの保有するもう一つの宝具、それは偽・大いなるOを遥かに凌駕する程の性能を秘めている。
無論、その分消耗も激しい。先の襲撃で手に入れた金額なら呼び出して数秒後には崩壊が始まり、マスターの魔力を吸い尽くしながら消滅するだろう。
だが、魔力の消費など些細な問題だ。

フラッシュバックするのは、眼窩がある筈の部分がぽっかりと穴の空いたかのように黒一色に彩られ、耳まで裂けんばかりの狂笑を浮かべたライダー自身の顔。
ライダーのもう一つの宝具は発動と同時に極めて高ランクの精神汚染が永続的に付与される。
最弱に近いサーヴァントがマスターとのコミュニケーションも取れない発狂状態に陥ればどうなるかは火を見るより明らかだ。
その宝具を使用した戦いには勝てたとしても、そこでライダーの聖杯戦争は終わりを迎える。
故にライダーはその宝具の存在を秘匿した。追い詰められたマスターが令呪を使ってでも宝具の開帳を命令しないとも限らないからだ。

重い腰を上げ、ライダーはガレージへと足を向ける。
当分はガレージに籠って改修作業だろうか。
憂鬱な気分になるが、致し方ない事だと肩を落とし、ガレージへと足を向ける。
コツ、コツという足音だけが無機質な室内に響いていた。




【クラス】
ライダー

【真名】
ベック・ゴールド@THE・ビッグオー(漫画版)

【属性】
混沌・悪

【ステータス】
筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運B 宝具A

【クラス別スキル】
騎乗:D
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【保有スキル】
ロボット工学:A
ロボット工学に精通している。機械に関する判定に有利な補正を得る。
また、ロボットに類する物があれば改修を加えることが可能。ライダーが改修したロボットには最低ランクの神秘を宿らせる事が可能。
ライダーはロボットを他者に提供、あるいは自ら用いて様々な犯罪を行ってきた犯罪者である。

黄金率:C
身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
このスキルは宝具『偽りの楽園に狂笑は響く』発動後、固有スキルから消滅する。
詐欺・強盗・教唆・殺人、ライダーは様々な犯罪行為で私腹を肥やしていた。だが、ある記憶<メモリー>を思い出した頃から、ライダーはあり余る財をある目的の為だけに浪費し続けた。

同一存在(金):A
ライダーがあらゆる手段で収集した金銭を自身の魔力に変換し貯蔵する。
一度変換した魔力を金銭に戻すことも可能。
生前、自身の存在を金銭そのものと定義した事から生じたスキル。金額が高ければ高いほど、貯蔵される魔力量も多くなる。

【宝具】
『偽・大いなるO(スーパーベック)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0~10 最大捕捉:20人
ライダーが譲り受け改造したヘビーメタル・ユニット、スーパーベックを呼び出し搭乗する。
この間スペックが以下に変更される。
  • 筋力がC、耐久がBに上昇
  • weaponに肩部ミサイル砲と指部レーザー砲を追加
  • スキルに仕切り直し:C・真名偽装:Cを付与。
この宝具は頭部が無事である限り、破壊されても修復が可能。
また、ライダーの任意で偽装ビッグオー形態・通常形態・脱出装置のみの3種類の内どれかを召喚前に選択が可能。

○スキル解説

仕切り直し:C
戦闘から離脱する能力。
偽・大いなるOの頭部が健在な限り、高確率で戦闘から離脱できる。追撃に関するスキルを持っている対象には離脱確率が大幅に低下する。
偽・大いなるOの頭部はコクピット兼脱出装置であり、7度目の敗北で頭部が破壊されるまでビッグオーとロジャー・スミスから逃げおおせた。

真名偽装:C
この宝具から真名を割り出した対象はライダーをビッグオーの搭乗者、ロジャー・スミスと誤認する。
偽装ビッグオー形態のみこのスキルは発動し、外装が破壊され、本来の姿を現すと、このスキルは消滅する。
また、Bランク以上の直感、またはそれに類するスキルの所持者はこのスキルを無効化する。
但し無効化に成功した場合でも内部の本体を視認しない限り、ライダーの真名にたどり着くことはできない。
ビッグオーの外観をまとったこの宝具でライダーは犯罪行為を幾度も行い、ビッグオーに対する悪評を広めた。


『偽りの楽園に狂笑は響く(ギガデウス)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:60人
ライダーが地下深くで見つけ起動させたギガデウスを召喚、搭乗する。
この間スペックが以下に変更する。
  • 筋力および耐久がAに上昇
  • weaponに腕部ドリル、眼部レーザー砲、火炎放射機構追加。
  • スキルに精神汚染:Aと狂気汚染:Aを付与。

○スキル解説
精神汚染:A
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。
『偽りの楽園に狂笑は響く』が発動して始めてこのスキルは効力を発揮し、以後は常時発動スキルとなる。
記憶<メモリー>を思い出し、ギガデウスを発掘してロジャー・スミスと再会したライダーは完全に発狂していた。

狂気汚染:A
精神汚染:Aが発動している状態のライダーと戦闘し、かつ殺害に成功した主従に対して発動する。
対象主従に1日1回、精神による判定が発生する。判定に失敗した場合、対象は精神汚染:Aのスキルが付与される。
パラダイム・パラダイス・パラライズ。
ライダーの死後、自身を殺害したロジャー・スミスに対して悪夢という形でその精神を蝕み、廃人寸前へと追い込んだ逸話が昇華されたスキル。

【weapon】

単発式のピストル
スタンガン

【人物背景】
40年前の記憶を失った街、パラダイムシティで悪事を働く犯罪者。
メモリーを取り戻そうとする人間やメモリーを取り戻した人間を利用して様々な事件を起こして金儲けをしていたが、ある事件においてロジャー・スミスに邪魔をされ逮捕される。
その折にビッグオーのパイロット=ロジャー・スミスである事を知り、彼の正体を知る数少ない人物の一人となった。
その後もメモリーを利用して様々な犯罪行為を行っていたが、ビッグデュオとビッグオーの戦闘においてなんらかのメモリーを思い出し、稼いだ大金もろとも姿を晦ます。
再びロジャーの前に姿を現した時には精神に異常をきたしており、彼の発掘したギガデウスにてロジャーとビッグオーを圧倒するものの、自壊を始めたギガデウスはビッグオーの攻撃を受けて爆散。
搭乗していたベックもまた、中空に放り出され無明の闇へと落ちていった。その散り際にロジャーへ多大なるトラウマを残して。
その後彼の存在はロジャーの精神を苛み、一時期廃人同然にまで追い込むが、これが彼の怨念だったのかは定かではない。

【サーヴァントの願い】
この街で大量に買い占めた純正品の物品を持ち込んだまま、パラダイムシティに帰還する。



【マスター】

トロン・ボーン@トロンにコブン

【マスターとしての願い】

借金を返済できるだけのお金と一緒に元の世界に帰る。

【weapon】
万能二足型歩行戦車・グスタフ
所謂ロボット。大きさはパトカーより少し大きい程度。
腕部にサーチキャノンと呼ばれる大口径砲を搭載。
ボーンバズーカ及びガトリングガンに関しては未実装。

【能力・技能】

メカニックの天才、作中及びロックマンDASHシリーズにおいて数々のメカを作成している。
設計思想は性能よりもコストパフォーマンス重視


【人物背景】
空賊ボーン一家の長女で戦闘メカの作成及び操縦担当。
高飛車な一面があるが、自身の作成したコブン達には厳しさと優しさを併せ持った対応をしており、母性的な一面がある。
基本的には空賊の名の通り銀行強盗から街の破壊、ディグアウターの襲撃に窃盗などで生計を立てている犯罪者。
悪党ではあるがどこか面倒見が良く、兄の影響か情に厚い一面も持っている。
本作品では初出のロックマンDASHシリーズではなく、スピンオフ作品のトロンにコブンの冒頭の時間軸からの参戦。

【方針】

とにかく金を稼いで宝具用の魔力を貯蔵する。
ただし今回の様な宝具を利用しての強盗に関しては当分見送り
他の参加者に関しては話がわかるようなら交渉。
話がわからない相手には『偽・大いなるO』の頭部だけを呼び出してとんずら。
追ってくるようならガレージに逃げ込んでグスタフで応戦する。
モラトリアム期間の内に偽装状態の『偽・大いなるO』を呼び出しているので、仮想敵に仕立てあげて他の主従との同盟も検討
なお『偽りの楽園に狂笑は響く』に関しては最終戦以外で出した場合、優勝の目が限りなく0になるので、使用予定は一切なし




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年04月17日 00:20