1:
過去のトラウマに追われ続ける男がいた
尊敬される未来を求めて彷徨う男がいた
2:
人間を滞りなく殺す上で、良心・良識ほど邪魔な要素はない。
人は潜在的に、人を殺すと言う行為を忌避する生き物であると言う。当然である。人類全体がそうでなかったら、とうの昔に人類は滅びている。
相手を慮る気持ちがある時には、人間は人間を殺す事はほぼ出来ないと言っても良い。
ある程度の良心を持った人間が世界に多数いるおかげで、世界は維持されていると言っても良い。
その良心は、この男が自らの職務を全うする上で邪魔なものであった。邪魔になるからこそ、男は、良心の呵責と言うものを遥か昔に捨て去っていた。
衝動的で発作的な物を除く、初めから殺すと言う目的で行う殺人とは、情動の極端に薄い人間が、未熟で、大人になりきれない子供のような精神性の持ち主にしか成しえない。
だからこの男は何時の頃だったか、彼は自分の事を、感情を捨て去った機械のような人間であると認識する事にしたのだ。
そして今回もまた、自らの心の中に残っている人間性を殺し、機械へとならねばならない時が来たようである。――それも、長い事、だ。
「だ、駄目だよ先生……何も悪い事をしてない人を殺すなんて……」
心底怯えきった表情で、二十代は前半を過ぎようとしている黒髪の青年が、弱々しく口にしていた。
所々にプロテクターが取り付けられた、ダウンヒル用の防護スーツに似た服を着用した細身の青年である。
気弱と言う性質を絵に描いたような、大人しそうで、内向的で、小動物のように臆病であると言う事が傍目から見ても解る。そんな青年だった。
「城石君、そんな事を言ってられないのは解っているだろう。聖杯戦争がどんなものなのか、君は理解しているだろうに」
気弱そうな男の言葉を受ける人間は、椅子に座った、白衣を着用した茶髪の男性だった。
恰好から言って、如何にも医者か科学者然とした男であるが、事実、この男性は医者であった。
一見すれば、防護スーツ状の服を着た青年の診療かメンタルケアを行っているように思えるが、実際に二名が行っている事は、それらとは正反対の行為なのである。
「あ、そ、その……宮田先生は医者なのに、何で人を殺す事に……」
「私の事はどうだっていいだろう、城石君。君に覚悟を決めて貰わなければ、私も困るんだよ。君も、いじめられた過去を拭って、強い自分でありたいだろう」
心を破壊された人間か何かの如く、医者の言葉には抑揚がなかった。感情と言うものが、本当に殺されているみたいな声である。
石膏で塗り固められているかのような無表情で男は淡々と言葉を続けているが、内心では目の前の小心者の人物に対して相当苛々を募らせていた。
それを億尾にも出さないのは、白衣の男が、相当強い胆力を持っているからに他ならない。此処で激情するのは、未熟な証である。
2人は聖杯戦争の参加者であった。白衣の男の方を、宮田司郎。防護スーツを着た男の方を、城石一と言う。
一見すれば人を殺すと言う行為に忌避感を抱いている城石の方がマスターに見えるかと思われるが、実際はその逆。
城石に殺人を促す宮田の方がマスターであり、それに対して弱々しいNOを見せる城石の方がサーヴァントなのである。
マスターの方が肝が据わり、サーヴァントがその逆というパターンは、中々に珍しい。
初めて宮田が城石の姿を確認した時、これは外れに近いサーヴァントなのだろうなと即座に結論を急いだ。
貧相な姿もそうであるが、活躍したと思われる年代が近く、何よりも、臆病で気弱そうな性質が身体中から臭って来るのだ。
そしてそれは、実際問題その通りなのだった。城石一は臆病者だった。
話を聞く所、どうやら過去に学校でいじめにあっていたようであり、その事がトラウマになり、彼から対人関係への自信を奪ってしまったようなのだ。
笑ってしまう程、ありきたりな理由。日本中を探し回れば数万には上ろうかと言う程の人間が抱えていそうな陳腐な悩みを持ったこんな男が、サーヴァントとは笑わせる。
いや――笑えない。このサーヴァントは、聖杯戦争に堪えるだけの実力は確かに有している。
そんな力を有していながら、それを戦いに用いるのが嫌だと言うのは、全く以って笑えない冗談だ。
況してや城石は『アサシン』のクラスで召喚されているのだ。暗殺者のクラスで呼び出されておきながら人間を殺すのが嫌など、悪ふざけにしても度が過ぎる。
なんとしてでも、宮田はこの場で城石の性格を直しておかねばならないのだ。
「でも……聖杯戦争に参加している人間って、殆ど関係ない人じゃないか。そんな人を殺したって、強くなんかなれるもんか」
城石は恐らくそれ程頭の良い男ではないだろう。良くて高卒、悪くて高校中退程度であろう。大卒レベルの知能など、ある筈がない。
だが、中途半端に城石は大人だった。半端に良心や思いやりの心を持っていた。これが面倒である。
良心の牙城を崩してやらない限りは、宮田は聖杯戦争をまず間違いなく勝ち抜けない。ただでさえ外れクジのサーヴァントなのだ。
せめて勝率だけは上げておきたいのである。
――仕方がない……――
このままでは埒が明かないと判断した宮田は、隠し玉的な手段を試すべく、重い腰を上げ始めた。
正直な話、宮田は今より行う手法にそれ程自信がない。だから、それを試す事に少しばかり躊躇いがあった。
医術を学ぶ傍ら、齧る程度に学んだ付け焼刃、生兵法。ではあるが、試してみる価値はある。何もしないよりは、進展は少しは見られるだろう。
「城石君。高校2年生の頃に、君をいじめていた男子生徒の1人に、『牧野』君と言う人間がいた事を覚えているかな?」
「牧野……くん……?」
きょとんとした表情を浮かべる城石。初めて聞く物の名前を耳にした様な態度である。
彼の反応は当然である。何故ならば城石一をいじめていた牧野なる人物は、世界に存在すらしない、架空の人物なのだから。
「そうだ。無駄に力だけはあって、粗暴で、思いやりがなくて、すぐに君に暴力を振るう男だったろう」
「粗暴で、思いやりが……」
「君のお母さんが作ってくれた弁当を、君の目の前でゴミ箱に捨てた事があっただろう?
君はその時初めて怒りを覚えたけど、牧野君がついでに振るった暴力で、君は感情を殺されたじゃないか。反抗しようと思ったけど、結局は諦めたじゃないか」
「ぼ、僕の弁当を……? 暴力を振るった……? ……そ、そんな事をしたのか……牧野君は……!!」
城石の反応が、妙なものになった。
存在する筈のない牧野と言う人物が、過去本当に存在して、自分に対して癒えぬ傷を負わせたのだと、本当に思い込み始めたのである。
城石から発せられる気配は、宮田の話す言葉について疑惑を抱いていたそれから、明白に、存在しない牧野と言う人物への怒りのそれへと変化していた。
「城石君、暴力を振るったり、人を殺したりする事がいけないと言う事は、至極当然の事だ。君が嫌うのも無理はない。だが、時と場合によるんだよ。
聖杯戦争と言うのはね、君が思ってる以上に野蛮な人間が多いんだよ。君が嫌だ嫌だと言っても、君はサーヴァントなんだ。殆どの相手は、君を殺しに来る。
其処で一息吐いてから、宮田は畳み掛けた。
「暴力でこっちを抑えようとする相手にはね、暴力を振るい返しても良いんだよ、城石君。
君はあの時、自分は何も悪くないのに、大切な弁当を捨てられて、理不尽に暴力を振るわれ、結局その怒りを押し殺されたね。
今度は自発的に君が動く番だ。自ら動いて――相手を倒して、自分の正しさを教えてやるんだ」
「……うん……!!」
少しばかりの間をおいてから、城石が力強く頷いた。その気になってくれたか、と、さしあたって宮田は安心する。
「その気になってくれて何よりだ、城石君。……私はこれから少しばかり、患者のカルテを整理する。隣の部屋で眠るなり、好きにしていてくれ。その際に霊体化も忘れずに」
「はい、宮田先生」
言って城石は、診察室から直に移動出来る仮眠室へと足を運んだ。
その部屋に入った瞬間に霊体化を行ったらしい。宮田に強いられる魔力消費が、急激に軽くなったのを彼は感じた。
「……手間をかけさせてくれる」
言った通り、ファイルケースにしまわれた今日の分の患者のカルテをチェックしながら、小声で宮田は愚痴った。
まさかあんなにわか仕込みのマインドコントロールが通用するとは思っても見なかった。
羽生蛇村の暗部の一員である宮田は、一応こう言った精神掌握の術を学ばされ、自発的にも学んではいた。
だが村の暗部はどちらかと言うと直接的な手段を取る事が多かった為に、それ程この技術は重要視されてこなかった。
視認出来る城石のステータスに、妄想癖が強いとあったので試した手段ではあったが、あそこまで簡単に通用すると驚くを通り越してむしろ呆れて来る。
此方にとっては非常に御しやすいサーヴァントかもしれないが、これを逆に、相手に突かれる可能性もなくはない。
早い段階で手を打つ必要があるかもな、当面の方針の1つを宮田は打ち立て始めた。
「聖杯、か……」
羽生蛇村には、日本全国を探しても一つしか見られない、極めて独特な土着の宗教を信仰していた。
眞魚教(まなきょう)と呼ばれるそれは、ある理由から羽生蛇に生まれた土着の来訪神信仰を基礎に、16世紀に伝来したキリスト教の教義が習合された、
羽入蛇独自の宗教と言っても良い。日本全国を探し回ったとてこのような経緯で発生し、現在に至るまで連綿と受け継がれてきた信仰は他に存在するまい。
斯様な成り立ちの宗教が幅を利かせる村の医者であり、その宗教に深く関わる側の人間であった宮田は、
必然的に、村の宗教及び、吸収したキリスト教の知識にもそれなりに詳しくなっていった。
聖杯。キリスト教の開祖であるイエスが最後の晩餐に使った杯であるとも、磔刑にされたイエスの血液を受け止めた黄金或いはエメラルドの杯であるとも言われている。
聖杯周りのエピソードは枚挙に暇がない。アーサー王伝説を筆頭とした騎士物語にも、過去に実在したテンプル騎士団もまた、これらを求めたと言う。
この戦争に勝ち抜けば、その聖杯が勝者の手に渡ると言うらしい。――あらゆる人物の願いを成就してみせる、万能の願望器としての側面を以て、だ。
その名を聞いた時、宮田は初めて、自らの希薄な心の中に、欲望、と言う人間的な感情が湧いて出て来たのを感じた。
その聖杯が、欲しい。その物欲の根源は何なのだと自問する宮田。解っている、聖杯を欲する理由など、宮田は痛い程解っていた。
ただその原因を見つめる事が、余りにも苦痛であったから、目を逸らしていただけなのだ。
宮田には兄がいる。牧野慶と呼ばれる男で、先程城石をマインドコントロールする時にでっち上げた架空の人物の名前は、宮田の兄の名前を頂戴したものだった。
何から何まで、城石と同じような性格の男だった。気弱で、なよなよしていて、自分に自信が全くなくて……。城石を見ていると無意味に苛々が募る理由は、其処にあった。
だが牧野は、眞魚教における求導師、村民の尊崇を一挙に集める、教主のような男なのだ。彼は、宮田が本当に求めていた唯一のものを持っていた。
対する宮田は、村の医療所である宮田医院の若い院長である。表向きは、だが。本来の宮田司郎は、羽生蛇村の暗部を司る最たる人物。
村の有力一族である神代家を支える一族の1人である宮田は、村の教えに反する異分子を、過去何人も殺めている。殺人以外の違法行為など、それよりも多い。
……兄が羨ましかった。兄の『立場』になりたかった。
何故自分は、村の暗部として、人を殺め続けなければならないのか。何故同じ血を分けた双子の兄が、あそこまで村人から尊敬されねばならないのか。
――何故、同じ顔で同じ背格好の人間に頭を下げ、その影として生きねばならないのか。羨望が、憤怒が、憎悪が、悲しみが、宮田の吐胸に渦巻いた数は、最早数え切れない。
そんな思いを心に抱いて、抱いて、抱き続けて、幾星霜。
牧野慶の一世一代の大仕事である、『儀式』の前日に、宮田医院の旧病棟の物置で探し物をしていた所、奇妙な人形を発見した。
羽入蛇土着の宗教とも、キリスト教的モチーフとも違うその人形を奇妙に思った宮田は、その人形を手に取った――その時である。
気付いた時には、宮田はこの世界にいたのだ。アメリカに存在する、犯罪都市と言っても差し支えのない程の高い犯罪発生率を誇る街、ゴッサムシティに。
千載一遇の好機だと、宮田は即座に思った。
聖杯戦争を勝ち抜き、聖杯を手に入れ――自らが求めてやまなかった、求導師になるのだ。
だから、宮田は聖杯に願うのだ。故郷羽生蛇に根付く、余りにも古臭い、カビの生えた生贄信仰から解放させてやるのだと。
村にかけられた『客人神』の呪縛を、解いてやるのだと。
「……俺が終わらせてやるよ、全部」
その為には、全てを利用しなければならない。
自らのサーヴァントであるアサシン、城石一を。自らに与えられた、ゴッサムシティ内の個人診療所、宮田医院の院長としての地位を。
思う存分活用して、聖杯を勝ち取るのである。そして、今まで村の影としての生活を強いられてきた自らの人生に、終止符を打つ。宮田の覚悟は、固かった。
……しかし、宮田だけが気付いていない。
悩める人々を導く求導師でありながら、過去のトラウマに今も囚われ続けている城石一を救わず、利用すると言う矛盾に。
村の人間を救う事と引き換えに、この街でいくつもの罪を重ねても良い、と言う欺瞞に満ちた行動に。
そして――自らには相応しくないと考えていたサーヴァント、城石一が、その実誰よりもわがままで、そして宮田に負けず劣らずの心の闇を抱えた、互いに相応しいパートナーであると言う事実に。
宮田司郎。彼こそが闇と影との中で生きるに相応しい人物であると言う事実に、本人だけが気付いていないのであった。
【クラス】
アサシン
【真名】
城石一@殺し屋イチ
【ステータス】
筋力B+ 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運E- 宝具C
【属性】
中立・悪
【クラススキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
【保有スキル】
正体隠蔽:C+
サーヴァントとしての正体を隠し、サーヴァントとして認識されにくくなる。
自身をただの人間、NPCであると誤認させる事が出来、アサシンの場合、かなり怪しい挙動を見せても、サーヴァントだと割れる事はない。
アサシンは生前、歌舞伎町でも特に狂暴だったヤクザの組を壊滅させたヒットマンであり、その正体はほぼ最後の方まで露見されなかった。
怯懦:A(-)
自身の臆病な性情。平時のアサシンは非常に気が弱く、ペコペコとしており、謝るのも早い気弱な男である。
この状態では普段の戦闘能力を発揮出来ず、威圧や精神攻撃にも特段弱い。
デメリットスキルであるが、アサシンの場合は正体隠蔽スキルの性能向上にも買っている為、一概に外れのスキルとは言えない。
宝具発動時にはこのスキルは消滅する
精神汚染:E(A+)
アサシンは一般常識も持っているし、日常会話にも何ら支障はない一見したら健常人であるが、時々現実と妄想の区別がつかなくなる。
宝具発動時はカッコ内のスキルランクに修正される。
【宝具】
『聖人だけが持つ矛盾(愛のない暴力)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:自身
アサシンが攻撃を受ける、過去のトラウマを揺り動かされる、マインドコントロールに近しい状態に入る、強い精神攻撃を受ける、
これらの内どれかを満たす事で発動する宝具。他人からのキーワードが契機となる事もある。
発動するとアサシンは一時的な錯乱、トランス状態に入り、相手を思いやる心を一切なくしてしまい、100%の暴力を振るう事が出来る。
妄想世界への没入が中核となる宝具で、これによりスキルの精神汚染がカッコ内のそれに修正。
かつ、怯懦スキルの消失、そして、Bランク相当の勇猛と狂化スキルを獲得し、幸運と魔力を除く全てのステータスがワンランクアップする。
自分自身の妄想しか見えていない為に、精神干渉をランク問わず無効化する事が出来、令呪による強制命令も受け付けなくなる。
嘗て壊滅させた垣原組の組長であり、弩級のマゾヒストかつ人格破綻者である垣原雅雄を以ってしても、本物の変態、
聖人(セイント)に近い人格と言わせしめた程、アサシンの精神は、歪んだ状態で固定されている。
【weapon】
特殊スーツ:
生前のアサシンが、ヤクザの暗殺時に着込んでいた特殊スーツ。
アサシンをマインドコントロールしていた張本人である、『ジジイ』と呼ばれる男性の提供品。
ダウンヒル用の防護スーツに似たデザインをしており、所々に取り付けられたプロテクターには、高度な防弾加工が施されている。
背面のプロテクターには『1』と言う数字がプリントされている。
刃仕込みの靴:
靴先や踵部分を金属でコーティングされた特殊な靴。
ピンを引き抜いた状態で靴先に一定の強さの衝撃を込めると、踵から鋭い刃が飛び出す仕組みになっている。
これを利用した蹴り抜きは、人体を容易く切断、腕を斬り落とし首を刎ね飛ばす程。
超人的脚力:
アサシンは生前空手を学んでいたが、その修練の成果か、或いは生まれ持った素質かは知らないが、一般人を遥かに超える程の脚力を持つ。
視認困難な速度の蹴りを持ち、10時間以上ぶっ通しでスポーツバイクを漕いでも平然としている程。
前述の靴の力も合わせて活用すると、これ以上とない暗殺の道具に早変わり。鉄の棒や金属製のドア、コンクリ壁を容易く切断する程の威力を秘める。
【人物背景】
地方の板金工場に勤務する、22歳の男性。それが彼、城石一、通称『イチ』である。
細身で気弱な青年であるが、過去に空手を学んでおり、生まれ持って物かは不明だが、極めて強壮な脚力を持つ。
如何にも気の弱そうな外見をしているが、強くなりたいと言う執念には異常な執念があり、毎日毎日身体を鍛え上げており、その脚力は常に向上している。
高校の頃にいじめを受けていたと言う過去を持ち、そのトラウマをジジイと呼ばれる初老の男性に利用されてしまう。
結果、対象の人物が過去に自分を虐めたとされる人物、或いはジジイが刷り込みによって生み出した架空の人物と重なった時、
トランス状態となって発作的に殺害する殺人マシーン変貌。これを利用され、イチは1つのヤクザの組を壊滅させる(過去にその組の構成員以外のヤクザを殺したかは不明)
一度相手をいじめっこと思い込むと子供のように泣きじゃくりながら襲い掛かり、周囲にいる全ての人間を殺し尽くす。
相手を殺す時には『勃起』するタチであり、暗殺を終えると、その場で自慰行為を行い、射精してからその場を後にする。
実は高校生の頃に同級生を殺した過去があり、それが原因で医療少年院に送られている。
過去のいじめが原因で、人が虐められているシーンに性的興奮を覚える潜在的間接的サディストに変貌しており、性根の部分はかなりのS。
決して好青年とは言い難い男で、気弱で、話していて人を苛々させる性格は、地である。
【サーヴァントとしての願い】
心を強く持ちたい
【基本戦術、方針、運用法】
世にも珍しい、宝具発動時限定とはいえ、狂化持ちのアサシンクラス。その使い勝手は大方の予想通り、かなり悪いと言わざるを得ない。
ステータス自体はアサシンとしては及第点であるが、気配遮断ランクが低い為、本来意図された運用法は厳しいものが有る。
精神攻撃を迂闊に放つと宝具が発動すると言う点は数少ない利点の1つ。また、実体化していても余程の事がない限りサーヴァントとして認識されない事も、利点。
兎に角此方がサーヴァントであると言う事を気取られず、機会を『待つ』と言う事が重要となるサーヴァントであろう。
【マスター】
宮田司郎@SIREN
【参加方法】
必要な物を探しに、宮田医院の旧病棟の物置を探していた所、シャブティを発見する
【マスターとしての願い】
村に根付いている時代錯誤も甚だしい邪教の迷信の元を断つ
【weapon】
【能力・技能】
羽生蛇村の暗部に生きる人間として、多少の暗殺術の心得はあるが、本職の暗殺者に比べれば子供騙しも良い方であろう。
むしろ宮田の武器は、医者としての立場、になるであろうか。
【人物背景】
羽生蛇村にある宮田医院の院長の地位を若くして継いだ人物。苗字こそ違うが、村の求導師と呼ばれる立場にある牧野慶とは双子の関係にある。
表向きは医者としての職務に従事しているか、実際は村の有力一族である神代、牧野家を支える立場にある人物で、
求導師が行うとされる重要な『儀式』を執り行う際の弊害となる人物を陰で始末する役割を課せられてきた。
そう言った仕事に長い事従事して来た為か、良く言えば冷静、悪く言えば感情が希薄な、人間的な暖かみのない人物になってしまった。
兄に対しては並々ならぬコンプレックスを抱いており、同じ顔をした男があれだけ村民から慕われているのに、何故自分は、と常々胸中で考えている。
今回の宮田は、儀式の前日、つまり、恋人である恩田美奈を弾みで殺害し、その死体を埋める際に『異変』に巻き込まれる前の宮田である。
【方針】
聖杯を手にする為に活動する、が、城石の性質がアレの為、先ずは医者としての立場を利用して情報を集める必要がある。
最終更新:2015年04月20日 02:18