Green Paradise 【母家】
居間116
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匿名ユーザー
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116.宝
ご存知の方には、本当に、くどい説明かもしれませんが、南邸ではコリーを数頭飼ってます。 そして、気分任せに、時たま、増やしていたりします。 増えた犬?それはきっと、生体実験に・・・ 使えたらいいでしょうね♪ 実はコリーという種類は、大きいくせに繁殖率が悪く、大きいからこそ餌代や管理の為の設備費がかかり、大きいのには関係ないかもしれないけど神経質な性格をしていて、効果がなにによるモノなのか特定が難しく、実験などにはとても向いている種類の生体ではありません(^^) 残念ですね~♪ 飼っているのは、南先生のただの趣味です♪
彼がまだまだ、とても可愛かった(今でも十分可愛いけど♪)少年だった頃、彼の生家の敷地に迷いこんできたコリーの仔犬が、最初の出会いだったそうです。 同腹兄弟かと思われる3匹が寄り添う様と、酷く衰弱した虚ろな目に、惚れてしまったようですね。 結局、助かったのは1匹だけだったそうです。
俺と先生が出会った頃には、それはとても立派な牡犬になってましたけどね。 どう育ったらこんなになるのかと思うくらい大きくて(他の犬種が混じってたのかもしれませんが)、それまで、あまり犬と触れ合うことのなかった俺にとっては、脅威の存在でした(^^;) その頃、既に14才でしたか。 悠然と構えている老犬でしたから、たいして悪さもしないんですが、どうにも、人間が好きらしく、何度飛びつかれて、押し倒されたことか・・・(違)
そんなに年老いても、毛艶が最も良かったくらいですから、先生の可愛がり方も尋常じゃなかったんでしょうね♪ 「俺が発病して死ぬのと、どっちが早いか」「後1年もってくれるだろうか」寿命の短いペットを飼う者に、必ず訪れる宿命をボヤいて。 そんな心配をし始めた、その年は、4月から夏日を記録するような、熱い年だったかとも思います。 勿論、どの犬より早く、予防薬を飲ませ始め、万全の体制でいた、その矢先、先手を打ってやられてしまったんですよね。 フィラリアに。
フィラリア=犬を飼った事のある人なら知ってるでしょう♪ 蚊が媒介する、心臓に寄生する虫のことです。
年老いた犬のことですから、みるみる間に体力は衰えてきましてね。 あれだけ健康管理に気を使ってても、貰うものは貰うんだなって、医療と科学の限界を目の当たりにした思いでした。 フィラリアの末期症状を、知っている方もいますかねぇ? とにかく、酷く苦しがります。 見てる人間の心が締め付けられる程、呼吸が荒くなり、近くで物音がするだけで痙攣するくらい。 フィラリアは、発症したら最後、まず助かることはありません。 まして末期になれば、人間にできることと言えば、科学の力を借りた、延命の為の手段しかないでしょうね。 鎮痛剤でショックを起こす事もあるので、栄養剤の点滴くらいしかできません。
南先生の決断は早かったですねぇ♪ 末期症状が出始めた、その直後に行ったのが安楽死でした。 南先生の方の精神状態を心配した仲間数人に見守られる中、泣きながら自分で手を下した。 あの日の、彼の横顔こそが、守りたい宝なのかもしれないですね♪
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安楽死についての見解は、このサイトを日常的にご覧いただいている方々の中でも、賛否両論様々かと思います。 この話しは、あくまでひとつの例えでしかなく、他の選択肢も多く用意されてます。 南邸のコリー達の主治(獣)医は、飼い主の管理責任を問う意味でも、最大限延命し、最後の最後まで見届ける事を薦めてる先生です。 たまたま、南がかつて人間の医者であったこと、患畜である犬の年齢などを考慮の上で決断された結果である事を、了承いただければと願ってます。
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文責:森本 雅人