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ロッツォ・ハグベア(トイ・ストーリー)

登録日:2026/07/12 Sun 22:48:24
更新日:2026/08/02 Sun 19:50:10
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私はロッツォ・ハグベアだ

どうかロッツォと呼んでくれ


ロッツォ・ハグベアとは、ピクサー制作のフルCGアニメーション映画『トイ・ストーリー3』に登場するキャラクターである。

CV:ネッド・ビーティ/勝部演之

+ 目次

■キャラクター像

一人称は「わたし」。
濃いピンクの色をしたクマのぬいぐるみ。
思わず抱きしめたくなるふわふわの見た目で、イチゴの香りがするらしい*1
また、普段人間に抱きしめてもらっているおかげか、彼自身も他のおもちゃを抱きしめるのが大好き。
作中に登場する個体は老齢であるためか、元々付属していない木の杖を持ち、移動の際にダンプカーのおもちゃに乗っている場面もある。
サニーサイド保育園に訪れたおもちゃ達を快く迎え入れ、この保育園での暮らしと、いつまでも新しい子どもの相手ができる幸せを説く指導者の役割を担っていた。

……だが、










俺たちはみんな いつか捨てられるゴミだ!

それが "おもちゃ" なんだ!!


実はロッツォこそ、本作におけるディズニー・ヴィランズにして、保育園のおもちゃ達を支配する独裁者。
同胞であるはずのおもちゃに「代わりはいくらでもいる」と吐き捨てる冷徹で非情な性格の持ち主なのだ。

ロッツォが紹介したのはサニーサイド保育園の年長である「ちょうちょ組」だが、年少である「いもむし組」は幼すぎておもちゃを自由に、悪く言えばメチャクチャに扱う子供ばかりだったのだ。
いくらおもちゃでも過酷な遊びは好んでおらず、そういう役目を新入りに押し付けるために愛想よくして彼らを迎え入れていたというわけ。

とは言えロッツォも最初から悪人(悪クマ?)だったわけではない。
かつてはビッグ・ベビー、チャックルズと共に、デイジーという少女の家で愛されていた時期があった。
しかし、外出先で忘れられ、デイジーと離れ離れになってしまう。それでもデイジーの家へ帰り着くが、そこには既に「新しいロッツォ」がいたのだ。
その事に絶望したロッツォは「おもちゃには所詮代わりがいる」と思い込むようになり、他のおもちゃを一切信頼しなくなってしまう。
そして、サニーサイド保育園に流れ着いたロッツォは、そこを支配するに至ったのであった……。

夜のサニーサイド保育園は刑務所も同然で、部屋には当然鍵がかけられている。
それをすり抜けても屋外にも数多くのおもちゃによるパトロールに加え、監視カメラを支配するサルのおもちゃによって、絶対に脱走を許さない。

ロッツォの魔の手から仲間たちを助けようと再び保育園に戻ってきたウッディによる助けもあり、これらの危険を掻い潜って保育園から脱出しようと試みるアンディのおもちゃたちであったが……


■劇中での動向

ウッディたちを保育園脱出のあと一歩で追い詰め、改めて自分達の「家族」にならないかと問いかける。
しかし、ここまでの扱いとサニーサイドの光景に怒りを溜めこんでいた彼らがそれに応じるわけもなく、ジェシーは「あんたみたいな嘘つきの家族になるくらいなら、ゴミと一緒に捨てられた方がマシ」と怒鳴り返す。
さらにバービーとの語らいで一大決心したケンも離反し、ウッディ達の側に付く。
ならばとストレッチたちに彼らをゴミ箱へ突き落とすよう指示。だが、

お前を捨てたのは俺じゃない。玩具なんて嫌いなお前の持ち主だ。

待て、ならデイジーはどうだったんだ。

……何の話だ。

デイジー……いつも一緒だったんだろう?

……ああ。で、俺達を捨てた!

違う、失くしたんだ!

ウッディがチャックルズから託されたデイジーの名札を見せられ動揺。
ロッツォがかつて心を壊したきっかけだった、新しい「ロッツォ」の存在。だがそれは皮肉にもデイジーがどれだけロッツォを深く愛し、失くした事を悲しんだかの証明でもあったのだ。
そして自分一人が帰る場所を失ったという現実を受け入れられず、「デイジーは自分達全員を捨てた」とビッグ・ベビーに嘘を吐いたのだとウッディはロッツォを糾弾。
言い返せず一瞬言葉に詰まるロッツォ。


ママ……

何だと!? ママの所へ戻りたいのか?
愛されてもいないのに…!赤ん坊みたいな事を言うな!!


しかし、ビッグ・ベビーがデイジーをママと呼んだことで怒りが再燃、おもちゃはいずれ捨てられるのだと頑なに信じてデイジーの名札を壊してしまう。
唯一の思い出を奪われ怒るビッグ・ベビーによりゴミ箱に落とされてしまう。
しかしそれでも抜かりなく、ゴミ箱にひっかかったリトルグリーンメンを助けようとしたウッディを捕まえ、その他ウッディの仲間達も道連れにゴミ処理場へ送られる。
ゴミ処理場ではゴミに押し潰されて裁断機にかけられるすんでのところでウッディとバズに救われた。
そして焼却炉へ続くコンベアの上でなんとか脱出しようと、コンベアの緊急脱出ボタンを押すためにウッディらにハシゴへと押し上げてもらうが……


ボタンを押してくれ ロッツォ…!
押せ!!


アンディは助けに来るかな? 保安官!


なんと直前にウッディ達に救われたにも関わらず恩を仇で返す形で彼らを見捨てて、捨て台詞を吐きつつ逃走してしまう。「自分たちはアンディに捨てられてない」と信じるウッディのことを、手違いとはいえ持ち主に捨てられた挙句当の持ち主は新しい自分を可愛がっている姿を目にしたロッツォからすれば到底理解出来なかったのだ。
その後、なんとかウッディ達も危機を脱するが、仕返しをしようと意気込むハム達にウッディは「ほっときゃいいさ、仕返しする価値もない」と吐き捨てたのだった。

結局、1人で逃げていたロッツォは清掃員に見つかってしまう。どうやら彼も子供時代にロッツォ・ハグベアを持っていたらしく、ドライブの相棒としてトラックの前面に括り付けられてしまうのだった。
先客のぬいぐるみ達に「おい相棒、口は閉じといたほうが良いぜ!」などと揶揄われながらロッツォは思った。

いもむし組に入れられたほうがマシだった」と……*2


■他キャラクターとの関係

  • デイジー
ロッツォ、ビッグ・ベビー、チャックルズのかつての持ち主。
特にロッツォについてはアンディにとってのウッディのような最愛のおもちゃとして、その愛を一身に受けていた。
しかし、それが災いしてしまい、外出先で置き去られて離れ離れになってしまう。
ロッツォ達が自力で家に戻るも、既に新しいロッツォ・ハグベアを購入していたため、図らずもロッツォの心を傷付けてしまう。
愛情が深かった分その失望も大きく、ロッツォの心の価値観を一変させてしまうほどだった。
デイジーについては作中ではチャックルズによって語られるのみであり、彼女やその両親については詳しく描かれず、セリフもなかった。
しかし、無くしたと思ったおもちゃと同じものを購入したところを見ると、ロッツォを失った事に対するショックはやはり大きかったのだろう。

  • ビッグ・ベビー
(他のおもちゃに比べて)大きな体をした赤ちゃんの人形。
大きい分力も強く、部屋のドアやゴミ捨て場の金属製の蓋も軽々と開け閉めできるほど。
よちよちとはいえ自由に歩けるものの、赤ん坊らしく言葉は話せない。
ロッツォと同じくデイジーのおもちゃであった過去があり、デイジーを「ママ」と慕っていた。
ロッツォとは違って未だにその未練は強く残っており、チャックルズが持っていたデイジーの名札と、それをロッツォが破壊したことが、ロッツォとの決別のきっかけとなる。

  • チャックルズ
渋い声をしたピエロ人形。
元々はまんまるの目だったが、今では過去故にやさぐれすっかりジト目になっている。
ロッツォ、ビッグ・ベビーと同様デイジーのおもちゃだった。
彼のみボニーの家に迎えられているが、服が破れて捨てられていたところをボニーに拾われたためらしい。
劇中ではボニーの家にやって来たウッディへその頃の思い出を語ると同時に、デイジーの名札を託していた。

  • ケン
サニーサイド保育園にいた、バービーのボーイフレンド型の人形。
元々ロッツォ側の立場だが、仲間からも女の子向けおもちゃである事をからかわれたり、おしゃれを語る仲間がいなかった事に辟易していた。
そこにバービーが現れた事で一転、彼女の虜になる。
それでもロッツォの側である態度を崩さなかったが、最終的にはバービーらと共にロッツォに反旗を翻し、彼による独裁体制が崩れた後は新しいサニーサイド保育園のリーダーとなる。

  • ストレッチ
  • トゥイッチ
  • チャンク
  • スパークス
ロッツォと同じちょうちょ組の玩具たちで、彼の手下。
作中ではケンと一緒になってジェシー達やいもむし組の玩具を弾圧していたが、元々子供に遊ばれる玩具として内心では思う所もあったようで、
ロッツォがビッグ・ベビーを傷つけウッディ達を弾圧した事を皮切りに全員でロッツォを見限る。
その後はサニーサイド保育園を本当の形でおもちゃ達の楽園にする為に皆で尽力していた。

仲間を助けるためにサニーサイド保育園を訪れた保安官の人形。
当初はアンディも他のおもちゃを捨てたと決めつけてウッディも懐柔しようとするが、ウッディはアンディを信じて家に戻ろうとする。
しかし、そこでボニー、そしてチャックルズに出会った事で、仲間を助けるべくロッツォの支配する保育園に戻るのだった。

新しくサニーサイド保育園を訪れたおもちゃ。
当初はいもむし組へ送られたが、仲間を救うため単身で乗り込んできた身体能力とリーダーシップを見込まれて、一時はちょうちょ組にスカウトされる。
しかし、仲間達はいもむし組から移せないと言われて交渉は決裂、電池蓋を外されデモモードにされてしまい、スペースレンジャーとしてロッツォの手先になってしまう。


■余談

シリーズ初代からクマのオモチャを登場させる予定はあったが、90年代はCG技術が未発達で、毛並みを表現するのが極めて困難であった事から見送られている。
登場させる名残か、クマのぬいぐるみは初代の部屋に置いてある。

その独裁者ぶりやウッディ達を見捨てたことから、ヴィランズの中でも特に性格が悪い方に見えるが、現実においてはピンクの熊という愛らしさから、グッズ化には非常に恵まれている。
そもそもロッツォ自体、元々は量産されたぬいぐるみであり、ぬいぐるみの元となった本来の「ロッツォ・ハグベア」は非道な独裁者ではない(と思われる、詳細不明なので)。
ファンからは「映画のロッツォのようにはしない」と言われ、愛を注いでいるとのこと。
読者の諸兄も仮に無くしたり壊したりしても、安易に代わりを買い直さないように気をつけよう。

2022年4月5日に開業したホテル、トイ・ストーリーホテルには彼の名を冠した飲食店(ロッツォ・ガーデンカフェ)が存在しており、彼をイメージしたパンもメニューに登場している。



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最終更新:2026年08月02日 19:50

*1 作中では野晒しの雨ざらしにされたり保育園で数多くの子供の相手をしたり、更にはゴミ処理場を通っても未だにイチゴの香りがするため、よほど強い香りであることが推察できる。

*2 ノベライズ版での最後のモノローグより。