182 名前:女王の訪問 一日後編1/6 :2008/08/15(金) 09:40:45 ID:???
ディアナ様の一日後編

 3時のおやつ
 ディアナ「今日はスイカを切りましょう」
アル「やった!」
シュウト「種の飛ばしっこしようぜ!」
ロラン「ディアナ様の前でそんなはしたな……」
ディアナ「まあ、わたくし、綺麗に四角く細かく切られた一口サイズのスイカしか食べた事がありませんから、
     種が入ったままの切り方なんて存じませんでした。それに種飛ばしというのも面白そうですね」
アル「そんなの簡単だよ」
シュウト「教えて上げるから一緒にやろう!」
ロラン「ああ、ディアナ様が……ディアナ様が庶民に毒されていくぅ~……」
ディアナ「ロラン。私は庶民としてここにいるのです。それに毒されるなどと言ってはなりません」
ガロード「そうそう、おかたいコト言ってないでロラン兄も楽しもうぜ。
     あ、でもティファが描いたディアナさんの絵に種をかけないよう注意しろよ」
ディアナ「あれはよいものです。真心のあたたかみを感じる絵……。
     ティファさんも一緒に種を飛ばしませんか?」
ティファ「……やってみます」
ガロード「ティファまで!?」
シン「ちなみにステラとマユは飛ばしっこする気満々です……」
ジュドー「プルも飛ばす気満々です……」
プルツー「まったく、下品な奴等だ……でもどうしてもっていうなら私も付き合ってやらなくはないぞ」
ジュドー「プルツーも飛ばす気満々だ……」
ハマーン「私も種を飛ばしてやろう」
ジュドー「ハマーンまで!?」
ハマーン「おやつ目当てに帰ってくるカミーユのプレッシャーを察知した。事故のフリをして種をかけてやる」
ジュドー「あ、それなら俺もやるやる」
ディアナ「皆さん楽しそうですね」
ロラン「そうおっしゃいながら、人数分だけじゃなくカミーユの分のおしぼりまで準備するディアナ様!
    何とお優しいんでしょう……」
ジュドー「あ、ギンガナムがおやつに釣られてくる気配を感じる」
ディアナ「ロラン、あなたもギンガナムに種を飛ばして差し上げなさい」
ロラン「ディアナ様!?」

183 名前:女王の訪問 一日後編2/6 :2008/08/15(金) 09:41:18 ID:???
訪問者
カミーユ「クソッ、スイカの種でベタベタだ」
ギンガナム「小生もである! 愉快愉快」
ウッソ「何で僕まで……お風呂は幼年組と女の子達が優先だから当分このまま……」

ピーンポーン

 ロラン「お客さんだ。僕が出てきます」
ディアナ「よしなに」

ロラン「はいはい、どなたですかー……」
ソシエ「ロラン! 遊びに来たわよ」
ロラン「ソシエお嬢さん!」
ディアナ「ソシエさん……」
ソシエ「お久し振りねディアナ様」
カミーユ「ピキュリーン! これは修羅場の予感!」
ジュドー「ピキュリーン! ロラン兄の修羅場ってレアだな」
カミーユ「ディアナさんは過激な事をしそうにないけど、周りが怖いからな」
ジュドー「ギンガナムにシャイニングフィンガーされたりしてな」
カミーユ「ソシエ・ハイムの方は普通に手を上げそうだなー」
ジュドー「ビンタの一発や二発は覚悟しないとね」
ソシエ「ずいぶんな事を言ってくれるじゃない」
カミーユ「ハッ……!」
ジュドー「いや、その、これは」
ディアナ「陰に隠れて女性の悪口など、殿方として恥ずべきことです」
カミーユ「何で俺達にミンチフラグが立ってるんだ!?」
ジュドー「落ち着けカミーユ兄! この面子でさすがにミンチにはされないだろ!」
ソシエ「カプルハンマー!」←本当は∀のハンマー
 カミーユ&ジュドー「ぎゃー! ミンチにならないレベルで痛い!」
ディアナ「∀、ターンX、月光蝶以外ならあらゆる攻撃を許可します」
カミーユ&ジュドー「ちょ、それはシャレにならない……」
ディアナ「冗談ですよ。反省しましたか?」
カミーユ&ジュドー「ほっ、よかった……」
ロラン「ディアナ様とソシエお嬢さんを侮辱する者には!」
ギンガナム「ディアナのためではない! ターンXで攻撃できるのが楽しいだけだからなぁ!
      勘違いするなよ! 絶対に勘違いするじゃぁないぞぉおおおおお!!」
カミーユ&ジュドー「ぎゃああああああああああ!!」
ディアナ「ロラン、ギンガナム。冗談のつもりでしたのに……ああ、ミンチより酷いわ」
ウッソ「僕じゃなくカミーユ兄さんとジュドー兄さんがミンチになるだなんて珍しい事もあるもんだね」

184 名前:女王の訪問 一日後編3/6 :2008/08/15(金) 09:42:15 ID:???
お茶会
 TV『わたくし、ディアナ・ソレルは月と地球の平和のために今度も地球連邦との同盟を~』
ソシエ「お姉さま、上手に替え玉をやってるみたいね」
ディアナ「キエル・ハイムの才覚には驚かされるばかりです。それにハリーもついていますからね」
ソシエ「ハリーさんか……いいなぁ、二人でうまくやっていて」
ディアナ「申し訳ありませんソシエさん、私のわがままでロランをお借りしてしまって」
ソシエ「それくらい、別に構わないけど……」
ロラン「ディアナ様、ソシエお嬢さん、お茶が入りましたよ」
ディアナ「ありがとう。いい香りですね」
ソシエ「ちょっとロラン。このお茶の葉、安物じゃないの?」
ロラン「すみません、うちの財政じゃこれが精いっぱいで……」

キラ「向こうはすっかり∀一色だね」
シン「ここが兄弟スレだって忘れかねない勢いだな」
ギンガナム「小生も一緒にお茶を飲みたいのである……。
      だが婦人同士の茶会を邪魔するほど無粋にはなれんなぁ!」

ガロード「ティファの絵、上手だな」
ティファ「私は……ディアナさんをそのまま絵にしただけ……」
ガロード「でも、ティファの絵は写真とは違うよ。人の内面まで描けるあたたかい絵だと思うな」
ティファ「ガロード……」
ガロード「ティファ……」

キラ「向こうはX一色というより普段通りというか砂糖一色というか砂糖まみれというか」
シン「あの砂糖を現実の砂糖に物質変換できたら世界の砂糖事情が変わるな」
ジュドー「ハマーンのあの性格も砂糖漬けにすれば少しは直るかな……」
キラ「甘々ベタベタくっついてくるだけじゃないの?」
ハマーン「そうか、そういうのがジュドーの好みなのか」
ジュドー「何でまだいるんだよ! 昼飯のあと帰ったんじゃないのかよ!」
ハマーン「ハンカチを忘れたので取りに来たのだ。ディアナが電話で知らせてくれてな」
ジュドー「俺だけか!? 俺だけディアナさんに目の敵にされてるのか!?」
キラ「善意100%だと思うよ」
シン「女同士、やっぱり女の人の味方をするだろうしね」

185 名前:女王の訪問 一日後編4/6 :2008/08/15(金) 09:42:50 ID:???
お客さんがいっぱい
 ピーンポーン
 ディアナ「はい、どちら様ですか?」
クリス「こんにちはディアナ様」
アル「あ、クリス!」
クリス「外回りで近く待て来たから、ちょっと様子を見に来たの。
    アル、ディアナ様に迷惑かけてない?」
ディアナ「小さなお子さんにかけられる迷惑など、むしろ喜ぶべきものです」
クリス「ディアナ様ってお人柄ができていらっしゃる方ね。あ、これお土産です」
ディアナ「スイカ……ですか」
クリス「ええ。アムロさんとも相談して、これならみんなで食べられますから」
アル「スイカならさっき――」
ディアナ「とってもみずみすしくておいしそうです。ありがとうクリスさん」

ピーンポーン
 ディアナ「はい、どちら様ですか?」
ラクス「あら? キエルさん……ですか?」
キラ「やあラクス。家でなら隠さなくても別にいいよね、実はディアナさんがお泊りにきてるんだ」
ラクス「そうだったんですの。夏祭りの時にお会いしたのも、ディアナ様でしたのね」
ディアナ「ええ。ディアナ・ソレルの名前が外で使われると騒ぎになりますから」
キラ「それでラクス、どうしたの? 今日はデートの約束してないけど」
ラクス「近くまで来たから、キラの顔を見に」
キラ「照れるなぁ」
ディアナ「うふふ。お二人を見ていると妬けてしまいますね」
ラクス「それとこれ、手ぶらでは失礼と思ってスイカを買ってきたの」
キラ「スイカ……」
ディアナ「あ、ありがとうラクスさん」

ピーンポーン
 ディアナ「はい、どちら様ですか?」
 東方不敗「ワシだぁ! ドモンはいるか!?」
ディアナ「ドモンさんはレインさんと一緒に山へトレーニングへ……」
 東方不敗「そうか。では失礼する……おっと、忘れるとこだった。このスイカを」
ディアナ「……ありがとうございます」

ピーンポーン
 ディアナ「……ロラン、ロラン。代わりに出てくれないかしら?」
ロラン「はい」
グエン「ローラ! 艶かしく汗をしたたらせる猛暑のためにスイカを……」
ギンガナム「これ以上スイカばっか食えるわきゃねぇだろぉーーーーーー!!」
グエン「ぎゃああああああ!!」
ロラン「ミンチより酷いや……」

186 名前:女王の訪問 一日後編5/6 :2008/08/15(金) 09:43:25 ID:???
夕食
ディアナ「ロラン……これはいったい?」
ロラン「スイカ料理です。この大量のスイカを処理するにはこれしかありません」
シロー「ちなみに今日は兄さんは仕事の付き合いで外食してくるそうだ。
    ドモンは東方不敗さんにしごかれて今日は帰ってこれそうにない。
    カミーユは彼女の手料理をご馳走になるらしい。シーブックはカロッゾさんから試作パンを」
ジュドー「ドモン兄はともかく、他のNT組はスイカを察知して逃げたな……」
セレーネ「たっだいまー! 今日の晩ご飯なぁに?」
マイ「ただいま帰りました。お腹が空いたのでさっそく食事にしましょう」
キラ「おかえり! たっぷりあるから遠慮せず!」
シン「作戦、ガンガン食おうぜ!」
ギンガナム「ゲフッ……小生もう飽きたのである。晩ご飯は必要ないなぁ!」
シャギア「同じく……」
オルバ「もう食べられないよ兄さん」
ロラン「あなた方……ディアナ様の作るスイカ料理が食べられないとでも?」
ギンガナム「ぬぐぅ……よかろう! このギム・ギンガナムが神の世界の引導を渡されてやろう!」
ディアナ「ギンガナム、それにシャギアとオルバも無理をしてはなりません」
シャギア「フッ……そう言われると」
オルバ「食べない訳にはいかないね……」
ロラン「ユニバース……皆さんユニバースですよおおおおおお!!」
セレーネ「じゃあギム、私の分も食べてちょうだいね。私はカップラーメンでいいから」
キラ「セレーネ姉さん……PCいじってニコニコ動画に接続できないようにしてあげようか?」
セレーネ「なっ……せっかく最新AIが完成して今日MUGEN動画投稿しようと思ってたのに!」
ヒイロ「刹那兄さん。すまないがマリナ・イスマイールを呼んでくれ。夕飯をご馳走しよう」
 刹那「今日は家庭教師の日でもないのにご馳走するなんて実にガンダムだ。連絡してくる」

こうしてマリナが目いっぱいスイカを堪能する事でスイカ地獄を乗り切ったとさ。

188 名前:CBvsCB(ホントはCVだよね)? :2008/08/15(金) 09:55:06 ID:???
刹那「シーブック兄さん、折り入って頼みたいことがあるんだが…」
シーブック「なんだ刹那、妙に改まっちゃって…?」
 刹那「実はシーブック兄さんが怪盗キンケ…もがっ?!」
シーブック「わー!わー!こんなトコでそんなこと話すな!何だお前何処で聞いた?何処まで知ってるんだ!?」
 刹那「?…聞いたのはCBのヴェーダからだ。何処までって…シーブック兄さんが怪盗キンケドゥの熱烈なファンだとしか聞いていない」
シーブック「ファン?俺が?」
 刹那「そうだ…熱烈なファンで決めポーズから口調から身振り手振りまで完璧にコピーできると聞いた」
シーブック『…オレの正体に気付いた訳じゃない…のか?』
 刹那「兄さん?」
シーブック「ん?い、いやーそうか。俺が奴のファンだって事ばれちゃったか~恥ずかしいから誰にも内緒だったんだがw;」
 刹那「何故そんなに汗をかいてるんだ?」
シーブック「な、なんでもないよ、で、俺に頼みたい事って?」
 刹那「…そうだった。詳しくはまだ言えないんだが、宇宙空間でのカッコイイマントのさばき方を教えて欲しいんだ」
シーブック「そりゃ本家程じゃないけど俺もある程度は心得があるが…なんで?」
 刹那「実は…かくかくしかじか」
シーブック「ほう…第二期一話で…ふむふむ判った。可愛い弟のためだしバッチリ教えてやろう!」
 刹那「ありがとう兄さん、恩に着る」

シーブック『それにしてもソレスタルビーイングのヴェーダ…オレの正体について気づいているのか?
      一度調べてみる必要があるな…』


189 名前:女王の訪問 一日後編6/6 :2008/08/15(金) 10:00:28 ID:???
ご就寝
ディアナ「今日も楽しい一日でした」
セレーネ「やったわ、再生数が順調に伸びてる! 私のリュウがトナメで優勝する日も近いわね」
ディアナ「セレーネさん。こんな夜更けまで家でお仕事をなさるだなんて……ご立派です」
セレーネ「へ? あ、あはは、それほどでもないわ。私ってできる女だから」
ディアナ「それでしたら、とりあえずそこの床に脱ぎ捨てられた服を片付けていただけますか?」
セレーネ「はいはい……」
ディアナ「パソコンも寝る時はお切りになってください」
セレーネ「えー、また起動させるの面倒だしせめてスリープあたりで……」
ディアナ「電気の無駄遣いはいけませんよ。ロランの苦労は知っているでしょう。
     しかも潔癖だから、私がご厄介になるための代金を多目に払おうとしても、
     最低限の食費しか受け取らなかったのですから……」
セレーネ「……ねえ、ディアナさんってロランの事、どう思ってるの?」
ディアナ「ロランには感謝しています。私を支え、知らない世界を見せてくれて」
セレーネ「そうじゃなくてさ、男と女としてよ」
ディアナ「わたくしは月の女王、ディアナ・ソレルですから」
セレーネ「…………」
ディアナ「それに……ソシエさんもおりますし」
セレーネ「女はもっとわがままな方が幸せになれるわよ」
ディアナ「昔、私の恋のせいで一人の男性を不幸にしてしまいました」
セレーネ「女王様も大変ね……いっそキエルさんと完全に交代しちゃったら?
     キエルさんって確か、親衛隊の人といい関係なんでしょ?」
ディアナ「そうですね……そんな"もしも"の世界があっても面白いかもしれません」
セレーネ「"もしも"じゃなくてさ」
ディアナ「そろそろ眠りましょう。月がもうあんなに高く昇っています」
セレーネ「……ま、いいわ。おやすみ、ディアナさん」
ディアナ「ええ、おやすみなさい……」

キラ「ディアナさん、大丈夫かな。セレーネ姉さんと相部屋なんて」
シン「夜更かししてパソコンとか、寝ててもいびきとか、やかましそうだしなぁ」
キラ「暴走したアムロ兄さんをしばく以外に、もっと長女らしいところを見せて欲しいよね」
ララァ『知らぬは本人"以外"ばかりなり……かしら』
シン「ん? キラ兄、今なんか言った?」
キラ「だから、セレーネ姉さんにもっと長女らしいところがあればって……」
シン「いや、そうじゃなくて……ま、いっか。多分空耳だよな……うん……」

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最終更新:2013年09月19日 20:57