530 名前:キリマンジャロの嵐1/5 :2010/03/27(土) 03:34:18 ID:???
ガンダム家
カミーユ「なんだこの情報は。フォウが、人体実験されているだとっ!?
場所は、……キリマンジャロ基地っ!」
ジュドー「カミーユ兄、Zなんか出して、どうしたって……」
カミーユ「Zガンダム、カミーユ、出ます!」
ジュドー「待てよ! 誰に言ってんだ!」
ロラン 「ちょっとカミーユっ。ファさんが作ってるシチューもあるんだからっ」
シュウト「いい匂い~♪」
キャプテン「これはご馳走だ。よかったな、シュウト。……カミーユ、行くのかっ?」
キリマンジャロ基地内部
カミーユ「フォウ、フォウっ。どうしたってんだっ」
フォウ 「おまえは誰だっ」(サイコガンダム搭乗)
カミーユ「カミーユだよ。分からないのかっ
聞こえないのかっ、ボクだよ、フォウ!」
クワトロ「ええいっ。彼女に近付いてはならんのだっ
強化人間だというのは、解っているだろうっ」(百式搭乗)
カミーユ「だからって、なんだってんですっ」
クワトロ「その女に取り憑かれるぞ!」
カミーユ「フォウは何も分かっていないんです。分からせてやればいいんですよ!
強化人間なら、外的な条件づけで戦闘を強要されているだけなんだ!
治してあげれば済むんですっ。性急に殺すことはないでしょうっ!」
クワトロ「おまえ……」
カミーユ「どけよMSども!」(ハイザックたちを蹴散らしている)
フォウ 「く、来るなああああ!」(サイコガンダム、ビーム乱射)
カミーユ「うわっ。フォウ!」
クワトロ「キミはフォウを自分の手元に引き寄せられると思っているだろうが、
フォウは人為的に造られているっ」
アムロ 「カミーユっ、なぜここへ来たっ!」(ディジェに搭乗)
カミーユ「兄さんっ。アナタこそ、なんだってこんなところにっ!」
クワトロ「大人の事情に首を突っ込む貴様こそ、迷惑なのだと、解れ!」
カミーユ「そんなものっ」(連撃でトーチカを駆逐しまくる)
アムロ 「ああなったカミーユは、もう俺には止められないっ」
クワトロ「ならば、私に任せてもらおうか。
青い巨星で一杯、それでどうだ」
アムロ 「手を打とう。俺は表面の敵を撃つ!」
クワトロ「了解した。私たちの命は、貴様に預けるっ
カミーユ、聞こえているならば、そのまま突っ込め
ただし、ビーム兵器の使用は、考えぬいたうえで使えっ」
フォウ 「うわあああああ」(暴走してビーム乱射するばかり)
カミーユ「フォウ、フォオオオウ!」
クワトロ「これは戦争だぞ、カミーユ!」
カミーユ「ボクにフォウを撃てっていうんですかっ!?
フォウ。サイコガンダムを降りるんだ!」
フォウ 「やっぱりおまえかっ。おまえのせいで、私は苦しむんじゃないか!」
カミーユ「目を覚ませフォウ。俺だ! カミーユだって、分からないのか!」
フォウ 「分かる。カミーユ・ビダン・ダンダムは……、
Zガンダムの……、パイロットだあああ!」(ビール乱射)
カミーユ「しま──」
クワトロ「直撃っ!?」
531 名前:キリマンジャロの嵐2/5 :2010/03/27(土) 03:35:24 ID:???
ラクス「生え上がぁれぇ~ 生え上がぁれぇ~ 生え上がぁれぇ~ ヒタイダー
髪よぉ~ フサれぇ~♪
まだ育毛がでぇきるぅ~ 頭皮がぁ~あるぅならぁ~
広大なぁ~皮膚をぉ~ 揉めよー揉めよー揉めよぉ~♪
正義のぉ~怒りをぉ~ ぶつけろぉ~ ヒタイダー
猛魂~戦隊ぃ~ ヒタイダー ヒタイダー♪
よみがえっるぅ~ よみがえっるぅ~ よみがえっるぅ~ ヒタイダー
髪よぉ~ フサれぇ~♪
銀河へ~向かぁてぇ~ 揉めよー ヒタイダー
猛魂~戦隊ぃ~ ヒタイダー ヒタイダー♪」
アスラン 「みんなのリーダー、ヒタイレッド(セリフ棒読みでやる気なし)」
カクリコン「アメリア大好き、ヒタイブラックっ(両腕で身体を抱き締める)」
ガトー 「多くの英霊が無駄死にでなかったことの、証のために。ヒタイグレーっ(腕組み)」
ルース 「フォルドにゃ負けねえっ、ヒタイブルー!(力強く拳を突き上げる)」
五飛 「正しいのだ、俺たちはっ! ヒタイグリーン!!(拳法の構え)」
クリス 「女だからって、甘くみないでよね。ヒタイホワイトっ(素振り)」
五飛 「貴様っ、俺とやる気か!」 クリス「キャ。ごめんっ、違うのよ!」
セレーネ 「月に代わってお仕置きよ。セーラーセレーネ(目を挟むように横にVサイン)」
七人 「平等世界を築くため、今日も戦い悪を討つ! 猛魂戦隊、ヒタイダー!!(ピキーン!)」
クワトロ 「来てくれたか、ヒタイダー!」
カミーユ 「フォオオオオウ!」
フォウ 「来るなああああ!」
アムロ 「あれはっ、気をつけろ。ほかにも何か来てるぞ!」
トレーズ 「現状は最悪だ。救うべき存在は洗脳されきり、
こちらの言い分に聞く耳をもってもらえない
こうなっては優雅ではないから好ましくないが、
力攻めによる鎮圧こそ、手っ取り早い
愛する我が兵たちよ。健闘を祈る」
アスラン 「フォウさんの暴走を止めるには、まずハイザックたちを突破しなければっ!」
ルース 「俺がランチャーで牽制をかけるっ」
カクリコン「俺も拡散弾頭を装備し、撹乱に努めるっ
近接部隊は、うまいこと切り込んでいけ!」
五飛&ガトー「了解だっ。ヒタイレッドは俺たちの後ろから隙を窺え! 行くぞっ!」
??? 「来たなカミーユ!」
カミーユ 「バイアランっ、ジェリドか!」
ジェリド 「ここが貴様の墓場だあああ!」
カミーユ 「くそ、回避が間に合わないっ」
ジェリド 「とったぞカミーユうう!」
セレーネ 「はい残念でした。私もいるのよ~」
ジェリド 「
スターゲイザーだとっ!?」
カミーユ 「姉さんっ」
セレーネ 「クリスが怒ってるわよ。とりあえず言い訳を考えながら、
この状況をなんとかしなさい」
カミーユ 「げ。あ、はい……」
532 名前:キリマンジャロの嵐3/5 :2010/03/27(土) 03:36:15 ID:???
アムロ 「この数は、なんだっ。ち、もう弾数がっ」
カクリコン「俺のバスーカを使えっ。アンタの射撃能力を、アテにしている!」
アムロ 「MkⅡ仕様のバズーカか。ディジェならっ。だがキミはっ」
カクリコン「ウチには頼れる遠隔狙撃手がいる。俺が近接をしたところで問題ねえ!」
ルース 「おらあああ。こっちも行くぞおお」(メガビームランチャーで薙ぎ払っている)
アムロ 「なるほど。だが、気をつけろよっ」
カクリコン「ここは戦場だからな。気をつけるにこしたこたあねえ。じゃ、頼むぜ」
アスラン「俺が突破行を開くっ。ガトーさんはそのまま突貫してくださいっ
五飛はその後ろから、さらに奥へ突っ込む動きを狙え!
敵を撹乱して隙を作るんだっ。行くぞ!」
クリス 「援護は任せて! カミーユっ、死んだら説教できないんだから、絶対死んだらダメよ!」
カミーユ「論点は、そこなの?」
セレーネ「あっははははは」
フォウ 「痛い、痛い……っ」
トレーズ「苦しいだろう。だがもう少し我慢してほしい。我らがいま、助けにいく
強要されし命など、私たちが認めないっ」(トールギスⅡ、ガウから出撃)
クワトロ「あの光はっ!」
アムロ 「来たか!!」
X総帥 「全軍、回避に専念せよ」(上空のガウから連絡)
アスラン「全員、退避しろおおおお」
ルース 「うおおおおお」
カクリコン「なんじゃこりゃあああああ」
ガトー 「ソーラーシステム、だとっ!?」
五飛 「光関係は、俺たち専用の力じゃないのか!」
ズゴゴゴゴォォォン
クリス 「味方ごと、焼き払うなんて……」
セレーネ「それが、彼らのやりかたなのよっ」
カミーユ「くそ、宇宙(そら)から狙撃だと!?」
アムロ 「マズいぞ。これでは詰むっ」
クワトロ「物量は圧倒的不利。そこにおいて、強大な破砕兵器の登場か」
カミーユ「なんであろうと、フォウを救うんですよっ」
アムロ 「だから突っ込むなと言──、カミーユ!」
カミーユ「フォウ! 戦っちゃイケないっ」(サイコガンダムへ肉薄)
フォウ 「あああああぁぁ!」(ビーム乱射)
クワトロ「イカん、直撃だっ」
チュドーーーーン!!
カミーユ「……え?」(トールギスⅡが立ちはだかり、Zを守る)
トレーズ「さあ、迷える子羊を、導いて、やるがいい」(人身御供となった)
カミーユ「あんた」
カクリコン「総司令、脱出してくれっ! 爆発するぞ!!」
トレーズ「ふふ。思いを馳せた命をなんとかしたい
そう思うのは、人の──」
ドッカーーーーン!!
533 名前:キリマンジャロの嵐4/5 :2010/03/27(土) 03:37:05 ID:???
ルース 「総司令いいいいぃぃぃ!!」
クリス 「え、嘘……」
セレーネ「トレーズ、あなた……」
五飛 「何をやってるんだ、トレーズっ
これじゃあもう、俺はアンタを超えられないだろうが!
馬鹿にしてるのかあっ!!」
アスラン「これより、撤退戦へ移行する
繰り返す。これより、撤退戦へ移行するっ!」
ガトー 「ヒタイレッド。……了解したっ」
カクリコン「総司令をやりやがってっ。テメエら生かしちゃおかねえぞおおぉアァ!」
ジェリド「この数を相手にするってのかよっ。なら来いよ、雑魚どもがあっ」
カミーユ「フォウ、俺と一緒に来るんだっ」
フォウ 「カミー、ユ?」
カミーユ「ああ、カミーユだ。俺はカミーユだよ」
フォウ 「カミーユ、カミーユっ」(サイコを捨て、Zに搭乗)
カミーユ「ガウ、聞こえていますかっ。これよりそちらへ向かいますっ。着艦許可をっ」
C秘書 「了承いたしました。すみやかに、デッキへおいでください」
カミーユ「ありがとう。フォウ、キミはもっと、自由に生きるべきなんだ
俺が、見守るから」
フォウ 「カミーユ……」
アスラン「Zの掩護を忘れるなっ。クリスさん!」
クリス 「了解っ。カミーユたちを回収しますっ」
セレーネ「トレーズっ、死んじゃいないでしょうねっ!」(トールギスⅡの残骸へ向かう)
ルース 「全員撤退を念頭に置けっ。俺が的になってやらああ」(ランチャー照射)
ジェリド「あの青いガンダムは面倒だな。先に落とすかっ」
カクリコン「させねえよ」
ジェリド「ちっ、カクリコンかっ。なぜおまえがっ!」
カクリコン「立場の違いってのは、不思議な縁だよな。だが、旧友とて、今だけはっ!
総司令の想いだけは、無碍にできねえんだよっ」
ジェリド「貴様っ!」
アムロ 「ヒタイダーたちが分散しすぎているっ。これでは各個にやられるぞっ」
クワトロ「分かっている。だが、カミーユたちを回収してからでないと、話が進まんっ」
アムロ 「MKⅡの拡散弾頭。囮に使えるか……っ」
クワトロ「お得意の、キュピーンだな(笑)」
アムロ 「茶化すなっ」
実際、キュピーンして、多数のハイザックを撃墜。さすがはアムロ兄さんです
C秘書 「Zガンダムの着艦を確認。救護班、すみやかにふたりを医務室へ」
X総帥 「トレーズ……」
アスラン「ルースさん、そのまま砲撃をっ!
全員退避だ! 俺たちがバックアップする!」
ガトー 「ヒタイダーならび、伝説のパイロット方、すみやかにガウへ!」
クリス 「でも、トレーズさんがっ」
セレーネ「もうスレの力を信じるしかない。今は撤退よっ」
クワトロ「ここまでだな。アムロ、ガウへ行くぞ」
アムロ 「ああ。それが一番、彼らに迷惑をかけずにすむだろう
セレーネ、トールギスの残骸を捨てろっ。おまえが的になっているぞ!」
セレーネ「馬鹿おっしゃいっ。これだけは捨てられない!」
ジェリド「的がいやがる。死ねよテメエっ」
セレーネ「しま──」
534 名前:キリマンジャロの嵐5/5 :2010/03/27(土) 03:38:10 ID:???
五飛 「ウカツだったな。バイアランは良機だが、ビーム性能をアテにしすぎていると、そうなるっ」
ジェリド「これを防ぐのかよっ」
セレーネ「来たか五飛」
五飛 「セーラーセレーネ。ヒタイレッドの背後へ回り込みつつ、ガウへ退避しろ
殿は、俺たちが引き受ける!」
セレーネ「ほんっと、嫁さんをもってる男のくせに、ナマイキなw」
アスラン「左翼のMS群が話しにならないっ」
ルース 「払っておく。だが、次のチャージには、時間がいるぞっ」
ガトー 「では着艦前に、盾になってみようかっ!」
クリス 「私だって、ハッチから掩護するくらいはできるっ!」(ガトリングガン発砲)
ガウデッキ内部
アムロ 「マズいぞ。撤退すらできないっ」
クワトロ「ならば、私たちは死ぬだけだ」
カミーユ「フォウ!」
フォウ 「カミーユ。私は平気よ。みんなを、守ってあげて」
カミーユ「ああ、分かった。だから死ぬなよっ。Z、出るぞ!」
アムロ 「馬鹿を言うな!」
クワトロ「いや、ウェイブライダーならば!」
カミーユ「はいっ。
カミーユ・ビダン・ガンダム、行きます!」
ジェリド「貴様は、何度邪魔をするんだっ」
カミーユ「ジェリドっ!」
アスラン「セレーネさんの着艦を確認したっ。全員、ガウへっ!」
ルース 「エネルギーがもうねえっ。おまえら、早えとこズラかれっ」
五飛 「カミーユ。遊撃を徹するだけでいいんだぞ」
カミーユ「分かっている。だが、ジェリドが本気のときは、簡単にはいかないっ!」
X総帥 「トレーズを死なせるなっ!」
ジェリド「おまえは、俺の──っ」チュドーン
クリス 「カミーユっ。すぐにガウへっ」
カミーユ「はいっ」
人体実験をよしとしない組織が戦いを起こしたこれを、のちに、
『キリマンジャロの嵐』と呼ぶ
人の思想はそれぞれだ。そこに論点が奔り、練り込まれてゆく
ヒタイダーたちの戦いが正義なのか悪なのかは、いづれの時代が、答えを見つけるのだろう
ひとつ、筆者のワガママな発言が許されるのであれば、
人に、上下をもたらすべきではない
それだけだ
執筆者:
カイ・シデン
クワトロ「私たちの二の舞にさせてはならない。それだけは分かる」
アムロ 「ああ。カミーユは純粋なんだ。守ってやらなくちゃ」
最終更新:2014年07月19日 21:38