951 名前:聖夜の奇跡 :2010/12/24(金) 00:33:57 ID:???
本当は去年書いたんだが間に合わなかったので一年越しで投下
――クリスマス、それは少しだけ奇跡が起こる日。これはクリスマス・イヴに
ガンダム兄弟たちに訪れた奇跡の物語――
あるバーにて
シャア「……そうか、君も身を固める覚悟を決めたということか」
アムロ「ああ、これから会いに行ってくるよ」
シャア「しかし、彼女たち全員を愛すると豪語していた君とは思えない決断だな」
アムロ「ただの強がりだよ。いくらニュータイプだのもてはやされても、何があっても守りきれると誓えるのは一人で精一杯さ」
シャア「その自作の指輪はその決意の現れかね」
アムロ「ああ。本当はもう少し早くプロポーズするつもりだったんだが、思いのほか作るのに時間がかかった」
シャア「だからといって、イヴの夜にプロポーズ、される方はいいだろうがふられる方はたまった物ではないだろう?」
アムロ「自分なりのけじめだ。ちゃんと、一人一人に会って謝って来る。ひっぱたかれたり、罵られたりするのは覚悟の上さ」
シャア「そうか……無事に最後の一人まで辿り着けるといいがな」
アムロ「ああ、精々刺されたりしないように気をつけるさ。…ン、そろそろ行かなけりゃ」
シャア「ああ。気をつけてな。……アムロ」
アムロ「なんだ?」
シャア「一応、聞いておくがその最後の相手とは、アルテイ……いや、何でもない、野暮だったな」
アムロ「全てが無事に終わったら報告はさせてもらうよ。すまないな、こんな遅くまでつき合わせて」
シャア「いや、かまわんよ。私は帰ってお前からの報告を楽しみに待たせてもらう」
アムロ「ああ、それじゃ」
――雪の降る夜道を、アムロが一人で歩きます。その手に、最愛の人への贈り物を隠して――
アムロ「ホワイト・クリスマスか……。彼女はまだ起きているだろうか」
――急ぐアムロの上を、流れ星が一筋、通り過ぎたのでした――
952 名前:聖夜の奇跡 :2010/12/24(金) 00:35:30 ID:???
小高い丘の上にて
セレーネ「テントも張ったし望遠鏡もセットした。これで準備OKね」
スウェン「…意外だな」
セレーネ「何がよ?」
スウェン「セレーネはクリスマスは賑やかに過ごすものだと思っていたから……。いや、むしろ「らしい」と言うべきか」
セレーネ「別にイヴだからってわけじゃないけどね、毎年この日はこの丘に星を見に来るって決めてるのよ」
――テキパキと準備を進めるセレーネに、コーヒーを渡しながら、スウェンが尋ねます――
セレーネ「ん、ありがと。…この時期は空気が澄んでいて星がよく見えるし、何より自分の夢を見つめなおす為っていうか…」
スウェン「他の兄弟や女友達を誘わなくてよかったのか?」
セレーネ「興味がない人を誘ったってうざがられるだけだし……。星は星が好きな人と見るのが一番いいのよ」
スウェン「そうか」
セレーネ「あ、もしかして誘って迷惑だった?」
スウェン「いや、そんなことはない。スティングやステラ達はパーティに出かけたし、何より、俺も、楽しみにしていた」
セレーネ「そう、よかった。去年はソルを誘ったんだけどね、今年は仕事が重なってダメだって、断られちゃった」
スウェン「……そうか」
セレーネ「さ、じゃそろそろ始めましょうか。スウェン、毛布とってくれる?」
スウェン「ああ」
――天体観測を始める二人。鳥の声も降り積もった雪に吸われて辺りはただ、静寂――
セレーネ「どう、見える?」
スウェン「ああ。視界は良好だ」
セレーネ「
スターゲイザーが完成したら、こんなレンズ越しじゃなくて、もっと近くで、本物の星を見れるんだけどね」
スウェン「……スターゲイザーが完成したら、やはり宇宙に旅立つのか」
セレーネ「うん……あの子が独り立ちできるまでは私がついててあげなきゃ。私母親なんだから、育児放棄はできないでしょ?」
スウェン「兄弟たちには?」
セレーネ「まだ言ってない。いつか言わなきゃ、とは思ってるんだけどね」
スウェン「パイロットは、決まったのか?」
セレーネ「まだ、ね。私以外のクルーは全然未定。ソルだってまだ若いんだし、何年も宇宙に放り出すのは、ね」
スウェン「俺が、立候補することは可能、か?」
セレーネ「え……、それって本気?」
スウェン「星はあんたと一緒に見るのが一番楽しいからな。俺だけここに置いてけぼりにはされたくない」
セレーネ「……今度は669時間じゃ済まないわよ」
スウェン「あんたと一緒なら、それも悪くない」
セレーネ「そう、ね。それも悪くない、か。……寒いわね、ねえ、もうちょっと、そっちによっていい?」
スウェン「ん、…ああ」
――すっ、と自然にセレーネを抱き寄せるスウェン。二つ重なった影の上を、流れ星が一筋飛んで行きます――
セレーネ「やっぱり、星は好きな人と一緒に見るのが一番ね」
スウェン「何か、言ったか?」
セレーネ「ううん、なんでもない。あ……流れ星」
953 名前:聖夜の奇跡 :2010/12/24(金) 00:36:34 ID:???
ヨーツンヘイム社にて
モニク「今年のイヴこそは必ずあの鈍感男に告白してみせる!!」
エルヴィン「――と、姉さんが言って色々準備しましたけど」
カスペン「無理だな」
ホルバイン「無謀だな」
ソンネン「失敗するにドロップ一年分賭けてやるよ」
エルヴィン「そんなこと言わないで協力してあげて下さいよ。僕はもう、姉さんが不憫で不憫で…」
――クリスマスを間近に控えたヨーツンヘイム社。その休憩室で毎年恒例の会話が繰り広げられていました――
カスペン「しかし、一昨年の『大
吊り橋効果作戦』も昨年の『強制ハニートラップ作戦』もあの男の前に
空中分解した」
ホルバイン「爺さんが言っていた。獲物を深追いしても、釣れない奴は結局釣れない」
ソンネン「いい加減、違う男を世話してやった方があいつの為じゃねえのか?」
エルヴィン「そんな事言わないで…最近では『あいつと同じ空気が吸える。それだけで感謝しなくてはな』とか言い出したんですよ!」
「皆さん、何の話してるんですか?」
エルヴィン「ええ? だからどうやって姉さんの片思いを成就させるかっていう…」
「モニクさんが誰に片思いしてるんです?」
エルヴィン「何を今更…だから姉さんが
どうすればマイさんに告白できるかっていう……あ、れ、マイ、さん?」
マイ「片思い……モニクさんが、僕に告白……」
ホルバイン「フラフラしながら行っちまったが」
エルヴィン「まさか僕…とんでもないことを…!」
ソンネン「いや、どうせいつもの斜め上炸裂で『モニクさんが僕のことを酷薄だと思っていたなんて…僕はそんな冷たい人間でしょうか』とかそういうおちだぜ」
カスペン「いや……古くからクリスマスには奇跡が起こると言われている。ひょっとすると…
今年のクリスマスは、 嵐 が 来 る ぞ 」
モニク「(化粧OK、服、下着もOK、美容院にも行った。今日のプランも完璧に練った)」
――イヴの夜、いつも以上に気合を入れモニク・キャディラックが社内を歩きます――
モニク「(アムロさんに連絡してマイの退路は断った。あとは追い詰めるだけ―!」
マイ「あの、モニクさん」
モニク「(まずは急な仕事でマイを呼び出しその後は……)」
マイ「あの、モニクさん、聞いてます?」
モニク「(シーマさん経由で手に入れたこのイケナイ薬でマイの眠る本能に火を…!)」
マイ「モーニークさんってば!」
モニク「(ふっふっふ、完璧だ! あとはマイを見つけて…って)マ、マイか?」
マイ「やっと気づいた。そんなに思いつめた顔して何か悩み事ですか?」
モニク「いや、そ、そんなことは無いが……そうだ、マイ、実は仕事でちょっと…」
マイ「モニクさん、実は話があるんですが…今晩空いてますか?」
モニク「(し、しまった! 先手を打たれた!) う、うん。まあ、奇跡的に今夜は空いているが…どうした?」
マイ「会社じゃ話せないことですので…ちょっと移動しませんか。比較的静かな公園があるので、そこで」
954 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/12/24(金) 00:38:08 ID:???
――街はイルミネーションで彩られ、いつもは静かな公園にも、光が差し込んできます――
モニク「で、で話とは、なんだ?(いかん……最初から計画が崩れた。これは早く取り戻さないと…)」
マイ「いえ、あの……」
モニク「どうした? じれったいヤツだな(どっちみち大したことじゃないんだろう? 早めに終わらせて…)」
マイ「エルヴィンくんたちが…その…モニクさんが、僕に告白しようとしてるって聞いて」
モニク「そう、告白…って…うええ?!(大した話…だったーーーーー!!)」
マイ「あ! いえ、エルヴィンくん達が話しているのをたまたま聞いただけんですけど」
モニク「(い、いや、待て! こいつの事だ、どうせ『僕のことを酷薄だと思っていたなんて…僕はそんな冷たい人間でしょうか』とかそういうオチになるはず!)」
マイ「だけど驚きました」
モニク「(もういい…わかった…早く止めを刺してくれ)」
マイ「ずっと、僕の片思いだと思ってましたから」
モニク「(そう、僕の片思いって…………って、うえええええええええええええええええ!??)」
マイ「僕と、その照れるんですが、お付き合い、してもらえますか?」
モニク「(ゆ、夢だ! これは夢に違いない! 私が作り出した都合のいい妄想! しかし!)つ、つつつつつつきあってても、いい、いいぞ」
マイ「よかった……こんな技術馬鹿ですが、どうぞよろしくお願いします」
モニク「(ゆ、夢でいい! 夢でいいから…せめて醒めるなッ!)」
マイ「イヴの直近で中々予約が取れなかったんですけど、僕の馴染みのレストランがあるので、そこで夕飯でも…って、モニクさん? モニクさーん?」
――遂に気を失ってしまったモニク。慌てて抱きとめるマイ。そんな二人の頭上に、流れ星が光っていました――
コーラサワー「おい、シーブック。明日はイヴだがちゃんと予定は組んでるんだろうな?」
シーブック「え? あ、はい、明日は学校のクリスマスパーティにちょっと顔出した後バイトのケーキ配達やって家に帰るつもりですが」
コーラサワー「馬鹿かおまえは! クリスマスといえば一年の中でもトップレベルの超重要イベント! なのに何もしないつもりか!?」
シーブック「いや、一応セシリーとは学校でもバイトでも会えるからその時に…」
コーラサワー「駄目だ! ここは押せ! 押して押して押しまくれ!」
クリスマスイヴ
カロッゾベーカリーにて
シーブック「(恋愛マイスターはああ言ったけど…押せって言われてもなあ。十年の呪いもあるし)」
セシリー「…ブック シーブック! 聞いてるの!?」
シーブック「あ、ああ、ごめんセシリー、何だっけ?」
セシリー「お父さんが今日はもう終わりだからあがっていいって」
シーブック「あ、ああ。そうか。そういえば何かカロッゾさんは用事があるって言ってたけど」
セシリー「うん、今日はイヴだからサンタの格好で子供たちにプレゼントを渡して回るって」
カロッゾ(
サンタコス)「プレゼントだ! ふはは、嬉しかろう!」
ヤエル「うわああああん!」
ザビーネ「駄目じゃないかぁぁ! (プレゼントを)受け取らなくちゃあ!」
シーブック「…あー、あの毎年おなじみのあのなまはげ的な。じゃあ今夜は朝まで戻らないかな」
セシリー「そうね朝まで戻らないわ。だから…今晩は、一緒にいても、いいわよ」
シーブック「……え?」
957 名前:聖夜の奇跡 :2010/12/24(金) 00:51:11 ID:???
うん、飛んだようだ>>952と>>953の間に
ギニアス「駄目と言ったら駄目だ! 外出など絶対に許さん!!」
アイナ「お兄様の分からず屋!」
ギニアス「どうせあの男と会うのだろう! そんなにあの男が大事か! この兄よりも!」
アイナ「私にとっては二人とも大切な人です! どちらが上かなんて決められません!」
――イヴの夜、サハリン邸に響く怒声をノリスはまたか、といった態で聞いていました――
ノリス「そろそろ、アイナさまが部屋に戻られる頃合でしょうな。ギニアス様がお眠りになったらお部屋に梯子をかけてあげなくては」
――ここ数年、毎年繰り広げられる光景。病弱な兄上と喧嘩した妹君を、愛する男の下に逃がしてやるのが、この忠実な執事の役目なのでした――
――しかし、今年は、少し違っていました――
アイナ「お兄様、どうして、どうしてそれ程シローを嫌うのですか?」
ギニアス「別に――」
アイナ「昔はよかった。あの頃はまだお兄様も元気で、二人で夜中に屋敷を抜け出して遊んで、それが見つかって二人ともノリスに怒られて…」
ギニアス「……そうだな。昔はよかった。だが人は変わっていく。今更昔には戻れん。お前も、私もな」
――ギニアスは窓から庭を見下ろしました。幼い頃、二人でよく遊んだ庭。そして変わってしまった自分――
ギニアス「もういい。話はここまでだ。そんなにあの男がいいなら、この屋敷から出て行け。二度と門をくぐることは許さん」
アイナ「! お兄様」
ギニアス「さっさと荷物をまとめろ! お前の顔など二度と見たくも無い。あの男とどこででも暮らせばいい!」
アイナ「……わかりました。長い間、本当にお世話になりました、お兄様」
――雪の降るイヴの深夜、夜勤を終えたシローが家路につくと、玄関の前に見慣れた人影が立っていることに気づきました――
シロー「…アイナ? アイナかい? どうし…泣いているのか?」
アイナ「シロー……。家を、出ました。私には、もう帰る所がありません」
シロー「アイナ……」
――そっとアイナを抱きしめるシロー――
シロー「アイナ、本当はギニアスさんは、俺たちのことを…」
アイナ「わかっています! 兄の気持ちはわかっています! だから…だからこんなに哀しいのです」
シロー「いつか時間が解決してくれる。その時には、きっと笑い話に変わるさ……」
ノリス「素直ではありませんな、ギニアス様」
ギニアス「ノリスか。……性分でな、変えられんよ、自分では」
ノリス「アイナ様もきっとギニアス様のお気持ちには気づいておられます」
ギニアス「不思議なものだな。あれがいなくなっただけで、この家が随分と広く見える」
ノリス「いつか、ギニアス様にも最高の伴侶が見つかりますでしょう。それまでは自分がギニアス様のお世話をさせていただきます」
ギニアス「ふ、美女にならともかく、お前に言われてもな。……だが、悪くは無い」
――窓から外を見上げるギニアス。夜空には流れ星が流れていきました――
955 名前:聖夜の奇跡 :2010/12/24(金) 00:39:14 ID:???
――雪降る道をシーブックが上気した顔で走ります――
シーブック「…やっぱり、十年の呪いなんてデタラメだったんだな」
――どことなく大人びたような、憑き物が落ちた様な顔で呟くシーブック。その頭上には流れ星が光って――
――光って――
―光っ――
オッチナン「うわああああああああ!?」(爆発)
ワシヤ「オッチナァァァァァァン!!」
デュバル「くっ、せっかくクリスマスにヅダの連体飛行を見せつけようというのに! これもジオニックの陰謀k」
ワシヤ「言ってる場合ですか! このままじゃ全機分解しt」(爆発)
デュバル「ヅダはもはやゴーストファイターではない! この聖夜に確かに存在しt」(爆発)
――聖夜に落ちるヅダの破片。それは四方八方に散らばり流れ星となって――
アムロ「う」
セレーネ「ぼ」
ギニアス「あ」
マイ「あ」
シーブック「ぁー」
――奇跡的な速度と奇跡的な角度によって今宵のお話の登場人物の後頭部を直撃したのでした――
12月26日
シャア「アムロが入院!? プロポーズは!?」
スウェン「セレーネ……あの丘のことなんだが…」
アイナ「お兄様!? 家を出て行けと…」
モニク「マイ! お前の告白は……!」
コーラサワー「おいシーブック! 遂に撃墜したのかww」
ア・セ・ギ・マ・シ「「「「「ごめん、覚えてない」」」」」
アムロ「指輪も変形して彫った名前もわからない…これはもっと遊べという啓示に違いないな!」
セレーネ「いや~早く退院してスタゲちゃんに会いたいわ~」
ギニアス「家を出てあの男と暮らす!? 駄目だ駄目だ! そんなこと許さん!!(吐血)」
マイ「酷薄? 僕のことを酷薄だと思っていたなんて…僕はそんな冷たい人間でしょうか」
シーブック「(セシリーと一晩過ごしてそれで……駄目だ思い出せない! やったのか!? やってないのか!? どっちなんだ俺!!)」
――クリスマス、それは少しだけ奇跡が起こる日。これはクリスマス・イヴにガンダム兄弟たちに訪れた奇跡の物語――
死神「でも、奇跡はクリスマスで終わり。また騒々しい日常が戻ってくるのでした。ふふ、お し ま い」
958 名前:聖夜の奇跡 :2010/12/24(金) 00:53:04 ID:???
おまけ
――忘れられた神の膝元で祈りを捧げる刹那。その隣には慈しむように佇むマリナの姿がありました――
マリナ「どうしたの刹那、ずっと願っていたけど?」
刹那「祈っていた。幼い頃、いないと断じ、切捨てた神に」
マリナ「どうして、もう一度?」
刹那「…多分、どうしようもなく不安で、怖くて。呼び出してすまない、マリナ」
マリナ「ううん、いいのよ。私に大事な話があるのでしょう?」
――すっと立ち上がり、マリナに向き直る刹那。その純粋な瞳は目の前の女をまっすぐに捉えます――
刹那「お前が好きだ、マリナ。友人としてではなく、一人の女性として」
マリナ「刹那……」
――突然の告白にマリナは驚く素振りも見せず、ただ真剣に刹那を見つめ返します――
ネーナ(物陰)「(邪魔してやろうって思って来たけど、やっぱりダメ。だってあの二人、すんごくお似合いだもん…)」
マリナ「私も……。多分、初めて会った日から、あなたに惹かれていたのでしょうね」
刹那「マリナ……」
ネーナ「(幸せになってね、せっちゃん、マリナさん……)」
刹那「お母さん、と呼んでも、いいだろうか?」
ネーナ「って、そっちかーーーーーーーーーーーーーい!!」(スパーン)
マリナ「ええ、いいわよ」
ネーナ「って、いいのかーーーーーーーーーーーーい!!」(スパーン)
――ネーナがどこからともなく取り出した巨大ハリセンは奇跡的な角度と強さで刹那とマリナの後頭部を強打、そして――
マリナ「ねえ、刹那。昨日なにか大事な話があるって言ってなかったかしら?」
刹那「……すまない、覚えていない」
ヨハン「ネーナは一体どうしたのだ? 昨日からずっとああだが」
ミハエル「さあ、知んねえ」
ネーナ(やさぐれ中)「まったく……! あの二人は…いつまでも……!」
最終更新:2014年12月19日 20:01