ローズ・トゥ・ロード私家版
魔法
「萌黄色なす仮初めの大地」ユルセルームは魔法によって成り立つ世界であり、すべてに魔力が宿り形を成している。 よってすべてが魔法と呼んでもよいが、現実にはさほど意識されることもない。 しかし、PCをふくむ、「南西海の魔法使い」はハヴァエルの帳に程近い土地柄とそれによって育まれた特異な文化に よって、常に魔法を意識して生活している。
受動魔法
通称「魔法の眼(マジックサイト)」と呼ばれる行為。 魔法を使われた時、自然に強大な魔力が働いている時、その働きを抽象的なイメージとして得る。 ゲーム上は解決すべきイベントのヒント・リドルとして使われる。 魔法や呪いを見つけたとき・魔法を使われた時・調律魔法に行うすべての判定で、達成値が3を越えるたびに、 一つのイメージを自分のものに出来る。
能動魔法
世界に満ちる魔力に形を与え、自身の感情によって解き放つ。 多くの人々は、これを「魔法」と呼んでいる。 1.力源と形象のマジックイメージをそれぞれ1つ以上組み合わせ、いかなる魔法として使うかを宣言する。 なお、真の無色と混じり合う万色を使用する場合、所持のいかんによらず、任意のイメージが追加されますが、 自動的に体力の最大値が1点減少します。 2.力源一つにつき、使用する魔法に適した任意の(喪失していない)感情値を一つ指定し、1d6消費する。 3.使用したイメージの数を修正として行為判定を行う。 4.対象に勝利すれば魔法は狙った効果を得る。 使用者が負ければ、GMが使用された感情やイメージから、改めて効果を考えて適用するか、暴発して 「誰も知らないとろで別の効果を発揮した」ものとする。 5.こうして使用された魔法は、消費された感情値に等しい「魔力」を持ち、後述する調律魔法に抵抗したり、 魔法としての結果を起こす時に使用する。 6.成功した「魔法」は習得できる。消費した感情値とどんな魔法かを記録すること。 以後感情値を消費することで何度でも同じ魔法として使える。 7.使用したイメージは「魔法」になって消えてしまうが、3.で行った達成値が3を越えるごとに、一つの イメージを残しておける。
調律魔法
余り知られていないが、マジックイメージに手を加えることで、呪いや、自然現象としての魔法を変化させる ことができる。 ただし、「魔力」を与えることになるので、より強大な魔法に変化する危険もある。 いずれも魔法と対抗判定を行い、成功する必要がある。 (魔法の行使に消費された感情と同じ感情値に、共感修正がある)。 感情値を与える場合、修正を得るための感情値は別に消費する必要がある。 マジックイメージが変化すると、殆どは新たなイメージに沿った魔法に変化する。 (力源のみ残った場合、魔法として成立しないので消滅する) 1.イメージの奪取。魔法を構成するイメージを奪い取る。 感情値を1d6与え、魔法から一つのイメージを消し、自分のものとする。 2.イメージの逆転。形象に属するイメージは逆位置があるため、その正逆を逆転することができる。 感情値を1点与える。 3.イメージの相殺。形象に属するイメージの正逆が反対のイメージをぶつけ、消しさる。 逆のイメージを持っている必要がある。使ったイメージは無くなる。 (受動魔法の項にある様に、再び得られる可能性はある)。 4.イメージの追加。自分が持っているイメージを追加して、魔法を別のものにする。 使ったイメージはなくなる。
■精霊 ユルセルームは魔法によって成り立つ世界であり、風が吹くのも雨が降るのもすべては魔法である。 そう言った世界の営みは自然そのものが行使する魔法と捉えることができる。 「精霊」はそういった自然現象としての魔法が擬人化されたものである。 なお、暴走によって魔法使いの手を離れた魔法も精霊になると言われているが、確認するすべはない。 精霊は通常のキャラクターと異なり、「魔力」を唯一のパラメータとし、外見の代わりに力源や形象によって構成される。 魔力は体力と同じルールを適用するが、0になった時、負傷表を参照せず、消滅する。