NPCデータ
“浮民の母”ミランダ
- 人間/女/77歳
- 【42:袋小路長屋】
袋小路長屋で暮らす老婆。“浮民の母”と呼ばれ、多くの浮民から慕われている。穏やかな性格で、誰に対しても優しく接する公平な人物だ。この街で生まれ育ったため、四祖の伝説などに詳しいが、特別な人脈などはない。最近では、この長屋の出身者で、蛮族に反抗する組織で活動しているエドガーやマリリンのことを心配している。たくさんの身近な人々が蛮族によって殺されるのを見てきたせいか、蛮族に反抗する人々を匿うなどして支援しており、長屋の子供たちが元気に育っていくのを見るのが、何よりの楽しみである。
“路地裏の妖精”ニルス
- グラスランナー/男/57歳
- 【36:“木漏れ日の”施療院】
霧の街のあちこちに出没し、すばしっこく走り回っているグラスランナー。陽気で楽天的な性格ながらも、さすがにこの街で暮らしていく上で必要な慎重さも見につけている。ただし、すぐに忘れて面倒ごとに首を突っ込む癖がある。“木漏れ日の”ウルスラの知り合いで、時折、施療院を訪れては歌で病人たちを楽しませている。
“木漏れ日の”ウルスラ
- ドワーフ/女/47歳
- 【36:“木漏れ日の”施療院】
浮民や奴隷のために無料の施療院を営む。蜜柑色の髪を頭の後ろで乱暴にまとめ、いつも小さな身体をクルクルと動かして病人たちの間を走り回っている。その姿は、死の影に覆われたこの街に差した木漏れ日のように人々の心を和ませている。
道具屋のアイテラ
- 人間/女/29歳
- 【22:露店市場】
露店市場で道具屋を営む女性。長く黒い髪を持ち、痩せていて、いつも陰気な雰囲気を漂わせている。無口なために商売は上手くは無いが、口が堅く信頼できる人物とされている。
薬屋のハーベイ
- 人間/男/21歳
- 【22:露店市場】
露店市場で薬屋を営んでいる若者。特徴が無いのが特徴としか言いようが無い平凡な容姿の男で、愛想もいい。彼は、最近になって、蛮族の人狩りに遭って殺された父親の跡を継ぎ、薬屋になったばかりだ。ただし、薬草を調合する腕前は父親事故身で信頼できる。そのため、たくさんの常連客がいる。薬草師のラムシンとは、祖父の代からの付き合いだ。
装備屋のノイマン
- 人間/男/38歳
- 【22:露店市場】
露店市場で武器や防具を販売している男。筋肉の塊のような巨躯の持ち主で、いつも人を見下したような目つきをしている。当然、愛想も良くなく、好んで取引をしたがるものはだれもいない。だが、彼の商品は安価であるため、商売事態は繁盛している。彼の商品は、全て盗品か不良品、または闘技場から卸された中古品で、それを磨いて店頭に並べているだけなのだ。
女賭博師のマーベル
- 人間/女/26歳
- 【22:露店市場】
露店市場で賭博屋を営む女性。極彩色豊かに染め上げられた髪は、まるで世界創世期の渾沌たる様を表現しているように爆発し、顔には星や花のペイントが施され、いくつもノピアスが耳や鼻を飾っている。
ボーア売りのダビィ
- 人間/男/33歳
- 【22:露店市場】
露店市場でボーアと騎乗装備品を販売している男。汚らしい身なりでいつも背を丸めており、実年齢よりも老けて見える顔には卑屈な笑みが張り付いている。絵に描いたような小心者だが、根は正直なため、親しくするものも多い。
“縊り屋”モ・ルゲ
- ボガード/男/?歳
- 【11:泉のある広場】
泉のある広場で、水を汲みに来る浮民や奴隷を狩る蛮族たちのリーダー。太鼓の音とともに広場唯一の出入り口である門を閉ざし、怯えきった犠牲者の前に悠然と歩みだす時の愉悦がすっかり病みつきになっている。人狩りのための〈人狩り許可状〉を所持しており、主に地位の低い蛮族に食料を提供する役割を担っている。
“貪欲卿”ズ・グリ
- オーガ/男/?歳
- 【51:廃墟】
霧の街の上位蛮族のひとり。ガメルを人族を奴隷として飼いならすための手段として考える傾向にある蛮族の中では珍しく、ガメルや高価な装飾品などを収集する性癖を持つ。自らが所有する奴隷に命じ、何か価値のある宝物は無いかと、街に点在するアル・メナス時代の遺跡を探索させている。彼にとって、奴隷は遺跡を探索させるための使い捨ての道具に過ぎない。無論、よく遺跡から宝物を持ち帰る「役に立つ道具」はそれなりに大切に扱う。
“黒こげにする”ジャバディーン
- バジリスク/男/外見年齢45歳
- 【26:《灼熱の踊り子》亭】
街を支配する上位蛮族のひとりで、《灼熱の踊り子》亭の店主。白いものが混じる黒髪をひとつに束ね、お洒落な口髭を生やし、色つきの丸眼鏡を掛けた初老の紳士の姿をしている。いつも《灼熱の踊り子》亭の2階のテラスにある特別席におり、円形舞台を模した鉄板上で人族が生きながら焼かれ、泣き叫ぶ様を見るのを悦びとする。
エドガー
- 人間/男/23歳
- 【56:血染めの壁】
蛮族の支配に反抗する組織のひとつ“風の旅団”の一員。一件、平凡な印象の青年だが、芯は強い。【42:袋小路長屋】の出身で、ミランダ老婆とも面識がある。最近、蛮族を殺そうとして失敗、囚われの身となり、血染めの壁で処刑されることになっている。救出された彼は、“風の旅団”とのコンタクトを求めている。
“月の娘”アリアドネ
- ナイトメア/女/31歳
- 【23:娼婦街】
娼婦街の娼婦たちを束ねる元締めであり、蛮族の支配に反抗する組織“月夜蜂”の首領でもある。“月夜蜂”には多数の盗賊や暗殺者が属し、蛮族を狙った暗殺を繰り返している。
ミレーヌ
- 人間/女/27歳
- 【45:帰らずの街】
娼婦街の娼婦のひとり。深い緑色にも見える艶やかな黒髪が自慢で、馴染みの客も多数ついていた。【45:帰らずの街】にて幻獣に殺される。亡骸はキミたちが弔った。
“雪風の”セイラ
- 人間/女/30歳
- 【41:追い剥ぎ小路】
追い剥ぎ小路の地下に隠されたル=ロウド神殿を拠点とし、蛮族の支配に反抗している組織“風の旅団”の副団長を務める女性。乱雑に短く切った髪のせいで少年に間違えられることもある裏腹に、理知的な印象の眼鏡をかけている。口数が少なく、表情もあまり変化しないため、冷徹な人物と思われがちだが、蛮族に対する憎しみや同胞に対する愛情は人一倍。時に、蛮族に対する大胆な犯行計画を可換に実行し、内に秘めた苛烈さを露わにする。
“海風の”トホテル
- 人間/男/48歳
- 【41:追い剥ぎ小路】
追い剥ぎ小路の地下に隠されたル=ロウド神殿を拠点とし、蛮族の支配に反抗している組織“風の旅団”の団長。温和な印象の白髪の男で、ル=ロウド神殿の神官長も務めている。蛮族に捕らえられ、凄惨な拷問を受けたが、最後まで仲間の居場所は白状しなかったほどの豪胆な人物だ。
ダリオ
- ルーンフォーク/男/外見年齢17歳
- 【53:三色の天幕】
霧の街でもっとも有名な豪商“魔神使いの”ザバールに仕える双子のルーンフォークの片割れ。キラリと白い歯が光る好青年然とした風貌で、相手が浮民でも上位蛮族でも変わりなく、客に対しては柔らかな物腰で丁寧に応対する。ディエゴと見分けてもらうために、白い服を着ている。店番として常に黒の天幕にいる。
ディエゴ
- ルーンフォーク/男/外見年齢17歳
- 【53:三色の天幕】
霧の街でもっとも有名な豪商“魔神使いの”ザバールに仕える双子のルーンフォークの片割れ。容貌はダリオと瓜二つで、口調も態度も同じである。ただし、黒い服を着ているために見分けることはできる。いつも、ダリオとともに黒の天幕にいるが、ザバールの使いや客との取り引き、赤の天幕に入った犠牲者の処分などで外出することが多い。
“魔神使いの”ザバール
- タビット/男/25歳
- 【53:三色の天幕】
霧の街でもっとも有名な豪商。その異名のとおり、幾多の魔神を従えており、上位蛮族にも一目置かれている。このため、正式な名誉蛮族ではないものの同等の地位を得ている。さらに、彼の荷はほとんど検閲されずに街に出入りできる。これにより、彼は霧の街の浮民や奴隷のための食料調達を一手に握っている。街の中では食糧を生産していないため、彼がいなければ浮民や奴隷は生きていけず、蛮族にも影響が及ぶ。このことが彼の影響力をさらに高めている。
“首狩り”マリリン
- 人間/女/19歳
- 不定
蛮族に反抗する組織“月夜蜂”の一員で、多くの蛮族を殺している暗殺者。亜麻色の髪を三つ編みにしてひとつにまとめ、動きやすそうなぴったりとした衣服に身を包んでいる。【42:袋小路長屋】の出身で、“浮民の母”と呼ばれるミランダ老婆と面識がある。5年前に蛮族に妹を殺されたため、復讐を誓って“月夜蜂”に身を投じた。
ピラトト
- 人間/男/50歳
- 【62:キルヒア神殿跡】
アル・メナス時代のキルヒア神官で、〈大破局〉と呼ばれる蛮族の大進行当事に霧の街のキルヒア神殿にいた。古代から受け継がれてきた「キルヒアの言語録」を研究し続け、街の陥落に際し、言語録に自らの解説を加えた〈ピラトト写本〉全6巻を神殿の地下室に遺した。が、このことを言い残さないうちに殺されたため、ゴーストとなって地下室で本を受け継いでくれる知者がやってくるのを待ち続けている。
“汚水の女王”オンディーヌ
- ヘルスキュラ/女/?歳
- 【固定3:翡翠の塔】
街においては、“翠将”ヤーハッカゼッシュに次ぐ地位にある。下半身のヘルハウンドたちは常に腹をすかせており、彼女の空腹が満たされることは決してない。
路地裏の老婆ナヴァリア
- 人間?/女/外見年齢80歳
- 【52:路地裏】
迷路のように入り組んだ、狭く暗い路地をねぐらとしている老婆。ボロ布を纏い、まるで枯れ枝のような細い身体を、いつも路地の片隅に横たえている。実は、彼女は蛮族によって支配される以前、この町の運河を管理していたエルフだった。が、蛮族に捕らえられ、老婆になる呪いをかけられたのだ。この呪いは、神の力によるもので、人の手によっては解けない。彼女は、この町の様々な情報に精通している。
“骨しゃぶり”ゾンネンフェレス
- トロール/男/?歳
- 【31:廃屋】
霧の街の上位蛮族の一人で、“戦神”ダルクレムの神官。街中の廃屋を根城とし、トロール故に「夜」から「未明」にかけて行動する。食糧は狩猟によって得るものだという信念から、奴隷は所有せず、夜中に街を徘徊しながら浮民を殺して食事とする。そのための〈運河通行証〉を所持している。
“宵闇の公主”サンドリーヌ・カペー
- ラミア/女/外見年齢28歳
- 【61:明かりの灯る館】
霧の街に館を構え、人族に近い生活をしている数少ない上位蛮族の一人。多数の若い人族の男性を奴隷として所有しており、夜毎にその生き血を吸っている。かつては、人族は食糧としか考えてはいなかったが、奴隷の一人であるクリスの強さと優しさに触れ、彼を愛するようになって考えが変わった。
ヤムール
- ドワーフ/男/113歳
- 【32:ヤムールの酒場】
酒場を営む名誉蛮族のドワーフ。彼の酒場は、この街でもっともまともな店であり、多くの浮民や奴隷が利用している。代わりに、蛮族の姿はすくない。彼は、名誉蛮族という立場を利用し、多くの浮民を奴隷とすることで保護し、酒場で働かせている。
マダム・ヘドロン
- リザードマンテイマー/女/?歳
- 【21:涸れ井戸】
翡翠の塔の最下層を支配する“汚水の女王”オンディーヌに仕える上位蛮族。空腹を満たすために塔の最下層を彷徨っている主人のために、浮民を捕らえて提供している。見境なく侵入者を襲って食べてしまうオンディーヌから身を守るには、彼女が持つ〈マダム・ヘドロンの指輪〉が必要である。
“夢渡しの”ベルゼバリィ
- レッサーオーガ/男/?歳
- 【13:麻薬窟】
麻薬窟《夢の家》を営むレッサーオーガ。ここで売られている麻薬は、夢薬というもので、人族の社会では知られてない。夢薬を服用した人族は肉の味が良くなると、人気があるため、彼は重度の中毒者を殺し、美食家の蛮族たちに卸している。夢薬の販売には〈夢薬販売委任状〉が必要で、彼だけにしか許されていない。
“死装の織り手”パウネーラ
- フェイスレス/?/?歳
- 【32:ヤムールの酒場】
“翠将”ヤーハッカゼッシュの右腕として、霧の街の蛮族軍における軍師的な役割を担っている上位蛮族。普段はボロをまとい、物乞いに変装して街中を彷徨っている。その傍らには、同じく物乞いの姿をしたガストナイト4体が常に従っている。これは、噂などから蛮族の支配に抵抗する組織に関する情報を収集するためだ。すでに多くの組織に関する情報を有しているが、アリアドネの動向に不振を感じているため、まだ手を下してはいない。
“残酷卿”ワ・ジ
- オーガ/男/?歳
- 【63:闘技場】
“夏の思い出”クレア・クレア
- エルフ/女/推定320歳
- 【35:荒れ果てた庭園】
庭園の奥にある池で、ウンディーネと共に隠れ住む。緑色の瞳と身長の倍ほどもある金髪を持ち、穏やかで争いを好まない性格をしている。彼女は〈大破局〉以前から霧の街の近くで暮らしていたが、蛮族の侵攻の際に逃げ遅れ、この庭園の池に避難した。依頼、ウンディーネの庇護のもと、ここで暮らしている。彼女は、池に逃げ込んだとき、〈守りの剣〉を持ち込んでおり、その剣の魔力によって池には〈黄金の水芭蕉〉が咲くようになった。