《言語について》
この世界には、この世界全体で通じる共通語が存在します。 この共通語は魔物たちにも魔王の代替わり後に一気に普及し、知能に致命的な問題が無ければ基本的には共通語の読み書きができます。 ただし、これは魔王の代替わり後の話です。例えば魔王の代替わり前から今までずっと洞窟に篭っていたばあい、共通語を話す事は出来ないでしょう。 また、プライドの高い者(地方に住んでいる人間や強い力を持った魔物に多いでしょう。)には共通語を見下している、あるいは文化侵略だと思っている者も居ます。そういう者達は共通語を覚えるのを拒否している事でしょう。 この世界には、この共通語以外にも様々な言語が存在します。 それらは方言や暗号、呪文等々、いろんな用途の為に生まれてきました。 もしかしたらダンジョンにはこれらの言語で書かれた資料などがあるかもしれませんし、共通語を話す事ができない人(あるいは魔物)と話さなければならない事があるかもしれません。 そういう事態に遭遇した場合、これらの言語を覚えている者はとても重宝されるでしょう。下に主な言語の一覧を載せておきます。(もしかしたらこの一覧に載っていない未知の言語が存在するかもしれません、GMは必要に応じて言語を設定してください。)
言語名 :難易度: 【コモン】: 易 : その名の通り共通語です、ほとんどの出身の者がこれを母国語としていることでしょう。 覚えやすく、簡潔に物事を伝える事ができるのが特徴です。 世界中に広まっていますが、その分地方に行くと訛りがひどくなっていきます。
【魔物語】: 易 : 魔王が代替わりする以前に使われていた魔物たちの共通語です。今ではほとんど廃れてしまっています。 魔王が変わる前の知能が低かった時の魔物たちの共通語ですから、ものすごく簡易的に作られています。 発音はアイオの3つのみで、抑揚を付けることによって話します。 その簡易さ故に複雑な事を伝える事はできませんし、単語もかなり被ってしまっています。 文字も簡易で、ほとんどの文章が2~3語程度で完結します。 現在でこの言語を使うと、魔物達から下品だと言われてしまいます。
【高位魔物語】: 並 : 魔王が代替わりする以前に使われていた知能が高い魔物達のための言語です。今ではその言語に固執する魔物が使用しているのみです。 古代語を簡易化したような言語です。はっきりとした発音で、聞き取りやすさが重視されています。 文字はルーン文字と酷似しているのが特徴ですが、文法は高位魔物語独自の物が使われています。 魔物達だけが使える魔術とも言うべき妖術にも関連性が深いと言われています。
【エルフ語】: 並 : エルフ達の使う言語です、まるで歌うように話す美しい言語ですが、少々回りくどいのが特徴です。 文字は象形文字が発展したもので、語彙や表現に富んでいます。 様々な森以外の所に住んでいるエルフは地方独特の方言を使うので-1の修正を受けます。 (森以外に住んでいるエルフの訛り(海、川、山等)に特化することも出来ます。)
【妖精語】 : 並 : 妖精達の使っている言語です、ただ、妖精たちのほとんどはどんどん簡単なコモンに乗り換えてしまっています。妖精語はこれからどんどん廃れていってしまうことでしょう。 感情を伝えるのに特化したような言語です、声のトーンによって意味が全然違ってしまうのが特徴です。 筆を踊らせたような線のつながった文字が特徴で、怒りを表現するためにぐしゃぐしゃに書く、喜びを表現する為に線を周りに書く(私たちでいう太陽マークのような)等のユニークな書き方が特徴です。
【古代語】 : 難 : 古くから生きている者のみが使っている言語です。ドラゴンや巨人、ゴーストなど、古から生きている者が使っている可能性があります。 その発音は非常に難解かつ、少しの発音の違いで意味が全く変わってしまうため、言語の取得はかなり難しいでしょう。 文法も発音と同じくかなりの複雑さを誇ります、表現性や語彙は非常に豊かですが、それらを使いこなすのは困難です。 また、ルーン文字の元となったと言われています。
【ルーン】 : 並 : 文字しか存在しない言語です。魔法によく使用されます。ゴーレムの腕に使用されているのもこのルーン文字です。 古代語に似た特徴を持ちながらも文法はかなり簡易で、すくない文章で内容を伝える事に特化しています。
【精霊語】: 至難 : 精霊たちの使っている言語です、その特徴故に魔物となった精霊たちでさえも使用する事が非常に困難です。 人間には発音不可能な空気の震えによって会話するのが特徴で、近くに居る人間は長時間聞いていると耳鳴りがしてきます。 文字は精霊たちが自分の元素の力を残留させる方法で残し、その文字は3次元の空間を使用し、紙に書く普通の言語とは全く違う異質なものです。長時間記録するためのものではないので記録もほとんど残っていません。