星見市概要
星見市はかつて天霊市と呼ばれており、昔は温泉があるくらいのただの田舎町だった。 しかし試験核融合発電所が整備されるにあたり技術実験、及び観光振興との名目で巨額の資金が流れ込む。 それはこの地域にミニバブルを起こし、僅か15年程で市内人口は五倍に増えるほどであった。 しかし市民は経済的繁栄を享受する一方で、急拡大に伴う弊害も起き始めている。 新旧住民の感情的な対立や、観光地以外での治安の悪化等は徐々に街を蝕みつつある。 電線や上下水道やガス管といったインフラ関連は全て纏められて地下に配管されている。 そのため街には電柱がなく、地下には整備の必要性から地下通路が網の目のように張り巡らされているとか。 北側と西側を海に囲まれ、東は山岳地、南には平地が広がるという立地、
【星見市MAP】
\ | A | B | C | D | E | F |
1 | 【星見展望大灯台】 | 【星見ビーチ】 | 【海浜新市街】 | 【星見駅前商店街】 | 【イリュージョンアリーナ】 | 【ISJ】 |
2 | 【臨海公園】 | 【ホテル街】 | 【星見総合大学】 | 【星見中央駅】 | 【住宅地】 | 【天霊フィールドパーク】 |
3 | 【漁民街】 | 【星見市警本部】 | 【学生街】 | 【飲み屋通り】 | 【星見大聖堂】 | 【十波湖温泉郷】 |
4 | 【港】 | 【行政エリア】 | 【天雲学園】 | 【天霊城】 | 【旧天雲市立病院】 | 【十波湖】 |
5 | 【倉庫街】 | 【インテリジェントパーク】 | 【星見ショッピングモール】 | 【マリオネットシアター】 | 【星見ハイウェイ】 | 【天霊山】 |
6 | 【スラム】 | 【高級歓楽街】 | 【天竜寺】 | 【自衛隊駐屯地】 | 【旧住宅地】 | 【天体運行博物館】 |
7 | 【再開発区域】 | 【工場区画】 | 【水素生産プラント】 | 【星大原子核研究所】 | 【試験型核融合発電所】 | 【奥山集落】※ |
ブロックごとの詳細
○Aブロック
【星見展望大灯台】
観光目的で整備された大きな灯台。一般的な灯台の三倍くらいの高さを持つ。 さすがに山から見下ろす光景には及ばないが、観光用に整備されている北側一帯の華やかな様子を間近で見れることもあり人気が高い。 灯台本来の機能も有している。
【臨海公園】
海沿いに整備された公園、海辺の散歩道、サイクリングロードとして親しまれている。 中に水族館があり、大灯台とビーチとを合わせて水のレジャー施設として整備された。 だが観光客は夜には市の中心部に行ってしまうため、昼間の賑わいが信じられない程に寂しくなるらしい。
【漁民街】
昔ながらの漁師街で漁港としての機能も持っている。 養殖施設なども多く、早朝には卸売市場で新鮮な魚介類がやり取りされる、築地市場を見本としており 鮮度の高い海産物を使った料理店なども多く、密かな名所になっている。
【港】
漁港ではなく貿易港、工場区画で作られた様々な最新機器が船に満載されて運びだされていく。 外国からの荷物を積んだ船も多く、取引は盛ん。
【倉庫街】
無数といってもいいくらいの倉庫が並ぶ湾岸倉庫。 整然と並んだ大型倉庫の群れはやや病的なくらいに整っている。 昼間は活発な動きがあるが、夜は死んだように静か。ちなみに各倉庫の持ち主は次々に変わるため、 中には行政が把握しきれていない場所もあるとか。
【スラム】
スラムといっても外国ほど酷いものではなく。簡素な小屋やプレハブ屋根の立ち並ぶ低所得者達向けの住宅街。 主に港湾関係で日雇いで暮らしている人などが多い。 最近では中国系らしい人間が増え始めており、トラブルの増加が懸念されている。
【再開発区域】
天霊市時代にあまり使われていなかった寂れた一帯、疎らにしか家のない光景はどこか物悲しい。 市側はここも観光整備の対象にしようとしているが、隣がスラムなため治安面などで問題があり、なかなか難しい。 住民もどこか閉鎖的で、昔からオカルト話が耐えない。
○Bブロック
【星見ビーチ】
綺麗な白い砂が敷き詰められた白い砂浜と、青い海。星見市観光の目玉の一つで、実際にシーズンには多数の海水浴客が訪れる。 ヨットハーバー等も整備されている。夏は水着の男女で賑わうが、不審な事故なども多い。 しかしそれが表沙汰になることは稀。
【ホテル街】
海水浴客向けのリゾートホテル街、庶民向けから高級嗜好までバリエーション豊富。
【星見市警本部】
観光都市には強力な警備が必要、との観点から新設された警察署、二十階建ての二棟のビルからなる。 その多くは観光案内や交通整理、市民の苦情処理などで忙殺されている。 最近ひそかに対悪魔部署である資料課の支部が作られたらしい。
【行政エリア】
市役所、地方裁判所、消防署本部、市立図書館、[[その他]]諸々の官公庁や、その関連団体の集まったエリア。 行政関係で必要な事があれば、ここに行けば大体揃う。
【インテリジェントパーク】
企業のオフィスや研究所などが多数誘致された地区。 セベク、[[レオン]]自工、モーリアン・コーポレーションサイバースなど大企業から、新進気鋭のベンチャーまで激しく鎬を削っている。 一部にはセキュリティを強化するために、独自の警備体制を敷いているところもあるとか。
【高級歓楽街】
一見普通の歓楽街に見えるのだが、その実態はセレブ向けの夜の街。 店舗の真の姿は大抵地下にあり、そこでは闇カジノや高級クラブ等が多数存在する。 しかもその中には『普通ではありえない快楽』を提供する場所まであるとか。 当然違法なのだがメンバーの政治力と多額の献金により摘発を免れており、闇は深い。 殆どが会員制で、それを知らずに入場した人間は地上の、表の店で普通に楽しんでいるらしい。
【工場区画】
広大な敷地に各企業の生産プラントが整然と並んでいる。 観光実験都市として整備された星見市だが、人口急増の大きな要因は新技術の工場があったため、という面が大きくここで働く労働者は多い。
○Cブロック
【海浜新市街】
海の近くに立てられた住宅街+公営団地。観光地近くなので、景観を重視した建物が立ち並んでいる。 新旧住民が入り交じって生活しており、時たまトラブルが起こることもあるとか。
【星見総合大学】
街の再開発と同時に開設された大学で、好待遇を条件に各地から優秀な教授陣・研究陣を引っこ抜いて設立された。 そのため天才・奇才の類が多く学内はちょっとしたカオス状態となっている。 理系の学科が人気だが別に文系がいないわけではない。
【学生街】
お金のない学生向けの、安いアパートやマンションが立ち並ぶ地区。 普通の住民もいるものの、その多くが学生なので夜遅くまで騒がしい。 地元出身以外で寮に入らない天霊学園の生徒も大概ここに住んでいる。
【天霊学園】
街の中心に位置する私立学園、幼稚園から高校までをエスカレータ式にカバーしている。 人口が急激に増えたせいもあってか、所属人数はかなり多い。 成績レベルは、下はどうやって中学卒業したのか解らないレベルから、 上は東大どころか有名外国大学一発合格ですよ? レベルまで幅が広い。
【星見ショッピングモール】
小規模の店が無数に軒を連ねたショッピングモール。 駅前商店街のように洒落てはいないが、その分猥雑な活気にあふれている。 貿易港があるため輸入品も多く、一角にはミニ外国街みたいなスペースもある。 たいていは普通の店なのだが中にはヤバイものを扱う店もあるとか。 学園と大学に近いため、値段などは総じて安め。
【天竜寺】
とある仏教系団体が作った広大なお寺。 本堂は体育館ほどもあり、五重塔や仁王像など現代の仏教建築で作った新しい建物がずらっと並んでいる。 ご利益を求めて参拝する人間も多いが、敷地の一部には何やらガラの悪い若者がたむろっていたりと、雰囲気が悪い面もある。 だが住職は『若い時にバカをするのは当たり前』といってとりあわない。 こうして見ると普通の寺院に見えるのだが、実はこの街におけるガイア教の総本山。
【水素生産プラント】
次世代エネルギーの一つとして実験が行われている、水素スタンドの生産所。 まだ小さいが水素動力が本格的に使われるようになったら、一気に拡大されるだろう。 そのため今は広大な敷地の一角にぽつんっとそこそこの大きさの工場があるだけで、かなり寂しく、人気も少ない。。
○Dブロック
【星見駅前商店街】
大型の店舗が立ち並ぶ商店街。 観光客向けのアイテムも充実しており、まともな物品なら大概この辺りに来たら揃えることができる。 カップル向けの施設も多く定番のデートスポット。
【星見中央駅】
巨大な駅ビルを構える星見市の玄関口。新幹線の乗り降りもできるので便利。 トレードマークである駅ビルは、著名な芸術家にデザインを依頼したとかで、中のテナント等の充実ぶりもさることながら、 ビル自体を見にやってくる観光客も少なくない。
【飲み屋通り】
居酒屋やスナック、それに風俗等の集まった一般的な歓楽街。 夜は大勢の人でにぎわう。喧嘩や悪質な客引きなどのトラブルもあるが、逆に言えばそのレベルですんでいる。
【天霊城】
街のほぼ中心にあるお城。 元の城は完全に取り壊されており石積みだけが残っていたのだが、その敷地に新たに作られた。 内部は歴史博物館になっている。 周囲は運動公園として整備されており、スポーツ大会は大抵この場所で行われる。 市民のランニングコースとしても人気が高いが、歴史ある場所のせいか階段の類が多い。
【マリオネットシアター】
内部に劇場や、コンサートホールなどを備えた総合施設。 ほとんど毎日、何かの公園やイベントが行われている。
【自衛隊駐屯地】
名目上は普通の基地だが実際は核融合炉の警備のために作られたというのは大概の人間が知っている。 新兵器であるマシンの実験部隊としての側面もあるようだ。 だがマシンの一部には悪魔の力を借りる物があるため、隊員の心理的な抵抗は激しいらしい。
【星大原子核研究所】
星大の管理下にあり、実質的にここが融合炉の管理と研究を行なっている。 その業務の関係上非常に秘匿性が高く、内部への出入りは厳しく監視されており、大学内でも許可を得た人間だけしかはいることができない。 研究所・駐屯地・発電所が隣接する位置にあるのは警備を行いやすくするためで、決して偶然ではない。
○Eブロック
【イリュージョンアリーナ】
一言で言えば巨大なゲームセンター。 メダルゲームから昔ながらの対戦ゲームまで数多いが、ネットを通しての対戦型ロボット格闘ゲームが最大の売り。 デンジャー・プラ○ットと言ってはいけない。 あくまでメダルを賭けるだけの擬似カジノなどもあり、観光客にも人気がある。
【住宅地】
旧天霊市時代からの歴史ある住宅街。 そのため古い家も多く、景観にそぐわないとの指摘もある。 だが住人達は愛着心が強く、再開発にも移転にも殆ど応じていない。
【星見大聖堂】
キリスト教系の宗教団体が建設した大聖堂。 その威容は外国の大聖堂と比べても歴史の重み以外では遜色のないレベル。 聖堂のスタッフには外国からやってきた人間も多く、本場のキリスト教に触れることができると評判である。 積極的にミサなども行なっており人を集めているが、その教義は少々厳格すぎるきらいもあるようだ。 裏の顔はこの街におけるメシア教の総本山で、カトリック系。
【旧天霊市立病院】
元は市最大の医療拠点だったのだが、不祥事やトラブル等が重なり閉鎖された。 現在は星大大学病院の隣に新病院が設立されている。 『無理な投薬で多数の犠牲者を出した』『院長が発狂してスタッフを惨殺した』『遺体から移植用の臓器を密かに取り出していた』等、多数の噂がある。 ちなみに公的には大規模な医療費水増しや、脱税が重なったため医療機関の認定を取り下げた、とされている。
【星見ハイウェイ】
高速道路への入り口、天霊山を経由して各地へと繋がっている。
【旧住宅地】
天霊市時代の住宅地の一つだが、今は住んでいる人間は殆どいない。 隣接地域に核融合発電所ができると聞いて、住人が逃げ出した。 核融合発電は原発よりもはるかに安全度が高いのだが、人間心理的にはやはりまだ忌避感が強いらしい。 用地は発電所がほぼ買い占めているが、奥地であるためか現在は何かを建てる予定などはないようだ。 そのため住宅は徐々に朽ち始めており、ゴーストタウンに近くなっている。
【試験型核融合発電所】
星見市の中心とも言える実験型核融合炉、市内だけではなくかなりの広範囲に渡って電力を供給している。 マシンを始めとした警備機械や、独自の警備員を雇うなどセキュリティは極めて高い。
○Fブロック
【ISJ】
インターナショナルシアタージャパン、要するにU○J。 海が近いのを利用して水に関するアトラクションや、巨大プールなどを備えている。 プールのほうは温水なので、一年を通して水の遊びが楽しめる。
【天霊フィールドパーク】
キャンプ地、別荘地、ウォーキングコースなどを備えたレジャー施設。 シーズンには家族連れで賑わう。非常にゆったりとした場所だが、奥では妖精を見かけたとかいう噂も。 もちろん笑い話なのだが、これまでに何人かの行方不明者が出ている。
【十波湖温泉郷】
温泉旅館の立ち並ぶ地域。ここは天霊市の頃からあまり姿が変わっていない。 たまに野生動物が温泉に入りに来ることもあり、風情のある場所である。
【十波湖】
透明度の高い湖で、街の水瓶の一つ。釣り場として整備されており、淡水魚の釣りが楽しめる。 外来種の流入は非常に敏感らしい。
【天霊山】
標高1500メートル前後の山で、あまり険しくないので初心者の登山客に人気がある。 山の中腹には歴史のある天霊神宮があり、祭りや初詣の時には賑わう。 元はローカルレベルの名所だったのだが、最近ここの巫女姉妹が非常に美人だという噂が流れ、密かに参拝客が増えているとか。 なお天霊山は一番高い山の名前で、フィールドパークから奥山集落にかけての山岳地帯は天霊山系と呼ばれる。
【天体運行博物館】
天文台があり、プラネタリムや天体関連の博物館等が併設されている。 だが立地が災いしてか天文[[ファン]]は訪れるのだが、それ以外の客足は少ない。
【奥山集落】
街の中心から離れた農村地帯。 住民たちは非常に閉鎖的で、天霊市時代から住んでいる人間にすらよそよそしい態度をとることが多い。 一応インフラの類は整備されているものの、集落の風景はまるで昭和の鄙びた農村で、発展を続ける近未来都市の一部とは思えない。