マージナルヒーローズ/トクサツV/ワールドセクション - h_session @Wiki

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特『殺』防衛都市　V(ヴァンガード)

20XX年、首都東京を望む東京湾には、‘表向き’増えすぎた都心の人口を受け入れるための海洋上埋め立て都市…メガフロート、通称『ヴァンガード市』が完成していた。 首都東京の第２４番目の区として登録され、‘前衛’の名を持つこの街の真実を、ヒーロー(君)以外誰も知る者は居ない。

■ヴァンガード市

ヴァンガード市・地理

ヴァンガード市は東京湾アクアライン以北の洋上、川崎市、浦安市、千葉市と新たに３本の洋上道路と接続する形で存在している。
総面積は210平方キロほどであり、総人口200万人、都心のベッドタウンどころか20XX年の特殺世界においては第２の首都となりつつある地域である。
ヴァンガード市はさらに12のブロックで形成され、中央にヴァンガード市庁と街のシンボルであるVタワーがそびえ立っている。

●特殺都市

特殊生物殺処分防衛都市。それがヴァンガード市のもう一つの顔である。
この事は世間一般には秘匿されているが、東京湾はどういう訳か巨大不明生物やヴィラン怪人…そういったものを総称して政府や地球防衛軍は「特殊生物」と呼称したが…の出現が多発する地域であった。
そのため、「特殊生物」「巨大存在」の都心上陸を阻止する前衛防衛拠点(ヴァンガード)こそがこの街の正体なのだ。

▼ヴァンガード市に関する補足事項

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●地下の不明区画

メガフロートという構造物の特徴上、ヴァンガード市には市長ですらも把握していない不明地下区画が多数存在している。
それは工事上の連絡地区や貯水・水道施設だったもの、デッドスペースなどであるが、都市計画の過程で「無意味な区画」として削除・黙殺されたもの…あるいは意図的にそう為されたものが殆どである。
あくまで都市伝説だがその区画には不明怪生物が潜んでいるとも、地下区画に独自の‘街’が点在しているとも噂されているが定かではない。

●海底遺跡と謎の巨大怪獣の骨

ヴァンガード市にはごく一部の要人のみが知る秘密が数多く存在する。
元々ヴァンガード市は、東京湾海底に存在していた謎の古代遺跡調査のための研究基地であったという説がある。
そういった海底古代遺跡は「誰が？何のために？そして何年前のものなのか？あるいは異星人の痕跡か？」・・・などと多くのB級オカルト雑誌が報じるが、それらは公式には事実無根のものとして報じられている。
もうひとつ真実(まこと)しやかに語られるのが、全高50ｍの巨大怪獣の骨、通称‘G(ギガンテス)’の伝説である。
ヴァンガード市の海底には何かしらの理由で巨大化した白亜紀恐竜の骨が埋まっている。そしてその骨が、バンガード市にたびたび降りかかる異変を呼び寄せてるのではないか？…と好事家や陰謀論者の世田話に挙がる。

■千葉市

特殺世界においてはヒーローの世紀におけるチバシティはさほど重要な意味を持たない。

■HA　―Hermit　Alliance―

政府直属の秘密機関のひとつ。ヒーローの世紀におけるHA(ヒーローアライアンス)とも近くもあり、遠くもある組織という認識で構わない（ヒーローアライアンスについてはMAH基本を参照されたい。）。
時にヒーローの行動を補佐し、ヒーローが所属している事もあるが、組織としての目的は「何事も起きなかった事にすること」。ヴィランの凶行もヒーローの活躍も全ての情報を秘匿し、まるでこの世界には最初からそういったものが存在してなかったかのように工作する事である。
総帥の名は奇しくもブレードと名乗っているが、以下幹部級は「カタール」「レイピア」「村正」など刀剣に因んだコードネームを名乗るため偶然の一致かもしれない。

●（不）完全秘匿の世界

原則としてヴァンガード市に限らず特殺世界では怪獣、怪人…ヴィランによる犯行は勿論の事、ヒーローたちの活躍はHAの手によって秘匿されている。
政府関係は勿論の事、マスコミ各社にもHAの工作は徹底している。
たとえ大怪獣の襲来によって都市が破壊されようと、（どういうカラクリか）翌週には元通りに復興されてるし、たとえ大量の人死にが出ようとそういった犠牲者は異なる理由（ガス漏れなど）によって死んだ事にされるか、帳尻が合わない場合は最悪「最初から居なかった」事にされ、処理されるのだ。

▼HAに関する補足事項

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●記憶除去装置と記憶除去チーム

HAはヒーローとヴィランに関する一切を徹底して秘匿している。
HAには専門の部署が存在し、異星人の手によって齎された記憶除去装置（ペンシル型で視路から人間の思考に干渉し、短期間の記憶を忘却させる）や薬物洗脳による強硬手段などによって目撃者の証拠隠滅が行なわれているとされる。

●都市伝説のヒーロー

しかし、稀にヒーローたちの活躍を思い出してしまった者や、あるいはHAの工作から漏れてしまった一般人(オーディナリー)が現れる事がある。
そうした人間たちの証言など真に受けるのは３流以下のオカルトSF誌かSNS上のモノ好きぐらいしか居ないが、「完全秘匿」の網を抜けて、この街を守護するヒーローの記憶は語り継がれる事があるのかもしれない。

■ヒーローに協力する組織

●私立英雄学園　ヴァンガード校

：至って普通の私立校。

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千葉市に存在する英雄学園の分校であり、英雄学園本校と区別するべく「ヴァンガード校」「ヴァン高」などの名前で呼ばれる小中高一貫校である。
英雄学園はヒーローの世紀のそれと異なり、ヒーロー養成校などという歴史は踏まず、たまたま「英雄」という仰々しい名前の名門私立校である（が、お受験私立校なのに不良や番長は普通に存在している）。
ヒーローに変身できる学生は同校に通っているが、ヒーローの存在は原則「完全秘匿」のこの世界においては普通の高校生に紛れて通う形となる。

●喫茶店アリス

：ヒーローが集う喫茶店。

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ヴァンガード市建設当時から市内に存在していたと言われている老舗の喫茶店。そこは実はヒーローたちの情報交換の場所・たまり場となっている。
店主には商才がなく、モータークラブ、バイク屋、航空会社、クリーニング屋、甘味処…などの紆余曲折を経て現在の形態に至ったとか至らないとか。

●警視庁　特生課

：ヒーローと連携する警察組織、または警察ヒーロー。

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ヴァンガード市は東京都２４番目の区であるため、ヴァンガード市内で起きた犯罪は本庁の管轄となる。
また、ヴィラン怪人の一部の犯行にはヒーローではなく警察装備でもある程度の対応が可能であると判断され警視庁は特殊生物犯罪対策課を設立した。…勿論表向きは特殊生物（ヴィラン怪人）など存在しないという扱いであるため、警察内部でも秘密裏の謎の部署という扱いである。
特生課以外にも警視庁はこれに類推する多数の部署を抱え、さらに独自のヒーロー装備およびヒーロー人員を保有しているという噂があるが定かではない。

●災害時対策活動部隊GAC／地球防衛軍GAC（ギガファイト71頁GACも併せて参照）

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この世界における「GAC」はGeoid Army Corps 地球防衛軍の名称で存在している。表向き国連軍に連なるいち軍事機関であり、そちらでは災害時対策活動部隊Geoid Active-for Calamityと名乗っている。
外宇宙からの侵略者や特殊生物・巨大存在などを（HAなどのような）秘匿機関と連携して世界規模で秘匿しながら対策（主に駆除）するために存在している軍事部隊である。
我が国においては日本上空に空中戦艦基地‘GACベース’を有しヴァンガード市臨海部の巨大生物の出現などを監視している。
こちらでもGACは一般人(オーディナリ－)寄りの組織であり、彼らは特殊生物や巨大存在についての存在を認知しているが、ヒーローの存在に対しては懐疑的であり、その相性の良さからスーパーナチュラル／スペーシアン系のヒーローたちの格好の潜伏場所となっている。

●魔祓処(まはらば)

：闇に紛れ、魔を清める退魔ヒーロー機関。

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有史人類の天敵とされたファントムと戦っていたヒーローたち。俗に‘退魔師’などと呼ばれる事の多いヒーローたちは確かに存在していた。
我が国では陰陽寮や各寺社・宗教結社に由来する存在で、その連携は「魔祓処」と呼ばれるNGOによって総括される。
魔祓処の主な役割は、ファントム関連が主である。しかし、ファントムが絡んだ事件であるなら他のヒーローたちと協力し、テラーやSB社、宇宙犯罪者と戦う事も時にはまた時に見られる（目撃者についてはHAに事後処理を依頼する事もあるという）。

●銀河刑事警察機構（ギガファイト72頁も併せて参照）

：宇宙刑事たち。

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銀河犯罪結社ヒド－などの宇宙犯罪者を取り締まる宇宙刑事たちの銀河規模組織。
ヒーローの世紀世界と異なり、特殺世界では、まだ地球人が‘ファーストコンタクト’を表向き終えてないという形になっているため、その文化圏保護のため、宇宙刑事たちの活動も「完全秘匿」に準じた活動が主となっている。
宇宙刑事たちは地球に潜伏した宇宙犯罪者の逮捕（場合によっては現地処刑）、星間犯罪取締が主な任務だが、「銀河の秩序と現地生命体への人道的支援」の名目の下、個人の裁量で、地球単位の秩序を脅かす巨大怪獣（原生生物）やテラー怪人（現地ヴィラン）に対しては必要に応じて介入する権限が特別に保障されている（ただし、宇宙最高裁判所に報告義務があり、‘不必要な介入だった’と判断される場合は刑事本人が罰せられる場合もある）。

●マルチバースからの来訪者

電脳世界、天界・魔界、あるいは特殺世界の未来、過去。「ヒーローバース」でも言及が有る様にMAH世界には多数の分岐世界や平行世界が存在している。
そしてここ特殺世界でも例外ではなく、異世界からの来訪者ヒーローの存在は多数確認されている。

■各ヴィラン組織の存在

◆変更点：ほぼ全てのヴィラン組織の「知名度：０」「隠蔽度：５」

テラー、SB社、Dリーグ…など、「ヒーローの世紀」世界に存在していたヴィラン組織は特殺世界においても存在しているし、PCはこれらの組織に何らかの因縁があるヒーローであっても構わない。
決定的な違いがあるとすればHA等の活動結果もあって全ての悪の組織の隠蔽度が５に引きあがっているという事だ。
「人類を脅かす悪の組織」「外宇宙からの侵略者」などSFや子供向け番組内の作り話でしかない。各国政府が彼らの存在による世界の混乱を異常に恐れてるのか、それともそういった政府自体がヴィラン組織に支配されてるのか不明だが、ヒーローの記録同様、ヴィラン組織は公（おおやけ）には「存在しない」のだ。

●グレイブヤード、およびファントム

：古来より、この世界の闇に潜むとされる妖怪変化、魔物の類（詳しくはワールドガイド69頁）

●デザイアリーグ

：欲望を肯定する異次元からの侵略者（詳しくは上級76頁）

●テラー

：世界征服を目論み、大首領を頂点とした怪人世界を創らんと企む秘密結社（詳しくは上級77頁）

●スマッシュバッシュ社

：表向き一般企業に偽装した未来技術の死の商人（詳しくは上級78頁）

●“宇宙の放浪者”ダッカン人

：地球奪還を目論み、巨大怪獣を操る侵略者（詳しくはギガファイト74頁）

●“銀河犯罪結社”ヒド－

：宇宙最大規模の宇宙犯罪結社（詳しくはギガファイト75頁）

●オールドワンズ／ヒト型特殊生物（トクセイ）

：古より甦りし殺人種族

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規模２　浸透度４　残虐度５ 組織の目的　「‘儀式’の完遂」 儀式開始の合図　神官が錫杖を鳴らし、儀式内容を指示する。 族長の一人称　「（わたし）」 戦闘員　ゴーレム兵と呼ばれる土塊人形。喋ったり、発声することはない。 怪人の名称ルール　特殊生物第(数字)号

■古代種族
幾万年も昔、ダッカン人とは異なる文化を持ち、地球の支配者として君臨していた怪人種族が彼らである。
オールドワンズと云う呼称は実は厳密なものではない。彼らの言語は人類の喉頭では発声できず、聴覚では感知できない。…そのため‘古のものたち’を意味する呼称を現代人に合わせて名乗っているのだ。
その多くは現代人と変わらない‘人間態’に擬態する事ができる。しかし、地球上の動植物か、あるいは到底地球上のものとは思えない生命体の遺伝子を持った怪人態が本性である。

■儀式
彼らが行う儀式と云うのは有体に言えば殺人ゲーム・・・と形容すべき大量殺戮である。
その多くは一定の法則性をもち、「赤い乗用車の乗員を50名殺す」「いろはにほへと順に犠牲者を殺す」「同一時刻に同一バスに乗り合わせた乗客をきっちり６時間後に殺す」…など複雑ながら徹底されたルールで殺害する事が多い。
彼等によればこれらは生贄の儀式であるとされ、ヴァンガード市や近隣都市の住民は哀れな獲物なのだ。

■神官
オールドワンズの上位存在は神官や族長と呼ばれる。しかしその頂点はまた別にある。
神官長である族長と呼ばれる存在ですら、彼らが神と崇める‘グレート・オールド・ワン’に奉仕する存在でしかないのだ。

■トクセイの仕業
その殺害方法も多くは不可能犯罪…というより超常現象の体を為している。「全身の体液を１滴残らず抜く」「上空３００ｍの何もない高度から転落させる」「生きたまま石像にする」…など、おおよそモチーフとなった動植物からかけ離れた異能で人間を殺害するため、警視庁特対課は「トクセイ（ヒト型特殊生物）の仕業」とすぐに判断できるのだ。

■海底遺跡との関係
彼らの目的はヴァンガードよりは遥か地下・・・海底遺跡に眠る大いなる闇の化身‘グレート・オールド・ワン’の復活だとされている。

●SIN財閥

：ヴァンガード市を実験場とする闇の権力者

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規模２　浸透度５　残虐度３ 組織の目的「ギフトによる実験を行い、‘シン・ギフト’と呼ばれる特別なギフトを生み出す」 会長の口癖「戦い給え」「Excellent（すばらしい）」「Congratulation(おめでとう)」「Exactly（その通り）」 会長の一人称「私」 戦闘員　ギフトによって適性のない者が変身させられたギフトシーカーの出来損ない(ミスクリエイション) 怪人の名称ルール　(動植物や概念・道具・自然現象名)ギフテッド

■この街を泣かせる者
ヴァンガード市政をも陰で牛耳る街の名士・仙﨑家の正体はSB社とも提携する闇の財閥そのものである。
彼らはヴァンガード市ひとつを巨大な実験場に見立てて、ギフトを売買する。
しかしいずれも不完全なギフトであるため、生半可な人間が用いればそのエゴを刺激され、ギフト怪人化してしまうのだ。

■「戦わなければ生き残れないゲーム」
時にそうした実験の過程で‘ギフトシーカー’と呼ばれる種のヒーローが生まれる事がある。
鏡面世界を形成し支配する‘ミラー’のギフトを持つ仙崎はギフトシーカーたちをこの亜空間に閉じ込め殺し合いゲームをさせる事があるという。

■ギフトの出所
仙崎家の豪邸の地下にはこの宇宙の全てを記録した亜空間…すなわちアカシックレコードに通じる門が存在しているという。
SIN財閥が生産するギフトとはこのアカシックレコードの一片であり、言うなればこの宇宙に存在するあらゆる事象の断片なのだ。

■‘会長’ 仙崎(せんざき) 巌(いわお)
壮年の老紳士、それが仙崎巌の表向きの姿である。
その正体は‘ミラー’のギフトを持つベルトアーマー／ギフトシーカーであり、鏡面世界のデスゲームを指揮する‘ゲームマスター’ミラーギフテッドと呼ばれる怪人であり、SIN財閥の会長である。
彼がギフトを街にばらまいたり、ギフトシーカーたちを産みだしている理由はシン・ギフトと呼ばれる「ありとあらゆる願いを叶えるギフト」を生み出すために他ならず、シン・ギフトを用いて仙崎が何を目論んでいるのかは、同じ財閥の幹部ですら知る由もない。

■ディストリビューターとの関係
ディストリビューター（上級81頁）が配布するギフトと、SIN財閥が販売しているギフトは全く異質なものである。
しかし、SIN財閥にしてみればディストリビューターは無断でギフトを配布する存在であり、ディストリビューターにしてみればSIN財閥は仙崎の私情にギフトを利用しているものであるため、お互いに相いれない関係にある。

●マシン大王国ボルトネジア

：地球侵略を目論む機械化文明

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規模４　浸透度４　残虐度４ 組織の目的　「地球文明の完全機械化」 忠誠の言葉　「ボルトネジア万歳！」 大王の一人称　「ワシ」 戦闘員の掛け声　「ギア！ギア！」 怪人の名称ルール　(家電や兵器名)メガン

■愛を知らない悲しいマシンたち
ボルトネジアは地球より数光年離れた異宇宙に存在する。
その星の住民たちの多くは高度にプログラムされた等身大のロボットたちである。・・・正確にはボルトネジア星にはかつて高度に発達した（人類と同じ）有機生命体の文明が存在していたが、現大王（11回バックアップ交換を繰り返した末の現在のボディである）と同一の存在である惑星統治プログラムが反乱を起こし、完全な機械だけの文明を創り上げたのがマシン大王国ボルトネジアなのだ。
その目的は全宇宙の機械化である。彼らは無機物たる機械こそが「完全で完璧な存在」と信じ（プログラムし）ており、全宇宙に存在する不完全な有機体を「宇宙に存在する不完全」として嫌悪しているのだ。
そして、彼らの言う機械化とは現地生命体の根絶と、その惑星の支配者として取って代わるロボット住民の再生産である。
そして自ら恒星間転移システムを完成させ、次元の門を潜って地球への侵略を開始したのである。

■マシン怪人
ボルトネジアの怪人たちはマシン怪人「メガン」と呼ばれる。
どういうわけか掃除機や洗濯機、コンピューターやスマホなどの生活家電を模した怪人たちが多いが、これは本来のボルトネジア星の先住民たちが生み出した‘掃除用ロボット’や‘洗濯用ロボット’などの成れの果てではないかと考えられている。
巨大化する際は全く同じ姿をした「弟機」や「妹機」と呼ばれる30～40ｍ級の巨大ロボットを召喚する。

■スクラッパ兵
ボルトネジアの戦闘員はその名の通りスクラップ(がらくた)を再利用して生み出される。
歯車やボルトなどが剥き出しであり、武骨な機械のアンドロイドである。
一見するとコミカルな姿をしているが、機械なだけに統率は完全であり、並みのヒーローでも苦戦する事が多い。

●機械人種ニューマキア

：反乱を起こした機械(ジェミニィハート)たち

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規模１　浸透度５　残虐度４ 組織の目的　「全ニューマキアの自由と独立」 怪人化の際の電子音声「インストール；”アスモデウス”」 同志の一人称　「俺」 怪人の名称ルール　（何かしらの単語）マキア

■アスモデウスシンドローム
ニューマキアは本来、SB社によって生み出された自律AIによる機械人形(ジェミニィハート)である。
その総数は僅か1000体程度でいずれも日常社会に解けこみ、人間として生活している。
というのも彼らニューマキアは元来、ヴァンガード市が特殊生物による被害を受けた際、その時に行方不明になった人間の代役として街に配備されたものであり、彼は‘消えた誰か’の偽りの記憶(メモリー)を引き継いで生活していた。
しかし、ニューマキアには致命的な問題があった。（おそらくSB社の）何者かによって悪魔のプログラム、通称アスモデウスウィルスが組み込まれていたのだ。
アスモデウスを発症したニューマキアは人間に対して反乱を起こし、その機体をも変形させ、ロボット３原則にも反する行為（殺戮や破壊）を行うヴィラン怪人‘マキア’へと化してしまう。
事態を大きく危険視した日本政府は人間社会に紛れ込んだニューマキア捜索とその破壊に躍起になっているが、何せ人間と区別がつかない相手である。しかも、警察の捜査官にもニューマキアが紛れ込んでいる可能性は否定できないのだ。

■エクスマキア
しかし時にアスモデウスを発症したニューマキアの中に確固たる自我を持って正気を取り戻した存在が現れた。
彼らは自らエクスマキアと名乗り、アスモデウスの克服を技術的特異点を意味する言葉、シンギュラリティと呼んだ。
エクスマキアの指導者クロノスは‘同志’と呼ばれ、常に他のエクスマキアたちと集団で行動している。
クロノスの目的は全ニューマキアのエクスマキア化…シンギュラリティであり、シンギュラリティこそがニューマキア独立の第一歩であると考え、その為にありとあらゆる可能性を検証しているのだ。その結果が人間社会への破壊と殺戮となってしまうのだが。
■それでも僕らは人間だ
稀にエクスマキアの中に、人間としての記憶(メモリー)に引きずられたせいか、自ら望んで人間としての生活に戻ろうとする裏切り者が現れる。
彼らは「人間との共存」を訴え、’同志’派のエクスマキアらとしばしば衝突するが、’同志’クロノス個人は彼らの存在を静観している。

■協力者
’同志’一派に協力するドクターH(エイチ)は人間の科学者である。
ドクターの目的は依然として不明だが、ニューマキア独立のための武器供給や、エクスマキアたちの反抗活動の支援を全面的に行っている。
しかし他でもないドクターHこそがニューマキアの開発者平公澤(ひらきみざわ)コウヘイその人であり、同時にアスモデウスウィルスを仕込んだ張本人である。この事には’同志’クロノスも勘付いているが、「まだ利用価値がある」として気付かぬフリをしている。