少し前の月刊バレーボールには、日本代表や世界のトップの女子選手の多くが
このジャンプフローターサーブを打っているようです。
Vリーグでは、東レアローズの木村沙織選手とか、JTのキム・ヨンギョン選手が
ジャンプフローターサーブを打っています。
一方、男子では
ジャンプサーブが主流です。
もちろん、ジャンプフローターサーブの選手もいますが数は少ないです。
女子選手でもジャンプサーブを打つ選手はいますが、
パワーのある
スパイクを打てる選手でないといいサーブになりません。
そんなわけで、フローターサーブよりも強く打てる
ジャンプフローターサーブが女子では主流になってきているのでしょう。
ジャンプフローターサーブと普通のフローターサーブの大きな違いは
打点の高さにあります。
フローターサーブの場合、球速の速いサーブを打とうとするとネットを越えるために
少し上に向けて打たなければなりません。
強く打ちすぎるとボールアウトになる可能性が高くなってしまい、
打つ強さが制限されてしまいます。
しかし、ジャンプフローターサーブではジャンプすることよって
打点が高くなり、フローターサーブほど上に向けて打つ必要がなくなります。
その分、強く打ってもアウトになる可能性が低くなり、
球速が速く、取りにくいボールになるわけです。
もう1つのメリットはエンドラインより前で打つことが可能になることです。
トスを前方に上げて、エンドラインからコートの中に向かって踏み切ることによって
1mくらいは自陣コートの中、すなわち相手コートの近くで打つことができます。
レシーバーはサーブが打たれてから弾道を判断しなければなりません。
レシーバーが判断する間もなくボールが到達するようになれば、
サーブレシーブを崩す可能性が高くなります。
このように、ジャンプフローターサーブにはフローターサーブと比較して
メリットがあります。
プレーの難易度は上がりますが、チャレンジする価値は充分あると思います。
ジャンプフローターサーブは、簡単に2つのコツがあります。
- 「体の前で打つ」
- 「エンドラインぎりぎりで踏み切る」
- 「トス」
どんなサーブでも全般的に言えることかもしれませんが、
体の前でボールをヒットすることが1つ目のコツです。
体の前と言うことは、自分の視野の中にボールが常にある状態で打つことです。
自分の視野の中にボールがあるようにすると、
比較的ボールをコントロールしやすくなります。
つまり、体の前で打つというのは、ボールをコントロールできる位置で打つということなのです。
そして、もう1つ踏み切る位置です。
前回ご紹介しましたように、ジャンプフローターサーブのメリットを最大限に生かすためには、
出来る限り、敵陣の近くで・・・より高い位置から・・・打つことです。
そして、最後は「トス」です。
先の2つのコツを生かすことのできる「トス」を上げることが最後のコツになります。
トスは助走をして、踏み切る直前に上げると思いますが、
普通に上げると、体が動いているのでその分の動きがボールに加わっています。
助走をネットに向かって真っ直ぐ取るのか、平行気味に取るのかでトスが変わってきます。
ジャンプフローターサーブではトスの出来で決まってくると言ってもいいと思います。
まずはトスを安定して上げられるようになれるように練習していきましょう。
最終更新:2010年09月25日 07:54